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PL33:Everton vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Everton 1−0 ARSENAL
2019年4月7日(日)Premier League, Goodison Park

Goal
 (10) Jagielka
 

19Leno

20Mustafi 5Sokratis 18Monreal

15Maitland-Niles 4Elneny 29Guendouzi 31Kolasinac 

  10Özil     7Mkhitaryan

9Lacazette


(46)4Elneny>>>8Ramsey
(46)31Kolasinac>>>14Aubameyang
(75)10Özil>>>17Iwobi


Substitutes
 1Czech
 25Jenkinson
 12Lichtsteiner
 22Suarez
 17Iwobi


Arsenal 1.jpg良い所なく惨敗です。

今シーズンも苦手にしている
アウェイと言うだけではなく
EL出場権争いをしている
エヴァートンのモチベーションは非常に高く
その勢いを止める事が出来ずに
あえなく敗れてしまいました。

先発はGKは19レノが入り
DFラインはニューカッスル戦と同じメンバーの
3バックが組まれました。
中盤はコンディションに不安がある
8ラムジーに代わって4エルネニーが
CMFに入った以外は
ここもニューカッスル戦と同様のメンバーが組まれ
前線は2シャドーは10エジルと7ムヒタリアンが組み
1トップに9ラカゼットが入る
3−4−2−1が組まれました。

立ち上がりはマズマズだったと思います。

1分過ぎ、29グエンドゥージの素早いプレスで
アンドレ・ゴメスからボールを奪い返した所から
ショートカウンターが発動されました。
そのボールを収めた7ムヒタリアンから送られた
スルーパスを受けた9ラカゼットが
そのままドリブルでペナルティ内に侵入した所から
ファーサイドへクロスが折り返されましたが
そのクロスを深い位置で受けた10エジルは
ゴール前に走り込んできた7ムヒタリアンへ
もう一度折り返されましたがその折り返しはゲイェにクリアーされてしまい
シュートを撃つ事は出来ませんでした。

9ラカゼットの折り返しがもう少し手前のコースだったら、
もしくは10エジルが最初から感じていて
ゴールに向かって一直線に走り込んでいたら
決まっていたかもしれない場面だったと思います。

一方でセットプレーから失点してしまいました。

10分、右サイドの深い位置から入れられた
ディーニュのロングスローを
ジャギエルカが背後に逸らし
そのボールに対して飛び込んできた
キャルバート・ルーウィンがヘッドで合わせました。
そのヘッドが31コラシナツの脚に当たりこぼれた所を
ジャギエルカに押し込まれてしまい失点。

ロングスローからバタついて失点してしまうと言う
アーセナルの良くあるパターンでした、、、が
この場面でのロングスローを入れた時のディーニュの足が
完全にラインを超えていたのを見逃されてしまいました、、、。

自陣の右側の線審がいないサイドでしたので
このファールスローをジャッジするのが
線審なのか主審なのかは分かりませんが
少なくともこの試合を裁いていた主審のケヴィン・フレンドは
完全に背を向けていてスローインを入れたディーニュの姿を
全く見ていませんでした。
又、線審からはかなり距離がある場所からの
スローインでしたが
ディーニュは靴一個分程ラインを超えていましたので
仮にセンターライン辺りから見たとしても
十分に判断出来るレベルだったと思います。

まぁ、確かに普通はファールスローを犯す事自体が少ないので
審判団もあまり意識していないと言うのは十分に理解出来ますが
その様な些細な所まで目を向ける事が出来るのが
トップリーグの試合を裁く事ができる
審判ではないのでしょうか?
結果的にそれによりゴールが生まれ
それが試合の勝敗を決するゴールとなり
その勝敗が来シーズンのCL出場権とEL出場権を
獲得出来るかどうかを左右するゴールになると考えますと
「たかがファールスロー」と言えども
非常に重要なファールになる可能性がありますので
もっとしっかりとジャッジしてほしいものです。

