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FA3rd:ARSENAL vs Liverpool [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 0−2 Liverpool
2024年1月7日(日)The FA Cup, Emirates Stadium

Goal
 (80) Kiwior(og)
 (90+5)Díaz


1Ramsdale

4White  2Saliba  6Gabriel  15Kiwior

  41Rice  20Jorginho

8Ødegaard         

 7Saka              24Nelson

29Havertz



(61)24Nelson>>>11Martinelli
(80)20Jorginho>>>14Nketiah
(87)15Kiwior>>>19Trossard
(87)29Havertz>>>10Smith Rowe


Substitutes
 22Raya
 17Cedric
 76Walters
 72Sousa
 63Nwaneri


Arsenal 1.jpg再び決定力不足に泣き
リバプールに敗れてしまいました。

先発は少し修正してきました。

GKは1ラムズデールが起用され
DFラインは前試合のフラム戦と同様に
左SBには15キヴィオルが入りました。
中盤は中盤の底に41ライスと20ジョルジーニョが並び
その前に8ウーデゴールが入る形に変更され
前線は右に7サカ、左に24ネルソン、
そして1トップに29ハヴァーツが入りましたが
2列目の8ウーデゴールは
トップ下と言うよりも従来の
右インサイドハーフの位置でプレーしていましたので
並びは上記の様な変則的な4−2−3−1だったと思います。

この試合で最も変更してきたのは
41ライスと20ジョルジーニョを
中盤の底に並べて起用してきた所だと思いますが
それは前試合のフラム戦で偽SBとして中盤の底に入って
ゲームメイクの一役を担った
15キヴィオルが機能しなかった事に対する
対策だと言う事は言うまでもないと思います。
とは言え、この2人を同時起用する時は
以前の様にアンカーに20ジョルジーニョを起用し
左インサイドハーフに41ライスを入れる形を組んでくると
個人的には思っていましたが
今回は2ボランチを組んできたのは少なからず驚きであり
同時に20ジョルジーニョを一人アンカーで起用した時の
守備的な強度に
アルテタ監督は少なからず不安があると
言えるのかもしれません。

試合は非常に良い入り方をしたと思います。

2分過ぎ、1ラムズデールから送られた
DFラインの裏のスペースへのロングフィードで
抜け出した24ネルソンが
前に出たアリソンをかわして
カバーに来たコナテの股の間から
ゴールを狙いましたが
ポストの外側でゴールを奪う事は出来ず。

コナテが並走しながら戻って来ていましたので
決まらなかったかもしれませんが
タイミング的には最初のタッチの時に
そのままループシュートを狙っても良かったかもしれません。

5分過ぎ、4ホワイトがガクポのボールをカットした
こぼれ球を収めた7サカが
ドリブルで持ち込んだ所からの折り返しを
8ウーデゴールが受け
そこから左サイドの24ネルソンに繋いで行きましたが
シュートを撃つ事が出来ず。

リバプールの守備陣の戻りが非常に速かったとは言え
8ウーデゴールがパスを受けた時点では
まだシュートコースは残っていた様に観えましたので
8ウーデゴールは24ネルソンに繋げずに
そのまま左脚を振り抜いても良かったと思います。

6分過ぎ、4ホワイトが投げたスローインを
ポケットの位置で受けた8ウーデゴールからの折り返しを
20ジョルジーニョが24ネルソンに繋ぎ
その24ネルソンが右脚を振り抜きましたが
そのシュートはアレクサンダーアーノルドにブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

7分過ぎ、7サカが蹴った右CKに対して
ニアで2サリバが流したボールを
ファーサイドで29ハヴァーツが合わせましたが
ヒットせず。

その流れからボールを奪い返した2サリバから
7サカ〜8ウーデゴール〜29ハヴァーツへと繋ぎ
その29ハヴァーツがペナルティの外側から
左足を振り抜きましたがアリソンにセーブされ
ゴールを奪う事は出来ず。

最初のCKの場面では
中途半端な高さのボールだったとは言え
29ハヴァーツは上手くフリーになっていただけに
最低でも枠に飛ばさなければならなかったと思いますし
ミドルシュートの場面では
あの距離からゴールを狙うにしては
スピードもパワーも鋭さも足りなかったのは残念でした。

