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CC 4th:ARSENAL vs Leeds [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 2−0 Leeds
2021年10月26日(火)Carabao Cup, Emirates Stadium

Goal
 (56)21Chambers(←19Pépé)
 (69)30Nketiah


1Leno

 17Cédric  4White  16Holding  31Kolasinac

    25Elneny   15Maitland-Niles

  19Pépé     10Smith Rowe   35Martinelli

30Nketiah


(55)4White>>>21Chambers
(72)10Smith Rowe>>>9Lacazette
(72)25Elneny>>>23Lokonga
(76)16Holding>>>20Tavares


Substitutes
 32Ramsdale
 5T. Partey
 65Oulad-M'hand
 7Saka
 26Balogun


Arsenal 1.jpg奇才ビエルサ監督率いるリーズを
エミレーツに迎えたカラバオ杯4回戦は
2−0で勝利を収めました。

この試合の先発はGKには1レノが入り
DFラインは右SBに17セドリック、
左SBに31コラシナツが入り
CBは4ホワイトと16ホールディングが組みました。
中盤は25エルネニーと
15メイトランド=ナイルズが組み
2列目は右に19ぺぺ、左に35マルティネッリ、
トップ下に10スミス・ロウが入り
そして1トップを30エンケティアが務める
4−2−3−1が組まれました。

8ウーデゴールの怪我や22マリの体調不良等で起用出来ず
4ホワイトと10スミス・ロウを起用せざる得なかったのは
予定外だったかもしれませんが
最近プレー時間が得られていなかった
サブ組のプレーが観れたのは良かったと思います。

まず32ラムズデールにポジションを奪われてしまった
1レノは流石のセービングを観せてくれたと思います。

ジョレンテのロングフィード1本で
ジェームズに裏に抜け出されてしまった18分過ぎの場面では
冷静に前に出て対応し、
右サイドのCKからのこぼれ球を
ペナルティ内からハリソンに左脚を振り抜かれてしまった
26分過ぎの場面では
その至近距離からのシュートも
完璧なセービングでゴールを死守する等
セービング能力は全く錆び付いていない印象でした。

その一方で改めて1レノのプレーを観てみますと
32ラムズデールに比べてフィード能力と
醸し出す雰囲気に差があるように感じました。

1レノの足下の技術も決して悪い訳ではありませんが
次のプレーに繋げ様とする積極性がある
32ラムズデールのフィードに比べて
1レノのフィードは無難な物が多い印象であり、
そのゴール前での雰囲気も
「陽」の雰囲気を醸し出す32ラムズデールに比べて
「静」の雰囲気の1レノと言う印象で
確かに良い時も悪い時もポジティブな雰囲気を与える
32ラムズデールは守備陣にとっては
心地良い後ろ盾になっているのかもしれません。

単純にセービング能力に関しては甲乙つけ難い印象ですが
この辺りの違いが現状の序列に影響している様に感じます。

16ホールディングに関しても
単純に守備面に関しては安定していたと思いますが
リーズが戦術的にピッチ全体でマンマークに近い形で守る為に
フィードを通しにくかったと言う部分もあると思いますが
やはり隣でプレーしていた4ホワイトに比べると
フィード能力に差がある様に感じます。

その一方でバックラインからペナルティの手前まで
ドリブルで持ち上がった所から
30エンケティアへラストパスを送った
5分過ぎの場面の様に
リーズのマンマークを逆手に取って
要所要所に出来ている隙間を縫う様に
敵陣深くまでドリブルでボールを持ち上がっていくプレーは
良いアクセントになっていたと思います。

現状としてはフィード能力を重視して
4ホワイトを重用していますが
フィジカル的な守備力を重視しする場面では
16ホールディングを起用するのも
一つの策の様に感じます。

25エルネニーと15メイトランド=ナイルズの2人も
あまりパッとしなかったと思います。
この試合は全体的にダラダラとした場面が多く
テンポアップするのに苦しんでいましたが
その一因は中盤の二人のゲームメイク力にあった様に感じます。

勿論、常にマンマークを受け続ける為に
良い形でボールを持てなかったと言う部分もあると思いますが
そのマークをテンポの良いパスワークで剥がして
チームに推進力を与える様な場面が少なかったのは残念でした。

特に通常5トーマスが担う役割を担っていた25エルネニーは
司令塔的な面でも守備面でも存在感が希薄で
昨シーズンの様な気の利いたプレーがあまり観られなかったのは
非常に気になる所です。

一方の15メイトランド=ナイルズは
やはりこの試合を観ても
中盤の底でゲームをコントロールするタイプではなく
25エルネニーのパスを受けた30エンケティアが
ダイレクトで流したボールで抜け出した9分過ぎの場面の様に
周囲の選手に使われる選手の様に感じます。
まぁ、この場面でも30エンケティアが
ダイレクトでボールを流してからではなく
ボールを処理する前にスタートダッシュ出来ていれば
ジョレンテにカットされる事なく
メシレと1対1の状況になれていたと思いますので
使われる側の選手としても不足感は否めませんが、、、。

