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PL29:ARSENAL vs Chelsea [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 5−0 Chelsea
2024年4月23日(火)Premier League, Emirates Stadium

Goal

 (4)19Trossard(←41Rice)
 (52)4White
 (57)29Havertz(←8Ødegaard)
 (65)29Havertz(←7Saka)
 (70)4White(←8Ødegaard)

22Raya

 4White  2Saliba  6Gabriel  18Tomiyasu

5Thomas

8Ødegaard    41Rice

 7Saka             19Trossard

29Havertz



(72)29Havertz<>>>9Jesus
(72)19Trossard<>>>11Martinelli
(72)5Thomas<>>>20Jorginho
(72)18Tomiyasu<>>>35Zinchenko
(82)7Saka>>>21Vieira


Substitutes
 1Ramsdale
 15Kiwior
 10Smith Rowe
 14Nketiah
 

Arsenal 1.jpg5発大勝!!
ウルヴス戦から中2日で行われた
ホームでのチェルシー戦も
コンディションの問題を全く感じさせないプレーで
チェルシーを圧倒しました。

先発は前試合のウルヴス戦から
左SBを15キヴィオルから18冨安に
アンカーを41ライスから5トーマスに
左インサイドハーフを29ハヴァーツから41ライスに
そして1トップを9ジェズスから
29ハヴァーツに代えた
4−3−3が組まれました。

試合はこの試合も
フィジカルコンディションの苦しさを
全く感じさせない鋭い出足で
すぐに流れを掴みました。

開始20秒、チェルシーのキックオフ直後の
前方に蹴り出されたボールを
2サリバ〜4ホワイトと繋ぎ、
その4ホワイトからDFラインの裏に向けて送られた
スルーパスで抜け出した29ハヴァーツが
ペナルティに入る所で
バディアシルと交錯して倒されました。
元々29ハヴァーツの位置がオフサイドだった為に
PKは得られませんでしたが
4ホワイトのパスは相手の守備陣の急所を突く
素晴らしいパスだったと思います。

そして早々に先制点を奪う事に成功しました。

4分、5トーマスからのパスを受けた
41ライスがそのままドリブルで一気に持ち上がり
ペナルティの中に入った所で送られたパスを受けた
19トロサールが左脚でニアを撃ち抜き先制ゴール!!

ゴール前に29ハヴァーツが走り込んできていた関係で
ペトロビッチは折り返される事を
かなり強く意識していたのかもしれませんが
それを差し引いても強烈なパワーショットで
ニアを撃ち抜いた19トロサールのシュートは
素晴らしかったと思います。

その後もアーセナルペースが続きました。

バディアシルからギャラガーへ出されたパスが
少しそれた所を5トーマスがカットし、
そこでこぼれたボールを収めた
8ウーデゴールから送られたパスを受けて
ペネルティ内に侵入した29ハヴァーツから
走り込んできた41ライスに
ラストパスが送られた9分過ぎの場面、
そのパスは戻ってきたカイセドにカットされてしまい
残念ながらシュートには繋げられず。

勿論、41ライスに通っていたら
決定機になっていたと思いますが
前にディサシがいたとは言え
良い位置にまで侵入していましたので
29ハヴァーツは自らシュートを撃っても
良かった様に思います。

左からのショートコーナーからの流れで
8ウーデゴールがクロスを入れた14分過ぎの場面、
そのクロスに対してファーサイドに走り込んできた
18冨安がヘッドで合わせましたが
枠を捉えられず。

19トロサールからのパスを
ハーフスペースを走り込んできた
41ライスが受けた21分過ぎの場面、
少しそれたそのパスを受けた41ライスは
反転して態勢を整えた所から
右脚を振り抜きましたが
そのシュートはわずかに枠を捉える事は出来ず。

ディサシからマドゥエケに出されたパスに対して
鋭い出足でカットした18冨安が
29ハヴァーツ〜18冨安〜8ウーデゴールと繋ぎ
その8ウーデゴールからのリターンを受けた18冨安が
ゴール前に鋭いクロスを入れた22分過ぎの場面、
そのクロスに対して7サカが飛び込みましたが
その7サカの前でククレジャにブロックされてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