10分過ぎ、クアンサからのパスを受けたゴメスに対して
7サカが仕掛けた鋭いプレスでカットしたボールを
そのまま受けた29ハヴァーツが
ポケットの位置にまで侵入した所から
折り返したボールに対して
ゴールに向かって飛び込んできた
24ネルソンが合わせました。
残念ながら24ネルソンと共に戻ってきたコナテに
そのシュートはブロックされてしまいましたが
今度はそのこぼれ球を受けた8ウーデゴールが
左脚を振り抜きましたが
そのシュートもバーを叩いてしまいゴールを奪えず。
最後はその跳ね返ってきたボールを受けた
20ジョルジーニョからのラストパスを受けた7サカが
右脚を振り抜きましたが
そのシュートもアレクサンダーアーノルドにブロックされてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

開始10分間の間にこれだけ多くのビッグチャンスがありましたので
ここで一つでもゴールを奪う事が出来ていれば
全く違う展開の試合になっていたと思いますが
それを決め切る事が出来ない決定力不足の問題が
この後もアーセナルを苦しみ続けてしまったと思います。

28分過ぎ、20ジョルジーニョからのパスを受けた
41ライスがダイレクトで入れた縦パスを
コナテを背負いながら29ハヴァーツが受けましたが
トラップしたボールをクアンサにカットされてしまい
前を向く事が出来ず。

ペナルティ内の29ハヴァーツに
綺麗な縦パスが入りましたが
アタッカーではない29ハヴァーツは
この場面の様に瞬間的に前を向く動きや
シュートまでの流れる様な動きが
どうしても鈍重な為に
活かしきれないのは残念です。

29分過ぎ、クアンサからのパスを受けた
マクアリスターに対して
強引に足をねじ込んだ41ライスが奪ったボールを
8ウーデゴールが運び
そこから送られたラストパスを受けた29ハヴァーツが
左脚を振り抜きましたが
ブロックされてしまいゴールを奪う事は出来ず。

8ウーデゴールのパスがやや手前方向だったとは言え
この場面ではダイレクトでシュートを撃つタイミングだけが
唯一ゴール前に壁が出来ていなかったタイミングでしたので
29ハヴァーツはダイレクトで
シュートを撃たなければならなかったと思います。
反対に8ウーデゴールのパスを受けた29ハヴァーツが
トラップした時点で
戻りが速いリバプールの守備陣は
ゴール前に壁を築いてしまいましたので
29ハヴァーツがトラップした時点で
ゴールを奪うチャンスを失ってしまったと言えると思います。

この場面の様にストライカーではない29ハヴァーツは
エゴイスティックにゴールを狙いに行かない所は
CFの位置でプレーする上で
明らかにマイナスであり
もっと言えばフィニッシュの局面で
ベストな選択肢を選択出来ないと言う所は
大きな問題だと思います。

37分過ぎ、7サカがゴメスを突破しようとした時の
こぼれ球に対して
4ホワイトが豪快に右脚を振り抜きましたが
そのシュートはアリソンのファインセーブに阻まれ
ゴールを奪う事は出来ず。

38分過ぎ、7サカが蹴った右CKに対して
29ハヴァーツがヘッドで合わせましたが
枠を捉えられず。

29ハヴァーツは対峙していたクアンサを押さえ込んで
完全に競り勝った状態でヘッドを合わす事が出来ていただけに
最低でも枠を捉えなければならなかったと思います。

43分過ぎ、クアンサからアレクサンダーアーノルドへのパスを
素早い出足で24ネルソンがカットしたボールを
8ウーデゴールが29ハヴァーツに繋ぎましたが
撃つまでに時間が掛かってしまったそのシュートは
アリソンの正面でゴールを奪う事が出来ず。

この場面でシュートを撃つまでに時間が掛かってしまったのは
8ウーデゴールからのパスを受けた
29ハヴァーツがファーストタッチをミスして
横方向にボールを進めてしまった為であり
ここでもゴールを奪う為の
最善のプレーが出来なかったのは残念です。

