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PL21:ARSENAL vs Crystal Palace [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 5−0 Crystal Palace
2024年1月20日(土)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (11)6Gabriel(←41Rice)
 (37)6Gabriel(←7Saka)
 (59)19Trossard(←9Jesus)
 (90+4)11Martinelli(←14Nketiah)
 (90+6)11Martinelli(←20Jorginho)


22Raya

4White  2Saliba  6Gabriel  35Zinchenko

41Rice

8Ødegaard   29Havertz

 7Saka             19Trossard

9Jesus



(69)29Havertz>>>10Smith Rowe
(69)19Trossard>>>11Martinelli
(73)41Rice>>>20Jorginho
(81)6Gabriel>>>15Kiwior
(81)9Jesus>>>14Nketiah


Substitutes
 1Ramsdale
 17Cedric
 76Walters
 24Nelson


Arsenal 1.jpgウィンターブレイク明けの
ホームでのクリスタル・パレス戦は
これまでの鬱憤を晴らす様に
5ゴール奪い完勝しました。

試合は怪我で離脱していた
35ジンチェンコと9ジェズスが復帰し、
そして左サイドを11マルティネッリカら
19トロサールに変更した
通常の4−3−3の布陣が組まれました。

試合はハイテンポで
攻守の入れ替えが激しい
落ち着きがない展開で始まりましたが
最初は噛み合わなかったアーセナルの攻撃陣も
徐々に噛み合い始めてパレスのゴールに迫り始めました。

6分過ぎ、29ハヴァーツからのパスを受けた
8ウーデゴールが囲まれた状況から
ダブルタッチでかわして
そのままゴールに向かって走り込んで来ていた
29ハヴァーツへ浮き球のラストパスが送られました。
残念ながら29ハヴァーツの進路を塞いだ
クラインにそのパスはクリアーされてしまいましたが
そのクリアーボールを素早く収めた9ジェズスが
左脚を振り抜きましたが
それも残念ながら枠を捉える事は出来ず。

その後、セットプレーから先制点を奪う事に成功しました。

11分、35ジンチェンコが送ったロングスルーパスで
裏に抜け出した19トロサールが送ってクロスが
ブロックされて得た左CKをこの試合では41ライスが蹴りました。
そしてその41ライスが蹴ったCKに対して
下がった所からファーサイドに走り込んで行った6ガブリエウが
打点の高いヘッドで叩き込み先制ゴール!!

アンデルセンの動きを
19トロサールが抑えて作ったスペースに
6ガブリエウがマークに付いていた
リチャーズを振り切って走り込んできて合わせると言う
狙い通りのセットプレーだったと思います。

ここ最近ゴールを奪う事に苦労していただけに
早い時間帯でゴールを奪えたのは良かったと思います。

その後もパレスゴールに迫りました。

13分過ぎ、再びファーサイドに走り込んで来た
6ガブリエウを狙って蹴った7サカの右CKは
6ガブリエウの手前で
シュラップにクリアーされてしまいましたが
そのクリアーしたボールがレルマに当たって
パレスゴールに向かいました。
残念ながらそのボールはバーを叩き
オウンゴールにはなりませんでしたが
先制点と同じパターンのセットプレーで
再びパレスゴールに迫りました。

20分過ぎ、4ホワイトが送ったスルーパスで抜け出した
7サカが持ち込んだ所から
ファーサイドに走り込んで来ていた
9ジェズスに向けて折り返しが送られました。
残念ながらそのクロスは
並走していたリチャーズにクリアーされてしまい
通りませんでしたし
9ジェズスの位置がオフサイドポジションでしたので
仮に通っていたとしても
ゴールは認められなかったと思います。

一方でそもそも7サカの折り返しを出すタイミングは
明らかに遅かったと思います。
この場面では7サカが1タッチした後に
折り返した為にその折り返しは
ほぼ横方向のクロスになってしまいましたが
最初のタッチのタイミングで
ヘンダーソンが前に飛び出して来れないコースに
クロスを送っていたら
もっと鋭角なクロスになっていたと思いますので
並走していたリチャーズが触る事が出来ずに
9ジェズスの所に届いていた可能性が
増えていたと思います。
まぁ、それでも9ジェズスの位置は
オフサイドポジションでしたが、、、。

