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PL30:ARSENAL vs Liverpool [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 0−3 Liverpool
2021年4月3日(土)Premier League, Emirates Stadium

Goal 
 (64)Jota
 (69)Salah
 (82)Jota


1Leno

21Chambers  16Holding  6Gabriel  3Tierney 

18T. Partey  8Ceballos

 19Pépé   11Ødegaard  14Aubameyang

9Lacazette


(45)3Tierney>>>17Soares
(57)8Ceballos>>>25Elneny
(77)14Aubameyang>>>35Martinelli


Substitutes
 33Ryan
 22Marí
 2Bellerín
 12Willian
 24Nelson
 30Nketiah


Arsenal 1.jpg完敗です。

この代表期間中に何人か怪我人等が出た為に
ベストメンバーが組めなかった事もありますが
それを差し引いても全く何も出来ずに
敗れました。

先発は右膝の怪我で離脱した
23D.ルイスに代わって16ホールディンが
6ガブリエウと共にCBに入り
右SBにはこの試合でも21チェンバースが入りました。
CMFには体調不良の34ジャカに代わって
8セバージョスが18トーマスと共に入り
2列目は代表期間前に痛めた
ハムストリングの状態が良くない7サカと
UEFA U-21中に股関節を痛めた
32スミス・ロウが欠場して
19ペペと14オーバメヤンが入った
4−2−3ー1が組まれました。

試合は前記の様に自分達のプレーを
何一つとして出来なかったと言っても
過言ではなかったと思います。

まず基本としているはずの
バックラインから丁寧に繋いでいくスタイルを
自ら放棄する様に
前線にロングボールを蹴り続けたのには
非常に疑問が残ります。

勿論、プレスに曝されてやむを得ず
前線に蹴り出す様な場面は仕方がないと思いますが
それ程厳しい場面ではなくても
安易に前線に蹴り出す様な場面が
非常に多かったと思います。

その前線へのロングボールを収め
そこから一気にリバプールゴールに迫れる様な形を
作る事が出来るのならば
前線に大きく蹴り出すプランも
戦術的にはありだと思いますが
この日の前線に並んだ
14オーバメヤン、9ラカゼット、19ペペの3人が
ロングボール一辺倒の戦術では何も出来ない事は
既にエメリ前監督時代に実証済みだったはずです。
勿論、23D.ルイスと34ジャカが欠場した事で
フィードの精度に問題があったのも事実だと思いますが
それならば尚更ロングボールを蹴る様な戦術は
避けるべきだった様に思います。

同時に現在のリバプールのウィークポイントは
間違いなくCBだったと思います。
ファン・ダイクを始め主力選手が全て怪我で起用出来ずに
カバクとフィリップスが組んだこの日のCBは
お世辞にも鉄壁というレベルではなく
その危うさがあるCBに対して
アーセナルが得意とする
スピーディーで鋭い仕掛けで揺さぶりをかける事が
ゴールを奪う一番の近道ではなかったのでないでしょうか?

反対に仮に選手としてのレベルに差があったとしても
フィジカル的な優位性さえあれば
飛んでくるロングボールを弾き返す事などは
それ程難しいプレーではなく
結果的にリバプールのウィークポイントだったCBに対して
最も怖くはない攻撃プランで
アーセナルは仕掛け続けていただけだったと思います。

本当にこれでゴールを奪えると思っていたのでしょうか?

もしかしたらハイプレスに曝されたら
無理せず大きく蹴り出す様に予め出ていた指示に
必要以上に従ってしまっただけで
ゲームプランは全く別物だったのかもしれませんし
そのリバプールのゲーゲンプレスを警戒した結果
この様な試合運びになったのかもしれません。

しかし、そもそもリバプールと対戦する時には
そのゲーゲンプレスを掻い潜る事が出来ない限り
勝機を見出す事など不可能であり
そのゲーゲンプレスから逃げた時点で
勝敗は決まっていたと言っても過言ではないと思います。

一体これまで何をしてきたのかを問いたいと思います。

バックラインから連動的にパスを繋ぐ事で
相手のハイプレスを掻い潜り
そこから一気にテンポアップして
相手のゴールに襲いかかるスタイルこそが
新生アーセナルの基本となるスタイルではなかったのか?
そしてリバプールの様な緻密なハイプレスを仕掛けてくる
チームと対戦する為にこれまで鍛錬してきたのではないのか?

