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FA 4th:Southampton vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Southampton 1−0 ARSENAL
2021年1月23日(土)The FA Cup 4th, St Mary's Stadium

Goal 
 (24)Gabriel(og)


1Leno

2Bellerín  16Holding  6Gabriel  17Soares

25Elneny  34Xhaka

  19Pépé     12Willian    35Martinelli

30Nketiah


(57)25Elneny>>>18T. Partey
(57)35Martinelli>>>7Saka
(71)2Bellerín>>>9Lacazette


Substitutes
 13Rúnarsson
 33Ryan
 23D.Luiz
 21Chambers
 15Maitland-Niles
 28Willock


Arsenal 1.jpgサブ組中心で挑んだFA杯4回戦は
オウンゴールで失った1点を返せずに
連覇の夢は絶たれてしまいました。

先発はさすがに加入直後の33ライアンを
起用する事はなく
GKには1レノが入りました。
DFラインには右SBには
2ベジェリンが入りましたが
左SBにはこの試合でも
休養が与えられた3ティアニーに代わって
17ソアレスが起用され、
CBは新型コロナウイルス感染後
初めて起用された6ガブリエウが
16ホールディングと組みました。
中盤は25エルネニーと34ジャカが組み
2列目は右に19ペペ、左に35マルティネッリ、
トップ下に12ウィリアンが入り
1トップを30エンケティアが務める
4−2−3−1が組まれました。

試合はサブ組を中心に組まれた布陣だった事もあり
FA杯3回戦と同様に
後半メンバー交代が行われるまでは
この試合も良くありませんでした。

サウサンプトンの鋭く激しいハイプレスに苦しんだとは言え
CMFに入った25エルネニーと34ジャカは
効果的な縦パスを前線に入れる事が出来ず
サイド〜バックラインを右往左往させる事しか出来なかったのは
問題だったと思います。

この試合、左SBに入った17ソアレスは
相手の守備ブロックの隙を見付けて
ハーフスペースあたりを効果的に突く
インナーラップで存在感を観せる場面もありましたが
深い位置まで入った所からのクロスが
壊滅的に精度を欠いていたのは問題でした。

この17ソアレスの左SBでの起用は
左SBでの攻撃面に大きな問題を抱えている
15メイトランド=ナイルズに対して
利き足ではない左脚でも
クロスを入れる事が出来る17ソアレスならば
左サイドの攻撃力を落とさないと
期待して起用されたのだと思いますが
残念ながらその期待に応える事は
出来ていなかったと思います。

15メイトランド=ナイルズにせよ
17ソアレスにせよ
3ティアニーのバックアッパーとしては
今の所合格点を与えられるレベルではないと思われます。
この試合でも終盤は7サカを左SBで起用していましたが
現在の7サカの状態を考えますと
より相手ゴールに近い位置で
9ラカゼットや32スミス・ロウ等と共に
プレーさせるべきだと思いますので
3ティアニーのバックアッパー問題は
今後の鍵になるかもしれません。

トップ下に入った12ウィリアンは
一言で言えばクリエイティブ不足だと思います。
確かに効果的な縦パスが供給されないと言う
チャンスメイクの前段階に問題があった為に
難しい状況でプレーしていたと思いますが
それを差し引いてもシュートとキーパスが
それぞれ1本づつだけだったと言うのは
トップ下としては少なすぎると思います。

19ぺぺも特に前半は
存在感を観せる様な場面は余りありませんでしたが
後半に入り選手交代が行われた後は
何度かチャンスメイクする場面があったと思います。

クリアーボールを収めた後、19ペペ〜30エンケティア〜
19ぺぺ〜30エンケティアとコンビネーションで繋いで
右サイドからペナルティ内に侵入した57分過ぎの場面や
左サイドで12ウィリアンからのパスを受けた19ぺぺが送った
スルーパスで30エンケティが抜け出した66分過ぎの場面、
そして最終的にはオフサイドでしたが
18トーマスの縦パスを中央で受けた19ぺぺから
9ラカゼット〜30エンケティア〜19ペペと
コンビネーションで中央突破した79分過ぎの場面等、
シュートに繋がるプレーは出来ていたと思います。
実際5本のキーパスは両チーム合わせてもダントツの数字であり
後はもう少し細かな部分でのプレーの精度や効率化を図れれば
自ずと結果は付いてくる様に感じます。

35マルティネッリに関しては
良い形でボールに触る事が出来なかった為なのか
どこか集中し切れずに
空回りしていた様な印象を受けました。
とは言え、15分過ぎの左サイドからのペペのFKの場面では
上手く飛び出してGKと1対1になった様に
チャンスがなかった訳ではないと思います。
しかしそのFKに対して
ダイレクトボレーで合わせられなかったのは
痛いミスだったと思いますし
反対に後方からの来るボールをダイレクトで撃つのは
難易度が高いプレーになりますので
ワントラップしてから撃っても良かった様に感じます。

久しぶりにチャンスを与えられた30エンケティアも
結果を出す事は出来ませんでした。
確かにシュート3本はチーム最多でしたが
その3本のシュートはどれも決定機だっただけに
決めなければならなかったと思います。