そしてそのこぼれ球を収めた
4ホワイトからのパスを受けた
5トーマスがペナルティの外側から
豪快に右脚を振り抜きましたが
そのミドルシュートも
バディアシルにブロックされてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

5トーマスからのパスを受けた
8ウーデゴールに対して
バディアシルが前に出た事で出来たスペースに入ってきた
29ハヴァーツに向けて
その8ウーデゴールからパスが送られた25分過ぎの場面、
その29ハヴァーツが繋いだボールに対して
7サカが左脚を振り抜きましたが
そのシュートもペトロビッチの正面で
ゴールを奪う事は出来ず。

ククレジャからムドリクへ出されたパスに対して
鋭い出足でカットした4ホワイトから
ペナルティ内の29ハヴァーツへパスが送られた
25分過ぎの場面、
そのパスを受けた29ハヴァーツが
左脚を振り抜きましたが
ゴール右下を捉えたそのシュートも
ペトロビッチのファインセーブで防がれ
ゴールを奪う事が出来ず。

そしてバディアシルがクリアーしたボールを収めた
4ホワイトからのパスを受けた7サカの折り返しを
ペナルティ内で受けた19トロサールが右脚を振り抜きましたが
そのシュートはディサシの足に当たり
コースが変わりましたが
そのシュートもペトロビッチに防がれ
ゴールを奪う事は出来ず。

いつゴールを奪ってもおかしくない様な
チェルシーの守備陣を圧倒する良い仕掛けが続きましたが
残念ながらゴールを奪う事は出来ませんでした。

一方でチェルシーにアーセナルゴールに迫られたのは
この場面くらいだったと思います。

22分過ぎ、ギャラガーからのパスを
右サイドのライン際で受けたジャクソンに対して
押さえに行った2サリバが入れ替わられてしまい
そのままペナルティの中にまで侵入を許してしまいました。

幸いそこから送られたクロスは
並走して戻ってきていた6ガブリエウがカットして
難を逃れましたが
2サリバの対応はちょっと軽率だったと思います。

28分過ぎ、ギャラガーから送られた
左サイドの裏へのスルーパスで
18冨安がマドゥエケに振り切られてしまい
ポケットの位置にまで侵入した所から送られたクロスを
ファーサイドで受けたククレジャに
左脚を振り抜かれてしまいました。

そのシュートは6ガブリエウがブロックしましたが、
跳ね返ったボールを収めたククレジャからの折り返しを
フェルナンデスに右脚で合わされてしまいましたが
そのシュートもポストのわずかに外側で
ゴールを死守。

この様にチェルシーを圧倒した前半でしたが
流石に時間が進み前半終盤に差し掛かると
幾らか足が止まり始めてしまい
決定機を作られてしまいました。

40分過ぎ、左サイドに開いてきたギャラガーから送られたクロスを
ゴール前に飛び込んできたジャクソンに
ヘッドで合わされそうになってしまいましたが
そのシュートは22ラヤのファインセーブでゴールを死守。

どちらにせよジャクソンのヘッドはジャストミートせずに
ボールが手に当たっていた為にハンドでしたので
仮にゴールを奪われていても
取り消されたはずですが
仕方がないと思いますが
ギャラガーに対応した41ライスは
明らかに寄せが甘かったと思いますし
ゴール前に走り込んできたジャクソンに対しても
6ガブリエウと2サリバは
捕まえきれていなかったのは問題でした。

とは言え、前半の多くの時間帯で
ペースを握っていたアーセナルは
後半もその勢いを失わないまま
チェルシーゴールに襲いかかりました。

バディアシルからギャラガーに出されたパスに対して
鋭い出足で41ライスがカットした48分過ぎの場面、
そのこぼれ球を収めた8ウーデゴールからの
ラストパスを受けた41ライスが
右脚を振り抜きましたが
このシュートもペトロビッチのファインセーブに防がれ
ゴールを奪う事は出来ず。

