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PL28:Watford vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Watford 2−3 ARSENAL
2022年3月6日(日)Premier League, Vicarage Road

Goal
 (5)8Ødegaard(←7Saka)
 (11)Hernandez
 (30)7Saka(←9Lacazette)
 (52)35Martinelli(←9Lacazette)
 (87)Sissoko


32Ramsdale

17Cedric  4White  6Gabriel  3Tierney

5T. Partey

8Ødegaard   34Xhaka

 7Saka             35Martinelli

9Lacazette


(73)35Martinelli>>>19Pépé
(79)9Lacazette>>>30Nketiah
(90)8Ødegaard>>>16Holding


Substitutes
 1Leno
 20Tavares
 69Swanson
 23Lokonga
 25Elneny
 82Hutchinson


Arsenal 1.jpg4連勝!!
来シーズンのCL出場権の獲得に向けて
大きく前進する勝利を挙げました。

先発はふくらはぎの怪我で離脱中の18冨安と
新型コロナ陽性になってしまった
10スミス・ロウが欠場した事もあり
前試合のウルヴス戦と同じメンバーが組まれました。

試合はオフサイドで救われましたが
開始早々に完全に崩されて
ゴールネットを揺らされる波乱のスタートで
始まりました。

試合開始直後、アーセナル陣内に蹴り込まれたボールの
ルーズボールを収めたエルナンデスから
パスを受けたペドロのスルーパスで
デニスに抜け出されてしまい
そのままファーサイドに流し込む様に決められてしまいました。

6ガブリエウがラインをコントロールする様に
しっかりと見ていましたのでオフサイドが取れましたが
5トーマスの脇に出来る
17セドリックや4ホワイトとの間のギャップを
上手く使われてしまったのは間違いなく
この後にも守備面が安定せずに
度々隙が出来てしまう状況を暗示する様な
立ち上がりだった様に感じます。

一方でこの日の攻撃陣は素晴らしく
早々に先制点を奪う事に成功しました。

5分、4ホワイトからのパスを受けた17セドリックから
7サカ〜8ウーデゴール〜7サカとダイレクトで繋いで
右サイドを突破しその7サカからの折り返しを
ペナルティ内に走り込んできて受けた8ウーデゴールが
冷静に左脚を振り抜き先制ゴール!!

7サカからのパスを受けた8ウーデゴールが
前方のスペースに送った
ダイレクトのヒールパスは本当にシビレれました。
同時にリターンパスが返ってくる事を信じて疑わずに
間髪入れずに前方のスペースに向かって走り出した7サカ、
そしてその7サカからの折り返しが入ってくる事を
信じて疑わずに間髪入れずに9ラカゼットが走り込んで空けた
ペナルティ内に出来たスペースに向かって
走り込んだ8ウーデゴール、
この2人のコンビネーションは
一つ上の次元に移行した様に感じます。

その後も7サカのプレーが光りました。

7分過ぎ、4ホワイトのパスを受けた5トーマスが
ダイレクトで展開したボールを右サイドで受けた7サカが
カマラをかわした後、
背後からクレヴァリーのチャージを受けながらも
体勢を崩さずにそのまま前方のスペースにボールを持ち出し
インナーラップしてきた17セドリックへ繋ぎました。
残念ながらファーサイドを狙った
17セドリックのクロスは合いませんでしたが
ちょっとやそっとのチャージには負けない
最近の7サカの強さとボディーバランスの良さも
一つ上の次元に達した様に感じます。

10分過ぎ、32ラムズデールからのロングキックを
右サイドで受けた7サカが
そのままスピードに乗ったドリブルで
カットインして行った所から
9ラカゼットとのワンツーで
そのままペナルティの中に侵入を試みました。
惜しくも戻ってきたカマラにクリアーされてしまい
シュートを撃つ事は出来ませんでしたが
非常にダイナミックな仕掛けだったと思います。

