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PL24:ARSENAL vs Leeds [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 4−2 Leeds
2021年2月14日(日)Premier League, Emirates Stadium

Goal 
 (13)14Aubameyang(←34Xhaka)
 (40)14Aubameyang(pk)
 (45)2Bellerín(←8Ceballos)
 (47)14Aubameyang(←32Smith Rowe)
 (58)Struijk
 (69)Costa


1Leno

2Bellerín  23D.Luiz  6Gabriel  17Soares

8Ceballos  34Xhaka

 7Saka    11Ødegaard   32Smith Rowe

14Aubameyang


(62)32Smith Rowe>>>12Willian
(78)11Ødegaard>>>25Elneny
(89)8Ceballos>>>16Holding


Substitutes
 33Ryan
 22Marí
 21Chambers
 19Pépé
 35Martinelli
 9Lacazette


Arsenal 1.jpg14オーバメヤンのハットトリックで
4試合ぶりに勝利しました。

先発は少し変更が加えられました。

GKは出場停止明けの1レノが復帰し、
同じく出場停止明けの23D.ルイスも復帰し
6ガブリエウと共にCBに入りました。
アストン・ヴィラ戦で負傷した18トーマスに代わって
CMFには8セバージョスが起用され
トップ下には11ウーデゴールが
移籍後初先発で起用されました。
その2列目は右に7サカ、左に32スミス・ロウが入り
1トップを14オーバメヤンが務める
4−2−3−1が組まれました。

試合は非常に面白い試合だったと思います。
ピッチ全体でマンマークに付いて
常にタイトでアグレッシブに仕掛けてくるリーズに対して
真っ向から受けて立つ様な激しいプレスと
そのリーズのマンマークを掻い潜る様に
ダイレクトプレーを中心とした速い展開と
一気にリーズゴールに迫るアグレッシブな
アーセナルの攻撃は
非常に見応えがありました。

そのフルスロットルでリーズゴールに迫るアーセナルは
開始早々から良い出だしだったと思います。

相手のプレスを掻い潜った6ガブリエウの
14オーバメヤンへ送った縦パスから始まった
開始30秒からの波状攻撃の場面、
8セバージョス〜14オーバメヤン〜2ベジェリンと繋ぎ
ミドルシュートを放った2分過ぎの場面、
シュートこそはブロックされたり枠を外したりして
決める事は出来ませんでしたが
試合開始早々からリーズの守備ブロックを
崩す事に成功していました。

その良い流れのまま先制点を奪う事に成功しました。

13分、6ガブリエウの縦パスを下がって受けた
32スミス・ロウがダイレクトで34ジャカに繋ぎ
その34ジャカからのパスを左サイドで受けた14オーバメヤンが
カットインした所から右脚を振り抜き先制ゴール!!

今シーズンの14オーバメヤンは
同じ様な形からシュートを撃っても
DFに引っ掛かる事が多かったのですが
この日の14オーバメヤンは
右足でボールを少し右に動かしてから
右脚を振り抜くまでがとにかく速く鋭く、
シュートブロックに来たアイリングとクーパーを先んじて
その間を撃ち抜いて観せました。

2連敗を喫して後がないこの試合に懸けるチームの思いが
試合開始からアグレッシブな姿勢を作り出した様に
この試合の14オーバメヤンも
これまでのシーズンに比べて
3割増し位の鋭さを観せていた様に感じます。

その後もアーセナルの攻勢は続きました。

27分過ぎ、バックラインからドリブルで持ち込んだ
23 D.ルイスが7サカとのワンツーで
裏に抜け出した所から
ゴール前の14オーバメヤンへ
折り返しが送られました。

その14オーバメヤンのシュートは
惜しくもアイリングにブロックされて
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
決めきれなかった14オーバメヤンを叱咤した様に
23D.ルイスの気合の入り方も半端ない感じでした。

そして疑惑の判定です。

32分過ぎ、23D.ルイスの縦パスを受けた7サカが
11ウーデゴールとのワンツーでプレスをかわして
そのままアリオスキとクーパーの間を
ドリブルで切り込んで行った所で
クーパーに倒され一度はPKと判定されましたが
VARによりこの判定は取り消されてしまいました。

まずポイントは2つだと思います。
1つ目は7サカが倒れたのは
クーパーのチャージの為かどうか?

確かにクーパーをかわそうと右側にコースを変えた瞬間、
7サカのステップが右脚を伸ばす様な格好で乱れており
多分この事から自らバランスを崩したとして
ファールが取り消されたポイントになったと思われます。

しかし7サカがそのまま直進方向に倒れたのならまだしも
右方向に飛ばされる様に倒れたのは
このステップの乱れだけでは理由としては弱く
実際、7サカの左脚とクーパーの脚が接触していた様に
最終的に倒されたのはクーパーとの接触がなければ
起こり得なかった事だと思います。

勿論、7サカはファールを誘っていたのは
多分間違いないと思いますが
自ら倒れる様なダイブを犯した訳ではありませんので
PKが妥当だったと個人的には思っています。

そして2つ目はそのクーパーのチャージは
ボールに対して行った物なのか?

