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PL26:ARSENAL vs Brentford [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 2−1 Brentford
2022年2月19日(土)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (48)10Smith Rowe(←9Lacazette)
 (79)7Saka(←5T. Partey)
 (90)Norgaard


32Ramsdale

17Cedric  4White  6Gabriel  3Tierney

5T. Partey

8Ødegaard   34Xhaka

 7Saka             10Smith Rowe

9Lacazette


(75)10Smith Rowe>>19Pépé
(83)9Lacazette>>>30Nketiah


Substitutes
 1Leno
 16Holding
 18Tomiyasu
 20Tavares
 23Lokonga
 25Elneny
 82Hutchinson


Arsenal 1.jpg開幕戦で苦汁をなめさせられた
ブレントフォードとのホームでの再戦は
2ゴールを奪いしっかりと勝利を挙げました。

先発は前試合のウルヴス戦で
退場処分を受けた35マルティネッリに代わり
10スミス・ロウが前線の左サイドに入った以外は
そのウルヴス戦と同じ4−3−3が組まれました。
一方で怪我で離脱していた18冨安は
フルトレーニングに復帰しましたが
この試合では無理をさせずに
ベンチスタートとなりました。

試合はボールを保持して
何度となくブレントフォードゴールに迫る
アーセナルに対して
高くて強い3CBを中心にゴール前を強固に守る
ブレントフォードの守備陣が跳ね返し続けると言う構図で
前半は進みました。

17セドリックからのパスをライン側で受けた7サカが
8ウーデゴールにボールを渡した後に
そのままゴールに向かって走り出した動きに合わせて
その8ウーデゴールからスルーパスが送られた7分過ぎの場面、
タイミングをズラして送られたスルーパスで
翻弄されたヘンリーをかわして抜け出した
7サカから送られた鋭いクロスに対して
ニアに向かって9ラカゼットが走り込んできましたが
寸前の所でアイエルにクリアーされてしまいゴールは奪えず。

17セドリックのクロスからのルーズボールを
ペナルティの中で7サカガ収めた7分過ぎの場面、
スペースのない所をそのままドリブルで切り込んで行き
角度のない所から左脚を振り抜きましたが
ヤンソンにブロックされてしまいゴールは奪えず。

CKからの流れで左サイドから送られた34ジャカのクロスを
ファーサイドで7サカが折り返した10分過ぎの場面、
そのボールを収めようとした4ホワイトの脚が
ダシルバが蹴られてしまいましたが
判定はノーファール。
ボールにタッチした4ホワイトの脚を
ダシルバはボールを触る事なく蹴っていましたので
明らかにファールであり
この試合を裁いていたジョナサン・モスが
ジャッジ出来なかったのは仕方がなかったと思いますが
なぜVARが介入して精査しなかったのかに対しては
疑問しかありません。

10スミス・ロウからのパスを
左サイドで受けた3ティアニーが
ダイレクトで折り返したボールを
9ラカゼットが合わせた11分過ぎの場面、
先制ゴールかと思われましたが
オフサイドでゴールは取り消されました。
3ティアニーからの折り返しを受けた
9ラカゼットの位置と言うよりも
10スミス・ロウからのパスを受けた
3ティアニーの位置の方が
オフサイドだった様に観えましたが
どちらにせよオフサイドだったとは言え
一瞬ブレントフォードの守備陣の動きが止まってしまう程
完璧に崩した場面だったと思います。

その後もこの試合のアーセナルの攻撃は
非常にテンポ良くダイナミックだったと思います。

相手のパスをカットした34ジャカから
9ラカゼットへ縦パスが送られた24分過ぎの場面、
前を向いて右脚を振り抜いた9ラカゼットのシュートは
枠を捉えられませんでしたが
9ラカゼットの左側を裏に向かって走り込んでいた
10スミス・ロウにラストパスを出しても
面白かった様に感じます。

5トーマスからのパスを受けた8ウーデゴールが
左脚を振り抜いた28分過ぎの場面、
ヤンソンにブロックされ枠を捉えられず。

17セドリックからのクロスを
9ラカゼットがニアで収めた31分過ぎの場面、
角度のない所から強引に右脚を振り抜きましたが
これもヤンセンにブロックされゴールならず。

