SSブログ

PL10:Leicester City vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Leicester City 0−2 ARSENAL
2021年10月30日(土)Premier League, King Power Stadium

Goal
 (5)6Gabriel(←7Saka)
 (18)10Smith Rowe


32Ramsdale

18Tomiyasu  4White  6Gabriel  20Tavares

5T. Partey  23Lokonga

  7Saka     9Lacazette   10Smith Rowe

14Aubameyang


(58)9Lacazette>>>8Ødegaard
(84)7Saka>>>19Pépé
(90)10Smith Rowe>>>31Kolasinac


Substitutes
 1Leno
 16Holding
 17Cédric
 25Elneny
 15Maitland-Niles
 35Martinelli


Arsenal 1.jpg上位争いに復帰する上で
非常に重要な勝利になると思われます。

先発は快勝だった前節のアストン・ヴィラ戦と
同じメンバーが組まれ
体調不良で心配された4ホワイトも
無事先発メンバーに名を連ねました。

試合は出だしから良いテンポで始まりました。

開始40秒過ぎ、18冨安のスローインを受けた
7サカがそのままドリブルで切り込んだ所から
9ラカゼットとのワンツーで
更に深い所まで侵入して行き
そこから中にラストパスを送りました。
残念ながらそのラストパスはカットされてしまいましたが
開始早々から積極的な姿勢が見て取れました。

そして早々に先制ゴールが生まれました。

5分、7サカが蹴った右CKを
6ガブリエウがニアでヘッドで合わして先制ゴール!!

この試合でもセットプレーからゴールが生まれました。
このセットプレーの場面でもそうですが
今シーズンのアーセナルのセットプレーは
以前と比べて非常に規律的で
効率的になった様に観えます。

まず明らかに変わった所は
ゴール前で競り合う役割の
4ホワイト、6ガブリエウ、18冨安、
9ラカゼット、14オーバメヤン、5トーマスの56人が
スタート地点は下がった位置だったり、
GKの近くだったりまちまちの所から
最終的にCKのキッカーが蹴るコース、
多くの場合はゴールエリアのラインの
少しゴール寄りのコースに
綺麗に1列に並ぶ様になっている所だと思います。

しかもその並び順も決まっている訳ではなく
スタート地点から最終地点に至るまでは
その時々でニアだったりファーだったり
動くコースを変えてマークを外しながらも
最終的に綺麗に1列に並んでいる所が印象的で、
これらの動きが徹底されている所が
ゴールに繋がっているのかもしれません。

これによりCKのキッカーも
ピンポイントで合わせる様なボールではなく
決められたラインに蹴るだけで良くなり
同時にそのボールが並んだ6人の内の誰かに合う確率の方が
ピンポイントで1人合う確率よりも高いのは言うまでもなく
そう言う意味でも非常に効率的だと思います。

この様に基本的な事をもう一度整理し直し
そこに規律的な動きを植え付け
その精度を可能な限り高めようとする
アルテタ監督を筆頭とするコーチ陣の明確なビジョンが
遂に結果を出し始めていると思います。

そして追加点もすぐに生まれました。

17分、マディソンからのヴァーディヘのパスをカットした
5トーマスから右サイドを上がってきた7サカに展開され
その7サカからのパスを受けた9ラカゼットが
ペナルティの中に切り込んで行った所でカットされたこぼれ球を
10スミス・ロウが蹴り込みゴール!!

いよいよ本物の「10番」として
10スミス・ロウが覚醒しようとしてるのかもしれません。

意識的・無意識的にゴールの匂いを嗅ぎ分ける
ポジショニングの妙と
10スミス・ロウの所にチャンスが訪れる運、
そしてそれを確実に決めるメンタル的な成長等
この短期間で大きく変わってきたと思います。

トップ下を任される「10番」は
チャンスメイクだけに留まらず
ゴールもを奪う事も求められますが
10スミス・ロウはその背番号に恥じない
「10番」に成長してきていると思いますので
今後も定期的にゴールネットを揺らす様になるかも知れません。

早々に良い形でゴールを奪った事で
その後はペースを落として受けに回りましたが
なぜかアーセナルはペースを落とすと
自らリズムを崩してしまい、
徐々に相手チームにペースを握られてしまうと言う
悪い癖が出てしまう所があり
この後は徐々にレスターペースになり
何度か危険な場面を作られてしまいました。

