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PL10:ARSENAL vs Wolves [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 1−2 Wolves
2020年11月29日(日)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (27)Neto
 (30)6Gabriel(←12Willian)
 (42)Podence


1Leno

2Bellerín  23D.Luiz  6Gabriel  3Tierney

8Ceballos  34Xhaka

12Willian     28Willock     7Saka

14Aubameyang


(46)23D.Luiz>>>16Holding
(65)12Willian>>>24Nelson
(81)34Xhaka>>>9Lacazette


Substitutes
 13Rúnarsson
 17Soares
 25Elneny
 30Nketiah


Arsenal 1.jpg厳しい現状です。

先発はGKには1レノが入り
DFラインは右SBに2ベジェリン、
左SBに3ティアニー、
CBに23D.ルイスと6ガブリエウが入る
4バックが組まれました。
中盤は怪我で離脱中の
18トーマスが間に合わずに
8セバージョスと34ジャカが組み
2列目には右に12ウィリアン、左に7サカ、
トップ下に28ウィロックが起用されました。
そして1トップに14オーバメヤンが入る
4−2−3−1をこの試合でも組んで来ましたが
セットプレーからの流れでゴールを奪う事は出来ましたが
この試合も流れからゴールを奪う事は出来ませんでした。

前節のリーズ戦からは出場停止中の19ぺぺに代わって
7サカが起用され2列目の左サイドに入り
16ホールディングから23D.ルイスにCBが代わっただけで
それ以外は同じメンバーと同じシステムでしたが
そのリーズ戦に比べて
何度かはゴールに迫る場面はありました。

49分過ぎ、8セバージョスからのスルーパスに対して
右サイドの大外から裏へ抜け出した
2ベジェリンから送られたクロスを
ゴール前で7サカが合わせ様としましたが
合わせられず、、、。

ゴールに向かって走り込んで行った14オーバメヤンと共に
ウルヴスのDFラインが下がって出来た
DFラインの前にスペースに残った7サカは
完全にフリーでしたので
合わせ難い高さのクロスだったとは言え
合わせられなかったのは
7サカのミスと言わざる得ないと思います。

73分過ぎ、8セバージョスのパスを受けた
28ウィロックが送ったスルーパスで
裏に抜け出した7サカが送ったクロスが
ファーサイドの24ネルソンに通り
そのボールをワントラップしてから
右脚を振り抜きましたが
枠を捉えられず、、、。

この場面でも14オーバメヤンのマークに
ウルヴスのDFが集まった事で
ファーサイドの24ネルソンがフリーになっていただけに
決めなければならなかったと思います。
勿論、胸でトラップしている間に迫ってきた
DFが視野に入った事で
枠を外してしまったのかもしれませんが
極論、バウンドが高く跳ねていたとは言え
緩やかなボールでしたので
そのまま叩きつける様にダイレクトで撃っていたら
もしかしたら違う結果になっていたかもしれません。

7サカの場面も24ネルソンの場面も
決定機と言える場面でしたが
最後の最後のフィニッシュの局面で
『決めてやる!』と言う様な
強い気迫が感じられなかったのは残念です。

81分過ぎ、2ベジェリンから送られた右サイドからのクロスを
走り込んで来た14オーバメヤンがヘッドで合わせましたが
惜しくも枠を捉えられず。

この場面では終盤投入された
9ラカゼットと2トップになって
ゴール前のマークが分散していた事で
やっと14オーバメヤンにチャンスが回ってきた場面でした。

結局、この試合でもサイドからのクロスから
何度かチャンスを生み出しましたが
反対に中央を使った形は
殆ど機能させる事は出来ていなかったと思います。

勿論、サイドからの崩しが悪い訳ではないと思います。
この試合でもハーフスペース付近から
裏へのスルーパスで抜け出し
そこからの折り返しでチャンスを作っていましたので
崩しのパターンとしては
それなりに形になっていたと思います。
しかしそれ以外の形がない為に
相手守備陣はその折り返しに対して
ゴール前を固めるだけで防ぐ事が出来ますので
アーセナルの攻撃に対する対応は容易だと思います。

同時に今のアーセナルの前線を観ていますと
サイドからクロスを入れても
前線のポジショニングは完全に横並びか、
多少凸凹があったとしても
その前後の幅は非常に狭い様に観える所は
非常に気になります。