どちらにせよ中盤の2人が攻撃陣の方向性を定め
試合のテンポをコントロールする事が出来なかった事が
この試合での攻撃陣は機能しなかった
一因になっていたと思います。

19ペペと35マルティネッリの両サイドも
機能していなかったと思います。

19ペペに関してはとにかくプレーにキレがなく、
同時に昨シーズン終盤観せていた様な
プレーにダイナミズムも感じる事が出来ませんでした。
実際、得意のドリブルで仕掛けても
相手DFに引っ掛かってしまう事の方が多く
完全にブレーキになっていたと思います。

一方の35マルティネッリは
ジョレンテからのドラメーへのパスを
鋭いダッシュでカットした2分過ぎの場面の様に
プレー自体はキレがあったと思いますが
ボールを持っても効果的な仕掛けが出来ず
反対に球離れが非常に悪い為に
チャンスを活かせない場面が何度もありました。

19ペペは言うなれば
気持ち良くプレー出来ていないと言いますか
気持ちが乗っていない様な印象を受け、
反対に35マルティネッリは
気負い過ぎていると言いますか
独りよがりな場面が多かった
と言う印象でした。

プレー中に度々足を滑らす等
見るからに10スミス・ロウのコンディションが悪かった事もあり
フレッシュなこの両サイドの選手に期待していましたが
レギュラー組を脅かす様な存在感を
観せる事が出来なかったのは残念でした。

1トップを任された30エンケティアも
余り良くなかったと思います。

確かに試合を決めた2点目のゴールは流石だったと思います。

69分、クーパーがヘッドでメシレへ戻した浮き球のバックパスを
全速力で追った30エンケティアが
絶妙なトラップでもう一度浮かしたボールで
メシレの頭上を越して入れ替わり
無人のゴールに流し込んでゴール!!

浮き球のボールを収めずに
更にバウンドさせた1タッチは
見事なアイデアとそのアイデアを具現化させた
スキルは素晴らしかったと思います。

しかし、それ以外の場面では
2列目が機能していなかった事もありますが
効果的にボールを触る機会が少なく
同時に前線でボールが収まらない場面もあり
14オーバメヤンや9ラカゼットと
ポジションを争うレベルには
残念ながら至っていない様に観えます。

とは言え、相手に恐怖を与える様なストライカーや
機能的なプレーをするストライカーには観えなくても
勝負強いのか?勝負運があるのか?
なんだかんだゴールを奪っているのが
30エンケティアの凄い所だと思いますので
その辺りをどう評価するのか?
正直意見は分かれると思います。

試合は中々決定機を作る事が出来ないまま
時間だけが過ぎて行く展開でしたが
体調不良で退いた4ホワイトに代わって入った
21チェンバースのファーストタッチで
先制点が生まれました。

56分、10スミス・ロウが入れた左CKが流れたボールを
ファーサイドで19ペペがヘッドで折り返し
そのボールを21チェンバースがヘッドで押し込み
先制ゴール!!

これで3試合連続セットプレーから
ゴールを奪う事に成功しましたが
今シーズンセットプレーからの得点が多いのは
この夏にシティから引き抜いた
セットプレー担当コーチの
ニコラス・ジョーヴァーの成果だと言われています。

実際、「このセットプレーでゴールを奪って来い」と
発破を掛けられた21チェンバースは
その23秒後に言われた通りゴールを決めた後、
ニコラス・ジョーヴァーコーチの元に駆け寄り
チームメイトと共に喜びを分かち合っていた様に
選手達もジョーヴァーコーチの指導の効果を
実感している様に感じますので
今後もセットプレーからのゴールは増えるかもしれません。

結局セットプレーからのゴールと
相手のミスに乗じた2つのゴールで勝利し
準々決勝への進出が決まりました。

サブ組中心で挑んだこの試合を観る限りでは
レギュラー組とはまだ差がある印象で
1レノや16ホールディング等
その差が少ない選手がいたとしても
すぐにでも入れ替われる様な選手はまだいない印象でした。
勿論、その様な状況でも
しっかりと勝利を収める事が出来た事に付いては
大いに評価するべきであり
出番が少ないサブ組も腐らずに
チームの一員として一体感を持って戦っているいる事が
実感出来る試合でしたので
良い試合だったと思います。

次はPLレスター戦です。
上位争いに復帰する為には
アウェイでのこの試合は絶対に負けられない試合です。
体調不良で後半途中に退いた4ホワイトと
動きが重くキレがなかった
10スミス・ロウのコンディションは心配ですが
21チェンバースのゴールの時に観せた一体感を持ってすれば
必ず勝利してくれると信じています!!


C'mon Arsenal !!


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5トーマス      PL:1G0A CC:0G0A
7サカ        PL:1G1A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:1G0A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:1G0A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:2G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G1A
19ペペ        PL:0G1A CC:1G2A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
30エンケティア    PL:0G0A CC:2G0A


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