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ヌーノ・タヴァレス、 オリンピック・マルセイユへシーズンローン [移籍情報]

20ヌーノ・タヴァレス(22歳)のオリンピック・マルセイユへの
シーズンローンが発表されました。

Arsenal 1.jpg昨夏にベンフィカから加入した20タヴァレスは
経験を積む為にマルセイユへの
シーズンローンに出る事が決まりました。


アーセナル通算

PL 13試合先発+9試合途中出場
  :1ゴール1アシスト
FA杯 1試合先発
リーグ杯 3試合先発+2試合途中出場
     :1アシスト

公式戦通算 17試合先発+11試合途中出場
      :1ゴール2アシスト


2021年夏にベンフィカから加入した20タヴァレスは
3ティアニーのバックアッパーとして期待されていましたが
経験不足を露呈してしまい
その役割を十分に担う事が出来ませんでした。

攻撃面に関しては推進力のあるオーバーラップと
左右遜色なく使える器用さ等
可能性を感じさせる部分もありますが
一方でポジショニングや
ボールホルダーに対する対応の曖昧さ等の
守備面に危うさがあり
これまでの経験値の低さが問題になっている様に観えました。

そう言う意味ではローン移籍先に決まったマルセイユよりも
並行してローン移籍先の候補に挙がっていた
アタランタの方が良かった様に個人的には感じています。

勿論、昨今の関係性や
グエンドゥージや12サリバが成長した実績を考えますと
マルセイユも良いローン先かもしれませんが
伝統的にイタリアのクラブは
守備組織や守備戦術がしっかりしており
その中でどの様に振る舞うべきかを
徹底的に叩き込まれてくれば
守備面での危うさが改善出来るチャンスだったかもしれませんので
出来ればアトランタにローン移籍して欲しかったです。

どちらにせよ35ジンチェンコを獲得した今、
チームに残っても多くの出場機会を得るのは
難しいと思いますので
このローン移籍で不足している経験値を補い
成長した姿で戻ってきて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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IN

サンパウロから完全移籍
 右サイドアタッカー マルキーニョス(19歳)ブラジル £300万(推定)

ポルトから完全移籍
 攻撃的MF ファビオ・ヴィエイラ(22歳)ポルトガルU-21 £3000万+430万(推定)

ニューイングランド・レボリューションから完全移籍
 GK マット・ターナー(28歳)アメリカ代表 £750万(推定)

マンチェスター・シティから完全移籍
 ストライカー ガブリエル・ジェズス(25歳)ブラジル代表 £4500万(推定)

マンチェスター・シティから完全移籍
 左SB&CMF オレクサンドル・ジンチェンコ(25歳)ウクライナ代表 £3000万+200万(推定)


OUT


シュツットガルトへ完全移籍
 CB コンスタンティノス・マヴロパノス(24歳)ギリシャ代表 £300万(推定)

リヨンへ完全移籍
 ストライカー アレクサンドル・ラカゼット(31歳)元フランス代表 フリー

ストーク・シティへシーズンローン
 CB ハリー・クラーク(21歳)イングランド 手数料非公表

スパルタ・ロッテルダムへシーズンローン
 CB オマル・レキク(20歳)チュニジア代表 手数料非公表

イプスウィッチ・タウンへシーズンローン
 ストライカー タイリース・ジョン=ジュールス(21歳)イングランドU-21 手数料非公表

RKCヴァールヴァイクへシーズンローン
 ストライカー ミカ・ビエレス(19歳)デンマークU-19 手数料非公表

ボーフムへ完全移籍
 右SB ジョルディ・オセイ=トゥトゥ(23歳)イングランド 移籍金非公表

サンダーランドへ完全移籍
 CB ダニエル・バラード(22歳)北アイルランド代表 移籍金非公表

FCデン・ボスへシーズンローン
 ストライカー ニコライ・モラー(20歳)スウェーデンU-20 手数料非公表

オリンピック・マルセイユへ完全移籍
 CMF マテオ・グエンドゥージ(23歳)フランス代表 £900万(推定)

ポーツマスへ完全移籍
 右SB ザック・スワンソン(21歳)イングランド 移籍金非公表

チェルムスフォード・シティへローン移籍(1月まで)
 GK オヴィ・エヘァリ(19歳) イングランド 手数料非公表

エア・ユナイテッドへシーズンローン
 CB アレックス・カーク(19歳)イングランド 手数料非公表

バーミンガム・シティへシーズンローン
 CB オーストン・トラスティ(24歳)アメリカ 手数料非公表

チェルシーへ完全移籍
 サイドアタッカー オマリ・ハッチンソン(18歳)イングランドU-19 移籍金非公表

レアル・オビエドへシーズンローン
 攻撃的MF マルセロ・フローレス(18歳)メキシコ代表 手数料非公表

キルマーノックへシーズンローン
 右SB ライアン・アレバイオス(20歳)イングランド 手数料非公表

クルー・アレクサンドラへシーズンローン
 GK アーサー・オコンクウォ(20歳)イングランド 手数料非公表

オリンピック・マルセイユへシーズンローン
 左SB ヌーノ・タヴァレス(22歳)ポルトガルU-21 手数料非公表


(年齢は9/1時点)


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2022/23シーズンNEW THIRD KIT [Arsenal F.C.]

2022/23シーズンのTHIRD KITが発表されました。

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AWAY KIT が「オールブラック+ブロンズメタリック色」だったのに対して
THIRD KITは「ピンク」!!

これもいいですね!!

アディダスのシャツはデザインは定型ですので
どうにもなりませんが
今シーズンは色のチョイスが俊逸ですね!!

まぁ、現実的に言えばHOME&AWAYで
「赤」「白」「黒」を使っていますので
THIRDはそれ以外の色で
しかも相手チームとも被らない
淡色系の中からの選択となり、
最近は「黄色」が続いていた事を考えますと
「ピンク」は良い選択だと思います。


とにかく、これも文句なしですね!!


C'mon Arsenal !!


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Florida Cup 2022:ARSENAL vs Chelsea [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 4−0 Chelsea
2022年7月23日(土)Florida Cup 2022, Camping World Stadium

Goal
 (15)9Jesus(←34Xhaka)
 (36)8Ødegaard(←11Martinelli)
 (65)7Saka
 (90)23Lokonga(←17Cédric)


32Ramsdale

4White  12Saliba  6Gabriel  35Zinchenko

5T. Partey

8Ødegaard     34Xhaka

 7Saka              11Martinelli

9Jesus



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
最終形


30Turner

17Cédric  12Saliba  6Gabriel  20Tavares

25Elneny

15Maitland-Niles    23Lokonga 

27Marquinhos             19Pépé 

14Nketiah



(46)35Zinchenko>>>20Tavares
(57)9Jesus>>>14Nketiah
(72)32Ramsdale>>>30Turner
(72)4White>>>17Cédric
(72)5T. Partey>>>25Elneny
(72)7Saka>>>27Marquinhos
(72)11Martinelli>>>19Pépé
(78)8Ødegaard>>>15Maitland-Niles
(78)34Xhaka>>>23Lokonga


Substitutes
 33Okonkwo
 16Holding
 22Marí
 2Bellerín
 97Walters
 24Nelson
 26Balogun
 

Arsenal 1.jpg4発快勝!!

プレシーズンマッチ4戦目は
チェルシーとの対戦になりましたが
開幕に向けて仕上がりの差が如実に出た
試合になりました。

先発はGKは32ラムズデール務め
DFラインは左SBには新加入の
35ジンチェンコが先発し
右SBには4ホワイトが入り
CBは12サリバと6ガブリエウが組みました。
中盤はアンカーに5トーマス、
インサイドハーフに8ウーデゴールと34ジャカが並び
前線は右に7サカ、左に11マルティネッリ
1トップに9ジェズスが入る
開幕戦を見越した
現時点でのベストメンバーが組まれました。

試合は開始早々からアーセナルがビッグチャンスを掴みました。

5分過ぎ、チェルシーの右サイドからのCKの流れの
こぼれ球を収めた11マルティネッリが
一気にドリブルで駆け上がり
11マルティネッリ&7サカ対ギャラガーと言う
2対1の状況になりました。
そしてその11マルティネッリからのパスを受けた7サカが
そのまま持ち込み右脚を振り抜きましたが
そのシュートはメンディのファインセーブに阻まれてしまい
残念ながらゴールを奪う事は出来ず。

7サカが自らシュートを撃った決断は
間違いではないと思いますが
11マルティネッリのパスを受けた時点で
そのままダイレクトで11マルティネッリに戻した方が
より良い形でメンディとの1対1の状況になっていた様に感じます。

そして相手のミスパスを活かして先制点が生まれました。

15分、チャロバーが中途半端に出したパスをカットした
34ジャカがダイレクトで送ったパスで抜け出した9ジェズスが
前に出てきたメンディの頭をチップキックで越してゴール!!

9ジェズスのゴールはコースを狙うと見せかけて
チップキックで頭を越した
非常にオシャレなゴールだったと思います。

そして追加点は完璧なコンビネーションで
切り崩したゴールでした。

36分、メンディのフィードをカットした5トーマスから
8ウーデゴール〜5トーマスと繋いだ後に
その5トーマスから11マルティネッリに向けて
鋭い縦パスが送られ、
そのパスを受けた11マルティネッリから送られたスルーパスを
斜めに走り込んで来た8ウーデゴールが受けて
左脚を振り抜きゴール!!

