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マテオ・グエンドゥージ、マルセイユへ完全移籍 [移籍情報]

マテオ・グエンドゥージ(23歳)のマルセイユへの完全移籍が発表されました。

Arsenal 1.jpg昨シーズンのローン移籍に付帯していた
買い取りオプションが行使され
オリンピック・マルセイユへ
完全移籍する事が決まりました。

移籍金 £900万(推定)

アーセナル通算

PL 42試合先発+15試合途中出場:1アシスト
EL 9試合先発+8試合途中出場:1ゴール
FA杯 3試合先発+1試合途中出場
リーグ杯 3試合先発+1試合途中出場:3アシスト

公式戦通算 57試合先発+25試合途中出場:1ゴール4アシスト


2018年夏にロリアンから移籍してきたグエンドゥージは
最初のシーズンから当時のエメリ監督の下で
多くの出場機会を得ていましたが
規律を重んじるアルテタ監督が就任してからは
その規律に従う事が出来なかったグエンドゥージは
早々にチームから外されてしまい
20/21シーズンはヘルタ・ベルリンへ
21/22シーズンはマルセイユへローン移籍に出されていました。

そのマルセイユでは中心選手として
CL出場権の獲得に貢献した事が評価され
付帯していた買い取りオプションが行使される事になりました。

2シーズン前には構想外になっていた
グエンドゥージを売却出来たのは良かったと思います。
とは言え、素行が悪く買い取り手が
中々見つ付からなかったとは言え
今となってはもう少し高く売って欲しかったと思います。


C'mon Arsenal !!


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IN

サンパウロから完全移籍
 右サイドアタッカー マルキーニョス(19歳)ブラジル £300万(推定)

ポルトから完全移籍
 攻撃的MF ファビオ・ヴィエイラ(22歳)ポルトガルU-21 £3000万+430万(推定)

ニューイングランド・レボリューションから完全移籍
 GK マット・ターナー(28歳)アメリカ代表 £750万(推定)


OUT


シュツットガルトへ完全移籍
 CB コンスタンティノス・マヴロパノス(24歳)ギリシャ代表 £300万(推定)

リヨンへ完全移籍
 ストライカー アレクサンドル・ラカゼット(31歳)元フランス代表 フリー

ストーク・シティへシーズンローン
 CB ハリー・クラーク(21歳)イングランド 手数料非公表

スパルタ・ロッテルダムへシーズンローン
 CB オマル・レキク(20歳)チュニジア代表 手数料非公表

イプスウィッチ・タウンへシーズンローン
 ストライカー タイリース・ジョン=ジュールス(21歳)イングランドU-21 手数料非公表

RKCヴァールヴァイクへシーズンローン
 ストライカー ミカ・ビエレス(19歳)デンマークU-19 手数料非公表

ボーフムへ完全移籍
 右SB ジョルディ・オセイ=トゥトゥ(23歳)イングランド 移籍金非公表

サンダーランドへ完全移籍
 CB ダニエル・バラード(22歳)北アイルランド代表 移籍金非公表

FCデン・ボスへシーズンローン
 ストライカー ニコライ・モラー(20歳)スウェーデンU-20 手数料非公表

オリンピック・マルセイユへ完全移籍
 CMF マテオ・グエンドゥージ(23歳)フランス代表 £900万(推定)


(年齢は9/1時点)


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2021/22シーズン〜〜ストライカー総括〜〜 [Arsenal F.C.]

2021/22シーズンを振り返って〜〜ストライカー〜〜

Arsenal 1.jpg


今回はストライカーについて
2021/22シーズンを振り返ってみたいと思います。

今シーズンも得点力不足に悩まされた
ポジションだったと思います。

開幕当初はこれまで左サイドで起用される事が多かった
オーバメヤンが1トップの位置に完全に固定され
それを9ラカゼットがバックアップする形で始まり
シーズン途中からはその9ラカゼットがトップ下の位置に入り
盾関係の2トップの様な形を組む事も試されました。

しかし12月に入ると度重なる規律違反を犯した
オーバメヤンがチームから外され
冬の移籍期間でバルセロナへ移籍した事に伴い
シーズン後半は9ラカゼットが1トップの位置で起用されました。
そしてシーズン終盤に9ラカゼットが新型コロナ陽性で欠場した時に
チャンスが巡ってきた30エンケティアが結果を出し
そのままシーズンが終わるまでの8試合連続先発で起用される等、
このポジションの軸を最後まで定める事が出来ませんでした。

最終的にCFのポジションで起用された3選手の中で
最も多くゴールを奪ったのが
最も先発した試合数が少ない
30エンケティアの5ゴールだった様に
このポジションの得点力不足は深刻でした。

基本的に同時起用される事が少ないポジションであり
特に9ラカゼットは的確なポストプレーで
2列目の選手を活かす役割を担う等
自身のゴール数が少なかった事が
貢献度の評価に直結する物ではありませんが
それを差し引いても2列目の選手の中で
ゴール数が最も少ない35マルティネッリの6ゴールよりも
ゴール数が少なかったというのは
ストライカーとしては流石に少ないと言わざる得ないと思います。