21分過ぎ、ここで得た7サカ蹴った右CKを
今度はニアに走り込んで来た6ガブリエウが
ヘッドで合わせましたが
残念ながらこのヘッドは枠を捉えられず。

この場面でも2サリバが壁になって出来たスペースに
マークに付いていたリチャーズを振り切ってきた
6ガブリエウが飛び込むと言う
予め作られた形のセットプレーだったと思います。

一方で前半の間で本当の意味でゴールに迫られたのは
この場面くらいだったと思います。

32分過ぎ、前線から仕掛けてきたパレスの激しいプレスに対して
2サリバからのパスを受けた22ラヤが
慌ててしまったのか?中途半端に送ったパスが
レルマにカットされてしまい
そのレルマにミドルシュートを撃たれてしまいました。

幸いそのシュートは
22ラヤのファインセーブで防ぎましたが
プレッシャーを掛けられた時に
不安定になってしまう22ラヤの状態は心配です。

そして良い時間帯に追加点を奪う事に成功しました。

35分過ぎ、7サカが蹴った右CKを
ファーサイドに走り込んで来た6ガブリエウが
ヘッドで合わせてゴール!!

この場面も先制点と同じ形で決まりました。
PKスポット辺りを出発点とする6ガブリエウが
マークに付いていたリチャーズを振り切って
ファーサイドに走り込んでヘッドで合わせる。
そしてこの場面でも19トロサールは
ボールには目もくれずに
一目散でアンデルセンに向かって行って
アンデルセンが下がって来ない様に壁を作り
6ガブリエウが走り込んでくるスペースを作っていた所も
全く同じでした。

公式では6ガブリエウのヘッドが
ヘンダーソンの頭にに当たった後に
ゴールの中に吸い込まれましたので
ヘンダーソンのオウンゴールになってしまいましたが
そこは多めに見て6ガブリエウのゴールでも
良かった様に感じます。
(後日PLの公式も6ガブリエウのゴールに訂正)


前半の終了間際にも惜しい場面がありました。

46分過ぎ、19トロサールから送られた楔のパスを
29ハヴァーツが左サイドに開いていた9ジェズスに叩き
その9ジェズスから
ゴールに向かって走り込んで来た19トロサールに向けて
浮き球のラストパスが送られました。
そのパスを受けた19トロサールが
豪快に左脚を振り抜いたそのシュートは
残念ながら枠を捉えられませんでしたが
プレービジョンが共有出来ていた
良い仕掛けだったと思います。

立ち上がりこそは噛み合いませんでしたが
早い時間帯に先制点を奪えた事で落ち着きを取り戻し、
連敗中に失っていた本来のアーセナルの姿を
かなり取り戻した様な印象の前半だったと思います。

後半も開始早々にパレスゴールに迫る場面がありましたが
本当の意味でゴールに迫ったのは
パレスの方が先でした。

48分過ぎ、ヒューズからのパスを受けたエゼに
ロングシュートを撃たれてしまいましたが
そのシュートは22ラヤのファインセーブでゴールを死守。

一方でアーセナルもカウンターから
決定機を作る事に成功しました。

49分過ぎ、パレスのCKをキャッチした
22ラヤが送ったロングキックを
右サイドを駆け上がっていた29ハヴァーツが収め
その29ハヴァーツからのパスで抜け出した
9ジェズスからクロスが送られました。
残念ながらゴール前に入ってきた19トロサールのシュートは
ヒットしなかった為にゴールを奪う事は出来ませんでしたが
完全にフリーの状態だっただけに
しっかりと合わせて欲しい場面だったと思います。

そして再びカウンターから追加点が生まれました。

59分、パレスのCKからの折り返しをキャッチした
22ラヤが9ジェズスに向けて
素早くスローイングを送った所から
カウンターが発動しました。
そしてその9ジェズスからのラストパスを受けた
19トロサールが対峙したクラインの逆を突いた所から
右脚を振り抜きゴール!!