ハーフスペースの11マルティネッリに向けて
間髪入れずに鋭い縦パスを送った5トーマス、
その11マルティネッリにチャロバーが釣り出された為に
チアゴ・シウバとの間に大きなスペースが生まれ、
そこを埋めるべきジョルジーニョがもたついている間に
その背後から走り込んで来た8ウーデゴールにパスが通り、
そしてパスを受けてから非常に速かった
8ウーデゴールの左脚のシュート、
全てが完璧だったと思います。

まぁ、2ゴール共にチェルシーの
ミスパスから生まれたゴールなんですが
そのミスを確実にゴールに繋いだ所は
チームとしての成長を感じます。

そして前半終了間際、綺麗なコンビネーションで
チェルシーの守備網を崩す場面がありました。

前半ロスタイム、右サイドに開いていた9ジェズスが
ノールックで8ウーデゴールに繋ぎ
その8ウーデゴールもノールックのヒールパスで
中に向かって走り込んで来た9ジェズスに戻しました。
そのままドリブルで切り込んでいった9ジェズスは
チアゴ・シウバにカットされてしまい
シュートまで持ち込めませんでしたが
9ジェズスと8ウーデゴールは
同じ仕掛けの絵を描けており
相性は非常に良さそうに感じます。

前半は連動的なプレスを仕掛けて
出来る限り高い位置でボールを奪い返し、
そこから素早くゴールを陥れる。
この形で2ゴール奪い、
遅攻の局面でもしっかりとパスを繋ぎながら
隙が生まれた所でダイレクトパスを使ってテンポアップする等
アーセナルが行いたいプレーが
全て出来ていたと思います。

一方のチェルシーはボールを持っても
中々良い形で組み立てが出来ずに
昨シーズンまでのチェルシーとは別のチームの様でした。

後半に入り4−3−3から3−4−3に
システムチェンジを行なった事で
チェルシーは少し良くなったと思いますが
それでも次にゴールネットを揺らしたのも
アーセナルの方でした。

65分、4ホワイトからのパスを受けた7サカが
アロンソをかわして右サイドのライン側から
中に向かってドリブルで侵入し
そこからの14エンケティアへのパスは
カットされてしまいましたが
そこから7サカ〜34ジャカと繋ぎ
その34ジャカからのパスを受けた11マルティネッリが
ダイレクトで右脚を振り抜きました。
そのシュートはメンディのファインセーブで防がれてしまいましたが
そのリバウンドを収めた34ジャカが
アロンソを浮き球でかわしてから
右脚のボレーシュートを放ちましたが
このシュートもメンディのファインセーブで防がれてしまいました。
しかしそのこぼれ球に対してゴール前に詰めていた7サカが
豪快に蹴り込みゴール!!

厳密に言えば7サカの位置はオフサイドだった様に観えましたが
それでもペナルティ内に7人の選手が戻ってきていた
チェルシーの守備網を物ともせずに
力技で押し切る様なゴールを奪う事が出来た所も
チームの成長を感じます。

その後はメンバー交代を行い
サブ組中心の構成に変わりましたので
それほど多くのチャンスを生み出す事は出来ませんでしたが
幾つかチャンスはありました。

84分過ぎ、23ロコンガからのパスを左サイドで受けた19ペペが
アスピリクエタをかわしてカットインした所から
右脚を振り抜きましたが
クリバリのスライディングタックルでブロックされてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

85分、15メイトランド=ナイルズからのパスを受けた
27マルキーニョスがペナルティの外側から
豪快に左脚を振り抜きました。
このシュートもクリバリにブロックされてしまいましたが
コンパクトで鋭い振りで放たれた27マルキーニョスのシュートは
低い弾道の良いシュートだったと思います。

90分過ぎ、14エンケティアがクリバリに倒されて得たFKを
19ペペが蹴りました。
左脚から放たれたFKはゴール右隅を捉えましたが
これもメンディのファインセーブに阻まれてゴールは奪えず

そして試合終了間際に4点目が生まれました。

後半ロスタイム、右サイドのライン側から送られた
17セドリックのクロスを
ファーサイドに走り込んできた23ロコンガが
ヘッドで合わせてゴール!!

試合はこのまま4−0で勝利!!

試合を行うたびに成長が観られ
開幕に向けて着実に準備が進められているアーセナルに対して
敵ながらチェルシーは大丈夫なのでしょうか?

オーナーが代わり混乱の中なので
色々と大変なんだと思いますが、、、。
後半3バックにしてからは
何とか形を成したと思いますが
前半の状況を考えますと
トゥヘル監督はもう4バックを
使わないんじゃないかと思う程の
出来の悪さだったと思います。

一方でこの試合で早速起用された35ジンチェンコは
合流間もないながら良い感じだったと思います。

20分過ぎのリース・ジェームズからのマウントへのパスの場面では
一瞬反応が遅れて通されてしまいましたが
多くの場面ではしっかりとした対応を観せていたとおもいます。

そして圧巻だったのは
右サイドを駆け上がる7サカの足下に
寸分の狂いもなく合わせた9分過ぎの
サイドチェンジのパスです。
このパスだけでも獲得した価値がある位の
非常に魅力的な武器だと思います。

同時に12サリバも良かったと思います。

フィジカル的な強度とスピードに関しては
ドリブルで切り込んできたスターリングからのスルーパスで
ヴェルナーが裏に抜け出てきた4分過ぎの場面では
先手を取られてしまいましたが
12サリバは後方から追い付いて
ヴェルネーの前に左脚を捻じ込んで
シュートを見事にブロックして観せた様に
十分に通用する所を観せたと思います。

一方でこれまで課題と思われていた
流れを読む力や危険察知能力の面も
この試合では改善されていたと思います。

スターリングが左サイドの裏へパスを送った
33分過ぎの場面では、
右SBに4ホワイトがいるからとは言え、
ゴール前を空けて左サイドの深い位置まで
ハヴェルツの先手を打ってカバーした判断は
非常に良かったと思います。

ジョルジーニョの裏へのスルーパスで
裏に抜け出てきたハヴェルツに折り返された
53分過ぎの場面では、
最初はプリシッチをケアする様に
ゴール寄りのポジションをとっていましたが
6ガブリエウがそのコースを切ったのを確認したのか?
それともその6ガブリエウとの間に
マウントが入ってきたのを視認したのか?
すぐさまそのマウントの前に出て
その折り返しをカットして
この危険な場面を防ぎました。

この一瞬の間に起きた変化に対して
最も危険な場面を的確に判断した
状況判断は見事でした。

この試合の様に流れを読む力や危険察知能力が改善されれば
ワールドクラスへの道が大きく開かれると思いますので
今シーズンの12サリバは非常に注目だと思います。

同時にプレシーズンが始まった頃は
表情が硬かった12サリバも
最近は笑顔を浮かべる姿も多くなった様ですので
かつてはアーセナルに戻る事を嫌がっていた12サリバを
本当の意味でアーセナルの一員にする事が出来ただけでも
今回のUSツアーは成功だったかもしれません。

とは言え、喜んでばかりもいられないと思います。

昨シーズンもそうでしたが
ベストメンバーが組む事が出来れば
現在のアーセナルはかなり上位を伺えるだけの
実力とポテンシャルがあるチームだと思いますが
その一方でベストメンバーが組めなくなった時に
チーム力が落ちてしまうという問題は
現状としてはまだ改善されていません。

バックラインに関しては
怪我がちの18冨安と3ティアニーが
戦線に復帰すれば問題がないかもしれませんが
そろそろ復帰予定の18冨安はまだしも
3ティアニーに関しては
ニュルンベルグ戦で最初の30分間プレーした後
フルトレーニングにも参加せずに消えてしまいましたので
手術した膝の状態が思わしくないのか?
他に問題が発生したのか?
先が見えずにちょっと心配です。

中盤はやはり左インサイドハーフの所は
少なからず問題があると思います。
現状としては34ジャカがファーストチョイスですが
より仕掛けのアイデアや精度、そしてプレースピードが求められる
インサイドハーフとしてはどれも不足感は否めませんので
このポジションに対して補強出来るかどうかは
大きなポイントになるかもしれません。

そして5トーマスをバックアップする25エルネニーは
昨シーズン終盤証明した様に
スケール感は落ちるにせよ、
ある程度計算できる存在だと思いますが
攻撃陣の全権を握っている8ウーデゴールを
現在怪我で離脱している21ヴィエイラが
どこまでカバー出来るかどうかを
このプレシーズン中に確認出来なかったのは
後々問題になる可能性があるかもしれません。

両サイドの7サカと11マルティネッリは
悪くはありませんが
昨シーズンのベストな時期の様なレベルには
まだ到達していない印象を受けます。

この試合の7サカは全体的に乗れていない様な印象で
プレーの選択を誤る場面が何度かあったと思いますが
それは単純に疲労の問題だけかもしれませんので
もう少し様子を見たいと思いますが
一方の11マルティネッリは
どちらかと言うと勢いに傾倒しすぎて
繊細さに欠ける場面が多く観られる所は心配です。

勿論、その勢いに乗った突破は
11マルティネッリの魅力の一つではありますが
例えばポケットの位置まで深く侵入しても
そこから決定的な折り返しを送る事が出来なければ
その突破自体に意味がなくなってしまいますので
次のレベルに成長する為には
勢いだけではなく繊細さの部分を磨く必要がある様に感じます。

そしてこの二人に続く10スミス・ロウも
結局ニュルンベルグ戦以降戻って来れませんでした。
以前から問題を抱えているソケイ部の問題?なのか
ちょっと長引いている所は心配です。

よって10スミス・ロウが
フィジカルコンディションの問題で
フル稼働出来なかった時に
この3人に続くアタッカーが誰になるのか?
結局このツアーの間に答えが出なかったのも問題でした。