フットボールはゴールを奪うスポーツであり
より多くのゴールを奪えるチームが勝利し
より多くの勝利を挙げたチームが優勝する事を考えますと
やはりストライカーの選手には
より多くのゴールを奪って欲しいと
個人的には思っていますので
来シーズンはこの得点力不足が解消される事を
期待したいと思います。


〜〜ピエール=エメリク・オーバメヤン(32歳)〜〜


PL 12試合先発+2試合途中出場:4ゴール1アシスト
カラバオ杯 1試合先発:3ゴール1アシスト


これまで左サイドで起用されていたオーバメヤンは
今シーズンは1トップの位置に固定されて起用されましたが
残念ながら昨シーズンの不振を払拭する様な
活躍を観せる事は出来ませんでした。

そもそも1トップへのコンバートは
昨シーズン露呈してしまった衰えに対する物と思われ
特にストロングポイントだった
スピードとキレを失ったオーバメヤンは
もうサイドでは通用しなくなっていたと思います。

その事もありフィニッシャーとしての役割に専念させるべく
1トップの位置に固定したのだと思いますが
結論から言えばスピードとキレを失ったオーバメヤンは
ゴール前でも通用しませんでした。

そして度重なる規律違反を犯すオーバメヤンに対して
アルテタ監督はキャプテン剥奪と
チームからの除外という大鉈を振るい
そのままチームに戻る事はなく
冬の移籍期間で契約が解除され
バルセロナへ移籍しました。

元々オーバメヤンはメンタル面が
プレーに大きく影響を及ぼすタイプの選手ですので
ゴールを奪う事が出来ない状況が続くと
今シーズンの様な負のスパイラルに
陥ってしまう傾向があると思います。

それは容易にゴールを奪う事が出来るバルセロナで
復調した事からも明らかであり
同時にフィジカル的に衰えてしまったオーバメヤンでは
やはり速く激しいスタイルのPLでは
限界だった事を証明した様に感じます。


〜〜9アレクサンドル・ラカゼット(31歳)〜〜


PL 20試合先発+10試合途中出場:4ゴール7アシスト
FA杯 1試合途中出場
カラバオ杯 3試合先発+2試合途中出場:2ゴール1アシスト


オーバメヤンを1トップに固定した事で
煽りを受けたのは9ラカゼットだったと思います。

昨シーズンまでは1トップに9ラカゼット、
左サイドにオーバメヤンと言う布陣が主でしたが
今シーズンはオーバメヤンが1トップに固定された為に
9ラカゼットはポジションを失ってしまいました。

一時はポストプレーの確度が低いオーバメヤンに代わって
前線のボールの収まり役として
トップ下の位置で起用される試合もありましたが
それでも規律違反によりオーバメヤンが
チームから外されるまでは
十分な出場機会は得られていなかったと思います。

そのオーバメヤンがチームを外されてからは
腕にキャプテンマークを巻き
1トップの位置に戻りましたが
それでも最終的に4ゴールしか奪えなかった様に
ストライカーとしての責務は果たせていなかったと思います。

勿論、9ラカゼットは7アシスト挙げた様に
前線でのボールを収まり役を担い
そこから的確なポストプレーで2列目の選手達を活かし、
時には体を張った潰れ役となり、
時には前線から執拗にプレスを仕掛ける急先鋒として
チームに大きく貢献していましたので
ゴール数だけで9ラカゼットを評価するのは
フェアではありませんが
それでも4ゴールと言うのは
ストライカーとしては流石に少なすぎると思います。

元々この夏で契約が切れる9ラカゼットの
去就が不透明でしたが
結局シーズン終盤に新型コロナ陽性から復帰した後も
先発の座を30エンケティアに譲ったままだった時点で
9ラカゼットが退団する事は決まっていたのだと思います。

この夏にアーセナルを退団する事が決まった9ラカゼットは
古巣のリヨンへ復帰する事が決まりました。

退団する事がほぼ決まっていたにも関わらず
若いチームをキャプテンとして牽引し
最後まで手を抜かずにチームの為に
戦ってくれた事に感謝したいと思います。


〜〜30エディー・エンケティア(23歳)〜〜


PL 8試合先発+14試合途中出場:5ゴール1アシスト
FA杯 1試合先発
カラバオ杯 4試合先発+1試合途中出場:5ゴール


今シーズンもオーバメヤンと9ラカゼットの牙城を崩せず
そのまま契約満了を迎えて退団すると思われていましたが
シーズン終盤巡ってきたチャンスを逃さずに結果を出した事で
契約延長と背番号『14』を掴み取りました。

今シーズンはカラバオ杯では5ゴール挙げ
それなりの結果を出していましたが
PLでは殆ど出場機会が巡って来ませんでした。
しかしシーズン終盤に新型コロナ陽性で欠場した
9ラカゼットに代わって先発起用された時に
結果を出した30エンケティアは
その後シーズン終わるまでの8試合連続で先発起用され
最終的にはPLで5ゴールを奪い
公式戦合計10ゴール1アシストの
キャリアハイの成績を残しました。