ニアサイドに向かって動き出した29ハヴァーツに向けて
8ウーデゴールがペナルティの外側から
斜めにスルーパスが送られた50分過ぎの場面、
そのパスを受けた29ハヴァーツが
ダイレクトで右脚で流し込もうとしましたが
その股間を狙ったシュートも
ペトロビッチにブロックされてしまい
惜しくもゴールを奪う事が出来ず。

そしてついに追加点を奪いました。

52分、 右のショートコーナーから
7サカ〜8ウーデゴール〜7サカと繋ぎ
その7サカからのパスを受けた41ライスが
ダイレクトで右脚を振り抜きました。
そのシュートはギャラガーにブロックされてしまいましたが
そのこぼれ球を4ホワイトが押し込みゴール!!

後半早々に追加点を奪う事が出来た事で
メンタル的に余裕が生まれたのか
ここからゴールラッシュが始まりました。

57分過ぎ、ハーフラインの手前から
8ウーデゴールがスペースに向けて送った
ピンポイントのスルーパスで
29ハヴァーツが抜け出し
追随してきたククレジャを抑えながら
左脚を振り抜きゴール!!

8ウーデゴールのピンポイントパスは
流石だったと言うのは言うまでもありませんが
追随するククレジャを抑えながら
ゴールに向かって猛進する29ハヴァーツの姿は
ストライカーの姿そのものだったと思います。

これまでの29ハヴァーツは
9分過ぎの場面の様に
シュートを撃つチャンスがあっても
繋げようとしてしまう傾向が
強かったと思いますが、
この場面以外でも
50分過ぎの場面での
パスを引き出す動きと共に
シュートまでしっかりとイメージされている様な
ゴールに向かう動きや
もっと言えば前試合のウルヴス戦での
ファーストシュートの場面の様に
29ハヴァーツはこのシーズン終盤に来て
日に日にストライカーらしい姿になって来ているのは
嬉しい驚きです。

一方でこの後に
この試合で最も危険な場面を迎えました。

ギャラガーからのフィードを
下がりながら18冨安が収めましたが
その時にバランスを崩してしまった事で
ボールをマドゥエケに奪われてしまい
そのマドゥエケが持ち込んだ所から送られた
ラストパスを受けたジャクソンに
至近距離からシュートを撃たれてしまいました。

幸いそのシュートはニアポストの外側で救われましたが
バランスを崩してボールを奪われてしまった18冨安、
ラストパスを受けたジャクソンに
上手くタイミングを外されてしまい
ブロック出来ずにかわされてしまった6ガブリエウ、
どちらも非常に危ない対応だったと思います。

しかし次にゴールネットを揺らしたのも
アーセナルでした。

65分、カットインして来た
7サカからのラストパスを受けた29ハヴァーツが
左脚を振り抜きゴール!!

この場面でもパスを受けてから
シュートを撃つまでの一連の29ハヴァーツの動きは
シュートを撃つ事を前提にした様な動きだったと思います。

そして試合を終わらせるゴールがすぐに生まれました。

70分、7サカからのパスを受けた8ウーデゴールが送った
浮き球の裏へのパスを
4ホワイトがダイレクトで合わせたボールが
そのままゴール左上に吸い込まれゴール!!

本人も認めていた様にファーサイドに入って来ていた
29ハヴァーツと19トロサールを狙った
クロスだった様ですが
乗っている時には何をやっても
上手く行く典型だったと思います。

そして終盤も惜しい場面がありました。

82分過ぎ、35ジンチェンコの
裏への浮き球のパスを収めた9ジェズスが
カットインしていった所から
ノールックで送ったラストパスを受けた41ライスが
丁寧に流し込む様に右脚でシュートを放ちました。

そのシュートはポストを叩き、
同時に41ライスの位置もオフサイドポジションだった為に
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
スペースがなく、チャンスが生まれる気配が全くない状況から
決定機を生み出した9ジェズスのセンスが光った
場面だったと思います。