22ラヤの矢の様なスローイングが
このカウンターが成功した全てだったと思いますが
同時にこのゴールは49分過ぎの形とほぼ同じ形でしたので
このカウンターもドバイキャンプで仕上げてきた
新たな必殺パターンの一つなのかもしれません。

その後もアーセナルペースで進みました。

60分過ぎ、6ガブリエウの縦パスを受けた
9ジェズスが素早い反転で
アンデルセンをかわした所から送ったパスで
19トロサールが左サイドを抜け出し
そこから送ったクロスはグエイのヘッドで
クリアーされてしまいましたが
そのクリアーボールを収めた
8ウーデゴールが送ったラストパスを受けた
9ジェズスが右脚を振り抜きましたが
このシュートもグエイにブロックされてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

結果的に9ジェズスからのパスを受けた
19トロサールの位置がオフサイドでしたが
流れる様な良い仕掛けだったと思います。
とは言え、理想を言えば
9ジェズスからの19トロサールへのパスが
前のスペースへのパスではなく
19トロサールの足元へのパスだったら
そのままゴールに向かう事が
出来ていたかもしれませんでしたので
完璧を目指してより一層連携を磨いて欲しいと思います。

この後再びエゼにゴールに迫られてしまいました。

63分過ぎ、右サイドのペナルティのすぐ外側からのFKを
エゼが直接狙ってきましたが
そのシュートも22ラヤのファインセーブでゴールを死守。

3−0になっていた事もあり
69分にアルテタ監督は
29ハヴァーツと19トロサールを下げて
10スミス・ロウと11マルティネッリを
投入してきました。

通常のアルテタ監督のパターンならば
選手交代は早くても75分過ぎで
80分を過ぎてから投入される事も多々ありますが
それではアディショナルタイムを含めても
15分程度しかプレー時間が与えられませんので
中々結果を出す事は難しいと思いますが
この試合の様に70分頃に投入されれば
アディショナルタイムを含めれば
長ければ30分弱プレー出来ますので
交代して入った選手も結果を出しやすいのは
言うまでもなく
この試合でも終盤に連続ゴールを奪った
11マルティネッリは勿論の事
10スミス・ロウも積極的にアピール出来ていたと思います。

11マルティネッリからのパスを受けた9ジェズスが
ヒールパスで繋いだボールを
10スミス・ロウがダイレクトで9ジェズスに戻した
73分過ぎの場面、
そこからゴールに向かって走り出した10スミス・ロウに向けて
送られた9ジェズスの折り返しのパスはカットされてしまいましたが
プレービジョンが共有された良い仕掛けだったと思います。

20ジョルジーニョからの縦パスを受けた9ジェズスが
追い越してきた10スミス・ロウに向けて
ラストパスが送られた74分過ぎの場面、
そのパスは僅かに合いませんでしたが
しっかりと10スミス・ロウの足元に入っていたら
そのままDFラインを割って行き
ゴールを狙えていたと思います。

8ウーデゴールからのパスを受けた10スミス・ロウから
左サイドの11マルティネッリに展開され
その11マルティネッリから送られたスルーパスで
裏に抜け出した35ジンチェンコが
中に折り返した85分過ぎの場面、
その折り返しはゴールに向かって走り込んで来た
10スミス・ロウの前でクリアーされてしまいましたが
8ウーデゴールからのパスを受けた10スミス・ロウが
素早く前を向いた所からギアを一段上げて
攻撃陣のテンポを上げた所や
スペースを消されていたゴール前に出来ていた
僅かなスペースにタイミング良く走り込んで行った姿を観ますと
今回のドバイキャンプで
かなり調子を上げてきた印象を受けます。

そしてアディショナルタイムに
11マルティネッリのゴールが生まれました。

94分、エゼからボールを奪い返した
7サカからのパスを受けた
14エンケティアが送ったスルーパスで
裏に抜け出した11マルティネッリが
ファーサイドに流し込む様に決めゴール!!

96分、20ジョルジーニョが送った
右サイドへのスペースへのパスで抜け出した
11マルティネッリが
再びファーサイドに流し込む様に決めゴール!!

今シーズン前半はPLでは僅か2ゴールしか奪えなかった
11マルティネッリの鬱憤を晴らす様な
爽快な2ゴールだったと思います。

サイドから独力で突破してチャンスを広げるのも
11マルティネッリの魅力の一つだと思いますが
やはりゴールに向かう11マルティネッリの方が
個人的には好きです。

実際昨シーズンはサイドから仕掛けるプレーと
ゴールに向かうプレーのバランスが
非常に良かった様に感じていましたが
今シーズンはそのゴールに向かうプレーが減り
サイドから仕掛けるプレーに偏重し過ぎていた為に
ワンパターン化し始めていた様に感じていました。

