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PL14:Everton vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Everton 2−1 ARSENAL
2020年12月19日(土)Premier League, Goodison Park

Goal 
 (22)16Holding(og)
 (35)19Pépé(pk)
 (45)Mina


1Leno

16Holding  23D.Luiz  3Tierney

15Maitland-Niles 25Elneny  8Ceballos  7Saka 

 19Pépé       12Willian

30Nketiah


(64)25Elneny>>>28Willock
(71)19Pépé>>>35Martinelli
(76)30Nketiah>>>9Lacazette


Substitutes
 13Rúnarsson
 20Mustafi 
 2Bellerín
 17Soares
 31Kolasinac
 32Smith Rowe


Arsenal 1.jpg残念ながら今の順位差を
如実に表した結果だったと思います。

先発はこの試合も可変式3バックが組まれ
前節のサウサンプトン戦からは
出場停止の6ガブリエウの代わって
23D.ルイスが3バックの中央に入り
ふくらはぎに問題が発生した
14オーバメヤンに代わり
12ウィリアンが左サイドに入りました。

そのサウサンプトン戦でもそうでしたが
試合内容的にはサイドからクロスを入れるしか
攻め手がなかった一時期の状況に比べれば
しっかりと前進しており
決定機と言えるチャンスも作れていたと思います。

24分過ぎ、下がっていた7サカから送られた
左サイドのスペースへのパスで抜け出した
3ティアニーからの折り返しを
30エンケティがダイレクトでシュートを撃ちましたが
残念ながら枠を捉えられず。

3ティアニーがホルゲイトとミナを引き連れていた事もあり
30エンケティアは完全にフリーになっていましたので
しっかりとトラップしてから
シュートを撃っても良い状況だったと思いますが
どちらかと言うと30エンケティアは
焦って撃ってしまった様に観えました。

確かに下位に沈んでいるアーセナルにとっては
何としてでも勝ち点が必要な試合でしたが
早々に先制点を奪われてしまった事で
心に余裕がなくなってしまうのも分からなくもありませんが
こう言う苦しい時こそ
メンタルの強さが試されるのであり
すぐに余裕がなくなってしまうという事は
今のアーセナルの選手達は
メンタルの部分が蝕まれている印象を受けます。

25分過ぎ、今度は3ティアニーからの
ロングスルーパスに呼応して
左サイドのスペースに7サカが抜け出そうとしましたが
ミナにブロックされてしまい
中には折り返せず。

28分過ぎ、23D.ルイスからのパスを受けた
12ウィリアンが入れた楔のパスを
30エンケティアが7サカにダイレクトで流しましたが
僅かに合わず。

結果的にシュートまで持って行く事は出来ませんでしたが
これらの場面の様により早いテンポで
縦方向に仕掛けられる様になってきた所は
これまでよりも向上している所だと思います。

そして前へ行こうとする意識の高さから
PKの獲得に成功しました。

32分過ぎ、自ら入れたクロスをミナがクリアーしたこぼれ球を
素早く反応した15メイトランド=ナイルズが
ペナルティ内で収めた所でデイビスに蹴られてPK獲得。

入れたクロスは通りませんでしたが
そこでプレーを止めずに素早く反応した
15メイトランド=ナイルズの集中力が呼び込んだ
PKだったと思います。

35分、そのPKを19ペペがしっかりと決めて同点。

その後も良い仕掛けを観せる場面はありました。

43分過ぎ、16ホールディングからの楔のパスを受けた
8セバージョスが間髪入れずに送ったラストパスが
30エンケティアに通り右脚を振り抜きました。

残念ながらキーンの股を抜いたそのシュートは
ピックフォードの正面でゴールなりましたが
この仕掛けの前に
16ホールディングから8セバージョス、
25エルネニーから15メイトランド=ナイルズへと
何度か縦パスを入れる事でエヴァートンの守備網に
上手く穴を作り出した様に
エヴァートンのCMFは縦パスで揺さぶると
その周囲に隙が生まれる問題がある様でしたので
ここを上手く使う事が出来るかどうかが
ポイントになると感じさせる場面でした。

その様な事もあってなのか
後半からは左サイドの12ウィリアンが中に入り、
しかも少し下り目の位置を起点にして
プレーする様になりましたので
7サカを1列前に上げて
12ウィリアンがトップ下?左インサイドハーフ?に入る
4−2−3ー1にシステムを変更してきたと思われます。

50分過ぎ、8セバージョスからのパスを受けた12ウィリアンが
左サイドに上がってきた3ティアニーに展開し
そこから鋭いクロスが入れられましたが
中の30エンケティアには僅かに合わず。

52分過ぎ、23D.ルイスからのパスを受けた
12ウィリアンが左サイドに上がってきた3ティアニーへ展開し
その3ティアニーからの折り返しを受けた7サカが
左脚を振り抜きましたがDFにブロックされてしまいゴールならず。

この2つの場面が示す様に
エヴァートンのCMFの脇辺りのエリアで
12ウィリアンがパスを引き出す所が
攻撃の起点になっており
その12ウィリアンはこのハーフスペースのエリアで
エヴァートンの守備のブロックから
完全に浮いた存在に上手くなっていた所が
後半の攻撃陣のポイントになっていたと思います。

