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PL8:ARSENAL vs Bournemouth [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 1−0 Bournemouth
2019年10月6日(日)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (9)23Luiz(←19Pepe)
 

1Leno

21Chambers 5Sokratis  23Luiz  31Kolasinac

34Xhaka

29Guendouzi    8Ceballos 

19Pepe               77Saka

14Aubameyang


(63)19Pepe>>>35Martinelli
(75)8Ceballos>>>28Willock
(83)77Saka>>>11Torreira


Substitutes
 26Martinez
 16Holding
 15Maitland-Niles
 3Tierney


Arsenal 1.jpgボーンマスをホームに迎えたPL第8節は
23ルイスのヘッドで早々に先制しましたが
後半に入ると恒例の守備組織の崩壊が始まり
その1点を守りきるのが精一杯という
厳しい内容の試合でした。

先発はGKには1レノが入り
DFラインは右から21チェンバース、5ソクラティス、
23ルイス、31コラシナツが並びました。
中盤はアンカーに34ジャカが入り、
インサイドハーフは
29グエンドゥージと8セバージョスが務め、
前線は右に19ペペ、左に77サカ、
トップに14オーバメヤンが入る
4−3−3が組まれました。

試合の入り方はまずまずで
早い時間帯からチャンスを作り出していました。

5分過ぎ、右サイドに開いていた
8セバージョスからのパスを受けた
77サカが14オーバメヤンに繋ぎ
その14オーバメヤンがペナルティの外側から
豪快に右脚を振り抜きましたが
僅かに枠の外側でゴールならず。

そしてセットプレーから先制点を奪う事に成功しました。

9分、19ペペが入れた右CKを
ニアに走り込んで来た23ルイスが
豪快にヘッドで合わせて先制ゴール!!

23ルイスが後方からニアに向けて
あれだけ長い距離を走ってきたら
マークに付いていたカルム・ウィルソンも
完全に付いていくのはほぼ不可能だった思います。
後はその23ルイスにピンポイントで
19ペペのCKが送られるかどうかの話で
この場面の様に完全に合ってしまったら
どうする事も出来なかったと思います。

しかしこの後は両チーム共に
決定機を作るのに苦労しました。

16分過ぎ、リコが蹴った右サイドからのFKを
ゴール前でソランケにヘッドで合わされてしまいましたが
枠外で救われました。

18分過ぎ、29グエンドゥージからのパスを受けた34ジャカが
そのままドリブルで持ち上がった所から送られたパスは
カットされてしまいましたが
そのこぼれ球を素早く拾った77サカからのパスを受けた
19ペペがワントラップして左脚を振り抜きました。
ゴール左上を狙ったコントロールショットは
僅かに枠を捉える事は出来ませんでしたが
こういう形のシュートが一度決まれば
19ペペも精神的には大分楽になると思われますが、、、。

35分過ぎ、左サイドの開いた位置で
77サカからのパスを受けた8セバージョスが
右サイドをフリーで駆け上がってきた21チェンバースに向けて
クロスが送られました。
そのクロスに対して21チェンバースは
ダイレクトボレーシュートで狙いましたが
そのシュートは枠を捉えられず。

ゴール前に向かって走り込んで来た
14オーバメヤンと19ペペを囮にした
良い仕掛けでしたが
前半の間にゴールに迫ったのは
これが最後だったと思います。

結局、早々にセットプレーでゴールを奪いましたが
その後はボールを保持しながらも
ボーンマスの守備のブロックを崩す事が出来ず
反対に1テンポ遅れるとすぐに詰め寄られてしまう
ボーンマスのプレスと
デュエルでの分の悪さにより
徐々にリズムを崩されてしまった印象で
この悪い流れは後半に入るとさらに悪くなって行き
完全にボーンマスペースになって行きました。

50分過ぎ、23ルイスを背負いながら
パスを受けたカルム・ウィルソンが送った
裏へのパスで抜け出してきたソランケを
5ソクラティスが一度は止めましたが
そのこぼれ球を再び収めたソランケからのパスを受けた
カルム・ウィルソンに5ソクラティスと
DFラインまで下がってきていた29グエンドゥージの間を
ドリブルで割られてしまい、
前に出た1レノもかわされた所から
ゴール前に折り返されてしまいました。
しかしこの折り返しが
ゴール前に詰めていたキングに繋がる寸前に
しっかりと戻ってきていた
21チェンバースがカットしてピンチを救い
そのこぼれ球をレルマ〜ウィルソン〜リコと繋いだ所で
再び21チェンバースが仕掛けたスライディングタックルで
ボールを奪還してこのピンチを何とか凌ぎ切りました。

