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PL34:Wolves vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Wolves 0−2 ARSENAL
2024年4月20日(土)Premier League, Molineux Stadium

Goal

 (45)19Trossard(←9Jesus)
 (90+5)8Ødegaard

22Raya

 4White  2Saliba  6Gabriel  15Kiwior

41Rice

8Ødegaard    29Havertz

 7Saka             19Trossard

9Jesus



(72)19Trossard>>>11Martinelli
(80)9Jesus>>>5Thomas


Substitutes
 1Ramsdale
 35Zinchenko
 20Jorginho
 21Vieira
 10Smith Rowe
 24Nelson
 14Nketiah
 

Arsenal 1.jpgCLバイエルン戦の敗退から中2日、
このウルヴス戦はフィジカル的に
非常に苦しい中での試合になりましたが
その逆境に負ける事なく
見事に立ち上がった姿を
我々に観せてくれました。

先発は前節のアストン・ヴィラ戦から
左SBを35ジンチェンコから
15キヴィオルに変更した以外は
同じメンバーが組まれ
前試合のCLバイエルン戦の先発からも
8名の選手が継続して先発してきました。

試合は開始から非常に積極的に
ウルヴスゴールに迫りました。

15キヴィオルからのクロスを
29ハヴァーツがダイレクトボレーで合わせた
試合開始早々の場面、
そのシュートはホセ・サの正面で決まりませんでしたが
繋ごうとせずに自ら決めようとした
29ハヴァーツの姿勢は
いつにもなく積極的だったと思います。

ドハティからドイルに出されたパスを
9ジェズスが鋭いプレスバックでカットした
3分過ぎの場面、
そのこぼれ球を収めた29ハヴァーツからのパスを受けた
9ジェズスがペナルティの外側から
右脚を振り抜きましたが
残念ながらジャストミートせず。

左サイドから19トロサールが送ったクロスを
ファーサイドで7サカがヘッドで合わした
9分過ぎの場面、
このヘッドはホセ・サにセーブせれてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

7サカ〜41ライス〜19トロサールへと
右から左へと展開したところから
19トロサールがドハティの股間を抜いて
折り返したボールを
41ライスがダイレクトで右脚を振り抜いた
14分過ぎの場面、
そのシュートもホセ・サにセーブされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

左サイドからの19トロサールからのラストパスを受けた
41ライスがペナルティの外側から
右脚を振り抜いた19分過ぎの場面、
このシュートも僅かにポストの外側で
ゴールを奪う事が出来ず。

41ライスから送られた右サイドの裏へのパスで
7サカが抜け出した25分過ぎの場面、
その7サカからの折り返しは
キルマンにブロックされてしまい
そのこぼれ球に対して7サカがシュートを試みましたが
それもカットされてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

7サカからのパスを受けた
8ウーデゴールからのパスを受けて
4ホワイトが右サイドを飛び出した
25分過ぎの場面、
そこからグラウンダーのクロスが送られましたが
ゴール前に入ってきていた
19トロサールは空振りしてしまい
残念ながら合わす事が出来ず。

何度となく良い仕掛けで
ウルヴスゴールに迫る事が出来ていた一方で
ウルヴスがアーセナルゴールに迫ったのは
ミス絡みのこの2つの場面くらいだったと思います。

29分過ぎ、ホセ・サのロングフィードを
6ガブリエウがヘッドでクリアしたルーズボールを
15キヴィオルが処理しようとした時に
ジョアン・ゴメスに入れ替わられてボールを奪われてしまい
そのまま持ち込まれた所から
シュートを撃たれてしまいました。

至近距離から放たれたそのシュートは
22ラヤがスーパーセーブで防ぎ
ゴールを奪われずに済みましたが
球際での危うさを再び露呈してしまった
15キヴィオルの印象は
来シーズンに向けて非常に良くないと思います。

37分過ぎ、スローインを受けた2サリバが
7サカに向かって送ったパスが
ウーゴ・ブエノにカットされてしまい
そのままペナルティの外側から
左脚を振り抜かれてしまいました。

幸いそのシュートは枠を大きく外れて救われましたが
2サリバは無理して7サカにパスを送る事はせずに
セーフティーに4ホワイトにパスを出すべきだった様に感じます。

このままゴールを奪えないまま前半が終わっていたら
フィジカル的に苦しいアーセナルにとっては
非常に難しい後半になっていたかもしれなかっただけに
前半終了間際に奪ったゴールは
非常に大きいゴールだったと思います。

45分、右サイドの7サカからのパスを
ハーフスペースで受けた27ハヴァーツから
ファーサイドの9ジェズスに向かって
クロスが送られました。
そのクロスを上手くドハティと入れ替わって
収めた9ジェズスが潰されながら繋いだボールを
19トロサールがダイレクトで右脚を振り抜きゴール!!