去就に揺れる19ペペは意気込みは感じましたが
残念ながら結果を出す事が出来ず、
24ネルソンはオーランド・シティ戦で結果を出しましたが
現在の序列はその19ペペの下に置かれています。
新加入の27マルキーニョスをスカッドに残して
アーセナルのスタイルとロンドンの生活に
慣らしていくのも一つの手だと思いますが
4人目の選手の目処が立たなかったのは残念でした。

1トップは9ジェズスを軸に14エンケティアが
ある程度カバー出来れば問題ないと思いますが
それに続く26バロガンの扱いが
結局不透明のままだったのも残念でした。

今シーズンはPLも5人交代制に変わりますので
第3ストライカーとしてチームに残しても
ある程度出場機会が得られるかもしれませんが
中途半端な使い方をする位ならば
定期的な出場機会が得られるチームに
ローンに出す方が26バロガンの成長に繋がる様にも感じます。

チェルシー相手に完勝した様に
仕上がりの良さを感じるプレシーズンでしたが
その一方で昨シーズンの終盤の重要な局面で
ベストメンバーを組む事が出来ずに
CL出場権を逃してしまうと言う失敗を繰り返さない為にも
プレシーズン中にサブ組の底上げが必要な状況でしたが
その点に関してはそれほど結果を出す事が出来なかった様に感じます。

怪我人の復帰に期待するのか?
それとも移籍期間が終わる前に
CMFとサイドアタッカーの補強に動くのか?
そして補強資金の面に留まらず選手登録枠を空ける為にも
今の所殆ど進んでいない構想外の選手の放出が出来るのか?

残りの期間でどの様にチームを仕上げるのか
まだまだ期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


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Florida Cup Series:Orlando City vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Orlando City 1−3 ARSENAL
2022年7月20日(水)Florida Cup Series, Exploria Stadium

Goal
 (5)11Martinelli(←23Lokonga)
 (29)Torres
 (66)14Nketiah
 (80)24Nelson(←7Saka)


32Ramsdale

17Cédric  16Holding  22Marí  20Tavares

25Elneny

15Maitland-Niles    23Lokonga 

 19Pépé               11Martinelli

14Nketiah



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
後半から


30Turner

4White  16Holding  6Gabriel  20Tavares

5T. Partey

8Ødegaard     23Lokonga

 19Pépé               14Nketiah

9Jesus



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
59分から


30Turner

4White  12Saliba  6Gabriel  20Tavares

5T. Partey

8Ødegaard    34Xhaka

7Saka               14Nketiah

9Jesus



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
最終形


30Turner

4White  12Saliba  6Gabriel  2Bellerín

5T. Partey

8Ødegaard    34Xhaka

7Saka               24Nelson

9Jesus


Substitutes
 33Okonkwo
 97Walters
 35Torreira
 26Balogun
 

Arsenal 1.jpgプレシーズンマッチ3戦目は
フロリダ・カップ・シリーズと銘打った大会で
オーランド・シティと対戦しました。

先発はエヴァートン戦とは逆に
サブ組中心の布陣が組まれました。
GKはこのプレシーズン初先発の
32ラムズデールが務め
DFラインは右SBに17セドリック、
左SBに20タヴァレスが入り
そしてCBは16ホールディングと22マリが組みました。
中盤にはアンカーに25エルネニーが
インサイドハーフには15メイトランド=ナイルズと
23ロコンガが入り、
右サイドに19ペペ、左サイドに11マルティネッリ、
1トップに14エンケティアが入る
4−3−3が組まれました。

試合はこの試合でもレギュラー組と
サブ組の間に存在する差を感じさせられる
試合だったと思います。

プレシーズンマッチ1試合目のニュルンベルグ戦は
まだメンバーが揃っていませんでしたので
レギュラー組とサブ組が
混在する構成でしたが
前試合のエヴァートン戦では
前半はレギュラークラスのメンバー中心に組まれ
後半はサブ組中心のメンバーが組まれました。

そのエヴァートン戦では
前半2ゴール奪ったのに対して
後半は攻撃の形を作れずに沈黙してしまった様に
サブ組中心の布陣ではチャンスメイクは勿論の事
テンポ良くゲームを作る部分も上手くいっていない印象であり
サブ組中心に組まれたこの試合の前半も
攻撃の形を中々作る事が出来ず
オーランドゴールに迫ったのは先制点の場面と
前半ロスタイムのこの場面位だったと思います。

5分、左サイドのワイドな位置でボールを持った
11マルティネッリがそこから中にいた23ロコンガに
楔のパスを送ってゴールに向かって走り込み
そのリターンパスを受けて右脚を振り抜きました。
そしてそのシュートはカルロスに当たってコースが変わり
そのままゴールに吸い込まれてゴール!!

スペースのない所を鋭いパスを通して
テンポアップした11マルティネッリと
そのパスを受けてしっかりと繋いだ23ロコンガの
イメージが合致した良い仕掛けだったと思います。

前半ロスタイム、左サイドのワイドな位置の
11マルティネッリからのパスを
ハーフスペースの位置で受けた23ロコンガから
ゴール前に入ってきた14エンケティアにラストパスが送られ
そのパスを受けた14エンケティアが
ヤンソンを背負いながら反転して
左脚を振り抜きました。
残念ながらそのシュートは
ヤンソンにブロックされてしまい
枠を捉える事は出来ませんでしたが
背後からプレッシャーを受けながらも
体勢を崩さずにシュートまで持っていった
14エンケティアのフィジカル的な成長を感じる場面だったと思います。

この2つの場面では23ロコンガは
11マルティネッリや14エンケティアと
仕掛けのイメージが共有出来ていたと思いますが
それ以外の場面では仕掛けのアイデアや
テンポアップする様な切っ掛けを作る様なプレーが乏しく
ボールを持っていても手詰まりになる場面が
よく観られたのは残念でした。

右インサイドハーフに入った
15メイトランド=ナイルズも
これまでの2試合と同様に
淡白なプレーに終始したと言わざる得なかったと思います。

17分過ぎ、32ラムズデール〜23ロコンガ〜
25エルネニー〜23ロコンガへと
ダイレクトで繋いでプレスを回避した所から
15メイトランド=ナイルズへパスが送られましたが
そこから右サイドからの裏に向かって走り出していた
19ペペへ送られたパスは相手左SBのモウチーニョに
あっさりとカットされてしまいました。

この場面ではCBと左SBの間は大きく空いており
その間から裏に向けてパスを出せば
19ペペは確実に裏に抜け出していたと思いますが
なぜか15メイトランド=ナイルズは
その間から裏に向かってパスを出さず
あたかもモウチーニョの存在が観えなかったかの様に
モウチーニョに向けてパスを出してしまいました、、、。

しかもその直後にはパスを受けたモウレニーに対して
15メイトランド=ナイルズは
シャツを掴み続けてイエローカードを受けてしまいました。

ボールの奪い合いの場面でシャツを掴んだのならまだしも
完全にかわされていたにも関わらず
後ろからシャツを掴み続けて止めると言う愚行は
流石に呆れてしまいました。

これらのプレーは仮にプロ野球の様に2軍制度があったら
即日2軍行きが言い渡されても仕方がないレベルの
プレーと愚行であり
アーセナルへの残留する事を目指している選手のプレーには
残念ながら観えませんでした。

同様に20タヴァレスもこれまでの2試合と同様に
改善が観られなかったと思います。

パトの浮き球のパスで裏に抜け出してきたトーレスに対して
素早く寄せてボールを奪い返した
37分過ぎの場面の様な良い場面もありましたが
一方で失点の場面での対応は非常に軽かったと思います。

29分、バックラインからの1本のフィードで
トーレスに抜け出されてしまい
対応した20タヴァレスと22マリがかわされて
左脚を振り抜かれて失点。

裏に抜け出したトーレスに対して
20タヴァレスはしっかりと着いて行き
勢いを止めた所までは良かったと思いますが
そこで役目を終わらした様に
ボールを奪いにいく動きがなかったのは残念でした。

全体的に観ても今の20タヴァレスは
一つ一つのプレーの繋がりに欠けている印象で
ただ無難にプレーをしているだけの様に観えてしまいます。
この場面でも止めた後に
トーレスはどの様な動きをする可能性があるのか?
そしてそうさせない為にはどの様に止めて
どの方向にトーレスを押し出すべきか?
そこまで考えてプレーしている様には
残念ながら観えませんでした。

先日も書きましたが今の20タヴァレスは
絶対的に経験不足であり
その経験不足の為にプレーの引き出しが
ものすごく少ない様に感じます。
そして結果として素晴らしいフィジカル能力が
宝の持ち腐れ状態になっているのは
非常にもったいないと思いますので
即刻常時先発でプレー出来るクラブへ
ローンに出るべきだと思います。

そして22マリも良くなかったと思います。

19分過ぎ、トーレスのロングスルーパスで
ミシェルに抜け出されてしまいました。
幸い1対1の状況で放たれたシュートは
32ラムズデールのファインセーブで防ぎましたが
ミシェルが飛び出してきたエリアは
本来ならば22マリがカバーしなければならないエリアでしたが
そのマリはミシェルの動き出しに対して
ミシェルの存在に全く気が付いていなかった様に
何もケアしていなかったのは疑問しかありません。

そして失点の場面でも20タヴァレスに一度止められた
トーレスに対してカバーにきた22マリは
ボールを取りにプレッシャーを与える事も
前に立ちはだかってシュートブロックに備える事も出来ず
あっさりとかわされてしまった対応は
軽いと言わざる得なかったと思います。

