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CC Semi-Final 2nd:ARSENAL vs Liverpool [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 0−2 Liverpool
2022年1月20日(木)Carabao Cup Semi-Final 2nd, Emirates Stadium

Goal
 (19)Jota
 (77)Jota 

Sent Off
 (90)5T. Partey


32Ramsdale

18Tomiyasu  4White  6Gabriel  3Tierney

8Ødegaard  23Lokonga

 7Saka    10Smith Rowe   35Martinelli

9Lacazette


(73)9Lacazette>>>30Nketiah
(73)10Smith Rowe>>>5T. Partey


Substitutes
 44Hein
 16Holding
 20Tavares
 37Alebiosu
 87Patino
 65Oulad M'Hand
 58Biereth


Arsenal 1.jpg1stレグは退場者を出しながらも
何とかドローで乗り切りましたが
ホームでの2ndレグでは
少ないチャンスを決められてしまい
残念ながら決勝進出を逃してしまいました。

怪我や新型コロナ陽性で離脱していた
18冨安、10スミス・ロウ、8ウーデゴールの
3人が復帰し、
1stレグで怪我で途中交代した7サカも
名を連ねた先発は
GKには32ラムズデールが務め、
DFラインは右SBに18冨安、左SBに3ティアニー、
CBに4ホワイトと6ガブリエウが入りました。
中盤は23ロコンガと8ウーデゴールが組み
2列目は右に7サカ、左に35マルティネッリ
トップ下に10スミス・ロウが入り
1トップを9ラカゼットが務める
4−2−3−1が組まれました。

試合の出だしは良かったと思います。

リバプールを上回る鋭い出足で
ペースを掴んだアーセナルは
リバプールを敵陣に押し込めて流れを掴み
早い段階でチャンスを作りました。

3分過ぎ、マティプが出したパスを
10スミス・ロウが鋭いプレスでカットし
そこからのパスを受けた35マルティネッリが送ったパスを
ペナルティの手前で受けた7サカが
ロバートソンに倒されてFK獲得。

9ラカゼットが蹴ったそのFKは壁を超えて
ゴール右上の角を捉えましたが
ケレハーに弾かれてバーを叩き
惜しくもゴールを奪う事は出来ず。

10スミス・ロウの鋭い出足のプレスで
マティプを慌てさせてボールを奪い返した所から
一気にゴールを迫った仕掛けは
今のアーセナルの目指す形だったと思いますし
9ラカゼットのFKも非常に惜しいFKでしたので
ここで先制点を奪う事が出来ていたら
試合の流れが大きく変わっていたかもしれなかっただけに
残念な場面でした。

しかし先制を奪ったのはリバプールの方でした。

19分、マティプからの縦パスを下がってきて受けたフィルミーノが
ヒールパスで流したボールをアレクサンダーアーノルドが受け
そこから右サイドのジョッタへ展開されました。
そのパスを受けたジョッタに対応した18冨安は
ジョッタの股抜きに付いていけずに
足を滑らせてかわされてしまい
そのままカットインしてきた所から放たれたシュートに
32ラムズデールが逆を突かれてしまい失点。

この日の18冨安はコンディションが明らかに悪かったと思います。
試合後アルテタ監督がコメントしていた様に
怪我から復帰したとは言え
17セドリックと21チェンバースが
怪我で離脱してしまった為に
トレーニングセッションに一度も参加する事なく
ぶっつけ本番でこの試合に挑んだ様ですので
コンディションが悪かったのも仕方がなかったと思います。

その一方でこの日のベンチ側の
センターライン付近から左側に掛けての
ピッチコンディションが非常に悪かったのか
この場面の18冨安だけではなく
8ウーデゴールや2失点目の切っ掛けになってしまった
35マルティネッリ等、
この場所で足を滑らす選手が何人もいました。

冬のイングランドは環境が悪い為に
これまでも芝が緩くなる場面を何度も観てきましたが
冬場対策がしっかりとられているエミレーツでは
これまではその様な事は殆どなかっただけに
管理が杜撰になっているのではないかと
違う部分でちょっと心配になってしまいました。

まぁ、足を滑らさなくても
ジョッタを止められたかどうかが分からない程
この日の18冨安のコンディションは
悪かったと思いますので
怪我人が出た時に対応出来ない
現在のスカッドの選手層の薄さは
これからのシーズン後半に向けて
大きな足枷になる様に感じます。

1点リードを許してからは
徐々にリバプールにペースを掴まれる様になってしまいましたが
それでもカウンターから惜しい場面が何度かありました。

ゴードンのパスを35マルティネッリがカットした所から
カウンターが始まった27分過ぎの場面では
その35マルティネッリからのパスを受けた3ティアニーが
独力でライン側を駆け上がっていった所から送られた折り返しを
35マルティネッリがペナルティ内で受けて
切り込もうとしましたが
ファビーニョの背後からのタックルを受けてカットされてしまい
残念ながらシュートを撃つ事が出来ず。

マティプがトラップを弾いた所で
35マルティネッリがカットした所から
ショートカウンターが始まった31分の場面では
そのこぼれ球を収めた10スミス・ロウから
8ウーデゴール〜7サカと繋ぎましたが
右脚から放ったシュートはロバートソンにブロックされてしまい
残念ながらゴールを奪う事は出来ませんでした。