この様にアーセナルペースだった前半の中で
本当の意味でゴールに迫られてしまったのは
この場面くらいだったと思います。

44分過ぎ、ガクポからのラストパスを受けた
アレクサンダーアーノルドに左45度辺りから
右脚を振り抜かれてしまいました。

幸いそのシュートはバーを叩き救われましたが
アレクサンダーアーノルドを
左サイドで完全にフリーの状態にしていましたので
危険な場面だったと思います。

前半のアーセナルはリバプールを相手に
13本のシュートを放った様に
チームとしては機能していたと思います。

ポゼッション率こそ53%対47%と拮抗していましたが
総シュート数は13本対2本
枠内シュート数は5本対0本と圧倒しており
何度か高い位置でボールを奪い返した様に
前線からのプレスも機能し
そこから溢れてくるボールもしっかりと回収して
全体的に高い位置でプレー出来ていたと思います。

しかし普通は総シュート数が13本対2本ならば
既に2つや3つのゴールを奪っていても
おかしくない状況だと思いますが
この試合でも決定力が完全に欠如している問題が
一向に改善されておらず
結果としてそのツケを後半払わされる事になってしまいました。

後半は手数を掛けない形の攻撃にシフトした
リバプールが徐々にアーセナルゴールに迫り始めました。

エリオットが出したスルーパスを受けたディアスが
ドリブルで切り込んで来た51分過ぎの場面、
6ガブリエウがしっかりと蓋をした所で
最終的に戻って来た41ライスがボールを奪い返して
シュートを撃たさず。

アレクサンダーアーノルドの
右サイドの裏へのパスで抜け出した
ヌニェスにカットインした所から
右脚を振り抜かれた53分過ぎの場面、
そのシュートは枠を捉えず救われました。

8ウーデゴールからボールを奪い返した
アレクサンダーアーノルドが送ったパスを
ヌニェスが受けた55分過ぎの場面、
そのヌニェスがドリブルで切り込んで来ましたが
2サリバの鋭いスライディングタックルでボールを奪い返し
突破を許さず。

DFラインの裏のスペースを意識した攻撃で
リバプールに流れを掴まれてしまいましたが
一方でアーセナルもチャンスはありました。

57分過ぎ、左サイドで得たFKで
トリックプレーを仕掛けました。
FKのキッカーの8ウーデゴールからの
ニアサイドの裏に向けて送られたスルーパスで
ポケットの位置に29ハヴァーツが走り込み
そこから送られたクロスに対して
ファーサイドで7サカが合わせました。
前に飛び込んで来ていた
6ガブリエウが気になったのかもしれませんし
ダイレクトボレーで合わせるには
ちょっと高かった事もあったと思いますが
残念ながら枠を捉える事が出来ず。

59分過ぎ、20ジョルジーニョ〜8ウーデゴール
〜29ハヴァーツ〜15キヴィオル
〜24ネルソンと繋いだ所から
裏に出されたスルーパスで
飛び出した29ハヴァーツが送ったクロスは
左サイドに流れて来た
クアンサのスライディングタックルに
ブロックされてしまいました。
しかしそれによりディフレクトしたボールが
ゴールに向かって飛んで行きましたが
そのボールもアリソンに弾き出されてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

その後は再びリバプールに
ゴールに迫られてしまいました。

エリオットが送った右サイドの裏へのパスで
ヌニェスが抜け出してきた69分過ぎの場面、
そこからフリーの状態で上がってきていた
ディアスにラストパスが出されました。
幸いそのパスがズレたお陰で
シュートは撃たれませんでしたが
もしも通っていたら
決められてもおかしくない場面だったと思います。

アリソンのロングキックをヌニェスがヘッドで流し
そのボールを収めたジョッタからのラストパスを受けた
ディアイスに左脚を振り抜かれてしまった76分過ぎの場面、
ペナルティの中からのそのシュートは
1ラムズデールのファインセーブで防ぎ
ゴールを死守しましたが
リバプールの連携に完全に後手に回ってしまいました。

アレクサンダーアーノルドが右サイドのCKを蹴った
77分過ぎの場面、
そのCKをジョッタにヘッドで合わされてしまいましたが
そのヘッドはバーを叩き、
そのこぼれ球をヌニェスに
シュートを撃たれてしまいましたが
そのシュートも枠を捉えずに救われました。