抜けてきた7サカに対してクーパーは出遅れており
些細な接触だったかも知れませんが
ボールに対してのチャレンジでもなければ
偶発的に起きた接触でもなく
自らアクションを起こした
7サカ自身に対するチャージですので
先日のウルブス戦での指標に照らし合わせれば
1発レッドが妥当の判定になると思います。

幸いこの判定がこの試合の勝敗に関係する事がなかったので
大きな問題になりませんでしたが
本当ならばもっと問題にして良い場面の様に感じます。

そして今度は本当のPKを獲得しました。

38分過ぎ、右サイドでボールをロストした7サカが
そのままボールを追ってGKのメシレの所まで行った所で
もたついたメシレからボールを奪い返した瞬間に倒されPK獲得。

執拗にボールを追っていった7サカは勿論ですが
メシレがもたついたのは
クーパーへのパスコースを切りながら近づいていった7サカ、
アイリングを14オーバメヤンが
ストライクを11ウーデゴールがマークして
連動的にメシレのパスコースを奪った事による
完璧な対応がもたらしたものでした。

40分、このPKを14オーバメヤンが豪快に突き刺しゴール!!

そして前半終了間際に更に追加点が生まれました。

45分、14オーバメヤンからの左サイドからのクロスを
ファーサイドで2ベジェリンがヘッドで中に折り返し、
そのパスを受けた32スミス・ロウが繋いだボールを
8セバージョスが股抜きのパスで2ベジェリンに繋ぎ
その2ベジェリンがアリオスキをかわして
豪快にニアをぶち抜きゴール!!

ゴール前の周囲を囲まれた状態でもしっかりと繋いだ
32スミス・ロウと
スペースのない所で股を抜いた8セバージョスの
確かな技術でリーズを圧倒した場面だったと思います。

もっと言えばこのゴールの起点となっていた
ペナルティの前を右サイドから左サイドへ向かって横断していった
7サカのドリブルも圧巻でした。

タイトにマークに付いていたアリオスキに
後ろからシャツを引っ張られながらも怯む事なく
反対にアリオスキを引きずり倒す様に
ドリブルで突き進んで行った7サカは
フィジカル的には勿論の事、
ここでボールを奪われる事は許されない責任感など
本当に色々な意味で強くなった所を示したと思います。

前半が終わった時に14オーバメヤンが吠えていた姿が
画面に抜かれていましたが
まさにそれだけ気合が入っていた前半だったと思います。
しかし今シーズンのリーズは3点奪われても
4点取りに来る様なチームですので
後半早々に4点目が入ったのは非常に大きかったと思います。

47分、23D.ルイスからの縦パスを受けた
14オーバメヤンがダイレクトで繋いだボールを受けた7サカが
そのままドリブルで突き進んでシュートを放ちました。
このシュートはブロックされてしまいましたが
17ソアレスの激しいプレスで奪い返したそのルーズボールを
32スミス・ロウがドリブルで持ち込んで折り返したボールを
ファーサイドで14オーバメヤンがダイビングヘッドで叩き込み
ハットトリック達成!!

32スミス・ロウの折り返しが
クロスだったのかシュートだったのかは分かりませんが
ダイレクトプレーでマークを剥がして
一気に前に突き進む、
ボールを失ってもリーズに負けない
素早く激しいプレスで奪い返すと言う
この試合のコンセプトが凝縮したゴールだったと思います。

普通ならば後半早々に追加点を奪われて
4点差になればそれで試合が終わるのが普通ですが
それでも心が折れずに立ち向かってくるのがリーズです。

48分過ぎ、アリオスキのパスを受けたラフィーニャに
ペナルティの外側から
豪快なミドルシュートを撃たれてしまいました。

このシュートは1レノのファインセーブで防ぎましたが
少し緩んだアーセナルに対して
まだまだ諦めていないリーズと言う図式が
現れた場面だったと思います。

そしてそのリーズに押し切られる形で
2つのゴールが奪われてしまいました。

58分、ラフィーニャからの右サイドからのCKを
ストライクの豪快なヘッドで叩き込まれてしまい失点。

69分、ラフィーニャからのスルーパスで
右サイドの裏へ侵入してきたロバーツからの折り返しを
コスタに決められてしまい失点。

ストライクのゴールは
アーセナル側が緩んだと言うよりも
リーズの気合いに押し切られた様な失点でしたが
コスタのゴールは
裏に走り込んできたロバーツに
付いていけなかった2ベジェリン、
走り込んできたコスタに付いていけなかった34ジャカと
試合開始からかなりのハイペースでプレーし続けていた事もあり
流石に足が止まり始めた印象でしたので
ちょっと嫌な失点の仕方でした。

一方でアーセナルもリーズゴールに迫る場面はありました。

60分過ぎ、左サイドで32スミス・ロウからのパスを受けた
14オーバメヤンがドリブルで中に向かって侵入した所から
送られたスルーパスを
11ウーデゴールが左脚を振り抜きましたが
メシレのファインセーブで阻まれゴールならず。