以前からそうですが特に最近は
アマチュアレベルの試合で犯すようなミスジャッジが
PLの試合で連発している現状は
どうにかしなければならないでしょう。
この問題は来シーズンからVARが導入される事で
多少改善されるかもしれませんが
そもそもPLの審判団はミスを犯しても
その後も同じようなミスを犯す事が多い様に
自らのミスを反省し、なぜミスを犯したかを分析し
今後その様なミスを犯さない為に対策を練ろうとすらしない
低レベルの志しかない審判が多い様に感じられ
その様な志の審判たちはVARが導入されたらされたで
自らのジャッジの責任をただ単にVARに転化するだけで
さらに適当なジャッジが連発されるではないかと
非常に心配です。

良く一試合辺りのカードを出す数等は表に出ますが
極論、試合後それなりの機関がその試合を再検討して
各々の審判の一試合辺りに犯すミスジャッジの数等も
公表する必要があるのではないでしょうか?
その様なデーターを公して
危機感を自覚させなければ
自らの低レベルのジャッジングを改め、
自らのジャッジングレベルを上げようとする
責任感を持った審判は現れない様に感じます。

その後は一進一退の時間帯が続きました。

アーセナルはエヴァートンのハイプレスと
その背後のゲイェとアンドレ・ゴメスの網に引っ掛かってしまい
中々良い形でボールを前に進める事が出来ず
その上、デュエルの局面でもフィジカル的な優位性がある
エヴァートンに遅れをとってしまい
中々リズムに乗れませんでした。

そして次のチャンスらしいチャンスは
この位だったと思います。

24分過ぎ、ゲイェのトラップがこぼれた所を
9ラカゼットがボールを奪った所から
ショートカウンターが始まりました。
そこから4エルネニー〜29グエンドゥージ〜9ラカゼットいだ所から
ゴールに向かって走りこんだ7ムヒタリアンに向かって
スルーパスが送られましたが
ジャギエルカとコールマンに挟まれて阻まれてしまいました。

その後、エヴァートンに
アーセナルゴールに迫られてしまいました。

40分過ぎ、ジャギエルカからのフィードに対して
リシャルリソンと18モンレアルが交錯して
前に出た18モンレアルが倒されましたが
ファールを取られたのは18モンレアルの方でした。
そしてそこから素早いリスタートで
リシャルリソンに左サイドの裏のスペースの
深い位置まで侵入を許してしまいましたが
そこからのクロスは5ソクラティスの体を張った
スライディングでブロックして
このピンチを凌ぎました。

結局、前半は殆ど良い所なくこのまま終わってしまいました。

エヴァートンのハイプレスと
デュエルの局面で劣勢に立たされた事で
中々良いリズムが掴めなかったという事は勿論ですが
一方でアーセナル側にも問題があったと思います。

1本目のパスが繋がっても
2本目もしくは3本目辺りでミスパスを犯してしまい
自らリズムを壊してしまう場面や
アタッキングエリアに入っても
クロスや鍵となるパスの精度が非常に悪く
ゴールに迫るチャンスを自ら逸してしまう場面も
何度かありました。
反対にエヴェートンはアンドレ・ゴメスから送られる
長短のパスが正確に繋がり
そのテンポ良くワイドな展開に
アーセナルは振り回されてしまった所も
テンポが上がらない原因だった様に感じます。

前節のニューカッスル戦でも
8ラムジーに代わって4エルネニーが入った終盤に感じた事ですが
4エルネニーでは攻撃陣をプッシュする様な推進力が
得る事が出来ていない様に感じました。
勿論、コンビを組んだ29グエンドゥージとの関係性もあると思いますが
ハイプレスを仕掛けられている展開では
いかにしてそのプレスをかいくぐるか、
もっと言えばハイプレスを仕掛けられている
バックラインからどの様にして効果的に
パスを引き出す事が出来るかが重要であり、
その上でその次に網を張っている
アンドレ・ゴメスとゲイェのラインを
突破する様なパスを前線に送る事が出来るかも重要だと思いますが
結果としては残念ながらこの試合の4エルネニーは
その役割を担う事が出来ていなかったと思います。
そう言う意味でもその4エルネニーに代えて
後半頭から8ラムジーを投入したのは良かったと思います。

