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Florida Cup Series:Orlando City vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Orlando City 1−3 ARSENAL
2022年7月20日(水)Florida Cup Series, Exploria Stadium

Goal
 (5)11Martinelli(←23Lokonga)
 (29)Torres
 (66)14Nketiah
 (80)24Nelson(←7Saka)


32Ramsdale

17Cédric  16Holding  22Marí  20Tavares

25Elneny

15Maitland-Niles    23Lokonga 

 19Pépé               11Martinelli

14Nketiah



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後半から


30Turner

4White  16Holding  6Gabriel  20Tavares

5T. Partey

8Ødegaard     23Lokonga

 19Pépé               14Nketiah

9Jesus



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59分から


30Turner

4White  12Saliba  6Gabriel  20Tavares

5T. Partey

8Ødegaard    34Xhaka

7Saka               14Nketiah

9Jesus



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最終形


30Turner

4White  12Saliba  6Gabriel  2Bellerín

5T. Partey

8Ødegaard    34Xhaka

7Saka               24Nelson

9Jesus


Substitutes
 33Okonkwo
 97Walters
 35Torreira
 26Balogun
 

Arsenal 1.jpgプレシーズンマッチ3戦目は
フロリダ・カップ・シリーズと銘打った大会で
オーランド・シティと対戦しました。

先発はエヴァートン戦とは逆に
サブ組中心の布陣が組まれました。
GKはこのプレシーズン初先発の
32ラムズデールが務め
DFラインは右SBに17セドリック、
左SBに20タヴァレスが入り
そしてCBは16ホールディングと22マリが組みました。
中盤にはアンカーに25エルネニーが
インサイドハーフには15メイトランド=ナイルズと
23ロコンガが入り、
右サイドに19ペペ、左サイドに11マルティネッリ、
1トップに14エンケティアが入る
4−3−3が組まれました。

試合はこの試合でもレギュラー組と
サブ組の間に存在する差を感じさせられる
試合だったと思います。

プレシーズンマッチ1試合目のニュルンベルグ戦は
まだメンバーが揃っていませんでしたので
レギュラー組とサブ組が
混在する構成でしたが
前試合のエヴァートン戦では
前半はレギュラークラスのメンバー中心に組まれ
後半はサブ組中心のメンバーが組まれました。

そのエヴァートン戦では
前半2ゴール奪ったのに対して
後半は攻撃の形を作れずに沈黙してしまった様に
サブ組中心の布陣ではチャンスメイクは勿論の事
テンポ良くゲームを作る部分も上手くいっていない印象であり
サブ組中心に組まれたこの試合の前半も
攻撃の形を中々作る事が出来ず
オーランドゴールに迫ったのは先制点の場面と
前半ロスタイムのこの場面位だったと思います。

5分、左サイドのワイドな位置でボールを持った
11マルティネッリがそこから中にいた23ロコンガに
楔のパスを送ってゴールに向かって走り込み
そのリターンパスを受けて右脚を振り抜きました。
そしてそのシュートはカルロスに当たってコースが変わり
そのままゴールに吸い込まれてゴール!!

スペースのない所を鋭いパスを通して
テンポアップした11マルティネッリと
そのパスを受けてしっかりと繋いだ23ロコンガの
イメージが合致した良い仕掛けだったと思います。

前半ロスタイム、左サイドのワイドな位置の
11マルティネッリからのパスを
ハーフスペースの位置で受けた23ロコンガから
ゴール前に入ってきた14エンケティアにラストパスが送られ
そのパスを受けた14エンケティアが
ヤンソンを背負いながら反転して
左脚を振り抜きました。
残念ながらそのシュートは
ヤンソンにブロックされてしまい
枠を捉える事は出来ませんでしたが
背後からプレッシャーを受けながらも
体勢を崩さずにシュートまで持っていった
14エンケティアのフィジカル的な成長を感じる場面だったと思います。

この2つの場面では23ロコンガは
11マルティネッリや14エンケティアと
仕掛けのイメージが共有出来ていたと思いますが
それ以外の場面では仕掛けのアイデアや
テンポアップする様な切っ掛けを作る様なプレーが乏しく
ボールを持っていても手詰まりになる場面が
よく観られたのは残念でした。

右インサイドハーフに入った
15メイトランド=ナイルズも
これまでの2試合と同様に
淡白なプレーに終始したと言わざる得なかったと思います。

17分過ぎ、32ラムズデール〜23ロコンガ〜
25エルネニー〜23ロコンガへと
ダイレクトで繋いでプレスを回避した所から
15メイトランド=ナイルズへパスが送られましたが
そこから右サイドからの裏に向かって走り出していた
19ペペへ送られたパスは相手左SBのモウチーニョに
あっさりとカットされてしまいました。