それは要所要所でポジションを入れ替えていた
9ジェズスがシーズン前半は
欠場する試合が多かった為に
サイドの位置から離れて中に入ってくる場面が
減ってしまっていただけかもしれませんが
どちらにせよ11マルティネッリのベストなプレースタイルは
ウイングストライカーだと思いますので
シーズン後半はペナルティの中で勝負する場面が
増える事を期待したいと思います。

試合はこのまま5−0で勝利。

エゼ頼みしか攻め手がなかった
クリスタル・パレスが相手だったとは言え
しっかりとゴールを奪い勝利を挙げる事に成功しました。

この勝利は今回のドバイキャンプの成果が出たといって
差し支えないと思われます。

試合後アルテタ監督は今回のドバイキャンプでは
そこまでセットプレーの練習はしていなかったと
コメントしていましたが
この試合でのセットプレーは
2つのゴールの場面以外でも一貫して
例えばCKのボールのコースと
6ガブリエウの動きをリンクさせ
同時に6ガブリエウが走り込んでくるコースを
周囲の選手が壁になってしっかりと作り
そしてそこに走り込んできた6ガブリエウが
確実にヘッドで合わしていましたので
チームとして完全に意思統一された
セットプレーが構築されていたと思います。

しかも同じ様なパターンのセットプレーだったにも関わらず
最終的に6ガブリエウがヘッドで合わす事が出来ていた様に
相手は分かっていても抑える事が出来ていなかった所には
大きな価値があると思います。

それはこの形のセットプレーを完璧に遂行する事が出来れば
相手のマークのズレなどがなくても
ゴールを奪う事が出来る可能性があるという事になりますので
今後も非常に大きな武器になるのは間違いないと思います。

同時にこの試合の攻撃陣は
相手のDFラインの裏のスペースを
これまで以上に意識した仕掛けを観せていたと思います。

その最たるものが19分過ぎの場面だったと思います。

19分過ぎ、ポケットに向けて走り込もうとしている
29ハヴァーツの動きに合わせて
35ジンチェンコからスルーパスが送られましたが
アンデルセンが付いてきていた為に
中を向く事が出来なかった29ハヴァーツは
一度サイドに開いていた9ジェズスに戻しました。
そこから今度は間髪入れずにポケットに向かって走り込んできた
19トロサールの動きに合わせて
その9ジェズスからパスが送られると言う場面がありました。

相手陣内に攻め込んだ状況で
DFラインの裏を狙うと言う動き自体
今シーズンの前半は少なかったと思いますが
この場面では1度目がダメならば
2度目を狙う様な動きを観せてくれたのは
大きな変化だったと思います。

現在のチームは7サカと11マルティネッリと言う
独力で仕掛けられる選手を
両サイドに擁している関係で
今シーズンの前半はサイドに展開し
この2人の個の力で状況を打開しようとする場面が
極端に多くなっていたと思います。
その結果、どうしても攻撃が
ワンパターンになってしまっていた為に
昨シーズンの様な爆発力を欠いてしまっていましたが
そもそもその爆発力があった昨シーズンの攻撃陣の強みは
「流動的で連動的な動き」であり
11マルティネッリ、8ウーデゴール、
7サカ、9ジェズスの4人が二桁ゴールを奪う
どこからでもゴールを狙える攻撃ユニットのベースが
この「流動的で連動的な動き」だったと思います。

その「流動的で連動的な動き」を
再び取り戻す事が出来るかどうかが
シーズン後半に向けて大きな課題だったと思いますが
少なくともこの試合を観る限りでは
今回のドバイキャンプで
その辺りの修正がしっかりと行われてきたのは
間違いないと思います。

あとはこの試合でもインパクトを残せなかった
7サカが完全復活を遂げれば
昨シーズンに負けない破壊力のある攻撃ユニットが
再び構築されると思いますので
7サカの完全復活が待たれます。

今回のウインターブレイク前の悪い流れを
この勝利で完全に断ち切れた事を
期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2サリバ       PL:1G1A
4ホワイト      PL:1G1A
6ガブリエウ     PL:3G0A
7サカ        PL:6G7A CL:3G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:4G3A CL:2G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:3G2A CL:4G2A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:4G2A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G2A CL:1G0A CC:0G1A
18冨安        PL:1G1A CL:0G2A
19トロサール     PL:4G1A CL:2G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G1A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G2A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:4G1A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G1A
41ライス       PL:3G3A CL:0G1A


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