そして効果的なプレーが見せられなかった
2列目の2人にも問題があったと思います。

10エジルの最近の傾向からしますと
物凄い輝きを見せた次の試合での出来が悪い傾向があり
この傾向通りこの試合でも輝きを見せる事は出来ませんでした。
勿論、中盤から効果的にボールが供給されなかったと言う
エクスキューズはあると思いますが
それでもガツガツと迫ってくるエヴァートンの圧力に
苦しんでいたのは間違いなかったと思います。

一方で7ムヒタリアンの出来は更に悪く
元々最近の7ムヒタリアンは周囲の選手と噛み合う時は
素晴らしいコンビネーションを見せる一方で
噛み合わない時には全くと言って良いほど噛み合わないと言う
両極端な状態になる事が多く
この試合では鍵となるパスをミスする事が多かった様に
残念ながら噛み合わない日だったと思います。

激しいエヴァートンの圧力に苦しみ
周囲とプレーが噛み合わない状況を打破する為にも
独力でボールを運ぶ事ができ
パスを引き出す事も供給する事も出来る17イウォビを
この2人のどちらかと代えて
後半頭から投入しても良かった様に個人的には思いました。

結果的には後半頭からは4エルネニーに代えて
8ラムジーを投入すると共に
左WBの31コラシナツに代えて14オーバメヤンを投入して
システムを4−2−3−1に変更してきました。

4バックにするに当たり31コラシナツと18モンレアルの
どちらかを下がる必要がありましたが
4バックにすると守備面に脆弱性が出現する
アーセナルのDFラインの状態を考えれば
守備面に安定性がある18モンレアルを残す判断は
正しい判断だったと思います。
しかしその一方で現在のアーセナルにおいて
攻撃面での貢献度を考えますと
31コラシナツの貢献度は群を抜いていると思いますので
後半逆転を目指す上で前半のみで31コラシナツを下げてしまったのは
少し勿体ない様にも感じました。

よって個人的には14オーバメヤンよりも先に
7ムヒタリアンに代えて17イウォビを後半頭から投入して
システムも3−4−2−1のままでも良かった様に感じます。

その後半は4エルネニーに代えて
8ラムジーを入れた効果が出て
前へ出る推進力が備わったアーセナルが
何度かシュートチャンスを作り出す事に成功しました。

47分過ぎ、8ラムジーからパスを受けた10エジルが
ボールを持ち上がったところから
右サイドのライン際を上がってきた14オーバメヤンヘスルーパスが送られ
そのパスを受けた14オーバメヤンから中にクロスが送られました。
そのクロスに対して飛び込んできた8ラムジーが
ヘッドで合わせようとしましたがミートせずに
上空に跳ね上がってしまいましたが
そのボールに対するピックフォードのパンチングが
中途半端で8ラムジーの所にこぼれた所を
その8ラムジーがダイレクトで合わせましたが
枠を捉えられず。
ピックフォードが前に出ていた為に
無人のゴールの中に飛ばせが確実にゴールを奪えた状況だっただけに
残念でした。

58分過ぎ、20ムスタフィから送られた
ゴール前へのロングフィードに対して
9ラカゼットがダイレクトでヘッドで合わせましたが
そのヘッドもピックフォードにセーブされてしまいゴールならず。

しかし、この辺りの時間帯から
エヴァートンの手数を掛けない攻撃に晒され始めてしまいました。

58分過ぎ、ピックフォードからのパントキックを
20ムスタフィとキャルバート・ルーウィンが競ったボールが
そのまま後方に流れ
その流れたボールを15ナイルズがヘッドで処理しようとしましたが
そのヘッドが中途半端だった為にベルナルジに収められてしまい
そのまま19レノと1対1の状況に陥ってしまいました。
幸いタイミング良く前に出た19レノが
ベルナルジのシュートを完璧にブロックしてゴールは守られましたが
ミスから決定機を与えてしまいました。

62分過ぎ、ピックフォードのゴールキックを
左サイドのライン際で受けたコールマンから送られたスルーパスで
リシャルリソンに抜け出されてしまい
そこから鋭いクロスが入れられてしまいました。
そのクロスは19レノがパンチングで弾き出して
ゴール前に飛び込んできたキャルバート・ルーウィンに通る前に
処理が出来ましたので良かったのですが
そのこぼれ球もすぐに回収されてしまい
再び左サイドから送られたコールマンにクロスを
20ムスタフィがヘッドでクリアーしたボールを
シグルズソンにダイレクトボレーシュートを撃たれてしまいました。
そのシュートも枠外で救われましたが
わずか3本のパスでゴール前まで運ばれてしまった速攻の鋭さと
セカンドボールをしっかりと回収された所からの
波状攻撃に後手に回される場面が増えていってしまいました。

