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2021/22シーズン〜〜CB総括〜〜 [Arsenal F.C.]

2021/22シーズンを振り返って〜〜CB〜〜

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今回はCBについて2021/22シーズンを振り返ってみたいと思います。

今シーズンは4ホワイト、6ガブリエウ、16ホールディング、
チェンバース、マリの5人体制で始まりましたが
開幕3連敗で不安定さを露呈してしまった
チェンバースとマリはその後PLでの出場機会が得る事が出来ずに
冬の移籍期間でチェンバースはアストン・ヴィラへ完全移籍し
マリはウディネーゼへローン移籍する事になり
最終的には4ホワイトと6ガブリエウのコンビを軸に
16ホールディングがバックアップすると言う
この3人でこのポジションを回していました。

流れを読む力に長けて
鋭い出足で先手を取るディフェンスを観せる4ホワイトと
フィジカル的強度に優れる6ガブリエウは
補完的にも良いコンビであり
状況によりゴール前の強度と高さが必要な時には
16ホールディングが起用されてそれを補っていました。

特に中央に16ホールディングを置き
右CBに4ホワイト、左CBに6ガブリエウを置く
3CBは鉄壁と呼ぶに相応しく
何度となく試合を終わらせてきた
最強固なユニットだったと思います。

しかしヨーロッパの大会がなかった今シーズンは
この3人でなんとかやりくり出来ましたが
来シーズンはELへ参戦すると共に
シーズン終盤に息切れしてしまった
今シーズンの反省を踏まえて
更なる拡充が必要であり
ローンから復帰予定のサリバが
4ホワイト&6ガブリエウの牙城を
切り崩せるだけの活躍を観せる事が出来るかどうかが
大きなポイントになるかもしれません。


〜〜4ベン・ホワイト(24歳)〜〜


PL 32試合先発
FA杯 1試合先発
カラバオ杯 4試合先発


昨夏でチームを去ったD.ルイスの後釜として加入した
4ホワイトはその期待に十分に応える
活躍を観せたと思います。

加入当初は上背やフィジカル的な強度の問題が
特に4バックでは不安視されていましたが
流れを読む力と鋭い出足で常に先手を取るディフェンスで
フィジカル能力的な不足分を
完全にカバーしていたと思います。

同時に足下の技術レベルが高く、
特に最前線のアタッカーに
ピンポイントで届けるロングフィードは勿論、
ラインを飛ばして突き刺す様に送る縦パスに於いても
そのパスの精度は非常に高く、
最後列の司令塔として
チームにとって非常に重要な存在になりました。

同時にどれだけ厳しい状況に陥っても
最後まで諦める事なく
身を挺してでもゴールを守ろうとする
献身性と責任感は
守備者として若いDFはお手本とするべきであり
全身から醸し出されるなんとも言えない存在感は
DFリーダーと呼ぶに相応しいと思います。

一方でシーズン途中からテーピングしながらプレーしていた様に
今シーズンはかなり無理をしていた可能性があり
結果的にシーズン終盤の重要な局面で
怪我で起用出来なくなってしまったのは残念でした。

元々フィジカル強度的なハンデがあり
その上で全身全霊でプレーするスタイルだけに
今後も怪我のリスクは付いてまわるかもしれません。

しかし4ホワイトの右脚から放たれるフィードは
チームにとって欠く事の出来ない大きな武器だと思いますので
来シーズンは今シーズン以上にコンディション管理を行い
シーズン通して稼働する事を望みます。


〜〜6ガブリエウ・マガリャンイス(24歳)〜〜


PL 35試合先発:5ゴール
カラバオ杯 2試合先発+1試合途中出場


昨シーズンはPL初参戦の選手が陥る
フィジカル的な疲弊と新型コロナウイルスの感染等で
シーズン後半はパフォーマンスレベルを落としてしまいましたが
今シーズンはシーズン最後まで安定していたと思います。

強度とスピードを兼備する
フィジカル能力の高さは今シーズンも健在で
足下の技術レベルはそこまで高くはありませんが
バックラインからしっかりと繋いでゲームを作る
アルテタ監督のスタイルにも適応していたと思います。

そしてPLで5ゴール挙げるなど
高さが足りない攻撃陣に代わって
セットプレーでの重要な得点源にもなっており
今シーズンは存在感を高めました。

一方で多くのブラジル人DFと同様に
腕などを巧みに使って
ファールギリギリで相手を止めようとする場面が
多い所は気になる所であり
今シーズンもイエローカードが6枚、
イエロー2枚での退場処分を1回受けた様に
もう少しカードを減らせればさらに良いCBになると思います。

とは言え、今シーズンの活躍を受けて
他のビッグクラブから注目され始めており
実際、ユベントスが
引き抜きを画策しているという噂もあります。

しかし現在のアーセナルにとっては
4ホワイトと6ガブリエウのCBコンビは
ディフェンス面の要ですので
絶対に流失は阻止しなければならないと思います。


〜〜16ロブ・ホールディング(26歳)〜〜


PL 9試合先発+6試合途中出場:1ゴール
FA杯 1試合先発
カラバオ杯 4試合先発+1試合途中出場


4ホワイトと6ガブリエウが
抜群のコンビネーションを観せていた事もあり
ゴール前に高さや強さが必要な場面以外は
その出場機会は限られたものになってしまいました。

しかし4ホワイトと6ガブリエウと共に組む
3バックは非常に強固で
1点も失う事の出来ない場面でも
完璧にシャットアウトして
何度となく試合を終わらせてきた様に
少ない出場機会ながら
バックアッパー、クローザーとしては
重要な存在だったと思います。

その一方で4ホワイトが怪我で離脱した為に
出場機会が巡ってきたシーズン終盤では
その期待に応えられたとは言い難く
特にスパーズとの直接対決では
対峙したソンへの対応に苦しんだ挙句
退場処分を受けてしまうと言う失態を演じてしまい
CL出場権を得る為に非常に重要だったこの試合の
敗因の一つになってしまいました。

以前から言われている様に16ホールディングは
スピードや俊敏性に欠ける問題を抱えており
ゴール前を固める様な状況では鉄壁ですが
ラインを上げて前に出て対応しなければならない場面では
少なからずリスクが生じてしまうと思います。

よってこの問題が解決出来なければ
これからもゴールを守り切る時に投入される
クローザー的な役割に留まってしまうかもしれません。
勿論、それはそれでチームにとっては
重要な存在だと思いますが
サリバが予定通り復帰してきた場合には
来シーズンはさらに厳しいシーズンになってしまうかもしれません。


C'mon Arsenal !!


(年齢は2022年6/30時点)


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