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PL21:ARSENAL vs Manchester City [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 1−2 Manchester City
2022年1月1日(土)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (31)7Saka(←3Tierney)
 (55)Mahrez(pk)
 (90)Rodri

Sent off
 (59)6Gabriel

32Ramsdale

18Tomiyasu  4White  6Gabriel  3Tierney

5T. Partey  34Xhaka

 7Saka    8Ødegaard   35Martinelli

9Lacazette


(63)8Ødegaard>>>16Holding
(71)9Lacazette>>>10Smith Rowe
(84)7Saka>>>25Elneny


Substitutes
 1Leno
 17Cedric
 20Tavares
 23Lokonga
 15Maitland-Niles
 19Pépé


Arsenal 1.jpg今シーズン絶対的な強さを誇り
現在10連勝中のシティに
あと一歩の所まで迫りましたが
後半ロスタイムに逆転ゴールを奪われてしまい
惜しくも敗れてしまいました。

先発は新型コロナ陽性で離脱していた
18冨安の回復が間に合った事で
右SBに18冨安、左SBに3ティアニー、
CBに4ホワイトと6ガブリエウが入る
DFラインのベストメンバーを組まれ
2列目は右に7サカ、左に35マルティネッリ、
トップ下に8ウーデゴールが入る
4−2−3−1が組まれました。

試合は前半は非常に良かったと思います。

これまでのシティ戦では
シティにボールを持ち続けられ
常に後手後手の対応が迫られる展開が多いのですが
この試合では前線から激しく連動的なプレスや鋭い出足で
主導権争いに負ける事なく
反対にシティを後手に回らせる場面もあり、
仮に自陣に攻め込まれたとしても
18冨安が戻ってきたDFラインがしっかりと守って
危険な場面を殆ど作らせていなかったと思います。
反対に鋭い仕掛けでシティゴールに迫る場面も
何度か作る事が出来ていましたので
前半はゲームをコントロール出来ていたのは
アーセナルの方だったと思います。

そして最初に決定機を作ったのも
アーセナルの方でした。

9分過ぎ、32ラムデールからのロングフィードを
左サイドのライン側で受けた35マルティネッリが
ドリブルでカットインした所から9ラカゼットに繋げ
その9ラカゼットからのラストパスを受けた8ウーデゴールが
ペナルティ内に侵入した所で
エデルソンと交錯しましたが
判定はVARも介入しましたが
なぜかノーファールでした。

実際、VARで判定中のリプレイを観ますと
4つの方向からのカットでチェックしている事が分かりますが
残念ながらこの4つのカットでは不十分だったと思います。
特に問題なのが1カット目や2カット目で、
この2つのカットではエデルソンのつま先が
ボールを弾いている様に観えますが
この8ウーデゴールの背後からと前方からのカットでは
前後方向にギャップがあっても
エデルソンのつま先とボールが重なってしまうと
いかにもエデルソンのつま先が
ボールを弾いた様に観えてしまいます。

実際問題としてVARで使用した4つのカットでは
エデルソンの足、8ウーデゴールの足、
そしてボールの3つがはっきりと分かるカットはなく
その3つがはっきりとわかるカットは
VARでは使用されていなかった
リプレイの場面の最初のカットだけでしたので
そのカットがVARでの判定に使われなかったのは
非常に不思議です。

そのカットを見ますとエデルソンのつま先が
ボールを弾いているのではなく
エデルソンのタックルが
ボールとの間にある8ウーデゴールの左足ごと
弾き飛ばしているのがはっきりと分かります。

語弊を恐れずもっと突っ込んで言うのならば
意図的かどうかは別として
8ウーデゴールは自らの足をねじ込む様にした結果
エデルソンの土踏まずの辺りを踏んでおり
それによりエデルソンの足先は外側に捻れていますので
前記の2つのカットで見える
つま先でボールを弾く事は残念ながら不可能です。

これらの事からエデルソンの足が
ボールに触っていないのは一目瞭然であり
ファールを取らなかったのは明らかなミスジャッジと言えます。

まぁ、そもそも9ラカゼットのパスを受けた8ウーデゴールが
ファーストタッチ目を流していなかったら
自らシュートを撃てたかもしれませんが
どちらにせよこの場面でPKを得て
先制していたら状況は大きく変わっていたかもしれませんでした。

その後もチャンスを作る事が出来ていました。

15分過ぎ、7サカからのパスを受けた5トーマスが
絶妙なタッチでB.シウバをかわし
そこから送られたスルーパスを受けた35マルティネッリが
カンセロの追随を許さずにそのまま持ち込み
右脚を振り抜きました。
残念ながらエデルソンのファインセーブで阻まれてしまいましたが
この試合の5トーマスは別格の存在感を示したいたと思います。
この場面の様にボールを受けると
必ず1人や2人かわして
シティの中盤のブロックに風穴を開けて
ボールを前に推し進めて中盤の優位性を保ち
同時に35マルティネッリも
カンセロとの勝負で優位性を保っていたと思います。