19分の場面では仮に抜け出されても
追いつくだけのスピードがあれば問題ないかもしれませんし
失点の場面では相手の動きに着いていけるだけの
クイックネスがあれば
あまり考えずに突っ込んで行っても問題ないかもしれませんが
残念ながらどちらも今の22マリは備えていませんので
やはりセリエAでは通用しても
PLでは厳しいと言わざる得ないと思います。

結局、11マルティネッリと14エンケティアの所に
良い形でボールが入らない為に
前記の様に偶発的な状況でしか
良い形を作る事が出来ない前半でした。

後半に入りレギュラー組が投入されてからは
流れは確実に変わったと思います。

GKは32ラムズデールに代わって30ターナーが務め
DFラインは22マリに代わって6ガブリエウがCBに入り
17セドリックに代わって4ホワイトが右SBに入りました。
中盤は25エルネニーに代わって5トーマスがアンカーに入り
15メイトランド=ナイルズに代わって8ウーデゴールが
右インサイドハーフに入りました。
前線は1トップに9ジェズスが入り、
1トップに入っていた14エンケティアは
11マルティネッリに代わって左サイドに移りました。

このメンバー交代でバックラインに入った4ホワイトと
アンカーに入った5トーマスの所から
効果的な縦パスとロングフィードが送られる事で
攻撃のテンポは格段に良くなり
9ジェズスが1トップに入った事で
前線でボールが収まる様になり
そして前線の動きにあわす様に
8ウーデゴールから的確なラストパスが供給される様になった事で
シュートチャンスは格段に増えました。

25エルネニーのパスをセンターサークル内で受けた9ジェズスが
鋭く反転して前を向いてドリブルで持ち込み
そこから14エンケティアとパスを交換した後
ペナルティの角辺りから右脚を振り抜いた45分過ぎの場面、
8ウーデゴール〜23ロコンガ〜9ジェズスと繋いだ所から
その9ジェズスがカルロスに掴まれながらも鋭く反転して
ペナルティ内をドリブルで切り込んでいき
角度のない所から右脚を振り抜いた49分過ぎの場面、
スペースのない所でもボールが収まり
鋭く仕掛ける事が出来る
9ジェズスの能力が早速発揮されたと思います。

そして2点目のゴールもスペースのない所でも
ボールをキープして突破出来る
9ジェズスの力から生まれました。

66分、34ジャカのパスを受けた
8ウーデゴールからのパスを受けた9ジェズスが
スペースのない所を切り込んで行きましたが
スミスのタックルでこぼれたボールを
14エンケティアが蹴り込みゴール!!

そして8ウーデゴールのパスも
この試合では冴え渡っていたと思います。

CKの流れから19ペペ〜6ガブリエウ〜8ウーデゴールと繋ぎ
その8ウーデゴールがダイレクトスルーパスを送った53分過ぎの場面、
14エンケティアの動きに合わせて
8ウーデゴールが鋭い縦パスを送った57分過ぎの場面、
前者の場面では走り込んできた19ペペがスミスに潰され
その先で受けた9ジェズスもオフサイドだった為に
シュートは撃てませんでした。
後者の場面ではトラップで鋭く反転した所から左脚を振り抜いた
14エンケティアのシュートはGKの正面でしたが
どちらの場面でも走り込んできた19ペペや
14エンケティアの動きに
完璧に合わせたラストパスだったと思います。

9ジェズスの動き出しに合わせて
8ウーデゴールが送った77分過ぎの場面では
そのパススピードが若干遅かった為に
トップスピードのまま抜け出す事が出来ずに
シュートを撃つタイミングを逸してしまい、
右サイドのスローインからの流れから送った
8ウーデゴールのスルーパスで
7サカが抜け出した80分過ぎの場面では
至近距離からのシュートは
GKにブロックされてしまいました。

まだ完璧なコンビネーションが築かれた訳ではありませんが
この場面の様な8ウーデゴールがスルーパスを送る場面は
昨シーズンよりは確実に増えそうに感じます。

そして3点目を奪ったのは後半途中から投入された
24ネルソンでした。

80分、ピッチを横切る様に34ジャカ〜5トーマス〜
8ウーデゴール〜7サカへと繋いだ所から
7サカが送った折り返しを
ゴール前に入ってきた24ネルソンが合わせてゴール!!

DFラインが下がった事で出来た
その前の僅かなスペースに
タイミング良く入ってきた24ネルソンと
そこに完璧なタイミングでラストパスを送った7サカの
完璧な仕掛けだったと思います

この日の24ネルソンは非常に気合が入っていたと思います。
特にクーリングブレイク中に
アルテタ監督が円陣を組んで選手に指示を送っていた時に
アルテタ監督の真正面に立ち
一時も目を離さずにその指示を聞いていた
24ネルソンの真剣な表情が非常に印象的でした。

現在の24ネルソンはスカッドに残れるかどうかの瀬戸際ですが
この日の様な気合のこもったプレーを続ける事が出来れば
まだチャンスはあるかもしれません。

そして4ホワイト、6ガブリエウ、12サリバの3人を
同時起用する方法としてアルテタ監督は
4ホワイトを右SBで起用する事で解決しようとしました。

フィジカル的な強度に優れる6ガブリエウと12サリバを
ゴール前に並べる事で
守備の強度は確実に上がり
同時にこの2人に不足しているフィード能力の面を
4ホワイトが補うこの形はある意味理にかなっていると思います。

その一方でライン側を駆け上がり
ワイドな位置から攻撃陣に幅をもたらす様な
SBとしての動きに関しては
この試合でも4ホワイトは
何度か高い位置まで攻め上がっていましたが
残念ながらSBの動きと言うよりも
CBの選手の動きのままでしたので
そう言う意味では本職がCBの18冨安よりも
更に不足感は否めません。

4ホワイト、6ガブリエウ、12サリバを
同時起用する方法として
4ホワイトの右SB起用はアリだと思いますが
現状としてはまだコンディションが整わずに
欠場が続いている18富安が復帰した時には
もう一度考える必要があると思います。

次はチェルシー戦です。

これまでの格下チームとの3戦とは異なり
次の試合は現在のチーム力を図る上で
非常に重要な試合になると思います。

どちらにせよ新シーズンでトップ4を目指すのならば
チェルシーは退けなければならない敵だと思いますので
ただ勝利だけではなく
試合の内容でも圧倒して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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オレクサンドル・ジンチェンコをマンチェスター・シティから獲得!! [移籍情報]

オレクサンドル・ジンチェンコ(25歳)をマンチェスター・シティから獲得!!

ZINCHENKO_1920x1080.jpg
左SBと左インサイドハーフに対応出来る
ジンチェンコの獲得は
非常に大きな補強になるかも知れません。


移籍金:£3000万+200万(推定)
契約期間:2026年夏まで(推定)
週給:
背番号:


Oleksandr Zinchenko
1996年12月15日生
175cm 64kg
ウクライナ代表


マンチェスター・シティ通算

PL 58試合先発+18試合途中出場:7アシスト
CL 17試合先発+8試合途中出場:4アシスト
FA杯 8試合先発+3試合途中出場:1ゴール
リーグカップ 15試合先発:1ゴール1アシスト
コミュニティー・シールド 1試合先発

公式戦通算 99試合先発+29試合途中出場:2ゴール12アシスト


2016年夏、19歳の時にロシアリーグのFCウファから
シティに移籍したジンチェンコは
PSVヘシーズンローンに出た後の
2017年夏から本格的にシティに合流し
順調にステップアップしていきました。

ジンチェンコはウクライナ代表でプレーしている様に
本職はCMFもしくは攻撃的MFですが
シティではその戦術理解力の高さをペップに買われて
選手層が薄かった左SBで主にプレーしており
現在のアーセナルのスカッドに問題がある
左SBと左インサイドハーフの
2つのポジションで起用出来る所が
大きなポイントだと思います。

まず左SBとしてのジンチェンコは
ライン側をアップダウンする典型的なSBとは異なり
俗に「偽SB」と表現される様なタイプのSBに
分類されると思います。

勿論、サイドから仕掛ける事もありますが
どちらかと言うとハーフスペースに向かって
インナーラップして行って
攻撃陣に厚みをもたらすプレーに特徴があり
そのエリアで本職がCMFである事の強みを
存分に発揮している印象を受けます。

一方でCMFとしてのジンチェンコは
非常にテクニカルな選手と言う印象が強くなり
特に左脚から繰り出されるサイドチェンジのパスや
ピンポイントクロス、
そしてロングスルーパス等は
非常に精度が高く
同時にその左脚から放たれるミドルレンジからのシュートも
非常に強力な武器になると思います。

守備に関してはフィジカル的な強度はありませんが
ピンポイントでボールをカットする
ツボを捉えたディフェンスを観せており
ここでもフットボールIQの高さが伺えます。

そのジンチェンコをアルテタ監督は
どこのポジションで起用するのかは注目です。

現状としては3ティアニーと共に
左SBで起用される事が一番多いと考えられますが
3ティアニーが左SBで起用された試合では
左インサイドハーフで
起用する事も考えられます。

又、昨シーズンの3ティアニーと20タヴァレスの様な
明確な実力差はありませんので
怪我で離脱を繰り返し
これまでシーズン通して稼働する事が出来ていない
3ティアニーの状況を考えますと
切っ掛けさえあればポジションを掴んでしまう可能性もあり
単純なバックアッパーの枠に留まらない補強だと思います。

一方でジンチェンコを獲得した事で
中盤の補強方針に
どの様な影響を及ぼすかも興味があります。

現状として34ジャカに代わって
左インサイドハーフを任せる事が出来る
レスターのティーレマンスやリヨンのパケタの獲得に
動いていると言われていますが
そのポジションでプレー出来る
21ヴィエイラとジンチェンコに続いて
新たな選手をもう一人獲得するとなると
明らかに人員過多に陥ってしまうと思います。

よって場合によってはこのジンチェンコの補強で
開幕前の補強はひとまず終わりになる可能性もあるかも知れません。

どちらにせよ毎シーズン怪我で泣かされるアーセナルにとって
現在のスカッドの弱点である
左SBとCMFを埋める事が出来るジンチェンコの補強は
派手さはありませんが
非常に大きな意味を持つ補強になる様に感じます。


C'mon Arsenal !!