しかし、次にゴールネットを揺らしたのは
ワトフォードの方でした。

11分、左サイドの深い位置にまで侵入してきた
シソコがデニスに繋ぎ、
そのデニスからのパスを受けたキコ・フェメニアが
ダイレクトで中に折り返したボールを
エルナンデスにオーバーヘッドで決められてしまい失点。

エルナンデスのオーバーヘッドは止める事の出来ない
完璧なオーバーヘッドだったと思いますが
反対に3ティアニーと34ジャカと共に
35マルティネッリもしっかりと戻ってきて
人数は揃っていたにも関わらず
デニスを追い越してきたキコ・フェメニアに対して
誰もケアしていなかったのは問題だったと思います。

早い時間に同点に追い付かれてしまいましたが
それでもこの日の攻撃陣は
コンビネーションが冴え渡っており
ワトフォードゴールに迫り続けました。

17分過ぎ、5トーマスの楔のパスを受けた9ラカゼットが
8ウーデゴールに繋ぎ
その8ウーデゴールからのパスを
中央に入ってきた35マルティネッリが受けて
右脚を振り抜きましたが
ブロックされてしまいゴールは奪えず。

17分過ぎ、17セドリックのクロスのクリアーボールを
34ジャカがデニスと競り合いながら繋げたボールを
5トーマスが左脚を振り抜きましたが
惜しくも枠を捉えられず。

確かに5トーマスのミドルシュートは
全く決まらないのは問題ですが
ミドルシュートを撃つ事が出来る
良い位置でボールを受けているのも事実ですので
いつかは試合を決めるミドルシュートを決めてくれると
信じて待ちたいと思います。

そして早い時間帯に追加点を奪う事に成功しました。

30分、6ガブリエウの7サカへの楔のパスが
クレヴァリーにカットされた所で
すぐに7サカが背後からボールを奪い返し
その7サカのパスを受けた9ラカゼットが
ヒールで戻したボールを
走り込んできた7サカが豪快に左脚を振り抜きゴール!!

自らへのパスがカットされながらも
気持ちを切らさずにすぐに奪い返しに行った7サカの責任感と
7サカと9ラカゼットが描いたイメージが合致した
素晴らしいゴールだったと思います。

その後もダイナミックな仕掛けで
ワトフォードゴールに迫りました。

8ウーデゴールのスルーパスで
17セドリックがペナルティ内に侵入した42分過ぎの場面では
惜しくもカマラのタックルでカットされてしまい、
34ジャカのパスを受けた5トーマスからのパスを
ペナルティ内で受けた35マルティネッリが右脚を振り抜いた
44分過ぎの場面では
そのシュートはキャスカートにブロックされてしまいましたが
フリーランニングが活きたダイナミックな仕掛けは
シーズン前半のアーセナルでは観られなかった動きであり
全体的に観ても攻撃から守備、守備から攻撃の
トランジションが非常に鋭く、
相手の守備のブロックに出来るギャップを
理解したポジショニングを取れる様になった事で
ビルドアップが非常にスムーズになり、
そしてアタッキングエリアに入ってからも
ダイレクトパスを連動的に繋ぎ、
仕掛けのビジョンを共有した攻撃陣は
明らかに異なる次元に踏み込んだ印象を受けます。

一方で守備面に関しては
緩さを観せる場面がありました。

シソコからのパスを受けたデニスに
左サイドからカットインされてしまい
左脚を振り抜かれてしまった24分過ぎの場面、
このシュートは32ラムズデールのファインセーブで
ゴールを死守しましたが
ワトフォードの手数を掛けない仕掛けで
再び左サイドの侵入を許してしまいました。

左サイドに向けてルザに
ロングスルーパスが送られてしまった46分過ぎの場面、
ペナルティから大きく飛び出してきた
32ラムズデールがクリアーしましたが
そのクリアーが中途半端だった為に
シソコにカットされてしまいました。
幸い3ティアニーが寄せて
ロングシュートを撃たれるのは防ぎましたが
ゴールは完全に無人だった事を考えれば
失点していても不思議ではない場面でした。