55分過ぎ、ハリー・ウィルソンから送られたスルーパスに対して
左サイドから駆け上がってきたステイシーに
ダイレクトで折り返されてしまいました。
その折り返しは1レノが掻き出して
ピンチを未然に防ぐ事が出来ましたが
もしも1レノの頭を越されてしまっていたら
ゴール前にはソランケとキングが詰めていましたので
危険な場面だったと思います。

57分過ぎ、ソランケからボールを引き取ったビリングに
左サイドからカットインしてきた所から
ミドルシュートを撃たれてしまいました。
このシュートも枠をそれて行きましたが
この後半の立ち上がりは
明らかにアーセナルの選手達の動きが悪く
同時に集中しきれていないのか
人とボールに対する反応が非常に鈍い様に観えました。
その為に簡単に突破を許してしまう場面が出てきたり
55分過ぎと57分過ぎの場面の様に
DFラインの前のエリアで
ボーンマスに好きな様にボールを持たれてしまい
そこからの仕掛けに対して
対応に追われる場面ばかりだった様に感じます。

この後、調子が一向に上がらない19ペペに代えて
35マルティネッリが起用されましたが
流れはボーンマスのままでした。

64分過ぎ、ハリー・ウィルソンから送られた
左サイドのスペースへのパスで抜け出されたキングに
ゴール前に鋭いクロスを入れられてしまいました。
そのクロスもゴール前に飛び込んで来たフレイザーに通る前に
21チェンバースが的確にクリアーして難を逃れましたが
相変わらず緩さだけが目立つ守備が続いていました。

65分過ぎ、23ルイスから21チェンバースに出されたパスを
フレイザーにカットされてしまい
そのこぼれ球を収めたカルム・ウィルソンから引き取った
フレイザーにそのままドリブルで切り込まれて
シュートを撃たれてしまいました。
そのシュートは5ソクラティスがブロックして
ゴールを死守する事に成功しましたが
動きの緩慢さは続いていました。

この後に8セバージョスに代えて
28ウィロックが投入されましたが
この交代は8セバージョスの問題ではなかったと思います。
この日の8セバージョスは
自分の頭の上をボールが飛んでいく
難しい展開でしたが
ボールを持った時には前に出ようとする推進力と
仕掛けのアイデアを示していたと思います。
一方で一向に流れを取り戻せていない状況に対して
8セバージョスよりも攻守において
広範囲カバーする事が出来て球際の強さがある
28ウィロックを投入する事で
残りの15分間を逃げ切ろうと考えたのかもしれません。

それでも中々シュートチャンスを作る事が出来ず
次にチャンスが訪れたのはこの場面だと思います。

82分過ぎ、28ウィロックからのパスを受けた
35マルティネッリがペナルティ内に侵入した所から
ゴール右上の隅を狙ったコントロールショットを放ちましたが
そのシュートは惜しくも枠を捉えられず。

そして77サカに代えて11トレイラを投入して
いよいよ逃げ切り体制に入りましたが
バラバラの状態は一向に改善されず
危険な状況は最後まで続きました。

89分過ぎ、リコから送られたスルーパスで
右サイドの深い位置まで侵入してきた
グルンフェルトからのマイナス方向の折り返しを
ゴール前に走り込んできたキングの背後にいた
29グエンドゥージが体を張って
なんとかクリアーしてゴールを死守。

90分過ぎ、右サイドからのCKに対して
クックにヘッドで合わされてしまいましたが
これも枠外で救われました。

90分過ぎ、フレイザーから出されたスルーパスで
左サイドの深い位置まで侵入してきたカルム・ウィルソンに
鋭いクロスを入れられてしまいましたが
これも前に出た1レノが収めてゴールを死守。

この様に後半は
殆どチャンスを作る事が出来なかったアーセナルでしたが
最後の最後でビッグチャンスを迎えました。

後半ロスタイム、28グエンドゥージから送られた
裏のスペースへのパスに対して
アケのヘッドでクリアーしたボールをカットした21チェンバースが
持ち込んだ所からゴール前に鋭いグラウンダーのクロスが送られました。
そのクロスに対してニアから飛び出した
14オーバメヤンが合わせましたが
ポストを叩き惜しくもゴールならず。
まぁ、ゴールに入っていたとしても
14オーバメヤンの位置が
オフサイドポジションでしたので
VARによりこのゴールは取り消されていたと思います。

試合はこのまま終演。

早々に奪った1点を守りきり
勝ち点3を得る事に成功しました。


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1レノ

 攻められ続けた割には本当の意味で危険な場面はそれほど多くなく零封を達成する。
 
21チェンバース

 完全に崩された場面で最後の砦となりゴールを守る。 終盤プレーの精度を落とす場面もあったが、緩慢な動きに終始したチームの中でいつも通りのアグレッシブなプレーを保ち続けていた。