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IN

サンパウロから完全移籍
 右サイドアタッカー マルキーニョス(19歳)ブラジル £300万(推定)

ポルトから完全移籍
 攻撃的MF ファビオ・ヴィエイラ(22歳)ポルトガルU-21 £3000万+430万(推定)

ニューイングランド・レボリューションから完全移籍
 GK マット・ターナー(28歳)アメリカ代表 £750万(推定)

マンチェスター・シティから完全移籍
 ストライカー ガブリエル・ジェズス(25歳)ブラジル代表 £4500万(推定)

マンチェスター・シティから完全移籍
 左SB&CMF オレクサンドル・ジンチェンコ(25歳)ウクライナ代表 £3000万+200万(推定)


OUT


シュツットガルトへ完全移籍
 CB コンスタンティノス・マヴロパノス(24歳)ギリシャ代表 £300万(推定)

リヨンへ完全移籍
 ストライカー アレクサンドル・ラカゼット(31歳)元フランス代表 フリー

ストーク・シティへシーズンローン
 CB ハリー・クラーク(21歳)イングランド 手数料非公表

スパルタ・ロッテルダムへシーズンローン
 CB オマル・レキク(20歳)チュニジア代表 手数料非公表

イプスウィッチ・タウンへシーズンローン
 ストライカー タイリース・ジョン=ジュールス(21歳)イングランドU-21 手数料非公表

RKCヴァールヴァイクへシーズンローン
 ストライカー ミカ・ビエレス(19歳)デンマークU-19 手数料非公表

ボーフムへ完全移籍
 右SB ジョルディ・オセイ=トゥトゥ(23歳)イングランド 移籍金非公表

サンダーランドへ完全移籍
 CB ダニエル・バラード(22歳)北アイルランド代表 移籍金非公表

FCデン・ボスへシーズンローン
 ストライカー ニコライ・モラー(20歳)スウェーデンU-20 手数料非公表

オリンピック・マルセイユへ完全移籍
 CMF マテオ・グエンドゥージ(23歳)フランス代表 £900万(推定)

ポーツマスへ完全移籍
 右SB ザック・スワンソン(21歳)イングランド 移籍金非公表

チェルムスフォード・シティへローン移籍(1月まで)
 GK オヴィ・エヘァリ(19歳) イングランド 手数料非公表

エア・ユナイテッドへシーズンローン
 CB アレックス・カーク(19歳)イングランド 手数料非公表

バーミンガム・シティへシーズンローン
 CB オーストン・トラスティ(24歳)アメリカ 手数料非公表

チェルシーへ完全移籍
 サイドアタッカー オマリ・ハッチンソン(18歳)イングランドU-19 移籍金非公表

レアル・オビエドへシーズンローン
 攻撃的MF マルセロ・フローレス(18歳)メキシコ代表 手数料非公表

キルマーノックへシーズンローン
 右SB ライアン・アレバイオス(20歳)イングランド 手数料非公表


(年齢は9/1時点)


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Friendly Match:ARSENAL vs Everton [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 2−0 Everton
2022年7月16日(土)Friendly Match, M&T Bank Stadium

Goal
 (33)9Jesus(←17Cédric)
 (36)7Saka(←9Jesus)


30Turner

17Cédric  12Saliba  6Gabriel  20Tavares

5T. Partey

8Ødegaard   34Xhaka

 7Saka               11Martinelli

9Jesus



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後半から


30Turner

12Saliba  16Holding  6Gabriel

 2Bellerín     25Elneny     11Martinelli

15Maitland-Niles    34Xhaka  

 19Pépé   14Nketiah



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70分から


30Turner

2Bellerín  16Holding  22Marí  97Walters

25Elneny

15Maitland-Niles    23Lokonga 

19Pépé               24Nelson

14Nketiah

 

Substitutes
 33Okonkwo
 35Torreira
 26Balogun
 

Arsenal 1.jpgプレシーズンマッチ2戦目は
メリーランド州ボルチモアで
エヴァートンと対戦しました。

先発はGKはターナーが務め
CBにはローンから復帰した12サリバが
6ガブリエウと組みました。
中盤から前はアンカーには5トーマス、
インサイドハーフには8ウーデゴールと
34ジャカが並び
右サイドに7サカ、左サイドに11マルティネッリ、
1トップに9ジェズスが入る
レギュラー組を並べた4−3−3が組まれました

この試合も9ジェズスは際立っていたと思います。

13分過ぎ、ホルゲイトがドゥクレに出したパスが
ズレた所に反応した9ジェズスが
そのままダイレクトで右脚を振り抜きました。

このシュートはピックフォードの
ファインセーブで防がれてしまいましたが
ホルゲイトのミスを誘発させたのは
前線からの連動的なプレスが機能しているからだと言えます。

そして先制点はその9ジェズスの右脚から生まれました。

33分、17セドリックが蹴った左CKを
ファーサイドで9ジェズスが綺麗に足下に止め
そこからニアサイドの天井に突き刺しゴール!!

前に飛び出しながらボールに触れなかった
ピックフォードのミスが一番の問題だったと思いますが
それでも冷静に仕留めた決定力は流石だと思います。

そしてこのゴールよりもさらに圧巻だったのは
2点目の7サカのゴールをアシストした場面です。

36分、6ガブリエウの縦パスを受けた9ジェズスが
そのままドリブルで持ち上がり
そこから右アウトサイドで送ったラストパスを
ファーサイドに走り込んできた7サカが押し込みゴール!!

DFラインとGKの間の
ピックフォードが前に出る事の出来ないコースとスピードで
タイミング外す様に送ったアウトサイドのパスは完璧であり
しかもゴール前に走り込んできていた
11マルティネッリを囮にした事で
更に確実性を増した完璧な仕掛けを
9ジェズスは1本のパスで演出したと思います。

まだ僅か2試合ですが
決めるべき時にしっかりと決める決定力、
2列目のタレントを活かすチャンスメイク力は流石であり
同時に周囲を固められた状態でも縦パスをしっかりと収め
そこから展開するポストプレーも安定しており
現在のアーセナルのシステムの中で
1トップの選手に求められているプレーを
完璧にこなしていたと思います。

そして2トップの一角としてプレーした
ニュルンベルグ戦では
積極的にサイドにも流れて
14エンケティアと共に前線のスペースを
ワイドに使ったプレーを観せていた様に
1トップでも2トップでも
機能する事を証明したと思います。

ローン移籍から復帰してきて
去就が注目されていた12サリバも
良かったと思います。

2シーズン前のプレシーズンマッチで
1試合だけ起用された時は
まさに何も出来なかったと言う状態でしたが
この試合ではキャルバート・ルーウィンと
対峙する場面が多くありましたが
フィジカル的強度的にもスピード的にも
総じてはPLレベルに達したと言って良い様に感じます。

その一方で19分過ぎのカウンターの場面では
左サイドから送られてきたアーリークロスに対して
追走していたキャルバート・ルーウィンを捕まえる事が出来ずに
収められてしまいました。
幸い同様に戻ってきた17セドリックがカットして
シュートを撃たせませんでしたが
この場面での対応は良くなかったと思います。

下がりながらの難しい対応だったとは言え
前に出ると見せかけて途中でコースを変えた
キャルバート・ルーウィンに背後を取られてしまい、
クロスが送られた瞬間
オフサイドを取ろうとしたのか?
それともキャルバート・ルーウィンの位置を
失認していたのか分かりませんが
一瞬迷った様に一歩目で出遅れてしまい
捕まえきれなかったのは
良くなかったと思います。

もしかしたらリーグ1ならば
そこから自らのフィジカル的な強さとスピードで
抑え込む事が出来るのかも知れませんが
PLでは一瞬でも隙を与えてしまったら
決定的なパスを簡単に通されてしまい
そしてそれをリカバリーする事が困難なのがPLですので
この様な対応は非常に心配です。

以前にも書いたと思いますが現在の12サリバには
常に先を読み、そして危険な状況を的確に感じる
嗅覚の部分が不足しており
それをPL特有の凄まじい勢いで展開が変わる
プレースピードの中で的確に発揮する事が出来るかどうかが
アーセナルでポジションを掴む事が出来るかどうかの
ポイントだと思います。

これまではその優れたフィジカル能力だけで
事足りていたかも知れませんが
今後ワールドクラスにとどまらず
この時代のNo1のCBを目指すのならば
避けては通れない課題になると思います。

一方で去就が不透明な20タヴァレスは
この試合もあまり良くなかったと思います。

守備に関しては相変わらず危機管理が甘く
要所要所で穴を空けてしまう場面があり
攻撃面でも他の選手とイメージが噛み合わない場面が多く
個での仕掛けも単調すぎる印象を受けましたので
現在の所あまり成長を感じる事は出来ませんでした。