元々30エンケティアは足下のテクニックは安定しており
スペースに入り込むタイミングとセンスに優れる
ワンタッチスコアラータイプのストライカーで
36節のリーズ戦のマルティネッリの折り返しを
ダイレクトで合わせた2ゴール目の様なゴールが
典型的な形だと思います。

しかしこれまでは綺麗に合わせるゴールや
こぼれ球を押し込む様なゴール等のゴール前以外では
どちらかと言うと淡白な印象で
デュエルの局面で一歩踏み込みきれない所や
プレスを仕掛けてもやらされている感が強く
本気でボールを奪いに行こうとする様な気概を
全く感じられない所など
どこか勝負の世界の厳しさから
距離を置いている様な印象でしたが
結果を出した今シーズン終盤は
デュエルの場面やプレスを仕掛ける場面では
相手よりもより速く激しく動き
本気でボールを奪いに行こうとする
気迫が感じられる様になりました。

実際25節チェルシー戦の先制ゴールや
36節リーズ戦の先制ゴールは
相手のミスを見逃さなかったのは勿論ですが
そもそも本気にボールを奪いに行こうと
フルスピードでボールを追っていたから生まれたゴールであり
そのチェルシー戦の2ゴール目は
ゴール前で落ち着かないボールに対して
最後まで執拗にゴールを目指し続け様とする貪欲さが
ゴールに繋がったと思います。

その様な負荷が掛かるプレーを可能にする様な
フィジカル的な成長もあったと思いますが
やはり勝負に拘った姿勢が一番変わった所だと思います。

しかし勝負はこれからだと思います。

結果的には自ら結果を出し自らの力を証明しましたが
元々このチャンスが巡って来たのは
たまたま9ラカゼットが新型コロナ陽性で欠場した為であり
もっと言えば日頃のトレーニングで実力を証明して
9ラカゼットからポジションを奪い取った訳ではありません。
もっと言えば契約満了を前に巡って来た最後のチャンスという
ブーストが掛かった状況だった為に
いつも以上の120%の力を発揮しただけかもしれません。

そういう意味ではこの夏に加入予定の
ジェズスとのポジション争いが重要であり
その勝負に勝って初めて自らの力を証明する事が出来ると思います。

このシーズン終盤の活躍に惑わされる事なく研磨し
来シーズンも今シーズン以上の結果を出して
背中に背負う『14』に相応しいストライカーである事を
証明して欲しいと思います。


〜〜26フォラリン・バロガン(20歳)〜〜


PL 1試合先発+1試合途中出場
カラバオ杯 1試合先発+1試合途中出場

ミドルズブラ通算
チャンピオンシップ 9試合先発+9試合途中出場:3ゴール1アシスト
FA杯 1試合先発+1試合途中出場


下部組織から昇格した26バロガンにとっては
今シーズンはファーストチームに定着出来る事を
証明しなければならないシーズンでしたが
残念ながら証明する事は出来ませんでした。

勿論、不運な部分もあったと思います。

オーバメヤンと9ラカゼットを新型コロナ陽性で欠き
30エンケティアも怪我で起用出来なかった為に
重要な開幕戦でいきなり先発で出ざる得なかったのは
流石に荷が重かったと思います。

そこで結果を出せなかった26バロガンは
PLの最初の2戦以降は出場機会が巡ってこず、
その後はカラバオ杯で2試合起用された以外は
リザーブの試合でプレーする期間が続いてしまった為に
出場機会を求めて冬の移籍期間で
ミドルズブラへローン移籍に出ました。

そのミドルズブラでは
チャンピオンシップで3ゴール1アシストを奪い
最低限の結果は出したと思いますが
その一方でローン移籍に出る時に書いた様な
ミドルズブラをPL昇格に導く様な
活躍を観せたかと言われれば
僅か9試合しか先発で起用されなかった様に
主力選手として十分な活躍が出来ていたとは言えませんでした。

同時にチャンピオンシップの試合では
リザーブにはないスピードや激しさにも対応出来ていたと思いますが
一方でFA杯でユナイテッド、スパーズ、
チェルシーと対戦した時には
PLのクラブのスピードや激しさには
対応出来ていなかった様に観えましたので
まだPLで通用するレベルには
達していない印象を受けてしまいました。

ファーストチームに昇格した最初のシーズンは
残念ながら失敗に終わったかもしれません。
本当ならば急遽起用されたPL開幕戦で結果を出して
そのまま上昇気流に乗る流れが理想的でしたが
そこでの躓きが最後まで影響した様に感じます。

しかし勝負はこれからだと思います。

来シーズンはオーバメヤンと9ラカゼットが去った事で
新たに加入するジェズスと30エンケティアに次ぐ
第3ストライカーという立ち位置になると思いますが
その30エンケティアとの間には
差は存在しているとは言っても
手が届かない程大きな差ではないと思います。

最初は途中出場が主かもしれませんが
その限られた時間でもしっかりと結果を出して
ファーストチームに相応しい所を観せて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


(年齢は2022年6/30時点)


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