10スミス・ロウからのパスを受けた
3ティアニーがクロスを入れた36分過ぎの場面、
そのクロスはクリアーされてしまいましたが
そのクリアーボールに対して
4ホワイトが放ったダイレクトボレーも
ラヤの正面でこれもゴールならず。

34ジャカのクロスのクリアーボールに対して
17セドリックがダイレクトでシュートを放った37分過ぎの場面、
確かに体を挺してブロックしたヴィッセの腕に当たっていましたが
スライディングで飛び込んできた体勢を考えれば
ちょっとハンドは取れなかったのかもしれません。

前半はゴールこそ奪えませんでしたが
ブレントフォードのペナルティ内に入って行くまでのプロセスは
非常に良かったと思います。

右サイドは8ウーデゴール&7サカ&17セドリックの3人が
高い位置で目まぐるしくポジションを入れ替えながら
ボールを動かして相手を翻弄し
その上で8ウーデゴールの意表を突くパスが
非常に効いていたと思います。
同時にスペースのない所でも苦にせずに
どんどん切り込んで行く7サカの突破力も際立っており
連動的であると同時にダイナミックな右サイドだったと思います。

左サイドもこの試合は35マルティネッリに代わって
10スミス・ロウが入った事で
大きな違いが生まれていたと思います。
35マルティネッリは独力で仕掛けられる力がある一方で
自ら仕掛けようとする傾向が強い為に
3ティアニーが高い位置にまで攻め上がってくるスペースを
決してしまう弊害がある様に観えます。
その一方で10スミス・ロウは
サイドの高い位置でプレーする事もありますが
基本的にはハーフスペースを意識した様な位置取りで
プレーする傾向が強い為に
3ティアニーが攻め上がってくるスペースを消す事はなく
同時に本職が攻撃的MFである様に
周囲を使う術にも優れていますので
高い位置まで侵入してクロスを供給すると言う
3ティアニーの最大の持ち味を存分に引き出していたと思います。

それらの攻撃陣を
アンカーの5トーマスと左インサイドハーフに入った34ジャカが
しっかりと後方からフォローすると共に
テンポ良くボールを供給する事で
非常に良いリズムが生まれていたと思います。

後は、スペースを消し、
身を挺してゴールを守り続ける
ブレントフォードの最終ラインから
どの様にしてゴールを奪うかと言う問題でしたが
後半早々に10スミス・ロウが奪ってみせました。

48分、9ラカゼットのパスを受けた10スミス・ロウが
そのままドリブルでアイエルとカノスの間を割って入って行き
ファーサイドに流し込む様に決めて先制ゴール!!

ある意味3バックの弱点になりやすい
右CBと右WBの間に出来るスペースを意識した
10スミス・ロウのポジショニングと
それを見逃さずにタイミング良くパスを送った9ラカゼット、
10スミス・ロウを追い越す様に
3ティアニーが駆け上がってきた事で
アイエルは前に出て対応する事が出来ずに
ズルズルとペナルティ内にまで下がらせた
3ティアニーのフリーランニング、
そして冷静にファーサイドに流し込んだ
10スミス・ロウの決定力、
全てが完璧だったと思います。

その後も高い位置からの連動的なプレスが効いて
アーセナルが流れを掴み
ブレントフォードゴールに迫りました。

75分過ぎ、17セドリックが蹴り出した
大きなクリアボールに対して
9ラカゼットがピノックとヤンソンと競り合った事で
こぼれたボールを8ウーデゴールが収め、
そのまま持ち込んだ所から
左脚で流し込む様にシュートを放ちました。
そのシュートはラヤのファインセーブで防がれてしまい
そのこぼれ球に対してファーサイドに詰めていた
19ペペが押し込もうとしましたが
戻ってきたノルガールドにブロックされてしまい
惜しくもゴールは奪えず。