27分過ぎ、ゴール右隅を狙われた
イヘアナチョのミドルシュートは
32ラムズデールのファインセーブでゴールを死守。

30分過ぎ、マディソンからヴァーディへのスルーパスを
18冨安がスライディングでカットし
決定機を阻止。

18冨安と入れ替わる様に
ヴァーディが完璧なタイミングで
裏に抜けようとしていただけに
18冨安がカットしていなければ
決定機になっていたと思います。
それだけにヴァーディに付いて行かずに
リスクを冒して前でカットした18冨安の決断は
素晴らしかったと思います。

そしてこの試合の分岐点となった場面が
この場面でした。

42分過ぎ、ゴール正面のやや左の位置からのFKを
マディソンが蹴りました。
壁の上を越えてきたマディソンのFKは
ゴール左隅を捉える完璧なFKでしたが
32ラムズデールのスーパーセーブでゴールを死守し
そのこぼれ球に対してエヴァンスが詰めてきた所でも
32ラムズデールがしっかりとブロックして
ゴールラインを越す前に5トーマスがクリアーして
ゴールを死守。

ただでさえ素晴らしいセーブでしたが
後半の流れを考えますと
この場面で1点返されていたら
どうなっていたか分からない展開だっただけに
非常に大きなセーブでした。

54分過ぎ、ハーフスペースに入ってきた
ルーク・トーマスに
ティーレマンスからのスルーパスで抜け出されて
左脚を振り抜かれてしまいましたが
幸い僅かにポストの外側で救われました。

57分過ぎ、ティーレマンスの縦パスを受けたヴァーディが
ヒールで繋いだボールで
ルックマンに切り込まれてしまい
至近距離からシュートを撃たれてしまいましたが
これも前に出た32ラムズデールが
完璧なセーブでゴールを死守。

61分過ぎ、18冨安と4ホワイトが
マディソンを抑えた時のこぼれ球を収めたバーンズに
ペナルティ内への侵入を許してしまし
至近距離からシュートを撃たれてしまいましたが
これも前に飛び出した32ラムズデールが
体を呈してブロックしてゴールを死守。

78分過ぎ、ヴァーディのスルーパスで
ペナルティ内に入ってきたバーンズに
18冨安が競り負けてしまい
至近距離からシュートを撃たれてしまいましたが
これも32ラムズデールがブロックしてゴールを死守。

32ラムズデールだけと言う訳ではありませんが
それでも32ラムズデールがチームを救い
勝利に導いたと言っても過言ではなかったと思います。
このままいけばアーセナルの正GKだけに留まらず
来年開催されるW杯でのイングランド代表の正GKにまで
一気に駆け上がってもおかしくないと思います。

一方で試合の流れを完全にレスターに奪われてしまった後半で
レスターゴールに迫ったのは
この場面位だったと思います。

68分過ぎ、やや左サイドからの7サカが蹴ったFKを
ファーサイドで14オーバメヤンが
ダイレクトボレーで折り返しましたが
カスターニェにヘッドでクリアーされてしまい
惜しくも中には合わず。

69分過ぎ、10スミス・ロウが入れた左CKを
ファーサイドで14オーバメヤンが
ダイレクトボレーで合わせましたが
シュマイケルのファインセーブで防がれてしまい
惜しくもゴールならず。

結局試合は2−0のままで勝利する事が出来ましたが
一度ペースを落としてしまうと
中々ペースを取り戻す事が出来ない所は
早急に改善しなければならないと思います。

現在のアーセナルは前節のヴィラ戦や
この試合の2ゴールまでの様に
アグレッシブな姿勢で前に出る勢いを観せる事が出来ていれば
自らが目指すプレーで相手を圧倒する事が出来ますが
長いシーズンすべての試合で90分間
この様なアグレッシブな姿勢を続ける事は不可能ですので
この試合の様にペースを落として
受けに回る試合をする事も
現実的に必要だと思います。

それだけに相手にボールを渡しても
本質的なペースまでは渡さない様な
クレバーなゲームコントロールが出来る様に
ならなければとならないと思います。

トップ4への復帰に向けて
第一関門は見事に突破しましたが
トップ4に勝ち点差「3」にまで迫っていますが
まだ追い付いた訳ではありません。
次のホームでのワトフォード戦で勝たなければ
このレスター戦の勝利が無駄になってしまいますので
次も気持ちの良い試合で勝利して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

5トーマス      PL:1G0A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:1G0A CC:0G0A
7サカ        PL:1G2A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:1G0A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:1G0A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:3G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G1A
19ペペ        PL:0G1A CC:1G2A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
30エンケティア    PL:0G0A CC:2G0A


nice!(0)  コメント(0)