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PL19:ARSENAL vs West Ham United [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 0−2 West Ham United
2023年12月28日(木)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (13)Souček
 (55)Mavropanos


22Raya

4White  2Saliba  6Gabriel  35Zinchenko

41Rice

8Ødegaard   19Trossard

 7Saka              11Martinelli

9Jesus



(63)11Martinelli>>>24Nelson
(63)35Zinchenko>>>14Nketiah
(78)19Trossard>>>10Smith Rowe


Substitutes
 1Ramsdale
 15Kiwior
 17Cedric
 20Jorginho
 25Elneny
 63Nwaneri


Arsenal 1.jpgシーズンの前半の最後の試合は
エミレーツにウエスト・ハムを迎えた
ロンドンダービーになりましたが
圧倒的にボールを支配しながらも
ゴールを奪う事が出来ずに
0−2で敗れてしまいました。

先発は累積警告で
出場停止の29ハヴァーツに代わって
19トロサールが左インサイドハーフに
入った以外は
前節と同じメンバーが組まれました。

試合は圧倒的にボールを支配したアーセナルが
ウエスト・ハムゴールに迫っていきました。

3分過ぎ、4ホワイトからのパスを受けた8ウーデゴールが
巧みなヒールパスで
7サカが抜け出した所から左脚を振り抜きました。
そのシュートはアレオラの正面で
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
ハードヒットする様なシュートでも
コースを狙うコントロールショットでもない
中途半端なシュートだったのは残念でした。

10分過ぎ、8ウーデゴールからのパスを受けた
7サカが送った裏へのパスで抜け出した
11マルティネッリがクロスを送りましたが
ファーサイドでフリーだった9ジェズスには
僅かに合わず。

10分過ぎ、左サイドで8ウーデゴールが送ったスルーパスを
ペナルティ内で受けた11マルティネッリが戻したボールを
走り込んできた19トロサールが
ダイレクトで右脚を振り抜きましたが
パスが僅かにズレた為に
枠を大きく外してしまったのは残念でした。

良い形で試合に入れましたので
この時間帯でゴールを奪えていたら
全く違う展開になっていたかもしれませんが
ゴール前での精度に欠いてしまった為に
ゴールを奪えないまま
ウエスト・ハムに先にゴールを奪われてしまいました。

13分、右サイドから送られた
パルミエリが送った
ゴール前を横切る様なクロスに対して
6ガブリエウがそのまま逆サイドに向けて
クリアーしようとしたボールが
そのすぐ背後にいた35ジンチェンコに当たってしまい
そこでこぼれたボールがゴールラインを割る寸前に
ボーウェンが折り返したボールを
ソウチェクに押し込まれてしまい失点。

6ガブリエウがクリアーしようとしてい所に
自らがクリアーしようと35ジンチェンコが
近寄りすぎてしまった為に
6ガブリエウがクリアーしたボールが
当たってしまうと言う
一見コミュニケーションミスの様な場面でしたが
35ジンチェンコはリバプール戦でも
8ウーデゴールに近寄りすぎてしまうと言う
失態を犯してしまった事からも
周りが見えなくなってしまうと言う問題がある様に感じます。

同時にボーウェンが折り返した時に
ゴールラインを割ったかどうかを
VARでチェックしましたが
ボーウェンの脚と被って観えなかった為に
判定出来ずに
そのままゴールが認められました。

しかし以前にも書きましたが
肯定も否定も出来ずに
分からないと言う判定をせざる得ない現行のVARは
全く機能していないと言わざる得ず
言うなれば不確かなシステムに
重要な判定を委ねている状況は
非常に問題だと思います。

ピッチの中に死角が存在している事を認識していながら
なぜそれを放置し続けているのか?
本当にどうにかして欲しいと思います。

この場面でも前回のニューカッスル戦でも
ラインの上空に固定カメラを設置していれば
ボールがラインを割ったのか?割っていないのか?
一目瞭然だっと思います。

極簡単な解決策があるのにも関わらず
それを行おうとしないPLの運営は
怠慢だと言わざる得ないと思います。

因みに個人的にはボールはラインを割っていたと思います。
その理由はVARでのコマ送りの画像を見ますと
まずボーウェンの脚の陰からボールが出てくるカットでは
ラインの端と重なっていたボーウェンの脚は
そのラインの端から外側方向にズレて重なりがなくなり
同時にボールの端がライン上にかかっている事が確認出来ます。

一方でその1コマ前のカットでは
ボーウェンの脚とラインの端が同じライン上で重なっており
同時にボールもその陰に完全に被っている為に
ラインを割っているのかどうかは確認出来ませんでした。