19分過ぎ、4ホワイトからの右サイドのスペースへのフィードを
上げってきていた18冨安がダイレクトで折り返しました。
残念ながらアケのダイビングヘッドで阻まれてしまいましたが
シティの守備陣を後手に回した良い仕掛けだったと思います。

24分過ぎ、4ホワイトからのフィードを
右サイドの深い位置で18冨安が収め
対峙したアケの隙を突いてペナルティ内の9ラカゼットに繋ぎ
そのままペナルティの中に走り込んできた18冨安へ
リターンパスが送られましたが
18冨安に繋がる寸前にアケにカットされてしまいました。
そのこぼれ球を8ウーデゴールが
スライディングで5トーマスに繋ぎ
迫ってきたジェズスをかわした所から送ったパスで
右サイドの深い所にまで侵入したサカからクロスが送られました。
残念ながらこれもロドリにクリアーされてしまいましたが
セカンドボールに素早く反応した波状攻撃で
シティの守備陣を前後に激しく揺さぶった
良い仕掛けだったと思います。

そして完璧な崩しから先制点を奪いました。

31分、4ホワイト〜5トーマス〜
34ジャカ〜8ウーデゴールと繋いだ所から
左サイドを上がってきた3ティアニーに展開し、
その3ティアニーから送られたラストパスを
7サカが左脚で合わせてゴール!!

9ラカゼットのファーに向かっての動き出しで
7サカをマークしていたアケが
一瞬9ラカゼットの方に向かって動いた事で
マークから解放された7サカが
その9ラカゼットと入れ替わる様に
右サイドから中に走り込んできた動きは
まさに完璧だったと思います。

もっと言えば35マルティネッリが
左サイドに開き裏へ走り出すタイミングを計っていた事で
カンセロを左サイドに釘付けにさせていた事も
3ティアニーを完全にフリーの状態にさせていましたし、
5トーマスのパスを受けた34ジャカが
ダイレクトで8ウーデゴールに繋いだ事で
一気にテンポアップして
シティの守備陣を後手に回す切っ掛けになりました。
更に言えばB.シウバのパスを受けたデ・ブライネが
ドリブルに入った瞬間に
4ホワイトが鋭い出足でカットした事で
シティの勢いを挫いた場面も
非常に大きなポイントだったと思います。

その後もシティゴールに迫る場面が何度かありました。

38分過ぎ、18冨安の縦パスを受けた9ラカゼットが
7サカに繋ぎ、
そのリターンを受けた9ラカゼットが展開したボールを
左サイドで受けた35マルティネッリが
カットインした所から右脚を振り抜きましたが
僅かに枠の外で惜しくもゴールを奪えず。

41分過ぎ、B.シウバのミスパスをカットした
35マルティネッリが自陣からドリブルで持ち込み
そのままペナルティの中に侵入した所で
ディアスとカンセロに挟まれる様に対応されてしまいましたが
その2人を強引にかわした35マルティネッリは
そのまま左脚を振り抜きましたが
これも僅かに枠の外で惜しくもゴールを奪えず。

どちらも35マルティネッリの個人技で状況を打開した
良い仕掛けだったと思います。
リスクを恐れず自分を信じて強気に仕掛ける事が出来る所が
35マルティネッリのストロングポイントであり
最大の魅力だと思います。

後半もペースを掴んだのはアーセナルの方でしたが
PKを切っ掛けに流れは大きく変わってしまいました。

52分過ぎ、マフレズのパスを受けたB.シウバが
ペナルティの中に侵入した所で
対応した34ジャカが倒してしまい
VARでファールを取られPK献上。

55分、そのPKをマフレズに決められてしまい同点。

B.シウバと34ジャカの接触が
ファールに値するかどうかが問題になりましたが
残念ながらファールを取られてしまったのは
妥当な判定だと思います。

この場面で物議を醸したのが
34ジャカがシャツを引っ張った事で
B.シウバが倒されたのか?
それともその前の段階でB.シウバが自ら倒れたのではないか?
という点が主でしたが
ファールの判定のポイントは
そこではなかったと思います。

この場面でファールがあったかどうかのポイントは
B.シウバが34ジャカの左側を抜け様とした時に
34ジャカが出した左大腿と
B.シウバの左大腿が接触した場面だと思います。
その接触がB.シウバの進行を妨げるだけの接触に
値したかどうかだと思いますが
結果からするとこの接触によりB.シウバは
体勢を崩していましたので
残念ながらペナルティ内でこの様な接触をしてしまったら
ファールを取られても仕方がないと思います。

よって不用意に脚を出してしまった34ジャカのプレーは
軽率だったと言わざるを得ず
同時にペナルティの中でも不用意に脚を出してしまう
34ジャカの悪い癖をB.シウバは知っていたのであれば
ファールを誘ったB.シウバの策略に
まんまとハマってしまったと言わざるを得ないと思います。