32ラムズデールはシュートストップ能力、
ゴール前の空中戦の強さ、キック精度、
チームを鼓舞するバイタリティー、
どれをとっても非常に高いレベルだと思いますが
唯一問題なのがペナルティの外に出た時のプレーだと思います。
外に出るタイミングや判断が不安定で
その為なのかペナルティの外に出ると
急に余裕を失った様なプレーをしてしまう所は
DFラインを高く保つアーセナルの守備組織を考えますと
アキレス腱になる可能性がありますので
早急に改善に努めて欲しいと思います。

全体的に緩かった守備面の状況を考えますと
次のゴールが非常に重要でしたが
次にゴールネットを揺らしたのもアーセナルでした。

52分、右タッチラインを割ったボールを収めた
アルテタ監督がすぐに7サカに繋ぎ
その7サカのスローインで
右サイドを駆け上がってきた17セドリックから
8ウーデゴール〜9ラカゼットへとダイレクトで繋ぎ、
その9ラカゼットが落としたボールを
35マルティネッリが右脚を振り抜いてゴール!!

17セドリック〜8ウーデゴール〜9ラカゼットへと
ダイレクトで繋いだ事で
ワトフォードの守備陣を完全に後手に回らさせ
最後の35マルティネッリも丁寧かつ豪快にを決めた
非常に綺麗なゴールだったと思います。

その後もこの試合のダイナミックな攻撃陣は
ワトフォードゴールに迫る場面が何度もありました。

9ラカゼットのアクロバティックなチャージで
ボールを奪い返した所から
5トーマスのパスを8ウーデゴールが受けて
カウンターが始まった55分過ぎの場面、
右サイドの7サカに展開した所から
最後はその7サカが8ウーデゴールとのワンツーで
ゴール前に切り込もうとしましたが
そのパスは僅かに合わず。

8ウーデゴールのプレスでサミルからボールを奪い返し
ショートカウンターが始まった57分過ぎの場面、
その8ウーデゴールからのパスを受けた9ラカゼットが
ペナルティの手前まで持ち込んだ所から
8ウーデゴールへラストパスが送られましたが
8ウーデゴールはシュートは撃たずに
もう一度9ラカゼットに戻した所で
9ラカゼットは左脚を振り抜きましたが
枠を捉えられず。
なんとか9ラカゼットにゴールを奪って欲しいと言う
8ウーデゴールの強い気持ちが見えましたが
そのまま8ウーデゴールが撃った方が
可能性は高かった様に感じます。

5トーマス〜34ジャカ〜9ラカゼット
〜35マルティネッリ〜3ティアニーと展開して
左サイドの深い位置まで侵入した所から
折り返した59分過ぎの場面、
ファーサイドから全力で走り込んできた8ウーデゴールには
僅かに合いませんでしたが
非常にダイナミックな仕掛けでした。

シソコからのパスを34ジャカがカットした66分の場面、
34ジャカ〜9ラカゼット〜8ウーデゴールと繋いだ所から
ゴールに向かって全力で走り込んできた
7サカへスルーパスが送られましたが
併走していたカマラに掻き出されてしまい
シュートを撃つ事が出来ず。

どの場面も連動性とダイナミズムがあり、
あと少し違えば何個かゴールが生まれていた
可能性があったと思います。

一方で守備面に関しては後半も不安定だったと思います。

56分過ぎ、32ラムズデールが蹴ったパスが
ペドロにカットされてしまい
そのボールを受けたデニスが繋いだクレヴァリーに
シュートを撃たれてしまいましたが
32ラムズデールのファインセーブでゴールは死守。

61分過ぎ、左サイドからドリブルを仕掛けてきたエルナンデスを
ガブリエウのタックルで一度は止めましたが
そのこぼれ球を収めたキコ・フェメニアが出した
裏のスペースへのパスでエルナンデスに抜け出されてしまい
そこからの折り返しを受けたデニスに
ペナルティの中からシュートを撃たれてしまいました。
幸いデニスのトラップが乱れて
シュートを撃つまでに出来た僅かな時間で
戻ってきた4ホワイトがブロックして難を逃れましたが
そもそも6ガブリエウ、34ジャカ、3ティアニーの3人が
一箇所に集まってしまった為に
左サイドをカバーする人が誰もいなくなってしまった対応は
非常に良くなかったと思います。