18冨安と共にリバプールとの1stレグで
後半途中に負傷交代した7サカも
コンディションが悪かった様に観えました。
もっと言えば怪我明けの10スミス・ロウのコンディションも
良くなかったと思います。

後半になると動きが良くなった様に感じましたが
この場面の様に仕掛けが淡白になる傾向が強い時の7サカは
総じてあまり調子が良くない時の7サカであり
実際前半の仕掛けの中心が左サイドに寄っていた事からも
特に前半の7サカは良くなかったと思います。

後半もチャンスはありました。

48分過ぎ、23ロコンガから出された
DFラインの裏への柔らかいタッチのパスで
9ラカゼットが抜け出しましたが
そこから放ったシュートは残念ながら枠を捉えられず。
ロバートソンが背後から迫っていたとは言え
完全に抜け出していただけに
ストライカーならば決めなければならない場面だったと思います。

60分過ぎ、35マルティネッリが蹴った左CKを
ケレハーがパンチングで弾いたボールを
10スミス・ロウがダイレクトボレーでゴールを狙いましたが
残念ながら枠を捉えられず。

ゴールを量産していた時期の10スミス・ロウならば
インパクトに集中した様なコンパクトな振りのシュートで
的確にボールを捉えていたと思いますが
この場面では振りが大きく
同時に軸脚も滑らしてしまい
枠を大きく外してしまったのは残念でした。

切り込んできたジョッタを4ホワイトがカットした所から
カウンターが始まった67分過ぎの場面では
8ウーデゴール〜10スミス・ロウと繋いだ所から送られた
7サカヘのパスが弱すぎた為にカットされてしまい
カウンターの絶好機を活かす事が出来ませんでした。

この試合の10スミス・ロウは
18冨安と同様に怪我から復帰した直後だった為なのか
コンディションがフィットしないまま強行出場した様な印象で
本来の姿とは程遠い印象でした。
それ以外でも全体的にこの試合の10スミス・ロウは
パスを引き出す様な効果的なフリーランニングが少なく
消えていた時間帯が多かったと思います。

71分過ぎ、8ウーデゴールからのサイドチェンジのパスを受けた
35マルティネッリがそのままドリブルで切り込んで
角度のない所から左脚を振り抜きましたが
ケレハーにセーブされゴールを奪えず。

もう少し上手くプレー出来ていたら
ゴールを奪う事が出来るチャンスもあったと思いますが
次にゴールネットを揺らしたのも
リバプールの方でした。

77分、32ラムズデールが前に出てヘッドでクリアーした
ルーズボールを収めた35マルティネッリが
そのままドリブルで持ち上がろうとした時に
前記の様に例のエリアで足を滑らせてボールをロストしてしまい
そのボールを奪ったアレクサンダーアーノルドが送ったパスで
ジョッタに抜け出されてしまい
前に出てきた32ラムズデールの頭を越されてしまい失点。

その後もゴールに迫る場面はありました。

80分、18冨安が入れたスローインから
8ウーデゴール〜18冨安〜5トーマスと
右サイドの深い位置でパスを回した所から
5トーマスのヒールパスを受けた7サカが送ったラストパスを
ゴール正面の位置で受けた35マルティネッリが
ワントラップして右脚を振り抜きましたが
これも枠を捉えられず。

シュートまでの一連の仕掛けの肝になっていたのは
言うまでもなく5トーマスのヒールパスだったと思います。
7サカに送った5トーマスのヒールパスで
リバプールの守備網を一気に後手に回す事に成功した様に
アフリカ・ネイションズ・カップから
帰国直後にも関わらず
大きな存在感を示したと思います。

一方で23ロコンガはこの試合でも
力不足を露呈してしまったと思います。

相手の守備網の隙を突いて自らドリブルで持ち上がったり
48分過ぎの9ラカゼットへのラストパスの様に
時折良いプレーもありましたが
反対に単純な横パスやスペースへのパスをミスする場面も多く
ゲームメイクすると言う役割を
しっかりと担っていたとは言えなかったと思います。

しかしその5トーマスも終盤に不用意なファールで
連続でイエローを受けてしまい退場処分を受けてしまいました。

早期に敗退した事で5トーマスは思ったよりも早く
アフリカ・ネイションズ・カップから帰ってきましたが
これで1stレグで退場した34ジャカと共に
5トーマスも出場停止処分を受ける事となり
中盤の駒不足の問題は今後もしばらくの間続いてしまいます。

試合はこのまま0−2で敗れてしまい
残念ながらカラバオ杯も敗退となりました。

シーズン後半射向けて決定力不足と共に
中盤の駒不足、そしてけが人が続出している問題など
多くの難題が浮き彫りになってしまった
この2連戦でした。

残りの移籍期間を利用して
少しでもこの問題を解決する手立てが
施される事を期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


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3ティアニー     PL:1G3A CC:0G0A
5トーマス      PL:1G0A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:2G0A CC:0G0A
7サカ        PL:6G4A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:4G3A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:3G3A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:8G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G2A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:0G1A CC:2G4A
20タヴァレス     PL:0G1A CC:0G1A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G1A CC:0G0A
30エンケティア    PL:0G0A CC:5G0A
34ジャカ       PL:0G1A CC:0G0A
35マルティネッリ   PL:4G2A CC:0G0A
87パティーノ     PL:0G0A CC:1G0A


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