この2コマだけならばラインを割っていないと決断しても
文句の言いようがありませんが
しかしそこから2コマ手前のカットでは
完全に脚の陰に隠れていたボールが
ボーウェンの内股側に確認出来ており
同時にボールを折り返した左足はその2コマの間に
ゴールネットの網目の約1/2個程の距離を
動いている事が確認できます。

この事からボールの位置も
当然ゴールネットの網目の約1/2個程、
ラインから出ていた事になると思いますので
この場面ではボールはラインを割っていたはずです。

勿論、目視出来なければ判定を下せないと言うのは
グレーはクロではないと言う
推定無罪の原則がありますので仕方がありませんが
その推定無罪をなくす努力をしていない状況は
本当に腹立たしい限りです。

その後も圧倒的にボールを支配して
ウエスト・ハムゴールを目指していきましたが
なかなかゴールに迫る事が出来ず
次に本当の意味でゴールに迫ったのは
この場面だったと思います。

29分過ぎ、右サイドからペナルティの中に入っていった
9ジェズスからのショートレンジのクロスを
ゴール前に走り込んでいった7サカが
ヘッドで合わせましたが
アレオラのファインセーブで阻まれゴールを奪う事が出来ず。

34分過ぎ、右サイドのショートコーナーからの流れから
35ジンチェンコが送ったクロスを
4ホワイトがヘッドで合わしましたが
当たりが薄くゴールを奪う事は出来ず。

35分過ぎ、19トロサール〜9ジェズス〜
8ウーデゴール〜7サカへと
左サイドから右サイドに展開していき
その7サカからの折り返しを
9ジェズスがスルーしたボールに対して
11マルティネッリが右脚を振り抜きましたが
枠を捉えられず。

この場面では7サカのクロスをスルーした9ジェズスが
ソウチェクのスライディングタックルで倒されましたが
判定はノーファールでした。
確かにこの場面のソウチェクのスライディングタックルは
タイミング的にはイーブンのタイミングでしたので
ファールを取るのは難しかったのかもしれませんが
そのソウチェクのスライディングタックルは
9ジェズスの背後からのタックルであり
しかもボールに触る事なく
9ジェズスに接触していましたので
ファールを取ってもおかしくない場面だったと思います。

38分過ぎ、4ホワイトからのパスを受けた29トロサールが
35ジンチェンコに向けて縦パスを差し込みましたが
トラップが跳ねた所をオグボンナにカットされてしまい
シュートは撃てず。

しかしこの場面の19トロサールのダイレクトパスの様な
相手の動きの先を行く様なパスを
もっと入れる事が出来ていたら
ゴール前のスペースを消されていた
この試合の様な状況でも
もっと効果的に崩せていたかもしれませんでした。

41分過ぎ、8ウーデゴールからのスルーパスで
裏に抜け出した7サカが
角度のない所から右脚を振り抜きましたが
ポストを叩きゴールを奪う事が出来ず。
そしてそのリバウンドも19トロサールが押し込めず。

前半アディショナルタイム、
8ウーデゴールからの巧みなヒールパスを受けた
9ジェズスからのリターンパスを受けた
8ウーデゴールがスペースのない所を切り込んでいきましたが
途中で潰されてしまいシュートを撃つ事は出来ず。

後半も同様にアーセナルペースで進みましたが
なかなか決定機を作る事が出来ませんでした。

8ウーデゴールの巧みなヒールパスで
裏に抜け出した4ホワイトがクロスを送った50分過ぎの場面、
そのクロスに対してゴール前には誰も飛び込めず。
その流れから送った11マルティネッリのクロスも
誰も飛び込んで来ず。

右サイドからドリブルを仕掛けた1マルティネッリが
19トロサールに一度ボールを預けた後に
ペナルティ内でリターンパスを受けた51分過ぎの場面、
そのトラップが収まらずにシュートを撃つ事が出来ず。

19トロサールのパスを受けた41ライスが
ペナルティの外側から右脚を振り抜いた52分過ぎの場面、
そのシュートも僅かに枠を捉えられず。

良い仕掛けは出来ていたと思いますが
最後の所での精度が足りない為に
ゴールを奪えないまま
セットプレーからゴールを奪われてしまいました。

55分、ウォード・プラウズの右サイドのCKを
マブロパノスにヘッドで決められてしまい失点。

その後もウエスト・ハムゴールを目指しました。

35ジンチェンコからのパスを
左サイドで受けた9ジェズスが
カットインした所から右脚を振り抜いた57分過ぎの場面、
そのシュートは枠を捉えられず。

右サイドで7サカが送ったクロスを
9ジェズスがヘッドで合わせた64分過ぎ、
そのヘッドもアレオラの正面でゴールを奪う事が出来ず。

8ウーデゴールの裏へのパスで抜け出した
4ホワイトのクロスを
ファーサイドで9ジェズスがヘッドで合わした
65分過ぎの場面、
そのヘッドも枠を捉えられず。

とは言え、9ジェズスの前でコーファルが飛んでいたとは言え、
フリーの状況であり
ゴール方向には遮るものは何もない状況でしたので
絶対に決めなければならない場面だっっと思います。