68分過ぎ、アンドレ・ゴメスから送られた
左サイドの裏のスペースへのロングパスで
リシャルリソンに抜け出されてしまい
そこから送られたパスを受けてたシグルズソンに
シュートを撃たれてしまいました。
そのシュートは5ソクラティスがブロックし
そのこぼれ球をもう一度シグルズソンに
シュートを撃たれてしまいましたが
そのシュートも5ソクラティスの伸ばした脚でブロックして
何とかゴールを死守。

5ソクラティスも怒りをあらわにしていましたが
リシャルリソンに簡単に裏を抜け出されてしまう
左サイドのズブズブの状況は
非常に危うい状況だったと思います。
勿論、右サイドは右サイドで
ディーニュとベルナルジにコンビネーションに
15ナイルズが翻弄されてしまい
簡単に突破される場面も何度かありましたので
残念ながら4バックへの変更は
やはり失敗だったと言わざる得ないと思います。

その後もサイドからの攻撃に晒され続け
何度となくピンチを迎えてしまいました。

71分過ぎ、7ムヒタリアンから8ラムジーへのパスが
ベルナルジにカットされた所から
左サイドのリシャルリソンに繋げられ
そのリシャルリソンにドリブルで
深い位置まで運ばれた所からの折り返しを
シグルズソンに合わされてしまいました。
幸いそのシュートは19レノの正面で
問題なく処理されましたが
遅れて入ってきたシグルズソンに対して
誰もケアしていなかったなど
ゴールが奪われないのが不思議なほど
アーセナルの守備組織は完全に崩壊していました。

73分過ぎ、ドリブルで侵入してきた
ゲイェからのパスを受けたシグルズソンに対して
ケアしていた20ムスタフィが足を滑らしてしまい
完全にフリーの状態でシュートを撃たれてしまいました。
そのシュートは5ソクラティスが体を張ってブロックしましたが
今度はそのこぼれ球をペナルティの中で収めたリシャルリソンに
至近距離からシュートを撃たれてしまいましたが
今度はそのリシャルリソンが足を滑らしたことで救われました。

この後アーセナルは10エジルに代えて17イウォビを投入して
14オーバメヤンと9ラカゼットを2トップに配する
4−4−2へ変更してきました。
その17イウォビが投入された事で
攻撃陣に少し勢いが戻りました。

75分過ぎ、左サイドのセンターライン辺りでパスを受けた17イウォビは
そのままドリブルで持ち上がり
ゲイェとコールマンの2人に挟まれても
その間を切り裂いてカットインして行き
そこから送られた裏へのスルーパスで
9ラカゼットが飛び出しました。
残念ながら飛び出した9ラカゼットは
角度がなかった為にシュートではなく折り返そうとしましたが
その折り返しはカットされてしまいシュートは撃てず。
しかしここまでの時間帯はパスがスムーズに繋がらずに
攻撃陣のリズムを崩していただけに
ドリブルで仕掛けられる17イウォビの存在は
ここまでと異なるアクセントになっていたと思います。

しかし終盤になってもエヴァートンの猛攻は収まらず
度々アーセナルゴールが危険に晒されてしまいました。

80分過ぎ、左サイドをドリブルで上がってきウォルコットから
逆サイドをフリーに上がってきたベルナルジへパスが送られ
そのままフリーで侵入してきたベルナルジに
シュートを撃たれてしまいましたが
19レノが的確にセーブしてゴールを死守。

この場面でも右サイドの裏に向けて走り込んで行った
15ナイルズに向けて8ラムジーから送られたスルーパスが
カットされてしまった事で
15ナイルズが上がって出来たスペースに対して
誰もカバー出来ていないと言う問題があり
守備組織の崩壊はその後も続き
何度となくアーセナルゴールに迫られては
5ソクラティスと20ムスタフィが
体を張ってブロックし続けて
何とかゴールを奪われずに耐え続けました。