このPKを境に試合流れは大きく変わってしまいました。

57分過ぎ、9ラカゼットがヘッドで前方に送ったルーズボールを
ラポルテがヘッドで送ったバックパスが
前に出てきていたエデルソンの頭を超えて
シティのゴールに向かって行きましたが
ゴールラインを割る前にアケにクリアーされてしまいました。
そしてそのクリアーボールを
35マルティネッリが押し込もうとしましたが
それもポストを叩き惜しくもゴールならず。

アトウェル主審が35マルティネッリの
進路と視界を遮っていたとは言え
ストライカーならば決めなければならない
場面だったと思います。

この場面でゴールが決まっていたら
流れはまたアーセナルに傾いたかもしれませんでしたが
この直後に試合の流れを決めてしまう
決定的な出来事が起こってしまいました。

59分、エデルソンのゴールキックを受けた
ジェズスに入れ替わられそうになった6ガブリエウが
腕を使って止めてしまい
この試合2枚目のイエローを受けて
退場処分を受けてしまいました。

このプレー自体がイエローに値するかどうかは別として
6ガブリエウの1枚目のイエローは
公式の記録ではPKが決まった後に
受けた事になっていますので
暴言か何かで受けたのだと思いますが
その『警告』を受けた直後のファールだった為と言う
プラスαの要素が2枚目のイエローを
出させてしまったのかもしれません。

まぁ、これまでのアトウェル主審の事を考えれば
6ガブリエウに何か言われて
冷静な判断が出来なくなっていた可能性は否定出来ませんが、、、
どちらにせよ9分過ぎの8ウーデゴールが
エデルソンに倒された場面ではPKは与えられず、
48分過ぎの35マルティネッリがロドリのタックルで
高々と吹っ飛ばされてもカードすら出ない等
判定に一貫性がなかった為に
ゲームは壊れてしまったのは言うまでもないと思います。

とは言え、ファールを犯してでも
ジェズスを絶対止めなければならない様な
状況ではありませんでしたので
6ガブリエウの行為も
軽率だったと言わざる得なかったと思います。

数的不利になってしまいましたが
その後も選手全員が集中して
シティの攻撃を弾き返し続けましたが
最後の最後でパワープレーに屈してしまいました。

後半ロスタイム、左サイドのライン側から送った
デ・ブライネのクロスを
下がりながら16ホールディングが
ヘッドでクリアーしようとしましたがクリアーしきれずに
そのこぼれ球がラポルテに合わされてしまい
そのシュートは4ホワイトがブロックしましたが
そのこぼれ球をロドリに押し込まれてしまい失点。

試合終了と共に4ホワイトや18冨安がピッチに倒れこんだ様に
最後までよく戦ったと思います。
アウェイでのシティ戦では
早々に34ジャカが退場になり数的不利になったとは言え
5−0と全く歯が立たなかった言える程
非常に大きな差を感じましたが
この試合ではシティが中2日での試合で
コンディション的に難しい試合だったとは言え
特に前半はアーセナルが試合をコントロールし
シティに危険な場面をほとんど作らせませんでした。

後半もPK献上に6ガブリエウの退場と
あっという間にピンチを迎えてしまいましたが
その後もこれまでならば
圧倒的なシティの圧力に屈してしまい
ボロボロになっていたかもしれませんが
この試合では最後まで集中力を切らさずに
体を張って守り続けただけではなく
チャンスがあればシティゴールに迫ろうと
最後まで勝利を目指し続けていましたので
チームとしての成長を強く感じました。

この試合を最後に5トーマス、25エルネニー、
19ぺぺ、14オーバメヤンが
アフリカ・ネイションズ・カップに参戦する為に
チームを離れてしまいます。

特に5トーマスはここ最近は
パフォーマンスを落としていましたが
この試合ではプレシーズンやシーズン当初の様な
DFラインの前で大きな壁となり
ボールを持てば相手が何人来ようが剥がして
ボールを前に推し進めて行くと言う
圧倒的なハイパフォーマンスが戻ってきていましたので
5トーマスの離脱はチームにとって
非常に大きな問題になるかもしれません。

この後はカラバオ杯のリバプール戦もありますが
それよりも第22節のスパーズ戦の方が
非常に重要な試合になると思われます。

トップ4争いの直接的なライバルであるスパーズを
ここで叩く事が出来れば
大きなアドバンテージになるのは言うまでもなく
このシティ戦で観せたパフォーマンスは偶然ではなく
本当に地力が付いてきた証拠になると思います。

ここ最近のシーズンの様な
上位チームに歯が立たなかった頃とは変わり
上位チームとも対等に戦えるチームに成長して来ている事を
そのスパーズ戦で是非とも証明して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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3ティアニー     PL:1G3A CC:0G0A
5トーマス      PL:1G0A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:2G0A CC:0G0A
7サカ        PL:6G4A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:4G3A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:3G3A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:8G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G2A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:0G1A CC:2G4A
20タヴァレス     PL:0G1A CC:0G1A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G1A CC:0G0A
30エンケティア    PL:0G0A CC:5G0A
34ジャカ       PL:0G1A CC:0G0A
35マルティネッリ   PL:4G2A CC:0G0A
87パティーノ     PL:0G0A CC:1G0A


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