後半は大きくメンバーを代えて
再び3−5−2を組みました。

DFラインは12サリバと6ガブリエウに加えて
中央に16ホールディングが入って3バックを組み
右WBには2ベジェリンが入り、
左WBには11マルティネッリが移りました。
アンカーには25エルネニーが
右インサイドハーフには15メイトランド・ナイルズが入り
19ぺぺと14エンケティアが2トップを組みました。

しかしこのメンバーでは
誰がどの様にチャンスメイクするかが明確ではない為に
ゴールに迫ったのはこの場面くらいだったと思います。

58分過ぎ、34ジャカからのパスを受けた11マルティネッリが
そのままドリブルで切り込んで行き
左脚を振り抜きましたがブロックされてしまいゴールならず。

そこで70分に再びメンバーを入れ替えました。

DFラインは12サリバと6ガブリエウを下げて
22マリをCBに、97ウォルタースを左SBに投入して4バックに戻し
34ジャカに代えて23ロコンガを左インサイドハーフに投入しました。
そして11マルティネッリに代えて24ネルソンを左サイドに配し
19ペペを右サイドに移した4−3−3を組み直しました。

しかしこの後もゴールに迫ったのは
この場面くらいだったと思います。

77分過ぎ、24ネルソンからのパスを受けた25エルネニーが
ダイレクトで繋いだパスを受けた14エンケティアが
そのままドリブルで切り込んで行き
右脚を振り抜きましたが
このシュートもブロックされてしまいゴールを奪う事が出来ず。

結局、ボールを持っていてもチャンスを作れない流れのまま
試合は2−0で終わりました。

後半頭から右インサイドハーフで起用された
15メイトランド・ナイルズは
プレーに捻りがなく単調だったと言わざる得ず、
インサイドハーフとして
チャンスメイクを担う事が出来なかったのは勿論の事、
効果的なフリーランニングで
前線に顔を出す場面も少なく
攻撃陣が停滞した一因だったと思います。

右WBと右SBでプレーした2ベジェリンも
あまり良くなかったと思います。
ニュルンベルグ戦でも指摘しましたが
このプレーに代表される様に
このレベルでプレーするには
やはりプレースピードが足りない印象です。

82分過ぎ、右サイドのライン側から2ベジェリンは
ステップを踏んでフェイントを入れながら
ペナルティの中にドリブルで持ち込んできましたが
残念ながらそのフェイントに対して
対峙したミコレンコは揺さぶられる事なく
簡単にブロックされてしまいました。

プレーがスローだったのも勿論問題ですが
そもそもあの様なスローなフェイントで
突破出来ると判断した所が一番の問題だと思います。

元々、昨シーズン在籍していた
ベティスへの残留を希望していただけに
既に気持ちが離れた状態でプレーしているのかもしれませんが
現状としては18富安との間には大きな差を感じます。

アピールしなければならない24ネルソンと23ロコンガも
殆どアピールする場面がなかったのは残念でしたが
一方で97ウォルタースはアルテタ監督が
なぜリザーブチームからただ一人USツアーに連れてきたかが
分かった様に感じました。

この試合でも本職ではない左SBで投入されましたが
この試合でも落ち着いてプレーし
そして状況を判断しながら
周囲の選手に的確な指示を送っている姿は
とてもリザーブ所属の選手の17歳には観えませんでした。

そして特に感銘を覚えたのが試合終了間際のいざこざの場面です。

ボールを持っていた23ロコンガに対して
手前にある23ロコンガの脚ごと
ターコウスキがタックルで刈った場面で
ターコウスキに掴みかからんばかりに激昂する
23ロコンガと24ネルソンの間に入って
引き離していたのがその97ウォルタースであり
その姿はもう何年も在籍しているベテラン選手の様に観えました。

プレーは勿論ですが、フィジカル的な部分も
メタル的な部分も17歳とは思えない成熟度であり
その辺りを評価してアルテタ監督は
USツアーに同行させたのかもしれません。

状況が許されるのならばこのプレシーズン中に
一度本職の右SBでプレーする姿を見てみたいと思います。
そして仮にそこでも結果を出す様な事があれば
今ひとつパッとしない17セドリックと2ベジェリンを差し置いて
第2右SB候補に名乗り挙げる可能性も
十分にあるかもしれません。

またもや楽しみな選手が出てきました。


C'mon Arsenal !!


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2022/23シーズンNEW AWAY KIT [Arsenal F.C.]

2022/23シーズンのAWAY KITが発表されました。

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今シーズンのAWAY KITの
「オールブラック+ブロンズメタリック色」は
シンプルに格好いいですね!!

久しぶりに文句のないデザインと言って良いのではないのでしょうか?


C'mon Arsenal !!


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Friendly Match:1. FC Nürnberg vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

1. FC Nürnberg 3−5 ARSENAL
2022年7月8日(金)Friendly Match, Max-Morlock-Stadion

Goal
 (24)Geis
 (29)Duah
 (47)9Jesus(←14Nketiah)
 (54)25Elneny
 (57)Schindler(og)
 (63)Handwerker(og)
 (73)Schindler
 (75)9Jesus(←11Martinelli)


30Turner

2Bellerín  97Walters  22Marí  3Tierney

23Lokonga

15Maitland-Niles  10Smith Rowe 

 19Pépé              24Nelson

14Nketiah


(33)3Tierney>>>17Cédric

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後半から


30Turner

17Cédric  22Marí  6Gabriel

24Nelson    25Elneny    11Martinelli

15Maitland-Niles   23Lokonga 

9Jesus  14Nketiah



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68分から


33Okonkwo

17Cédric  22Marí  6Gabriel

27Marquinhos    25Elneny    11Martinelli

68Oulad M'Hand   69Patino  

 9Jesus    26Balogun

 

Substitutes
 13Rúnarsson
 96Sousa


Arsenal 1.jpg敵地で1FCニュルンベルグと対戦した
今シーズンのプレシーズンマッチの初戦は
2点リードされながらも後半5ゴール奪い
逆転で勝利を収めました。

先発はGKは新加入の30ターナーが務め
DFラインにはローンから戻ってきた
2ベジェリンが右SBに
膝の手術明けの3ティアニーが左SBに入り
CBはローンから戻ってきた22マリと
17歳の97ウォータースが組みました。
中盤はアンカーに23ロコンガが起用され
右インサイドハーフに15メイトランド=ナイルズ
左インサイドハーフに10スミス・ロウが入りました。
そして前線は右に19ペペ、左に24ネルソン、
そして1トップに9エンケティアが入る
4−3−3が組まれました。

中盤の構成はスタート時は
15メイトランド=ナイルズが
23ロコンガと並んで2ボランチを組み
10スミス・ロウがトップ下の位置に
入っていた様に様に観えましたが
その15メイトランド=ナイルズは
右サイドのワイドな位置の高い所にまで
頻回に侵入していた事を考えますと
右インサイドハーフに入っていたと思われます。

まず先発メンバーの中で目を引いたのが
CBに入った97ウォータースです。

イングランドU-18代表にも名を連ねる97ウォータースは
本来ならばU-18チームに属する年齢ですが
昨シーズンはU-18の試合だけではなく
飛び級でU-23のチームをメインに活動していた様ですので
そのポテンシャルの大きさが伺えます。

しかしこの遠征に同行している4ホワイトや16ホールディングが
コンディションの問題等の何らかな理由で
この試合に起用出来なかった為に
97ウォータースを急遽起用したのかもしれませんが
これまでもリザーブの何試合かでは
CBでプレーしていたとは言え
本職が右SBの97ウォータースを
プレシーズンマッチだとは言え
ファーストチームの試合でCBで起用したのは
少なからず驚きを感じました。

とは言え、その97ウォータースは17歳とは思えない
堂々としたプレーぶりを観せていたと思いますし
上背はそれ程ありませんが
当たり負けしないだけのフィジカル的な強度を観せて
CBとしてもしっかりとした対応を観せていたと思います。

アルテタ監督が97ウォータースの中に
CBとしての適応を見い出したのか?
それとも本職の右SBに戻って
ファーストチームへの定着を目指すのか?
今後97ウォータースがどちらの道に進むのかは分かりませんが
ここ最近アーセナルの下部組織から生まれていない
ファーストチームに定着するCBとしての
可能性を示した様に感じます。

試合の方は前半はあまり良くはありませんでした。

ボールは持っていましたが全体的にリズムが悪く
チームとしてプレービジョンも曖昧で
前半の間でチャンスと言える場面はこの場面位だったと思います。

13分過ぎ、左サイドのライン側でパスを受けた3ティアニーから
パスを受けた10スミス・ロウが
ペナルティの角辺りから
豪快に右脚を振り抜きました。

ゴール右上を捉えたそのシュートは
マセニアのファインセーブで防がれてしまいましたが
3ティアニーがパスを受けた時に
24ネルソンがテンプルマンを引き連れて
縦に走った事で生まれたスペースに
10スミス・ロウがタイミング良く遅れて入ってくると言う
完璧な仕掛けだったと思います。

一方で前半の間に2つのゴールを奪われてしまいました。

24分、3ティアニーが送ったパスがズレた所を
テンプルマンに奪われてしまい
そのまま左サイドの深い位置まで侵入した所から
折り返されたボールを
ガイスに強烈なミドルシュートで決められてしまい失点。

そもそも3ティアニーのパスが中途半端であり、
そのボールをカットしたテンプルマンに付いていった10スミス・ロウも
3ティアニーが前に出ていましたので
すぐにボールを奪おうと無理やりタックルを仕掛けに行かずに
そのまま付いていって
クロスを入れさせない様な対応をするべきだったと思います。