75分過ぎ、2ベジェリンからのパスを受けた
34ジャカが送ったラストパスを
14オーバメヤンがダイレクトで合わせましたが
このシュートはポストを叩きゴールならず。

82分過ぎ、8セバージョス〜25エルネニー〜7サカ〜25エルネニーと
右サイドで繋いだ所から
その25エルネニーの楔のパスを受けた12ウィリアンからのパスで
走り込んできた7サカがそのまま裏に抜け出し
左脚を振り抜きましたがファーサイドのポストを叩き、
同時に最後の7サカの位置がオフサイドでしたので
ゴールならず。

86分過ぎ、ルーズボールを収めた17ソアレスが
そのまま持ち込んで強烈なミドルシュートを放ちましたが
メシレのファインセーブで阻まれゴールならず。

勢いに乗ったら止まらなくなるリーズを止める為にも
もう一つゴールが欲しい所でしたが
残念ながら最後までゴールを奪う事は出来ませんでした。
しかし試合は25エルネニーや16ホールディングを投入したアーセナルが
そのまま逃げ切り4試合ぶりの勝利を挙げました。

この試合初先発した11ウーデゴールは
ゴールやアシストこそ生み出せませんでしたが
その一方でリーズのアグレッシブな対応に対しても
ボールを収め次に繋げるプレーはしっかりと出来ていましたので
PLへの適応問題はクリアー出来たと言えると思います。

一方でこの試合の中で一番流れが良くなかったのが
32スミス・ロウに代わって
12ウィリアンが投入されてからの時間帯で
何故だか未だに12ウィリアンは
チームのブレーキになってしまいます、、、。

次はELベンフィカ戦です。

ここ最近主軸を担っていた
9ラカゼット、19ペペ、16ホールディングを
このリーズ戦の先発から切り離したのは
ELベンフィカ戦に備えてだと思われます。

そうなりますとそのELベンフィカ戦は
この試合で起用した様なベストメンバーではなく
これまでのカップ戦と同様に
ローテーションしてくる可能性が高い様に感じます。

勿論、ELは簡単に落とす事は許されませんので
この3人を軸にしたメンバーを組んでも
十分なメンバーなのかどうかは
賛否が分かれると思いますが、
実際このリーズ戦に出場したメンバーは
フィジカル的にかなり消耗した可能性があり
又、そのベンフィカ戦の次はPLシティ戦,
ベンフィカとの2ndレグの次はPLレスター戦と
PL上位陣との試合が続きますので
出来る事ならばELベンフィカ戦では
この試合で先発したレギュラー組を使わずに
出来る限り長い時間サブ組だけで乗り切って欲しいと考えても
不思議ではないと思います。

とは言え、完全なサブ組だけでは
流石に戦力的に厳しいと思われますので
9ラカゼット、19ぺぺ、16ホールディングを
攻守の軸として起用する事で
戦力面を担保しようとするのではないかと推測されます。

まぁ、右SBは最悪21チェンバースを起用する事が出来ますが
まだ3ティアニーが怪我から復帰出来ていない左SBは
17ソアレスを起用する事しか出来ず、
CMFも34ジャカか8セバージョスのどちらかは
起用しなければなりませんので
この試合での先発メンバーを
完全に休ませる事は出来ませんが、、、。

どちらにせよそのシティ戦とレスター戦に
万全の状態で挑む為にも
次のELベンフィカ戦は
この3人を加えたサブ組を中心にしたメンバーで
乗り切る事が出来るかどうかは非常に重要であり
9ラカゼット、19ぺぺ、16ホールディングには
そのミッションを達成する活躍を期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:1G2A EL:0G1A
3ティアニー     PL:1G1A EL:0G0A FA:0G1A
6ガブリエウ     PL:2G0A 
7サカ        PL:5G2A EL:0G1A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G2A EL:0G0A
9ラカゼット     PL:8G2A EL:1G0A CC:1G0A FA:0G1A
12ウィリアン     PL:0G3A EL:0G0A
14オーバメヤン    PL:8G1A EL:1G0A FA:1G0A CS:1G0A
15M=ナイルズ    PL:0G0A EL:0G1A 
16ホールディング   PL:0G1A EL:0G0A
17ソアレス      PL:0G1A EL:0G0A
18トーマス      PL:0G1A EL:0G0A
19ペペ        PL:4G0A EL:3G3A
22マリ        PL:0G0A EL:1G0A
23D.ルイス      PL:0G0A EL:1G0A
25エルネニー     PL:0G0A EL:1G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:3G3A
30エンケティア    PL:1G1A EL:3G0A CC:1G0A
32スミス・ロウ    PL:0G4A EL:1G2A FA:1G0A
34ジャカ       PL:1G2A EL:0G0A
35マルティネッリ   PL:0G0A EL:0G0A CC:0G1A
38バロガン      PL:0G0A EL:2G1A


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