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PL32:Brighton vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Brighton 0−3 ARSENAL
2024年4月6日(土)Premier League, The American Express Community Stadium

Goal

 (33)7Saka(pk)
 (62)29Havertz(←20Jorginho)
 (86)19Trossard(←29Havertz)

22Raya

 4White  2Saliba  6Gabriel  35Zinchenko

20Jorginho

8Ødegaard    41Rice 

7Saka                9Jesus

29Havertz



(64)9Jesus>>>19Trossard
(64)7Saka>>>11Martinelli
(72)35Zinchenko>>>18Tomiyasu
(89)8Ødegaard>>>21Vieira
(89)29Havertz>>>14Nketiah


Substitutes
 1Ramsdale
 15Kiwior
 5Thomas
 10Smith Rowe
 

Arsenal 1.jpgPLでは第3節のウエスト・ハム戦以来
ホームで敗れていなかった
ブライトンのホームに乗り込んでの1戦も
危なげなく圧倒して
勝利を収めました。

先発はターンオーバーを敢行したルートン戦から
中盤を20ジョルジーニョ、8ウーデゴール、
41ライスのトリオに戻し、
怪我で欠場していた7サカが
右サイドに復帰しました。
そして左サイドには9ジェズスを、
1トップには29ハヴァーツを配置した
4−3−3が組まれました。

試合は両チームともに試合開始から
積極的にゴールに迫る展開になりました。

29ハヴァーツがファンヘッケに倒されて
左サイドからのFKを得た1分過ぎの場面、
8ウーデゴールが蹴ったそのFKに対して
飛び込んだ6ガブリエウがヘッドで合わせましたが
僅かにポストの外側でゴールを奪う事は出来ず。

フェルブルッヘンからパスを受けたグロスが
ファンヘッケ〜ランプティと繋ぎ、
そのランプティがモデルとのワンツーで
9ジェズスをかわし、
今度はランプティ〜アディングラ〜ランプティと繋いで
35ジンチェンコもかわされてしまい
一気に左サイドを突破されてしまった8分過ぎの場面、
そのランプティからの折り返しに対して
右脚を振り抜いたエンシソのシュートが
枠を捉えなかったので良かったですが
ランプティがモデルとのワンツーで9ジェズスはかわされ
同時にそのモデルに付いていた
6ガブリエウがブライトン陣内に釣り出されてしまっていた状況で
35ジンチェンコがランプティを抑えに前に出てしまった対応は
非常によろしくなかったと思います。

この場面では35ジンチェンコの背後には
カバーする選手が誰もいませんでしたので
前に出ずに裏を取られない事だけを最優先して
距離を保ちながら下がって
守備陣形が整うまで時間を稼ぐべきだったと思います。
にも関わらず抑える事がほぼ不可能な状況で
前に出てしまったのはなぜか?
自分の背後に誰もいない事を把握していなかったとしか思えず
このレベルの試合では絶対に行ってはいけない
ミスだったと思います。

ファンヘッケからの縦パスを受けた
ウェルベックが繋いだボールを
モデルにミドルシュートを撃たれてしまった9分過ぎの場面、
そのシュートは枠を捉えず救われましたが
20ジョルジーニョと41ライスの間に出来ていた
ギャップに入ってきた23ウェルベックを失認していた
非常に危ない場面でした。

20ジョルジーニョからのパスを
右ライン側で受けた4ホワイトが送ったスルーパスで
7サカが抜け出した11分過ぎの場面、
その7サカはカットインした所から左脚を振り抜きましたが
わずかにポストの外側で惜しくもゴールを奪う事は出来ず。

4ホワイト〜8ウーデゴール〜7サカと繋いだ所から
9ジェズスに向けて折り返された12分過ぎの場面、
その折り返しに対して9ジェズスが
ダイレクトで右脚を振り抜きましたが
そのシュートはフェルブルッヘンのファインセーブで防がれてしまい
惜しくもゴールを奪う事が出来ず。

20ジョルジーニョから送られた裏のスペースのパスを受けた
29ハヴァーツがファーサイドに走り込んできた
9ジェズスに向けてクロスが送られた
14分過ぎの場面、
ファーサイドに流し込むように合わせたヘッドは
残念ながら枠を捉えられませんでしたが
9ジェズスの動きを見逃さなかった
29ハヴァーツの丁寧に送ったクロスは
非常に良かったと思います。

序盤から何度かブライトンゴールに迫りながらも
ゴールは奪う事が出来ませんでしたが
9ジェズスの仕掛けからPKを獲得しました。

30分過ぎ、6ガブリエウから送った
左サイドへのフィードを受けた9ジェズスが
ドリブルで切り込んでいった所で
ランプティに倒されてPK獲得。

33分、そのPKを7サカが冷静に決め先制ゴール!!