そしてテンプルマンの折り返しは
それ程鋭いクロスではなかった事を考えますと
ガイスにフリーでシュートを撃たせてしまったのは
非常に緩かったと言わざる得ないと思います。

29分、22マリがヘッドでクリアーしたボールを収めた
23ロコンガがテンプルマンにボールを奪われてしまい
そこから送られたパスを受けたドゥアに
そのまま持ち込まれて右脚を振り抜かれて失点。

ボールをロストした23ロコンガは
スペースがない所でのボールの収め方としては
雑だったと言わざる得ず、
1対1になってしまったとは言え
そもそもドゥアのシュートに対して
30ターナーのステップの踏み方は
タイミングの取り方がズレていた様に観えました。

1失点目のガイスのミドルシュートはブレ球だった為に
30ターナーが逆を突かれてしまったのは
仕方がなかったと思いますが
この場面でのタイミングの取り方以外でも
4分過ぎのゴールに向かって送られたテンプルマンのパスに対して
前に出るタイミングを逸する等
全体的に不安定だったと言わざる得なかったと思います。

一方の23ロコンガも残念ながら
昨シーズンの問題が改善されていなかったと思います。

この試合で23ロコンガはアンカーで起用されましたが
バックラインからスムーズにボールを引き出す事が出来ずに
良いリズムでゲームを組み立てる事が出来ていなかったと思います。
そして中盤の守備の要としてはフィジカル的な軽さがあり
危機を察知する洞察力の甘さも目立っていたと思います。

一度ボールを持てばそこから良い縦パス等を
送る場面もありましたが
現状としてはアンカーとしてはまだ厳しい様に感じます。

それ以外では前半のメンバーは
昨シーズンローン移籍していた選手が
多く出場しました。

まず、左CBに入った22マリは余り良くなかったと思います。

昨シーズンローン移籍していたウディネーゼでは
シーズン通してレギュラーとしてプレーしていた様なので
期待していましたが
テンプルマンがゴールに向かう様なコースに
ラストパスを送った4分過ぎの場面では
そのパスに対して反応が遅れてしまった所から始まり
スピード勝負の場面で危うかったのみならず
デュエルの局面でも体格差を使って強引に潰す様な
ギリギリの対応が多く
現状としてはブンデスリーガ2部のチームのアタッカーを抑えるのも
やっとと言う印象でした。

右SBに入った2ベジェリンはまずまずだったと思います。

ライン側に貼り付く事が多い19ペペと右サイドを組み
右インサイドハーフの15メイトランド=ナイルズも
右サイドに開いてくる事が多かった事もあり
積極的にインナーラップを仕掛けて
ハーフスペースに出来ていたスペースを
上手く突いていたと思います。

一方でスピードの低下は進んでいる印象で
昨シーズンのベストメンバーが組まれた時の
プレースピードに付いて行けるかどうかに対しては
少なからず疑問を感じます。

右インサイドハーフに入った15メイトランド=ナイルズも
余り良くなかったと思います。

右サイドから積極的に攻撃参加して
要所要所で鍵となるパスを送っていましたが
それと同じ位の数の単純なミスパスもあり
攻撃陣がリズムに乗れなかった一因になっていたと思います。

左サイドで先発して24ネルソンは
可もなく不可もなくの様な状況だったと思います。

ドリブル突破等の持ち味を出す場面を
殆ど観る事が出来ませんでしたが
それは前半はチームとして機能していなかった事もあり
良い形でボールを持つ場面が少なかった影響が
大きいと思われますので
この日の24ネルソンだけで評価するのは
フェアではないと思います。

全体的に観ても前半は
14エンケティアと10スミス・ロウが
奏でるプレーのテンポと
ローンから帰ってきた選手達とのプレーのテンポには
少なからず差があったのは間違いなく
現状として昨シーズンのスカッドに
割って入る様なインパクトを観せた選手が
いなかったのは残念でした。

メンバーを大きく代えた後半からは
システムを3−5−2に変更してきました。

30分間限定で先発した3ティアニーに代わって
前半途中から左SBに入っていた17セドリックが右CBに入って
3バックの中央の22マリ、左CBの6ガブリエウと共に
3バックを形成し、
右WBには24ネルソン、左WBには11マルティネッリが入りました。
中盤はアンカーに25エルネニー、
右インサイドハーフに15メイトランド=ナイルズ、
左インサイドハーフに23ロコンガが入り、
前線は14エンケティアと9ジェズスが2トップを組みました。

2トップの一角として出場した新加入の9ジェズスは
早速その能力の高さを発揮しました。

47分、ソーレンセンがルーズボールを収めきれずに
こぼしたボールに対して素早く反応した9ジェズスが収め
右サイドの開いた位置からボールを持ち込み
ファーサイドから中に入ってきた
14エンケティアとのワンツーで裏に抜け出して
角度のない所からニアの上を撃ち抜きゴール!!

ニアの上を撃ち抜いたシュートは勿論素晴らしかったですが
それまでの過程は特に素晴らしかったと思います。

結果的にはソーレンセンのミスからですが
頭上に挙がったルーズボールに対して
9ジェズスは的確な位置でプレスを掛ける為に
誰よりも早く動き出していていた事で
容易にボールを奪うことに成功していました。

この場面に限らず9ジェズスは
前線から積極的にプレスを仕掛けていましたが
そのプレスを仕掛けている姿を観ますと
極当たり前の事を当たり前の事として
動いている様にしか観えませんでした。

そして14エンケティアヘパスを出す時も
パスを出すフェイクを入れた後に
1タッチ中に入った所からパスを出す事で
目線を9ジェズスに集中させて
14エンケティアを視覚的にフリーにさせる等
プレーの中に一工夫加える所は
ペップに厳しく鍛えられて来た賜物かも知れません。

そして追加点もすぐに生まれました。

54分、センターライン辺りから
左サイドをドリブルで持ち上がってきた
23ロコンガからのラストパスを受けた
14エンケティアが振り向きざまにシュートを撃ちましたが
そのシュートはブロックされてしまいました。
しかしそのこぼれ球を収めた25エルネニーが
強烈なミドルシュートを突き刺しゴール!!

その後もチャンスが続きました。

56分過ぎ、15メイトランド=ナイルズからの
ラストパスを受けた23ロコンガが
左サイドから侵入して右脚を振り抜きましたが
その強烈なシュートは
マセニアのファインセーブで防がれてしまいました。

しかし前を塞がれながらも
巧みにボールを動かして僅かに出来たシュートコースを
射ぬく様に放った23ロコンガのシュートは
鋭く強烈で可能性を感じるシュートだったと思います。

この勢いのまま逆転ゴールが生まれました。

57分、23ロコンガからのスローインを受けた14エンケティアが
一気に加速してドリブルで切り込んで行き
9ジェズスとのワンツーで抜け出した所から
左サイドの14マルティネッリに戻し
その14マルティネッリから送られたクロスを
ゴール前に飛び込んできた9ジェズスが
ヘッドで合わせようとした瞬間
そのクロスをカットしようと脚を伸ばした
シンドラーが押し込んでしまいオウンゴール!!

オウンゴールにならなくても
9ジェズスがヘッドで押し込んでいた場面でしたが
スピードに乗った良い仕掛けだったと思います。

そして追加点もオウンゴールで生まれました。

63分、15メイトランド=ナイルズからのパスを受けた
14エンケティアが左サイドの角度のない所から
豪快に左脚を振り抜いた強烈なシュートは
バーに当たってしまいましたが
その跳ね返ったボールがハンドワーカーに当たりオウンゴール。

この試合に出場した選手の中で
最もキレがあったのは
間違いなく14エンケティアだったと思います。

3点目のオウンゴールの時の
一瞬でトップスピードにまで加速した鋭いドリブルもしかり
この場面での利き脚ではない左脚の強烈なショットもしかり
昨シーズンと比べて1ランク上のプレーが出来るだけの
フィジカル的な強度を物にした様に感じます。

そして9ジェズスとも
同じビジョンを見る事が出来ていた印象で
2人のコンビネーションも今後非常に楽しみです。

その後も14エンケティアと9ジェズスのコンビネーションで
脅威を与えていたと思います。

65歳過ぎ、6ガブリエウの縦パスを受けた
9ジェズスから14エンケティア〜9ジェズス〜14エンケティアと
ダイレクトパスを中心に細かく繋いで切り込んで行きました。
残念ながら途中でクリアーされてしまいましたが
そしてそのクリアーボールを収めた25エルネニーが
再び強烈なミドルシュートを放ちましたが
このシュートはマセニアのファインセーブで防がれてしまい
残念ながらゴールを奪う事は出来ず。

そして68分には若い選手を投入してきました。
まずGKには30ターナーに代わって
33オコンクォが投入され
右WBには24ネルソンに代わって
27マルキーニョスが入りました。
インサイドハーフには
68アウラド・ムハンドと69パティーノに投入され
14エンケティアに代わって26バロガンが
2トップの一角に入りました。

その直後に失点してしまいました。

73分、左サイドから入れられたクロスを
ファーサイドでウェクサーに折り返され
それをダファーナーがシュートを打ち損じたこぼれ球を
シンドラーに決められてしまい失点。

しかしその直後に再び9ジェズスがゴールを奪いました。

75分、11マルティネッリが送った
左サイドからのクロスを
ニアに走り込んできた9ジェズスが
難しいバウンドのボールをダイレクトで合わせてゴール!!