19トロサールは難しいタイミングで
撃たなければならなかったシュートでしたが
しっかりと枠を捉えた技ありのシュートだったと思います。

19トロサールは時々自らシュートを撃つ事に
固執し過ぎてしまう事もありますが
その一方で積極的にシュートを撃とうとする姿勢と
29試合出場しているPLの試合で
先発はたった13試合しかないにも関わらず
9ゴールを奪っている様に
その決定力はある意味チーム随一かもしれません。

前半の間にゴールを奪えた事で
気持ちが切れる事なく
後半も同じ様に積極的にウルヴスゴールに
迫りました。

29ハヴァーツからのパスを受けて
カットインしてきた8ウーデゴールが
ペナルティの外側から左脚を振り抜いた49分過ぎの場面、
そのシュートはサンティアゴ・ブエノにブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

右サイドのハーフスペースから
8ウーデゴール〜4ホワイト〜9ジェズス〜7サカ〜9ジェズスと
スペースのない所を細かく繋いで
ペナルティの中に切り込んで行った52分過ぎの場面、
残念ながら9ジェズスがシュートを撃つ前に
クリアーされてしまいましたが
アーセナルらしい仕掛けだったと思います。

右サイドからのFKからの流れで
4ホワイトがゴール前にヘッドでボールを送った
54分過ぎの場面、
背後からきたそのボールに対して
29ハヴァーツが左脚でダイレクトボレーを放ちましたが
そのシュートもホセ・サの正面でゴールを奪う事は出来ず。

4ホワイトからのパスを受けた7サカが
右サイドからクロスを送った76分過ぎの場面、
そのクロスに対してゴール前に入ってきた
29ハヴァーツがヘッドで合わせましたが
キルマンにブロックされてしまい
これもゴールを奪う事は出来ず。

この様に後半に入っても全くペースを落とす事なく
ウルヴスゴールに迫り続けながらも
ゴールが奪えないまま時間は進でしまいましたが
それでも気持ちが切れる事なく
最後まで集中し続けたたアーセナルは
後半アディショナルタイムに入ってからも
更に攻勢を強めていきました。

90分過ぎ、トラオレから4ライスが
カットしたボールを収めた7サカが
そのままドリブルで切り込んで行き
トラオレとトティをかわして
右脚を振り抜きましたが
その角度のない所から
ゴール右上の角を狙ったそのシュートは
残念ながら枠を捉える事は出来ず。

91分過ぎ、ビルドアップの段階のボールを奪い返した41ライスが
そのまま自らドリブルでポケットの位置まで持ち込んだ所から
ゴール前に鋭いグラウンダーのクロスが送られましたが
ゴール前には誰も入ってこれずに
クリアーされてしまいました。

92分過ぎ、7サカのショートコーナーから
8ウーデゴール〜7サカ〜41ライスと繋いだ所から
その41ライスが右脚を振り抜きましたが
そのシュートもホセ・サのファインセーブに阻まれ
ゴールを奪う事は出来ず。

93分過ぎ、41ライスのスルーパスを受けた
11マルティネッリがそのままゴールに向かって
ドリブルで持ち込んだ所から右脚を振り抜きましたが
そのシュートもホセ・サのファインセーブに阻まれ
ゴールを奪う事は出来ず。

この後、遂に試合を終わらせるゴールが生まれました。

95分、6ガブリエウのパスを受けた41ライスが
ドリブルでボールを持ち込んだ所から
29ハヴァーツ〜8ウーデゴールと繋ぎ
その8ウーデゴールから送られた折り返しは
ブロックされてしまいましたが
その跳ね返ったボールを8ウーデゴールが
冷静のホセ・サの脇の下を抜いて
ゴール!!