その後も何度かブライトンゴールに迫りました。

2サリバから送られた右サイドの裏へのフィードを
ゴールラインを割る寸前に4ホワイトが折り返した
37分過ぎの場面、
その折り返しに対してニアに飛び込んできた
29ハヴァーツが合わせる前に
クリアーされてしまいましたが
諦めずに全力でボールを追い
しかも正確なクロスを折り返した
4ホワイトの気持ちの強さが出た場面だったと思います。

一方でゴールに迫られる場面もありました。

42分過ぎ、ファンヘッケからのサイドチェンジのパスの
こぼれ球を受けたエンシソに
カットインした所から右脚を振り抜かれてしまいました。
ゴール左上の角を狙われたそのシュートは
22ラヤのファインセーブで防ぎましたが
左にステップを踏んでから飛んで
ギリギリセーブした様に
もう少し速いシュートで正確に左上の角を狙われたら
厳しかったかもしれません。

そして前半アディショナルタイムにも
良い仕掛けからブライトンゴールに迫る場面がありました。

48分過ぎ、エンシソのクロスをカットした2サリバが
ペナルティ内でスラディングタックルを仕掛けてきた
モデルをかわして20ジョルジーニョ〜7サカと繋いで回避し
その7サカから8ウーデゴール〜20ジョルジーニョ〜
9ジェズスと繋いだ所からカウンターが発動しました。
その9ジェズスからのパスを受けた
8ウーデゴールが送ったスルーパスで
右サイドの裏に29ハヴァーツが抜け出し
そこからゴール前に飛び込んできた41ライスにむけて
折り返しが送られましたが
残念ながらその折り返しはクリアーされてしまい通らず。

とは言え、自陣深い位置でのブライトンのプレスを回避した所から
一気にブライトンゴールに迫った鋭いクロスでした。

50分過ぎ、41ライスのスルーパスで
ポケットの位置にまで侵入した7サカから
鋭いグラウンダーのクロスが送られました。
残念ながら脚を伸ばしたフェルブルッヘンにクリアーされてしまい
シュートに繋がりませんでしたが
抜けていたらその後ろには29ハヴァーツがいただけに
惜しい場面でした。

両チーム共に攻撃的なチームなだけに
攻守の入れ替わりが激しく
積極的にゴールに迫る場面が多い前半だったと思います。
そして後半もその流れは続き
後半開始直後にブライトンにファーストシュートを
撃たれてしまいました。

後半開始直後、20ジョルジーニョに向かって出された
9ジェズスのパスがズレた所をエンシソに奪われ
そのまま持ち込まれてシュートを撃たれてしまいました。
そのシュートは2サリバの足に当たり
少しコースは変わりましたが
22ラヤの正面でゴールを奪われる事はありませんでしたが
前半の開始直後もそうでしたが
普段の試合よりも微妙にパスがズレる場面が多かったのは
気になる所でした。

その後はブライトンゴールに迫る場面が続きました。

2サリバからのパスを受けた
右サイドのライン際に開いていた29ハヴァーツが
そのまま深い位置にまで持ち込んだ所から
右脚でクロスを上げた47分過ぎの場面、
そのクロスに対してファーサイドから走り込んできた9ジェズスが
ランプティの頭上から打点の高いヘッドで合わせましたが
枠の外で惜しくもゴールを奪う事が出来ず。