新加入の9ジェズスは流石と言う活躍だったと思います。

本人曰くコンディション的には全然の状態だった様ですが
その様な状態でも早速2ゴールを挙げたのは勿論、
サイドに開いた所から仕掛けの起点になり、
中央では楔のパスを受けて周囲を活かす
ポストプレーも安定していたと思います。
そして何よりもパスを引き出す
フリーランニングのレベルはやはり高く
点取屋としての期待は膨らんだと思います。

同じく新加入の27マルキーニョスも
後半途中から投入されました。

システム上は右WBだと思いますが
実際はかなり高い位置でプレーしていましたので
見た目は2トップ+右ウイングの
変則的な3トップの様な形でプレーしていたと思います。

プレー時間が短かった事もあり
評価するのは難しいですが
プレースタイルは生粋のウインガーという印象を受けました。

インサイドハーフに入った二人のリザーブの選手は
現状としては可もなく不可もなくと言う印象でしたが
この2人を比べたのならば
68アウラド・ムハンドの方が
チームの中で機能していた印象を受けました。

二人とも何か決定的な仕事をした訳ではありませんが
25エルネニー等から良くパスを引き出していた様に
68アウラド・ムハンドは相手のブロックのギャップに入り込む
ポジショニングのセンスが良く
同時にそこから前線の選手への繋ぎも
非常にスムーズだったと思います。

一方の69パティーノも独特のリズムで送られるパス等
持っている能力の片鱗を観せていたと思いますが
我々が求めているのはその一歩先のレベルのプレーであり
言うなれば攻撃陣の操る絶対的な存在感を求めていますので
そういう意味では物足りなさを感じました。

そういう意味では26バロガンも物足りなさを感じました。

何が悪いのかは分かりませんが
現在の26バロガンはプレーの流れに
溶け込めていない印象を受けます。
連携面が磨かれていけば解消される問題なのかも知れませんが
持てる力を解放して1ランク上のストライカーへ
進化しようとしている14エンケティアに比べて
現状の26バロガンは持てる力を
全く活かせていない印象を受けます。

試合はこのまま3−5で終演。

9ジェズスの得点力と
アーセナルのスタイルとの
噛み合わせの良さが確認出来た勝利でした。
同時にこれから合流する8ウーデゴールや7サカと
どの様な化学反応を起こすか非常に楽しみであり
絶妙なコンビネーションを観せた14エンケティアも含めて
どの様な使い方、組み合わせをアルテタ監督が導き出すか
次の試合が待ち遠しいです。

一方でローンから帰ってきた選手達は
このままでは厳しいかも知れません。
今シーズンはスケジュール的に厳しいスケジュールですので
選手層を厚くする必要性がありますが
この試合を観る限りではレギュラー組との間には
大きな差が存在していると思いますので
チームに残っても出場機会を得るのは難しいかも知れません。

次のプレシーズンマッチは
アメリカに渡ってエヴァートンとの対戦です。

代表の試合に参加していた関係で合流が遅れていた
選手達の合流も始まっていますので
より実戦に使い形の試合でも
新たな攻撃陣が躍動する姿を観せて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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ジャック・ウィルシャー、U-18チームの監督に就任!! [移籍情報]

ジャック・ウィルシャー(30歳)、U-18チームの監督に就任!!

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Jack is Baaaaaaaaaack !!

先日現役引退を表明したジャックが
U-18チームの監督してアーセナルへ帰還しました。

アーセナルの下部組織出身のジャックは
2008年9月13日のPLブラックバーン戦に
16歳256日で公式戦デビューを飾り
これはクラブ最年少PL出場記録になっています。

そしてボルトンへのローン移籍で経験を積んだ
ジャックは2010/11シーズンから
アーセナルの主力として活躍しましたが
その後度重なる怪我により
シーズン通して稼働する事が出来ずに
2018年夏にウエスト・ハムへ移籍しました。

しかしその後も定着する事が出来ずに
無所属の期間を挟んで
ボーンマスでプレーした時期もありましたが
昨シーズン後半から加入していた
デンマークリーグのオーフスを最後に
現役の引退を表明していました。

その引退直後のジャックをU-18チームとは言え
いきなり監督として迎え入れたのは
少なからず疑問を感じる人もいるかも知れません。

しかし2021年夏にボーンマスを退団したジャックは
アルテタ監督の計らいもあり
昨シーズン前半はファーストチームのトレーニングに
参加すると共に
コーチングライセンスを所得する為に
リザーブチームで若い選手の指導にも当たっていた様です。

結果的にはその時の指導ぶりを
メルテザッカーは高く評価したのだと思われますので
大いに期待しても良い様に感じます。

勿論、監督として大成するかどうかは
始まってみなければ分かりませんが
少なくともアーセナルと言うクラブのアイデンティティを
若い選手達に刻み込んでくれる事は確実だと思います。


C'mon Arsenal !!


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ガブリエル・ジェズスをマンチェスター・シティから獲得!! [移籍情報]

ガブリエル・ジェズス(25歳)をマンチェスター・シティから獲得!!

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この夏の最重要補強ポイントだった
ストライカーに対して
マンチェスター・シティから
ジェズスを獲得する事に成功しました。


移籍金:£4500万(推定)
契約期間:2027年夏まで(推定)
週給:£
背番号:9

Gabriel Jesus
1997年4月3日生
175cm 73kg
ブラジル代表


マンチェスター・シティ通算

PL 99試合先発+60試合途中出場:58ゴール32アシスト
CL 23試合先発+15試合途中出場:20ゴール5アシスト
FA杯 20試合先発:10ゴール8アシスト
リーグ杯 9試合先発+8試合途中出場:7ゴール1アシスト
コミュニティー・シールド 2試合途中出場

公式戦通算 39試合先発+53試合途中出場:95ゴール46アシスト


2017年夏20歳の時に
パルメイラスからシティに移籍してきた9ジェズスは
当時のエースストライカーだったアグエロの
次の時代のエースストライカー候補として
期待されていましたが
アグエロが移籍した昨シーズンも
CFのポジションを完全に掴む事が出来ず
その期待に応えられていませんでした。

そしてこの夏には新たなエースストライカー候補として
シティがハーランドを獲得した事で
今まで以上に出場機会が限られてしまう可能性があり
同時に現行の契約が2023年夏までとなっているタイミングもあり
当初から積極的にアプローチしていた
アーセナルが見事に射止めました。

ジェズスは本格的な「9番」タイプのストライカーと言うよりも
前線の至る所に顔を出しながら
周囲との連携でゴールを陥れる
ムービングストライカーと言う印象です。

裏へ飛び出してパスを引き出す
タイミングやセンスに優れており
一本のスルーパスやラストパスからゴールを奪う
ストライカーとしての振る舞いは勿論の事、
スピードとクイックネスに優れ
柔軟なタッチでボールをコントロールするドリブルは
ゴール前のスペースのない所でも苦にせずに
自ら切り込んで行く事が出来るだけではなく
サイドに開いた位置からドリブルで
ポケットの位置まで侵入して
そこから決定的なラストパスを送る事も出来ます。

そして若い時期からシティで鍛えられていた事もあり
ゴール前でもより良い状況の味方がいれば
そこにタイミング良く決定的なパスを送る事も出来るだけの
冷静さと視野の広さ、そしてパスセンスも兼ね備えていると思います。

自ら仕掛ける事も出来ますが
周囲との連携で崩す事を得意としている所は
現在のアーセナルのスタイルとの噛み合わせは
非常に良い印象で
現在のスカッドの強みである2列目の選手達を
もう一段上のレベルに導く鍵になるかもしれません。

シティでは絶対的な存在にはなれませんでしたが
元々非常にレベルが高い選手なのは間違いありませんので
ジェズス自身を中心にしたチームの中でプレーすれば
シティ時代以上の結果を出してくれると思います。


C'mon Arsenal !!


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IN

サンパウロから完全移籍
 右サイドアタッカー マルキーニョス(19歳)ブラジル £300万(推定)

ポルトから完全移籍
 攻撃的MF ファビオ・ヴィエイラ(22歳)ポルトガルU-21 £3000万+430万(推定)

ニューイングランド・レボリューションから完全移籍
 GK マット・ターナー(28歳)アメリカ代表 £750万(推定)

マンチェスター・シティから完全移籍
 ストライカー ガブリエル・ジェズス(25歳)ブラジル代表 £4500万(推定)


OUT


シュツットガルトへ完全移籍
 CB コンスタンティノス・マヴロパノス(24歳)ギリシャ代表 £300万(推定)

リヨンへ完全移籍
 ストライカー アレクサンドル・ラカゼット(31歳)元フランス代表 フリー

ストーク・シティへシーズンローン
 CB ハリー・クラーク(21歳)イングランド 手数料非公表

スパルタ・ロッテルダムへシーズンローン
 CB オマル・レキク(20歳)チュニジア代表 手数料非公表

イプスウィッチ・タウンへシーズンローン
 ストライカー タイリース・ジョン=ジュールス(21歳)イングランドU-21 手数料非公表

RKCヴァールヴァイクへシーズンローン
 ストライカー ミカ・ビエレス(19歳)デンマークU-19 手数料非公表

ボーフムへ完全移籍
 右SB ジョルディ・オセイ=トゥトゥ(23歳)イングランド 移籍金非公表

サンダーランドへ完全移籍
 CB ダニエル・バラード(22歳)北アイルランド代表 移籍金非公表

FCデン・ボスへシーズンローン
 ストライカー ニコライ・モラー(20歳)スウェーデンU-20 手数料非公表

オリンピック・マルセイユへ完全移籍
 CMF マテオ・グエンドゥージ(23歳)フランス代表 £900万(推定)


(年齢は9/1時点)


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