試合はこのまま0−2で勝利!!


CLバイエルン戦から中2日で迎えたこの試合は
当初から懸念材料に溢れていたと思います。

単純に中2日の間にドイツから帰国してすぐに
アウェイのウルヴァーハンプトンに飛ぶと言う
スケジュールの為に
選手達は回復する時間が殆どないまま
この試合に挑まなければならなかったと言う
フィジカルコンディションの問題。

勝つチャンスがありながらもそれを活かせず、
CL常勝チームのバイエルンとの差を
まざまざと思い知らされてしまった
メンタル的なダメージ。

前半は素晴らしいプレーを観せていながら
後半は一気に失速してしまった
前節のアストン・ヴィラ戦の様に
PL優勝争いのプレッシャーの問題。

そして何よりも年明けから爆発していた
アーセナルはチームとしてのピークを迎えたのが
早過ぎた可能性があり
すでにピークアウトしてしまったのではないか
と言う懸念。

この様に多くのマイナス要素がある中で
選手達はどの様にこの試合に立ち向かっていくのかが
注目されましたが
我々の予想を遥かに上を行く形で
再び立ち上がったと思います。

そのCLバイエルン戦では先発から外れていた
9ジェズスや19トロサールは勿論ですが
そのCLバイエルン戦で先発した
8ウーデゴール、41ライス、29ハヴァーツ、
7サカ、4ホワイトも
試合開始から試合終了の笛が鳴るまで
一切緩める事なく
勝利の為に積極的に動き続けていたのは
驚きしかありません。

特に41ライスや8ウーデゴール等は
肩で息をしているのにも関わらず
次の瞬間には全速力でボールを追っている姿は
まさに鬼気迫る姿だったと思います。

フィジカル的な問題は勿論ですが
特にメンタル的にCLバイエルン戦での敗退が
選手達に重くのしかかってしまい
シーズン後半のPL優勝争いのプレッシャーに
耐える事が出来るかどうか
非常に心配されましたが
この試合の選手達の姿を観れば
その様な心配をする必要がない事がわかります。

この1週間の経験から選手達は
日本風に言えば遂に腹を括ったのかもしれません。

勝利の為には持っているエネルギーの
最後の一滴まで搾り出して戦う覚悟。

明日のことは考えずに
目の前の敵を倒す事だけに
全てを捧げる覚悟。

この試合の選手達には
これまでの様などこかプレッシャーに弱い姿はもうなく
目の前に逆境が現れたとしても
喜んでその逆境に挑んで行こうとする
強い責任感と覚悟を感じずにはいられませんでした。

とは言え、この試合の後にはまた中2日で
チェルシー戦が組まれています。

いくらメンタル的に成長したと言っても
フィジカル的な負担は計り知れないと思います。

それでも選手達は再び立ち上がり
その困難極まりない状況に立ち向かい
自らの力を証明してくれると思います。

今週はPL優勝争いの命運を占う
大切な1週間だと思います。

残りの5試合全て勝つ事が求められるアーセナルにとっては
ホームでのチェルシー戦と
アウェイでのスパーズ戦に勝利する事が出来れば
逆転優勝の可能性が出てくると思います。

フィジカル的には非常に苦しく
ベストな状態ではない状況で
挑まなければならないと思いますが
それでも今シーズンも色々な経験をした
このチームは確実に強くなっています。

どの様な逆境に直面しても
そこから逃げる様な事はもうないと思います。

強者からしか感じられない凄みをまとい始めている
このチームならば
このまま最後まで走り抜けてくれると
確信しています。


C'mon Arsenal !!


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2サリバ       PL:2G1A
4ホワイト      PL:2G4A CL:0G1A
6ガブリエウ     PL:4G0A
7サカ        PL:14G8A CL:4G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:8G6A CL:2G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:4G4A CL:4G3A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:6G4A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G2A CL:1G0A CC:0G1A
15キヴィオル     PL:1G3A
18冨安        PL:1G1A CL:0G2A
19トロサール     PL:9G1A CL:3G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G2A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G2A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:9G5A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G2A
41ライス       PL:6G6A CL:0G1A


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