20ジョルジーニョからダイレクトに送られた
縦パスを受けた29ハヴァーツが
右サイドに侵入した所から
8ウーデゴールにパスが送られた53分過ぎの場面、
そのパスを受けた8ウーデゴールの右脚から放たれたシュートは
フェルブルッヘンに阻まれゴールを奪う事が出来ませんでしたが
これまでの8ウーデゴールは基本的には
左脚でシュートを撃つ事を優先する傾向がありましたが
この場面ではあえて右脚に持ち替えてシュートを撃ち
しかもそのシュートはインパクトがしっかりとした
鋭いシュートを放った様に
8ウーデゴールの右脚の確実に良くなっている様に感じます。

8ウーデゴールはどちらかと言うと
天才肌の選手の様に思われていますが
決して才能だけでプレーしている選手ではなく
自らの才能に溺れる事なく
自らの能力に天井を設定せずに
更なる高みを目指して努力を惜しまないからこそ
今の8ウーデゴールが存在しているのだと思います。

そして日々成長を続け
新たな能力を身に付けて向上していく
8ウーデゴールの姿と
今のアーセナルが向上してきている姿が被る様に
今更ながら8ウーデゴールがキャプテンに任命された事は
間違いではなかったとまざまざと思います。

7サカ〜8ウーデゴール〜7サカ〜35ジンチェンコと
右サイドからのショートコーナーから繋いだ
53分過ぎの場面、
その35ジンチェンコから送られた
裏へのパスで抜け出した7サカが
中に折り返しましたがブロックされて通らず。
そしてそのこぼれ球に対しても9ジェズスが反転して
左脚を振り抜きましたが
そのシュートもブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

そしてついに追加点が生まれました。

62分、エンシソからウェルベックへのパスがそれた所を
カットした20ジョルジーニョが
そのまま最前線にまで上がって行った動きに合わせて
8ウーデゴールからスルーパスが送られ
その20ジョルジーニョがポケットの位置にまで侵入した所から
丁寧に折り返したボールを
ニアに走り込んできた29ハヴァーツが合わせてゴール!!

ブライトンのミスパスから始まりましたが
その流れに乗ってポケットの位置にまで侵入していった
20ジョルジーニョのフリーランニングが
このゴールの全てだったと思います。

その後もブライトンゴールに迫りました。

22ラヤからのスローイングのパスを受けた
35ジンチェンコから送られたパスで
19トロサールが左サイドの裏に抜け出した
70分過ぎの場面、
そのままドリブルで侵入した所から
右脚を振り抜きましたが
そのシュートはフェルブルッヘンのファインセーブで阻まれ
ゴールを奪う事は出来ず。

41ライスが蹴った左CKに対して
ファーサイドから入ってきた6ガブリエウが
ヘッドで合わせた70分過ぎの場面、
そのヘッドはオフサイドエリアにいた
29ハヴァーツに当たってしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

そして試合を決める3点目が決まりました。

86分、ダンクからのパスを受けたグロスに対して
19トロサールが仕掛けた激しいプレスでボールがこぼれ
そのこぼれ球を収めた29ハヴァーツがダイレクトで送った
前方へのスペースのパスで19トロサールが抜け出しました。
そしてそのままドリブルでペナルティ内にまで持ち込んだ
19トロサールは冷静にキックフェイントを一回挟んで
浮き球のシュートを放ちゴール!!

自らのプレスでボールを奪い返してから
一人で完結させた見事なカウンターでした。

試合終盤もブライトンゴールに迫る場面がありました。

87分過ぎ、19トロサールからのパスを受けた41ライスが
そのままドリブルで持ち上がり
ペナルティの外側から右脚を振り抜きましたが
そのシュートは相手の足に当たり枠をそれてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

89分過ぎ、41ライスが蹴った左CKを
ファーサイドから走り込んできた
6ガブリエウがヘッドで合わしましたが
そのシュートもフェルブルッヘンのファインセーブで阻まれ
ゴールを奪う事は出来ず。

試合はこのまま0−3で終わり
難敵のブライトンから勝ち点3を持ち帰りました。

まず、この試合で1ゴール1アシストを奪った
29ハヴァーツはこの試合で再び進化を観せたと思います。

シーズン前半は適応に苦しんでいた29ハヴァーツは
年を明ける頃にはチームのスタイルを理解し始め
それと共に結果もついてくる様になりましたが
それでも瞬間瞬間を切り取ると
ボールを持った後の判断が遅かったり
瞬間的なプレースピードが他の選手より遅い為に
流れを澱ませたり、チャンスを活かせない場面が
まだあったと思います。