71分、3ティアニーと35マルティネッリの
間に出来てしまったスペースを通されてしまった
シソコのスルーパスで抜け出した
キコ・フェメニアの折り返しを
ファーサイドでデニスに合わされてしまいました。
幸いデニスがキックミスしてくれたおかげで救われましたが
普通ならばゴールが奪われてもおかしくない場面でした。

80分過ぎ、17セドリックの中途半端なバックパスを
デニスに奪われてしまい
そのデニスからペナルティ内に走り込んできたカマラに
パスを出されてしまいました。
幸い4ホワイトがスライディングでクリアーして難を逃れましたが
クリアー出来なければ32ラムズデールとの1対1になる
決定的なピンチになっていたと思います。

いつゴールを奪われてもおかしくない様な危険な場面を
相手のミスもありなんとか凌いでいましたが
終了間際に遂にゴールを奪われてしまいました。

87分、左サイドのライン側から送った
エルナンデスのアーリークロス気味のパスを
ペナルティ内で収めたシソコに決められてしまい失点。

ラストパスを送ったエルナンデスに対して誰もケアしておらず
シソコに付いていた34ジャカもカバーしきれていない等、
要所要所の所で緩さが出てしまった
この試合の守備面の問題点が凝縮された様な
ゴールの奪われ方だったと思います。

結局、最後は16ホールディングを投入して逃げ切りましたが
試合後にアルテタ監督が話していた様に
もう少し賢く試合を進めるべきだった様に感じます。

とは言え、チーム全体のプレースピードや
連動性の質が格段に上がった攻撃陣が
ダイナミックに前に出ようとし続けていた
この試合の様な展開は嫌いではありませんし
更に上を目指す様なリスクを冒した仕掛けも
可能性を感じる物だったと思います。

そしてPLの試合でチャンスを与えられても
どこか吹っ切れない様なプレーをしてしまう
印象だった30エンケティアも
7サカ、8ウーデゴール、35マルティネッリに引っ張られる様に
ダイナミックなプレーを観せてくれたのは
非常に良かったと思います。

残念ながらポストを叩いてしまいましたが
8ウーデゴールのパスを受けた所から
そのまま持ち込み豪快に右脚を振り抜いた80分過ぎの場面や
僅かに合いませんでしたが
CKからの流れで左サイドから19ぺぺが送ったクロスに
ヘッドで飛び込んだ82分過ぎの場面等は
ゴールを奪う事を前提とした
非常にストライカーらしプレーだったと思いますので
近い将来自分の力でゴールを奪う時が来ると思います。

結局、ドバイでのミニキャンプと共に
週に1試合のペースにより
十分にトーニング時間が得られている事が
大きな成果を出し始めていると思います。

十分にトレーニングが出来ている事で
チームとしての基盤が安定したのは勿論の事
各々の選手が一致したビジョンで
プレー出来る様になってきた事で
この短期間でチームは大きく変貌したと思います。

守備面に関しては欠場中の18冨安が戻ってきたら
また安定すると思われますので
1日も早く復帰する事が望まれますが
反対に今の攻撃陣が今後行われる
リバプールやチェルシーに対して
どこまで通用するか非常に楽しみです。

これで消化試合が3試合少ないながらも
単独4位に浮上しました。
現状に満足せずに更なる高みを目指して
シーズン最後まで走り続けて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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3ティアニー     PL:1G3A CC:0G0A
5トーマス      PL:1G1A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:3G0A CC:0G0A
7サカ        PL:8G5A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:5G3A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:3G7A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:9G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G2A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:1G1A CC:2G4A
20タヴァレス     PL:0G1A CC:0G1A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G1A CC:0G0A
30エンケティア    PL:0G1A CC:5G0A
34ジャカ       PL:0G1A CC:0G0A
35マルティネッリ   PL:5G2A CC:0G0A
87パティーノ     PL:0G0A CC:1G0A


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