結局、17イウォビが投入された後の勢いも
18モンレアルが左サイドのスペースをケアする為に
全く攻撃に参加する事が出来なくなっていた事で
周囲のフォローが得られずに孤立してしまい
反対にコールマンが攻め上がりを自重して
17イウォビへのケアが徹底されてしまった事で
17イウォビの効果も尻窄みになってしまい
1−0のまま敗戦。

予想したとは言え、予想通りの厳しい結果になってしまいました。


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19レノ

 不運な形から失点してしまったが、その後は何度となく訪れた危険な場面も冷静な対応で追加点を許さず。
 
20ムスタフィ
 
 相変わらず繋ごうとするフィードをあっさりとカットされてしまう場面が何度かあった。 一方で終盤は5ソクラティスと共に体を張ってゴールを守り続けた。 考えてするプレーをさせるとよくミスを犯すが、終盤の様な何も考えずにただ単にシュートを防ぐ事だけに集中させると良いプレーをする印象。
 
5ソクラティス

 守備組織が崩壊する中で最初から最後まで奮闘する。

18モンレアル

 前半の3バックの左CBから後半の4バックの左SBに移ったが、リシャルリソンのスピードに全く対応出来ずに何度となく突破を許してしまう。 以前にも指摘した様に単純なスピード勝負を仕掛けられると全く対応出来ず。

15ナイルズ

 前半は右WB、後半は右SBでプレーする。 前半もそれほど良くなかったが後半に入ると更に周囲と噛み合わない、ボールが足に付かずにコントロールミスを犯すなど悪化してしまった。 やはり右WBならばまだしも右SBとして起用するのは荷が重いのか?

4エルネニー

 コンディションに不安があった8ラムジーに代わり先発で起用されるが、前節のニューカッスル戦同様に前にプッシュする様な推進力をチームに与える事ができず。

29グエンドゥージ

 前への推進力を見せようとするもゲイェとアンドレ・ゴメスの壁に阻まれて効果的にボールを供給できず。

31コラシナツ

 精度の欠いたプレーが何度かあり前半のみで退いたが、個人的には31コラシナツを下げた事で更に攻め手を失った様に感じる。

10エジル

 輝きを放った次の試合ではその輝きを失うと言う流れのままこの試合では沈黙する。 勿論、中盤から効果的にボールが供給されなかったと言う問題があり、自ら中盤の底まで下がってゲームを組み立てる仕事をしなければならなかった部分はあるが、それでもガツガツとプレスを仕掛けてくるエヴァートンのペースに完全に呑まれてしまった。

7ムヒタリアン

 この日は周囲と完全に噛み合わない日だった。 鍵となる場面でのパスを悉くミスしてしまい攻撃の流れを崩してしまった。

9ラカゼット

 終始戦い続けるも本来のストライカーの仕事は殆どする事ができず。

8ラムジー

 8ラムジーが投入されてから前への推進力が生まれたがそれも長続きせず。 反対に終盤は重要な局面でのパスを通す事が出来ずにクオリティー不足を露呈する。

14オーバメヤン

 後半頭から投入されるもサイドでプレーしてもフォローが少なく孤立し、中でプレーしてもズマの強さに屈してしまいインパクトは残せず。

17イウォビ

 独力でボールを運ぶ事が出来る17イウォビが入ってからは、攻撃陣に流れが生まれたがそれも長続きせず。 結局周囲のフォローが得られずに仕掛けても単発的になってしまった。


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3位をキープする為には非常に重要な試合でしたが
残念ながら失敗してしまいました。

ニューカッスル戦の時も書きました様に
戦績の悪いアウェイの試合であると共に
EL出場権が得られる7位争いをしているエヴァートンの方が
この一戦に懸けるモチベーションが高かったと言わざる得ないと思います。

そしてこの敗戦で色々な問題点が浮き彫りになった様にも感じますが
その中でも守備組織の脆弱性に関しては顕著だったと思います。

ここ数試合は3バックを続けてきて
一定の安定性を見せていましたが
この試合ではゴールを奪いに行く必要に迫られ
後半から4バックに変更した途端に
ボロボロになってしまいました。
特にサイドの裏のスペースを突破されるケースが多く
後半の間にゴールを奪われなかったのが
本当に不思議なくらいの惨状だったと思います。