そして遂に先制点を奪われてしまいました。

80分、8ウーデゴールがグラフェンベルフを
倒した事で与えてしまった右サイドの深い位置からのFKを
アレクサンダーアーノルドが蹴ったボールを
15キヴィオルがクリアーしきれずに
そのままゴールに吸い込まれ失点。

ゴールを奪えない展開のまま
セットプレーから失点。
考えられる最悪の展開になってしまったと思います。

そして90分過ぎの場面のカウンターは
全力で戻って行った7サカと8ウーデゴールが
上手く対応してディアスに
シュートを撃たせませんでしたが
ラストプレーで追加点を奪われてしまいました。

95分、1ラムズデールが前線に向けて
ロングフィードを送った所から
カウンターを受けてしまい
ヌニェスからのパスを受けたジョッタが
そのままドリブルで侵入した所から送ったラストパスを
ディアスにゴール左上に決められてしまい失点。

試合はこのまま0−2で敗戦。

結局前半13本シュートを撃っていたアーセナルは
後半はたった5本しかシュートを撃つ事が出来ず、
枠内シュートに限って言えば1本も枠内にシュートを撃てなかった様に
前半と後半では全く違う展開になってしまいました。

やはり前半のビッグチャンスが訪れていた時間帯に
決めきれなかった決定力不足の問題は
早急に解決しなければならないと思います。

前記の様にこの試合で1トップに入った29ハヴァーツは
決定力不足を解消する為の答えでは
ない様に感じます。

本当に今後も1トップの位置でプレーさせるのならば
ペナルティ内のスペースのない所でも苦にしない
俊敏性や状況判断のスピードを
向上させなければならないと思いますし
ハイボールに競り勝つ事が出来ても
枠に飛ばす事の出来ない
ヘディング技術の向上も必須だと思います。

とは言えこれらの問題は
パスを出す時の様な考えて行うプレーと言うよりも
体が勝手に動く様な
身に染みつかせて行う様なプレーだと思いますので
ここからその様な訓練を行う事ができるかどうか
疑問を感じる所もあります。

よって現在の決定力不足を解消する為には
新たなストライカーを獲得しなければ
やはり解消する事が出来ないのかもしれません。

一方で15キヴィオルを偽SBとして使わずに
2ボランチを組んできたこの試合の布陣は
良かったと思います。

この布陣では左インサイドハーフに入る
攻撃的MFを欠く事になりますが
その一方で中盤の底に2人いる事で
より高い位置にまで出ていき
積極的に攻撃参加する事が出来ていましたので
攻撃的MFが一人少ない状況を感じる事は
殆どなかったと思います。

同時に15キヴィオルも
偽SBの難しいタスクから解放された為か
左サイドのより高い位置にまで出て行って
積極的に攻撃に絡んでいましたので
今後も35ジンチェンコが不在の時は
この形は有用だと思います。

それ以外では右サイドに起用された
24ネルソンも後半尻窄みだった様に
継続性には改善の余地があると思いますが
全体的に良いアクセントになっていたと思いますし
1ラムズデールも昨シーズンまでの様な存在感を
示していましたと思います。

特に1ラムズデールは
少なくてもシュートストップの面に関しては
22ラヤよりも安心して見ていられましたので
現状の悪い流れを変える意味も含めて
今一度1ラムズデールに
ゴールマウスを任せてみても
面白い様に感じます。


残念ながら今シーズンのFA杯も
早々に敗退してしまいましたが
現状の選手層が薄いスカッドの事を考えますと
これでPLとCLに集中出来ると
前向きに捉えたいと思います。

これで約2週間のウィンターブレイクに入ります。

この間ドバイに渡りミニキャンプを張る様ですので
その温暖な地で心身共に
リフレッシュして帰ってきて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2サリバ       PL:1G1A
4ホワイト      PL:1G1A
6ガブリエウ     PL:1G0A
7サカ        PL:6G6A CL:3G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:4G3A CL:2G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:3G1A CL:4G2A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:2G2A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G1A CL:1G0A CC:0G1A
18冨安        PL:1G1A CL:0G2A
19トロサール     PL:3G1A CL:2G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G0A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G2A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:4G1A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G1A
41ライス       PL:3G2A CL:0G1A



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