エヴァートンの守備網を完全に崩した場面が続きましたが
ゴールは依然として遠く
しかもポストにも嫌われてしまいました。

53分過ぎ、左サイドからのショートコーナーから
12ウィリアンが入れたクロスを
前に出たピックフォードがハンブルしてしまい
そのこぼれ球に対して23D.ルイスが叩きつける様に
シュートを放ちましたがポストを叩きゴールならず。

話はそれますがそれにしても
相変わらずピックフォードは不安定なGKだと思います。
確かにシュートストップ能力は良い物を持っているかもしれませんが
それ以外のレベルは総じて高くなく
一般的にはフィードの能力も高く評価されている様ですが
そのフィードもこの試合でも犯した様に
ミスキックを犯して危険な場面を作ってしまう事も少なくなく
代表のゴールマウスを任せる器ではない様に観えてしまいます。

その後も何度か良い形を作る事は出来ていました。

77分過ぎ、15ナイルズからのスルーパスで
右ハーフスペースの裏に抜け出した28ウォロックから
ゴールを横切る様にクロスが入れられましたが
そのクロスはゴール寄りに流れてしまった為に
ファーサイドから走り込んできた35マルティネッリには合わず。

85分過ぎ、15メイトランド=ナイルズからのクロスを
ゴール前で28ウィロックがヘッドで合わせましたが
枠を捉える事が出来ず。

94分過ぎ、15メイトランド=ナイルズの
右サイドからのクロスが流れたボールを
左サイドで収めた3ティアニーが
戻りながら左足のアウトサイドで送った裏へのパスで
7サカが抜け出し角度のない所から
左脚を振り抜きましたが
ピックフォードのファインセーブで防がれてしまい
最後までゴールを奪う事は出来ませんでした。

チャンスという意味では
エヴァートンに比べても
多くのチャンスは生み出せていたと思います。
しかしその少ないチャンスを
ゴールに結び付ける事が出来る
強みを持っているエヴァートンに対して
今のアーセナルはとにかく勝負強さがなく
最後の重要な局面でのプレー精度の無さが
上位へ躍進したチームと
下位に低迷しているチームの大きな差であり
改善しなければならない大きな課題だと思います。

しかしその様な状況でも光明が無かった訳ではないと思います。

サウサンプトン戦でもそうでしたが
積極的に楔のパスを打ち込む事が出来る様になっており
そこからしっかりと展開出来る様になている事で
仕掛けのバリエーションは格段に増えてきていると思います。

同時に左サイドでコンビを組む
3ティアニーと7サカのコンビネーションも素晴らしく
お互いがどの様に動くのか
どの様なパスを求めているのかという
プレーイメージがしっかりと共有出来ている事で
この2人だけでチャンスを生み出す場面も何度かありました。

そしてこれまでサイドではインパクトが残せなかった12ウィリアンが
ポジションを中に移した途端に
水を得た魚の様に生き生きとプレーしていたのは印象的で
相手のCMFの周囲で浮いた存在になり
バックラインからパスを引き出しては
前を向いて仕掛けて攻撃の起点になっていたと思います。
そしてより多くボールを触っていたからなのか
プレーのテンポも前半と比べ物になられない位に早くなり
攻撃陣に心地良いリズムをもたらしていたと思います。

この試合の後半のポジションがトップ下なのか
それとももう少し下がり目のインサイドハーフなのかは
判断が難しいのですが
運動量が少なくボールに絡んでも決定機を作れない
サイドでプレーしていた12ウィリアンとは別人の様であり
12ウィリアンを生かす術が解った様に感じます。

そして怪我から復帰した35マルティネッリは
攻撃陣が低迷している現状を
打開する可能性を秘めている様に感じます。
とにかく常に相手の守備網の隙やギャップに顔を出して
ボールを引き出そうと動き続け
ゴールに近づいた位置ではパスが来るかどうかを考える前に
パスが来た時には必ず決めようとする意識で常にプレーしている所は
非常に好感が持てます。
そしてゴールを奪おうとする本能が
常に滲み出ている35マルティネッリならば
今のゴール欠乏症を救ってくれる
ゴールゲッターになってくれる様にも感じます。

この試合でも勝利を挙げる事が出来ず
チームは未だに沈んだままですが
その中でも一歩二歩と
確実に前に歩みだしていると思いますので
切っ掛けさえ掴めば必ず浮上してくれると信じています。

そし次のカラバオ杯のシティー戦は
非常に重要な試合になるかもしれません。

普段ならばサブ組の出場機会の場になる事が多い
カラバオ杯ですが
現在PLで低迷している関係上
来シーズンのELの出場権を得る為には
このカラバオ杯で優勝する事が
現実的な手段になるかもしれません。

そういう意味でも絶対に負けられない試合であり
全戦力をつぎ込んででも
勝ちに行かなければならない試合になると思われます。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:0G2A EL:0G1A
6ガブリエウ     PL:2G0A 
7サカ        PL:1G0A EL:0G1A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G1A
9ラカゼット     PL:3G0A EL:1G0A
12ウィリアン     PL:0G3A
14オーバメヤン    PL:3G1A EL:1G0A CS:1G0A
15M=ナイルズ    PL:0G0A EL:0G1A 
19ペペ        PL:2G0A EL:3G3A
22マリ        PL:0G0A EL:1G0A
23D.ルイス      PL:0G0A EL:1G0A
25エルネニー     PL:0G0A EL:1G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:3G3A
30エンケティア    PL:1G1A EL:3G0A CC:1G0A
32スミス・ロウ    PL:0G0A EL:1G2A
38バログン      PL:0G0A EL:2G1A


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