その原因として考えられるのは
18モンレアルの衰えが挙げられると思います。
現時点でも危機察知能力と気の利いたフォローは健在ですので
3バックの一角であれば問題ないと思いますが
その一方で左SBとしては
単純にスピード勝負を仕掛けられてしまうと
止められなくなってきている様に見えます。
それは守備面での危うさは勿論の事ですが
攻撃面においても影響が出てしまっている様に見え、
高い位置にまで上がった所で
裏のスペースを突かれてしまうと戻りきれないリスクを考え
それほど高い位置まで上がっていけない、
もしくは上がらない様にしている様に感じられ、
その結果として現在のアーセナルのポイントである
サイドからの分厚い攻撃が全く出来なくなってしまっていたと思います。

しかも2ベジェリンが離脱している右SBを担っている
15ナイルズも攻守にまだ十分なレベルに達していない事を考えますと
4バックでは両SBが攻撃面で貢献出来ず
エメリ監督が目指す両サイドからの分厚い攻撃を
具現化出来なくしてしまっていると思います。

残りのシーズンにおいて3バックだけを使用するならば
特に問題はないかもしれませんが
この試合の様に4バックを使用する時には
大きな問題になるかもしれません。

これまでは守備面に不安がある31コラシナツはWBの時に起用し
攻守のバランスが重要なSBの時には18モンレアルを起用する様な
住み分けがなされていた様に感じましたが
今後、そして来シーズンに向けて
その住み分けが成り立たなくなってきている様に感じます。

これまで通り18モンレアルを
左SBで起用するべきなのかどうかは
もう一度考えなければならないかもしれません。
仮に18モンレアルを起用する時に
最も期待する守備面での貢献が期待出来ないとなりますと
同じく守備面に不安がありますが
守備面の事は目を瞑って
攻撃面では大きな貢献が期待出来る31コラシナツを
起用する方向性にシフトする方が良いのかもしれません。

今シーズンも残り6試合になりました。
その内、戦績の悪いアウェイの試合がまだ4試合も残っています。
しかし来シーズンのCL出場権を獲得する為には
このアウェイの4試合が重要になるのは言うまでもないと思います。

最終的にトップ4のボーダーラインとなる勝ち点が
仮に75点と考えますと
残りの6試合で勝ち点12が必要になります。
ホームの2試合を連勝出来たと仮定しても
アウェイの4試合で勝点6必要であり
それには最低でも2勝2敗、
もしくは1勝3分けの成績が必要になります。

今回のエヴァートン戦を見る限りでは
かなり難しい条件になるかもしれませんが
来シーズンのCL出場権を獲得する為には
やるしかありません。

次節のアウェイでのワトフォード戦では
この試合との違いを見せてくれる事を期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:0G5A
4エルネニー     PL:0G0A EL:0G1A
5ソクラティス    PL:0G2A EL:2G0A
6コシールニー    PL:3G0A
7ムヒタリアン    PL:6G4A EL:0G2A
8ラムジー      PL:4G6A EL:1G1A
9ラカゼット     PL:13G7A EL:1G1A CC:1G0A FA:0G1A
10エジル       PL:4G2A EL:1G1A
11トレイラ      PL:2G2A EL:0G0A CC:0G1A
12リヒトシュタイナー PL:0G0A EL:0G1A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:17G5A EL:4G1A FA:1G0A
15ナイルズ      PL:1G1A EL:1G0A
17イウォビ      PL:3G4A EL:1G2A FA:1G0A
18モンレアル     PL:1G3A EL:0G2A CC:0G1A
20ムスタフィ     PL:2G0A EL:1G0A
23ウェルベック    PL:1G1A EL:2G0A CC:2G0A
29グエンドゥージー  PL:0G0A EL:1G0A CC:0G2A
31コラシナツ     PL:0G5A EL:0G1A
34ジャカ       PL:4G1A EL:0G2A
55スミス・ロウ    PL:0G0A EL:2G0A CC:1G0A
59ウィロック     PL:0G0A EL:1G0A FA:2G0A


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