その鍛錬してきたプレーを全くする事が出来なかった
この試合の全てに大きく失望しています。

そして失点の仕方もよくなかったと思います。

64分の先制点の場面では
ただでさえ精度の高いクロスを入れてくる
アレクサンダーアーノルドに対して
14オーバメヤンがマークに付かずに
フリーの状態からクロスを入れさせてしまったのは
大きな過ちです。

69分の追加点の場面では
ファビーニョのスペースへのパスに対して
6ガブリエウがクリアー出来なかったのも
大きなミスだったと思います。
スライディングしながらとは言え
サラーよりも先にボールに触る事が出来ていましたので
ここは確実にボールを
外に蹴り出さなければならなかったと思います。

そして3失点目の場面では
6ガブリエウから17ソアレスへの
ビルドアップのパスをミスして
アレクサンダーアーノルドに奪われてしまっては
話になりません。

守備の面でもミス絡みの失点を繰り返してしまい
自滅、、、。
敗れるべきして敗れた試合でした。

結局、7サカと32スミス・ロウがいなければ
何も出来ないチームなのではないか、
と言う所に行き着きます。

これではシーズン前半の絶不調の時期から
何も変わっていません。
この2人がチームの中心に加わった事で
鈍重だったチームに攻守において
スピードと鋭さがもたらされ、
全く違うチームに生まれ変わりました。

しかしこの二人を欠いてしまうと
またダラダラとした元の状態に戻ってしまうと言うのならば
本来ならばチームの中心を担うべき他の選手達が
何一つ変わっていないと言う事であり
これ以上このチームが成長する事は期待出来ません。

ELへの出場権が与えられる可能性がある
7位に入る目安と考えている勝ち点『65』には
残り8戦全勝すればまだ到達可能とは言え
この敗戦は大きな大きな痛手です。

このままならば
来シーズンのCL・ELへの出場権を獲得する事は
不可能なのは言うまでもありません。

残りの試合でもこの試合の様に
ダラダラした腑抜けの様な試合を続ける様ならば
これまで主力だった選手達を全て売却してでも大刷新を行い
7サカや32スミス・ロウを中心とした
モチベーションの高い若い選手達のチームを
一から構築しなければならないかもしれません。

本当にアーセナルのシャツを纏うのならば
その意地と誇りを掛けて
ピッチで戦う姿を観せて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:1G2A EL:0G1A
3ティアニー     PL:1G2A EL:1G0A FA:0G1A
6ガブリエウ     PL:2G0A EL:1G1A
7サカ        PL:5G2A EL:1G3A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G2A EL:0G0A
9ラカゼット     PL:11G2A EL:1G0A CC:1G0A FA:0G1A
11ウーデゴール    PL:1G0A EL:1G0A
12ウィリアン     PL:0G5A EL:0G2A
14オーバメヤン    PL:9G1A EL:3G0A FA:1G0A CS:1G0A
15M=ナイルズ    PL:0G0A EL:0G1A 
16ホールディング   PL:0G1A EL:0G0A
17ソアレス      PL:0G1A EL:0G1A
18トーマス      PL:0G1A EL:0G1A
19ペペ        PL:5G1A EL:3G3A
22マリ        PL:0G0A EL:1G0A
23D.ルイス      PL:1G0A EL:1G0A
25エルネニー     PL:0G0A EL:2G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:3G3A
30エンケティア    PL:1G1A EL:3G0A CC:1G0A
32スミス・ロウ    PL:0G4A EL:1G2A FA:1G0A
34ジャカ       PL:1G2A EL:0G0A
35マルティネッリ   PL:0G0A EL:0G0A CC:0G1A
38バロガン      PL:0G0A EL:2G1A


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