しかしこの日の29ハヴァーツは
その瞬間瞬間での判断が速く的確になった印象で
言うなれば完全にイメージを共有した状態で
プレーしていた様に観えました。

その様な事もあり次のプレーに移る時に
1テンポずれる様な事がなくなり
スムーズに流れに乗ってプレー出来る様になった
印象を受けますが
反対に言えば流れに乗れているからか
これまで良くあったコンビネーション時の
パスが弱い様な場面が減り
結果としてパススピードも上がってきた事で
全体的なテンポが上がり、
流れはよりスムーズになったとも言えるかもしれません。

同時にチームに対する責任感も素晴らしく
7サカに向かって送られた
29ハヴァーツからのサイドチェンジのパスが
エストゥピニャンにカットされてしまった40分過ぎの場面では
そのままドリブルで駆け上がってきたエストゥピニャンを
自陣の深い位置にまで猛然と追っていったのが
29ハヴァーツでした。

勿論、パスがカットされてしまった29ハヴァーツが
責任を取ったと言えばそれまでですが
7サカは勿論の事、4ホワイトも高い位置にまで上がっていた為に
右サイドには大きな穴が空いていましたので
29ハヴァーツが猛然とプレスバックしなければ
かなり危険な場面になっていたと思います。

この様なチームの一員としてするべき事だけに限らず
その場その場で出来る事を全力で行う29ハヴァーツの姿勢は
非常に好感が持てます。

この試合でのプレースピードと状況判断が上がり始めた状況から
ゴールのみならず2試合連続アシストを挙げた様に
本来の攻撃的MFとし最も得意としていたはずの
アシスト数も今後増えてくるかもしれません。

そして持っている能力の全てが解放されれば
最も重要なこれからのシーズン終盤に大きな力となり
チームを勝利に導いてくれる
切り札になってくれるかもしれません。

そして後半アディショナルタイムのこの場面は
今のアーセナルの強さを象徴していたと思います。

90分過ぎ、ブライトンの右サイドからのCKの流れから
エストゥピニャンが入れたクロスが流れたボールを
ペナルティ内でジョアン・ペドロが受け
そこから右脚を振り抜かれてしまいましたが
そのシュートは6ガブリエウが身を呈してブロックして
ゴールを死守しました。

このシュートをブロックした6ガブリエウは高々と吠え
その6ガブリエウを称える様にみんなが集まってきたこの場面は
非常に印象的だったと思います。

仮にここでゴールを奪われたとしても
試合の勝敗には関係ない場面だったと思いますが
6ガブリエウや他の選手の姿を観ますと
どの様な状況であっても一つのゴールも許さないと言う
強い決意が観て取れたと思います。

勿論、守備だけに限らず攻撃陣も
試合の笛が鳴るまではどの様な状況でも
全力でゴールを奪いに行く様に
今のチームはピッチの中では一瞬たりとも
戦う姿勢を崩さないと言うスタンスが
チーム全員に徹底されていると思います。

一つのゴールも許さずに
ゴールを奪い続ける。

これが試合に勝つ為の最も根幹にある物だと思いますが
シンプルにそれが出来ている今のアーセナルは
「強い」
と言う言葉でしか表せられないと思います。

次は、CLバイエルン戦です。

これまでのバイエルンは大きな壁となり
アーセナルはその壁に何度となく跳ね返されてきましたが
もうその時とは時代が変わっています。

新たな黄金期に向かって日々成長し続けている
今のアーセナルには
まだ限界と言う物は存在していないと思いますので
バイエルンを倒し新たな時代に向けての
狼煙を挙げて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2サリバ       PL:2G1A
4ホワイト      PL:2G4A
6ガブリエウ     PL:4G0A
7サカ        PL:14G8A CL:3G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:7G6A CL:2G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:4G3A CL:4G2A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:6G4A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G2A CL:1G0A CC:0G1A
15キヴィオル     PL:1G3A
18冨安        PL:1G1A CL:0G2A
19トロサール     PL:8G1A CL:2G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G2A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G2A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:9G5A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G2A
41ライス       PL:6G6A CL:0G1A


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