5ソクラティス

 強度の高いプレーでゴールを守り続けた。

23ルイス

 チームの戦術だったかもしれないがロングフィードを多用していた事で本来のスタイルでゲームを支配する事は出来ず。

31コラシナツ

 効果的に攻撃に絡む事が出来ずにクロスの精度も十分ではなかった。

34ジャカ

 ゲームを組み立てる事が出来ず。

28グエンドゥージ

 間延びした中盤と前線を繋ぐ推進力を観せるも、バラバラのチームをまとめる事が出来ず。

8セバージョス

 組立たないチームを何とかしようとしていたがシュートに繋がるプレーは観せられず。

19ぺぺ

 セットプレーから唯一のゴールをアシストするも、流れの中からは効果的なプレーは観せられず。
 
77サカ

 流れを掴めないチームの中でインパクトを残せず。

14オーバメヤン

 試合終了間際の場面が唯一の見せ場だったか? ロングフィードを直接前線に送られるも元々ハイボールに強くはない為に殆どの場面で競り負けてしまっていた。 ロングフィードを送る戦術はオーバメヤンにはあっていなかっただろう。

35マルティネッリ

 19ペペに代わり後半途中から投入される。 攻撃面だけではなく守備面でもアグレッシブなプレーを観せる。

28ウィロック

 8セバージョスに代わって後半途中から投入される。

11トレイラ

 77サカに代わって後半途中から投入される。
 
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

早々に奪ったゴールを
なんとか守りきる事には成功しましたが
それが守りきったと言う言葉が正しいかどうかは
疑問に感じます。

シーズン序盤から常に悩まされている様に
前半はまだそれなりに対応出来ていたと思いますが
後半に入ると守備組織の未熟さが顔を出し
組織的にボーンマスの攻撃に対応する事が出来ずに
ただ単に攻撃を跳ね返し続けているだけの様な対応に
なってしまっていたと思います。
特にDFラインの前のエリアが
この試合でもスカスカになる場面が散見され
無防備な状況で受けるボーンマスの攻撃を
DFラインが何とか跳ね返す様な場面が何度も繰り返されたと思います。

一方で攻撃面に関しても
アーセナルの本来のパスをしっかりと繋いで
ゲームを組み立てるスタイルが
この試合ではあまり出来ていなかった為に
全体的に非常に単調な流れに終始していたと思います。

その大きな要因として
バックラインからロングフィードを多用していた事が
少なからず影響していた様に感じます。
開幕からのアーセナルは
バックラインから丁寧に繋ぐスタイルを重視していましたが
相手チームがバックラインに対して
執拗にプレスを仕掛けてくる事で
このスタイルが機能不全に陥る事が多かった為に
この試合では手数を掛けずに
バックラインからのロングフィードを直接前線に送ると言う
戦術的なプランがあったのかもしれません。

しかしその前線に送られるロングフィードが
ことごとく繋がる事がなかった所は大いに問題であり、
その上、弾き返されるだけならばまだしも
そのままボーンマスボールになる場面も多く
結果としてボーンマスに主導権を明け渡し続けてしまう
原因になってしまっていたと思います。

相手の攻撃をDFラインで弾き返し
そこから前線にロングボールを蹴る流れは
昔々のイングランドの代名詞だった
キックアンドラッシュでも
目指しているのではないかと思うほど
アーセナルらしさは感じられませんでした。

バックラインからパスを繋いで組み立てる
従来のスタイルが上手くいかないからと言って
安易に手数を掛けずにロングフィードを送っても
現状としてはそれも上手くいってはおらず
本来のアーセナルらしさを取り戻す為にも
早急に対策を考える必要がある様に感じます。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:0G0A EL:0G0A CC:0G1A
3ティアニー     PL:0G0A EL:0G1A
8セバージョス    PL:0G2A EL:1G0A
9ラカゼット     PL:2G0A
11トレイラ      PL:1G0A
14オーバメヤン    PL:7G0A EL:1G0A
15ナイルズ      PL:0G2A 
16ホールディング   PL:0G0A EL:0G0A CC:1G0A
19ペペ        PL:1G2A EL:0G1A
21チェンバース    PL:1G0A EL:0G0A CC:0G3A
23ルイス       PL:1G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:0G1A CC:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:2G0A CC:1G0A
29グエンドゥージ   PL:0G1A 
31コラシナツ     PL:0G1A
35マルティネッリ   PL:0G0A EL:2G1A CC:2G0A
77サカ        PL:0G1A EL:1G2A


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