実際、ニアとファーにある程度分散しても
前後に平坦なポジショニングであれば
そこに向けて折り返されるクロスは
基本的に同じ様なコースを通る事になり
下を通すか、上を通すかのバリエーションはあったとしても
基本的には点で合わない限り
相手の守備網に引っかかってしまいます。

一方で前後に分散していれば
折り返されるクロスは角度を付ける事が出来ますので
ゴール前を横切るコースと共に
相手の守備網は複数のコースをケアしなければならない分、
ゴール前に隙が生じる可能性が出てくると思います。

勿論、より角度を付ける為には
より深くよりゴールの近い位置まで侵入する事が必要だと思いますが
その為にはそこまで侵入出来る
最高レベルのドリブラーか、
もしくはただ裏に抜け出すだけではなく
裏に抜け出した選手を更に追い越して
更にその裏を狙う様な
精度の高い連動的な動きが必要だと思います。

この前線が横並びになってしまう現象は
中盤がボールを持っている時にも観られると思います。
基本的に前線の選手達は
相手のDFラインと同じラインに留まる事が多い為に
楔のパスが入れられない、
入れても収まらずに次への展開が続かないと言う
問題がある様に感じます。
勿論、トップ下の選手が
2ラインの間でボールを動かす事が出来れば
問題は解決するのかもしれませんが
この試合でトップ下として起用された28ウィロックは
左右に流れながらサイドの選手と絡む場面が多かった為に
2ラインの間でこの様な仕事をする選手が
この試合でもいなかったと思います。

結果的にDFラインの前のスペースには
誰もいないスペースが存在し
それにより中盤と前線に距離が出来るだけではなく
ポッカリと空いたそのスペースの周りを迂回する様に
アーセナルは攻撃していた様にも観えてしまいましたので
前線の選手はもっと前後動を増やして
そのスペースを埋めるか、
サイドの選手がもっと2ラインの間に
切り込んでくる動きが必要に感じます。

そう言う意味では前試合のモルデ戦で
2ラインの間に切り込み
積極的に左脚を振り抜いてゴールを狙った
19ペペのプレーは良いアクセントになる様に感じますし、
一人が引いて楔のパスを受け、
もう一人がそれにより出来たスペースを使う様な
2トップをレギュラー組でも試してみるのは
良いと思います。

とにかく、動きが少なく平坦な今のアーセナルの前線が
もっと前後に立体的な動きが出来る様になるだけでも
大きく変わると思いますので
次のスパーズ戦までに解決策を見出して欲しいと思います。

一方の守備に関しても3バックに比べて
4バックはやや脆弱になってしまっている様に感じます。
勿論、ゴールが全く奪えない現状を改善する為には
ある程度守備面のリスクは
目を瞑るべきなのかもしれませんが
昨シーズン終盤から今シーズン序盤の
安定していた守備に比べますと
危うい場面が増えてきていると思います。

この4バックへの回帰は
中盤の底に18トーマスがいる事が前提で
その18トーマスが復帰してきたら
解決する問題なのかもしれませんが
結果的にここ最近のアーセナルは
攻守のバランスが崩れ始めていると思います。

今後、得点力の改善に努める為に
このまま守備面の安定性に対しては
目を瞑っていくべきなのか?
それとも「1−0」でも良いので
シーズン序盤の守備の安定性を重視する地道な路線で
冬の移籍期間まで凌ぎ切るのか?
まさに大きな岐路に立っている様に感じます。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:0G2A EL:0G1A
6ガブリエウ     PL:2G0A 
7サカ        PL:1G0A EL:0G1A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G1A
9ラカゼット     PL:3G0A
12ウィリアン     PL:0G3A
14オーバメヤン    PL:2G1A CS:1G0A EL:1G0A
19ペペ        PL:1G0A EL:3G2A
23D.ルイス      PL:0G0A EL:1G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:1G0A
28ウィロック     PL:0G0A EL:2G3A
30エンケティア    PL:1G0A CC:1G0A EL:1G0A
32スミス・ロウ    PL:0G0A EL:0G1A
38バログン      PL:0G0A EL:1G0A


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