19ペペのスルーパスで抜け出した66分過ぎの場面は
フォスターのファインセーブを褒めるべきだと思いますが、
19ペペとのコンビネーションで
ペナルティ内に切り込んで行った57分過ぎの場面では
19ペペからのラストパスを受けた時に
トラップが流れてしまった為に
ジャストミート出来ない中途半端なシュートになってしまいましたし、
後半ロスタイムのスローインからの流れの場面でのシュートは
明らかに力んでしまっていましたので
枠を捉える事が出来ませんでした。
それ以外でもボールコントロールをミスして
チャンスを広げられない場面が
何度かあったと思いますので
言うなれば決定的な仕事をするだけの
プレー精度がこの試合では欠けていたと言わざる得ないと思います。

一方でオウンゴールを献上してしまった
6ガブリエウも序盤は良くなかったと思います。

新型コロナウイルスの濃厚接触者となり
その後検査で陽性が出た為の
隔離期間の影響もあったのかもしれませんが
序盤は動きが硬くパスミスも多かったと思います。
言うなれば集中力を欠いていた様な印象でしたが
それはこの試合に限った訳ではなく
隔離期間に入る前のチームの状態が最悪だった時期でも
既に集中力を欠いた様なプレーが増えていましたので
隔離期間の影響だとは一概には言えないかもしれません。

時期的な事を考えればこの年末年始は
PL初参戦の選手にとっては鬼門の時期であり
心身共に溜まっていた疲労が顔を出し
急激にパフォーマンスレベルを落としてしまう選手は
後を経ちませんので
6ガブリエウもこの時期に入ったのかもしれません。

とは言え、オウンゴールを献上してからは
目を覚ましたかの様に
プレーは安定し始めましたので
それ程心配は要らないのかもしれませんが
まだまだタイトなスケジュールが続きますので
6ガブリエウの復調は絶対に必要だと思います。

結局この試合もチームが動き出すのは
後半途中に選手交代が行われるまで
待たなければなりませんでした。

その中で特に大きな変化をもたらしたのが
18トーマスだったと思います。
18トーマスが投入されてからは
前線に向けて縦パスが入る様になった事で
攻撃陣にリズムが生まれ
敵陣の深い位置でプレーする時間が
格段に増えたと思います。

そう言う意味では最初からレギュラーメンバーを揃えていたら
違う結果になっていた可能性もありますので
この試合でサブ組を起用した
アルテタ監督の決断は正しかったのかどうか
意見が分かれると思います。

カラバオ杯のシティ戦でも
サブ組を中心とした布陣を組んで惨敗した
苦い経験がありながらも
そのカラバオ杯よりも優先度が高いFA杯でも
同じ様な事を繰り返し
しかもディフェンディング・チャンピオンだった事を考えれば
連覇を目指して万全の布陣で挑んでも良かった様に
個人的には感じています。

その一方で今一番重要なのはPLであり
順位が上向いて来ている現状を保ち
更に上を目指す事を考えれば
レギュラークラスの選手に無理させるのは
確かに得策とは言えず
特に今回は中2日で
再びサウサンプトンと戦わなければならない事を考えますと
火曜日に行われるPLサウサンプトン戦に
万全な状態のベストメンバーで挑む
と言う考えも理解出来ます。

とは言え、今後もタイトなスケジュールが続く事を考えれば
FA杯の試合がなくなる事で
スケジュール的には大分楽になり
それによりPLとELに集中する事が出来る様になるのは
不幸中の幸いになるかもしれません。
レギュラー組とサブ組の間に生じている実力差を考えれば
今後はより多くの試合で
ベストメンバーを組み続ける必要性が
あるかもしれませんので
そう言う意味では試合数が少ない方が
有利に働くとも考えられます。

何はともあれ次のPLサウサンプトン戦で
勝利しなければ
この試合をサブ組で挑んだ意味がなくなります。

よって次はレギュラー組で完膚なきまでに
サウサンプトンを叩いて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:0G2A EL:0G1A
3ティアニー     PL:1G1A EL:0G0A FA:0G1A
6ガブリエウ     PL:2G0A 
7サカ        PL:4G1A EL:0G1A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G1A EL:0G0A
9ラカゼット     PL:7G0A EL:1G0A CC:1G0A FA:0G1A
12ウィリアン     PL:0G3A EL:0G0A
14オーバメヤン    PL:5G1A EL:1G0A FA:1G0A CS:1G0A
15M=ナイルズ    PL:0G0A EL:0G1A 
16ホールディング   PL:0G1A EL:0G0A
17ソアレス      PL:0G1A EL:0G0A
18トーマス      PL:0G1A EL:0G0A
19ペペ        PL:2G0A EL:3G3A
22マリ        PL:0G0A EL:1G0A
23D.ルイス      PL:0G0A EL:1G0A
25エルネニー     PL:0G0A EL:1G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:3G3A
30エンケティア    PL:1G1A EL:3G0A CC:1G0A
32スミス・ロウ    PL:0G3A EL:1G2A FA:1G0A
34ジャカ       PL:1G0A EL:0G0A
35マルティネッリ   PL:0G0A EL:0G0A CC:0G1A
38バログン      PL:0G0A EL:2G1A

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