87分過ぎ、8ウーデゴールからのパスを受けた21ヴィエイラが
そのまま持ち込んだ所から
右脚を振り抜きました。
惜しくもサイドネットの外側で
ゴールを奪う事が出来ませんでしたが
怪我の後、中々チャンスに恵まれていませんでしたが
その間に右脚から
あれだけの鋭いシュートを撃てる様になって帰って来たのは
大きな成長を感じます。

90分過ぎ、スターリングが送った浮き球のパスを
カットした21ヴィエイラがヘッドで送ったパスを
ペナルティの中で受けた11マルティネッリが
トーキック気味でシュートを撃ちましたが
このシュートも枠を捉えられず。

96分過ぎ、35ジンチェンコが
裏に向けて送ったパスを受けて
飛び出した11マルティネッリが
そのまま持ち込んで右脚を振り抜きましたが
このシュートもペトロビッチにセーブされてしまい
惜しくもゴールを奪う事が出来ず。

試合はこのまま5−0で勝利!!

この試合もコンディション的な厳しさを
全く感じさせない試合をした
選手たちを誇りに思います。

実際はかなり厳しい状況の選手もいたと思いますが
それでも試合の笛がなるまでは
あたかも0−0のまま
試合終盤を迎えている状況と同じ様に
最後まで脚を止めずに
全力で戦い続けた選手たちには
鬼気迫る凄みを感じました。

そして実質的に今シーズン初めて
5トーマス+8ウーデゴール&41ライスと言う
中盤のトライアングルが実現しました。
多くのグナが長らく待っていた
この中盤のユニットは
やはり非常に強力なユニットだったと思います。

20ジョルジーニョ+8ウーデゴール&41ライスと言う
中盤のトライアングルも強力なユニットですが
機動力とフィジカル的な強度に欠く20ジョルジーニョでは
攻撃力のあるチームと対戦した時に
どうしても守備的強度に不足感があったのは否めませんでした。

それに対して中盤の底を一人でカバー出来る機動力と
フィジカル的な強度を誇る5トーマスを
アンカーで起用する事で
中盤の強度はこれまでのどのユニットよりも
確実に上がっていたのは言うまでもないと思います。

同時に年明けからプレースピードが上がっていた
現在のチームのテンポに
怪我明けの5トーマスは中々付いて行けませんでしたが
この試合では他の選手と同じテンポで
プレー出来る様になっており
それにより持ち味である攻撃的な縦パスも
非常に冴えていたと思います。

確かに連戦で起用する事で
5トーマスの怪我的なリスクは上がってしまいますが
残りのシーズンはあと4試合ですので
多少ケガのリスクを負っても
このユニットで最後まで走り抜けて欲しいと思います。

これでPL逆転優勝に向けた最初の関門を
突破する事に成功しました。

そして次は最大の関門である
アウェイのスパーズ戦です。

今節リバプールがマージーサイドダービーで
エヴァートンに屈した様に
次のノースロンドンダービーを突破出来るかどうかが
アーセナルが逆転優勝出来るかどうかの
命運を握ると言っても過言ではないと思います。

CLの出場権を賭けて負けが許されない
スパーズも死に物狂いで挑んでくると思いますが
勝利の為に全てを賭けて戦う気持ちで
今のアーセナルを上回るチームはないと思います。

今シーズンのだけではなく
この2シーズンの全てを賭けて
再び戦う姿を我々に観せて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2サリバ       PL:2G1A
4ホワイト      PL:4G4A CL:0G1A
6ガブリエウ     PL:4G0A
7サカ        PL:14G9A CL:4G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:8G8A CL:2G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:4G4A CL:4G3A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:6G4A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G2A CL:1G0A CC:0G1A
15キヴィオル     PL:1G3A
18冨安        PL:1G1A CL:0G2A
19トロサール     PL:10G1A CL:3G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G2A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G2A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:11G5A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G2A
41ライス       PL:6G7A CL:0G1A


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