7サカからのパスを受けた24ネルソンが
14エンケティアに向かってラストパスが送られた
73分過ぎの場面、
14エンケティアが前を向いた直後に
背後からコーファルにカットされてしまい
シュートを撃つ事が出来ず。

その流れから今度は右サイドから
8ウーデゴールが折り返したボールを
19トロサールが巧みなトラップで反転して
右脚を振り抜きましたが
そのシュートもアレオラのファンセーブに防がれ
ゴールを奪う事が出来ず。

2サリバからの縦パスを
ペナルティ内で7サカが受けた77分過ぎの場面、
そこからの左脚を振り抜きましたが
そのシュートもアレオラの正面で
ゴールを奪う事は出来ず。

ファーサイドに向かって走り込んできた
10スミス・ロウに向かって
8ウーデゴールからクロスが送られた79分過ぎの場面、
残念ながら10スミス・ロウのヘッドは
僅かに届きませんでしたが
ゴール前を固められている状況を打開するには
このようなフリーランニングに対して
ピンポイントで合わせる仕掛けは有効だと思います。

7サカが蹴った右CKのこぼれ球に対して
14エンケティアがオーバーヘッドを放った
88分過ぎの場面、
そのシュートもアレオラにセーブされゴールを奪う事は出来ず。

7サカからのパスを受けた8ウーデゴールが
ペナルティの外側から
左脚を振り抜いた89分過ぎの場面、
そのシュートもアレオラのファインセーブに防がれ
ゴールを奪う事が出来ず。

結局最後までゴールを奪えない中で
後半アディショナルタイムにPKを奪われてしまいました。

94分過ぎ、ウォード・プラウズから
ボーウェンへ出されたパスを
41ライスがカットしましたが
その時に足を滑らせてしまい
そのボールを奪いにきたパルミエリに対して
不用意に出してしまった41ライスの足で
そのパルミエリを倒してしまいPK献上。
しかしベンラーマが蹴ったそのPKは
22ラヤがセーブしてゴールを死守。

試合はその直後に終わり
0−2で敗戦。

ポゼッション率、74.1%対25.9%
総シュート数、30本対6本
そしてウエスト・ハムのボックス内で
77回タッチしたにも関わらず
ゴールを奪う事ができなかったと言う
不名誉な記録まで作ってしまいました。

このスタッツが示す様に
シュートを撃つ為のチャンスメイクは出来ていても
肝心のゴールを奪う事が出来なかったと言う状況であり
特に相手のアタッキングエリアに入ってからの
フィニッシュの精度や決定力、
ラストパスのパス精度やコンビネーションのズレ、
そしてフリーランニングやポジショニングの確度などに
問題があったと言うのは
誰の目から見ても明らかだったと思います。

個々の選手に関しても
決定機で決められなかった9ジェズスの決定力の問題、
7サカや11マルティネッリの
パフォーマンスレベルの低下などがあり、
これらの選手は昨シーズンのレベルに達していない印象で、
現状としては8ウーデゴールが一人で気を吐いている
状態と言えると思います。

確かにどこからでもゴールを奪えると言う
現在のアーセナルのスタイルは否定しませんが
その一方でアンリやロビンがいた頃の様な
彼らにボールを届ければ
何とかしてでもゴールを奪ってくれると言う
確固たる形がない所が
ある意味弱点にもなっていると思います。

そう言う意味では
仮に決定力の高いストライカーがいたら
多くのチャンスは作れていたここ数試合の状況は
違う結果になっていた可能性もあると思います。

この様な現状を改善する為にも
この冬の移籍期間では
決定力のあるストライカーを獲得する事を
強く望みたいと思います。


C'mon Arsenal !!


追伸、今年も一年間お付き合いしていただいて
ありがとうございました。

今シーズンこそは20シーズンぶりのPL制覇を達成する姿を
グナの皆様と一緒に観れる事を期待して
最後まで全力でアーセナルを応援していきましょう!!

では、良いお年を!!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2サリバ       PL:1G1A
4ホワイト      PL:1G1A
6ガブリエウ     PL:1G0A
7サカ        PL:5G6A CL:3G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:4G3A CL:2G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:3G1A CL:4G2A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:2G2A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G1A CL:1G0A CC:0G1A
18冨安        PL:1G1A CL:0G2A
19トロサール     PL:3G1A CL:2G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G0A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G2A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:4G1A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G1A
41ライス       PL:3G2A CL:0G1A


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