8ウーデゴールは自分でシュートを狙わずに
ファーストタッチ目でファーサイドに走り込んできていた
19ぺぺへラストパスを送っても
面白かったかもしれませんでしたが
どうして8ウーデゴールは抜群の精度を誇る左脚で
ボールを扱いたがる傾向が強い為に
ファーストタッチ目で右脚でパスを出す選択肢が
最初からなかったのかもしれません。
しかしこの左脚でプレーしようとする傾向が強い所は
プレーの幅を狭めてしまう事がある様にも感じますので
改善が必要だと思います。
とは言え、この試合では
右サイドからクロスを入れる場面で
左脚で入れると見せかけて
敢えて右脚に持ち替えて
右脚でクロスを入れた場面もありましたので
少なからず本人も自覚しているのかもしれません。
今後今まで以上に積極的に右脚を使える様になったら
8ウーデゴールはもう1ランク上の選手に
成長出来る様に感じますので注目したいと思います。

そして次にゴールネットを揺らしたのもアーセナルでした。

79分、6ガブリエウがボールを奪い返した所から
カウンターが発動されました。
そこから8ウーデゴール〜7サカ〜
9ラカゼットへと繋げられたボールは
ヤンソンにカットされてしまいましたが
そのこぼれ球を収めた5トーマスからのパスを受けた7サカが
左脚を振り抜きゴール!!

7サカのシュートは素晴らしかったと思います。
最初からマージンを全く取らずに
ファーサイドのポストの内側を
狙いすました様に射抜いたシュートは
完璧だったと思います。

後半ロスタイムにセットプレーから失点してしまったのは
余計だったと思いましたが
殆ど危ない場面を作られる事なく
目指している様な試合が出来たと思います。

特にこの試合は選手の距離感が非常に良かったと思います。
テンポ良くパスが回るのは勿論の事、
34ジャカが出した8ウーデゴールへのパスがカットされても
そのこぼれ球を7サカが収め
7サカが出した9ラカゼットへのパスがカットされても
そのこぼれ球を8ウーデゴールが収めて
ペナルティの中に切り込んで行った20分過ぎの場面の様に
パスがカットされたとしてもすぐに回収する事が出来、
仮にボールが奪われたとしても
その近くには必ずアーセナルの選手がいる為に
すぐにプレスを仕掛けて
高い位置でボールを奪い返す事が出来ていましたので
常に優位に立って試合を進める事が出来ていたと思います。

そのテンポの良い流れの攻撃陣に
良いアクセントをもたらしていたのが
8ウーデゴールだったと思います。
豊富なアイデアと人には見えないビジョン、
そして独特なリズムから繰り出されるプレーで
8ウーデゴールが攻撃陣の全権を担っていたと言っても
過言ではなかったと思います。

そして後半途中出場した19ぺぺも良かったと思います。
これまでの様にサイドに張ってボールを待つのではなく
フリーランニングを繰り返して積極的にボールに絡み、
ペナルティの前のエリアを横切る様に
カットインする得意な仕掛けに
鋭さが戻ってきた印象ですので
シーズン後半に向けて力になってくれそうな気配を感じます。

これで1勝も出来なかった1月とは変わって
2月に入ってから2連勝を挙げて
勝ち点42にまで伸ばしました。

現時点ではまだ6位ですが
暫定4位のユナイテッドとは
勝ち点差は4しかなく
消化試合が3試合少ない状況を考えますと
トップ4に十分に食い込める状況に戻ってきました。

例年トップ4に入れるかどうかの目安は
勝ち点70と考えられていますので
残りの15試合で10勝挙げられるかどうかが
今後の大きなポイントになると思います。

次は現在7位とのウルヴス戦です。
先日のアウェイでの試合に続き
再びウルヴスと顔を合わせますが
その試合と同様に勝利して
トップ4にまた一歩近づいてほしいと思います。


C'mon Arsenal !!


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3ティアニー     PL:1G3A CC:0G0A
5トーマス      PL:1G1A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:3G0A CC:0G0A
7サカ        PL:7G4A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:4G3A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:3G5A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:9G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G2A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:0G1A CC:2G4A
20タヴァレス     PL:0G1A CC:0G1A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G1A CC:0G0A
30エンケティア    PL:0G0A CC:5G0A
34ジャカ       PL:0G1A CC:0G0A
35マルティネッリ   PL:4G2A CC:0G0A
87パティーノ     PL:0G0A CC:1G0A


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