この場面ではCBと左SBの間は大きく空いており
その間から裏に向けてパスを出せば
19ペペは確実に裏に抜け出していたと思いますが
なぜか15メイトランド=ナイルズは
その間から裏に向かってパスを出さず
あたかもモウチーニョの存在が観えなかったかの様に
モウチーニョに向けてパスを出してしまいました、、、。

しかもその直後にはパスを受けたモウレニーに対して
15メイトランド=ナイルズは
シャツを掴み続けてイエローカードを受けてしまいました。

ボールの奪い合いの場面でシャツを掴んだのならまだしも
完全にかわされていたにも関わらず
後ろからシャツを掴み続けて止めると言う愚行は
流石に呆れてしまいました。

これらのプレーは仮にプロ野球の様に2軍制度があったら
即日2軍行きが言い渡されても仕方がないレベルの
プレーと愚行であり
アーセナルへの残留する事を目指している選手のプレーには
残念ながら観えませんでした。

同様に20タヴァレスもこれまでの2試合と同様に
改善が観られなかったと思います。

パトの浮き球のパスで裏に抜け出してきたトーレスに対して
素早く寄せてボールを奪い返した
37分過ぎの場面の様な良い場面もありましたが
一方で失点の場面での対応は非常に軽かったと思います。

29分、バックラインからの1本のフィードで
トーレスに抜け出されてしまい
対応した20タヴァレスと22マリがかわされて
左脚を振り抜かれて失点。

裏に抜け出したトーレスに対して
20タヴァレスはしっかりと着いて行き
勢いを止めた所までは良かったと思いますが
そこで役目を終わらした様に
ボールを奪いにいく動きがなかったのは残念でした。

全体的に観ても今の20タヴァレスは
一つ一つのプレーの繋がりに欠けている印象で
ただ無難にプレーをしているだけの様に観えてしまいます。
この場面でも止めた後に
トーレスはどの様な動きをする可能性があるのか?
そしてそうさせない為にはどの様に止めて
どの方向にトーレスを押し出すべきか?
そこまで考えてプレーしている様には
残念ながら観えませんでした。

先日も書きましたが今の20タヴァレスは
絶対的に経験不足であり
その経験不足の為にプレーの引き出しが
ものすごく少ない様に感じます。
そして結果として素晴らしいフィジカル能力が
宝の持ち腐れ状態になっているのは
非常にもったいないと思いますので
即刻常時先発でプレー出来るクラブへ
ローンに出るべきだと思います。

そして22マリも良くなかったと思います。

19分過ぎ、トーレスのロングスルーパスで
ミシェルに抜け出されてしまいました。
幸い1対1の状況で放たれたシュートは
32ラムズデールのファインセーブで防ぎましたが
ミシェルが飛び出してきたエリアは
本来ならば22マリがカバーしなければならないエリアでしたが
そのマリはミシェルの動き出しに対して
ミシェルの存在に全く気が付いていなかった様に
何もケアしていなかったのは疑問しかありません。

そして失点の場面でも20タヴァレスに一度止められた
トーレスに対してカバーにきた22マリは
ボールを取りにプレッシャーを与える事も
前に立ちはだかってシュートブロックに備える事も出来ず
あっさりとかわされてしまった対応は
軽いと言わざる得なかったと思います。

19分の場面では仮に抜け出されても
追いつくだけのスピードがあれば問題ないかもしれませんし
失点の場面では相手の動きに着いていけるだけの
クイックネスがあれば
あまり考えずに突っ込んで行っても問題ないかもしれませんが
残念ながらどちらも今の22マリは備えていませんので
やはりセリエAでは通用しても
PLでは厳しいと言わざる得ないと思います。

結局、11マルティネッリと14エンケティアの所に
良い形でボールが入らない為に
前記の様に偶発的な状況でしか
良い形を作る事が出来ない前半でした。

後半に入りレギュラー組が投入されてからは
流れは確実に変わったと思います。

GKは32ラムズデールに代わって30ターナーが務め
DFラインは22マリに代わって6ガブリエウがCBに入り
17セドリックに代わって4ホワイトが右SBに入りました。
中盤は25エルネニーに代わって5トーマスがアンカーに入り
15メイトランド=ナイルズに代わって8ウーデゴールが
右インサイドハーフに入りました。
前線は1トップに9ジェズスが入り、
1トップに入っていた14エンケティアは
11マルティネッリに代わって左サイドに移りました。

このメンバー交代でバックラインに入った4ホワイトと
アンカーに入った5トーマスの所から
効果的な縦パスとロングフィードが送られる事で
攻撃のテンポは格段に良くなり
9ジェズスが1トップに入った事で
前線でボールが収まる様になり
そして前線の動きにあわす様に
8ウーデゴールから的確なラストパスが供給される様になった事で
シュートチャンスは格段に増えました。

25エルネニーのパスをセンターサークル内で受けた9ジェズスが
鋭く反転して前を向いてドリブルで持ち込み
そこから14エンケティアとパスを交換した後
ペナルティの角辺りから右脚を振り抜いた45分過ぎの場面、
8ウーデゴール〜23ロコンガ〜9ジェズスと繋いだ所から
その9ジェズスがカルロスに掴まれながらも鋭く反転して
ペナルティ内をドリブルで切り込んでいき
角度のない所から右脚を振り抜いた49分過ぎの場面、
スペースのない所でもボールが収まり
鋭く仕掛ける事が出来る
9ジェズスの能力が早速発揮されたと思います。

そして2点目のゴールもスペースのない所でも
ボールをキープして突破出来る
9ジェズスの力から生まれました。

66分、34ジャカのパスを受けた
8ウーデゴールからのパスを受けた9ジェズスが
スペースのない所を切り込んで行きましたが
スミスのタックルでこぼれたボールを
14エンケティアが蹴り込みゴール!!

そして8ウーデゴールのパスも
この試合では冴え渡っていたと思います。

CKの流れから19ペペ〜6ガブリエウ〜8ウーデゴールと繋ぎ
その8ウーデゴールがダイレクトスルーパスを送った53分過ぎの場面、
14エンケティアの動きに合わせて
8ウーデゴールが鋭い縦パスを送った57分過ぎの場面、
前者の場面では走り込んできた19ペペがスミスに潰され
その先で受けた9ジェズスもオフサイドだった為に
シュートは撃てませんでした。
後者の場面ではトラップで鋭く反転した所から左脚を振り抜いた
14エンケティアのシュートはGKの正面でしたが
どちらの場面でも走り込んできた19ペペや
14エンケティアの動きに
完璧に合わせたラストパスだったと思います。

9ジェズスの動き出しに合わせて
8ウーデゴールが送った77分過ぎの場面では
そのパススピードが若干遅かった為に
トップスピードのまま抜け出す事が出来ずに
シュートを撃つタイミングを逸してしまい、
右サイドのスローインからの流れから送った
8ウーデゴールのスルーパスで
7サカが抜け出した80分過ぎの場面では
至近距離からのシュートは
GKにブロックされてしまいました。

まだ完璧なコンビネーションが築かれた訳ではありませんが
この場面の様な8ウーデゴールがスルーパスを送る場面は
昨シーズンよりは確実に増えそうに感じます。

そして3点目を奪ったのは後半途中から投入された
24ネルソンでした。

80分、ピッチを横切る様に34ジャカ〜5トーマス〜
8ウーデゴール〜7サカへと繋いだ所から
7サカが送った折り返しを
ゴール前に入ってきた24ネルソンが合わせてゴール!!

DFラインが下がった事で出来た
その前の僅かなスペースに
タイミング良く入ってきた24ネルソンと
そこに完璧なタイミングでラストパスを送った7サカの
完璧な仕掛けだったと思います

この日の24ネルソンは非常に気合が入っていたと思います。
特にクーリングブレイク中に
アルテタ監督が円陣を組んで選手に指示を送っていた時に
アルテタ監督の真正面に立ち
一時も目を離さずにその指示を聞いていた
24ネルソンの真剣な表情が非常に印象的でした。

現在の24ネルソンはスカッドに残れるかどうかの瀬戸際ですが
この日の様な気合のこもったプレーを続ける事が出来れば
まだチャンスはあるかもしれません。

そして4ホワイト、6ガブリエウ、12サリバの3人を
同時起用する方法としてアルテタ監督は
4ホワイトを右SBで起用する事で解決しようとしました。

フィジカル的な強度に優れる6ガブリエウと12サリバを
ゴール前に並べる事で
守備の強度は確実に上がり
同時にこの2人に不足しているフィード能力の面を
4ホワイトが補うこの形はある意味理にかなっていると思います。

その一方でライン側を駆け上がり
ワイドな位置から攻撃陣に幅をもたらす様な
SBとしての動きに関しては
この試合でも4ホワイトは
何度か高い位置まで攻め上がっていましたが
残念ながらSBの動きと言うよりも
CBの選手の動きのままでしたので
そう言う意味では本職がCBの18冨安よりも
更に不足感は否めません。

4ホワイト、6ガブリエウ、12サリバを
同時起用する方法として
4ホワイトの右SB起用はアリだと思いますが
現状としてはまだコンディションが整わずに
欠場が続いている18富安が復帰した時には
もう一度考える必要があると思います。

次はチェルシー戦です。

これまでの格下チームとの3戦とは異なり
次の試合は現在のチーム力を図る上で
非常に重要な試合になると思います。

どちらにせよ新シーズンでトップ4を目指すのならば
チェルシーは退けなければならない敵だと思いますので
ただ勝利だけではなく
試合の内容でも圧倒して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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