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PL7:Manchester United vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Manchester United 0−1 ARSENAL
2020年11月1日(日)Premier League, Old Trafford

Goal
 (69)14Aubameyang(pk)
 

1Leno

16Holding  6Gabriel  3Tierney

2Bellerín  18T. Partey 25Elneny  7Saka

  12Willian     14Aubameyang

9Lacazette


(76)9Lacazette>>>30Nketiah
(86)12Willian>>>15Maitland-Niles
(87)14Aubameyang>>>20Mustafi


Substitutes
 13Rúnarsson
 8Ceballos
 34Xhaka
 19Pépé


Arsenal 1.jpg連敗脱出!!
そしてオールド・トラフォーでの
PLアウェイでの試合では
実に14年ぶりの勝利になりました。

先発はGKに1レノ、
DFラインには怪我から復帰した
16ホールディングが
6ガブリエウ、3ティアニーと
3バックを組みました。
中盤は右WBに2ベジェリン、
左WBに7サカが入り
CMFは18トーマスと25エルネニーが組みました。
そして前線は右に12ウィリアン、
左に14オーバメヤン、トップに9ラカゼットが入る
3−4−3が組まれました。

この試合のポイントは
6ガブリエウと16ホールディングのCBと
CMFの18トーマスと25エルネニーの
働きだと思います。

まずハムストリングを痛めていた16ホールディングは
当初の予定では11月の代表戦の前か
代表戦明け辺りが復帰時期と見られていましたが
その予想よりも早くと言いますか
もしかしたら多少無理して?
復帰してきたのは大きかったと思います。

23D.ルイスが怪我で離脱中の為、
もしも16ホールディングが復帰出来なければ
20ムスタフィか34ジャカのどちらかが
3バックに入らなければならなかったと思いますが
この2人のパフォーマンスは前節のレスター戦では
決して褒められたものではありませんでしたので
この大事な一戦に16ホールディングが復帰してきた意義は
非常に大きかったと思われます。

実際のプレーを観ても積極的に前に出て
そのフィジカル的な強度の優位性を活かして
ラシュフォードとグリーンウッドの2トップを
しっかりと押さえ込んでいた様に
非常に効いていたと思います。

勿論、リスクを犯して積極的に前に出れたのは
ユナイテッドのバックラインに的確にプレスを仕掛けて
後ろに押し込み続けた前線の活躍があったからこそだと思いますが
完全に裏を取られたのは
20分過ぎのラシュフォードからグリーンウッドへ
斜めに送られたパスの場面位だった様に
スピードが売りの2トップの
そのスピードを使わせる場面を作らせませなかったのは
非常に大きなポイントだったと思います。

そして6ガブリエウは
その16ホールディングの更に上を行く
凄みを観せていたと思います。
前半途中にイエローを受けてからも
ファールを犯さない様に細心の注意を払いながらも
アグレッシブな対応は崩さずに相手の2トップを抑え続け、
何度か訪れた守備網を突破してきた相手に対しては
切れ味鋭いタックルでそのピンチを救う場面もありました。

既に一枚イエローを受けていた為に
二枚目のイエローを受けるリスクを考えれば
普通ならば不用意に飛び込めなくなるのも事実であり
それがペナルティの中ならばなおさら
消極的になっても仕方がない場面だったと思います。

しかしその様な状況でも
ファールの犯すリスクを恐れずに
タックルを仕掛けた6ガブリエウは
メンタルの強さ、責任感の強さ、
そして激しいながらも決してファールを犯さない
タックル技術の高さを観せつけたと思います。
まぁ、73分過ぎのグリーンウッドを倒してしまった場面で
二枚目のイエローを受けなかったのは
少なからずラッキーだったかもしれませんが
この試合でも6ガブリエウは
素晴らしいの一言に尽きると思います。

この様にワールドクラスと呼ぶに相応しいプレーを観せている
6ガブリエウですがそろそろ怪我の心配をする
時期に入ってきたのかもしれません。
この試合でも左膝にテーピングを巻いてプレーしていた様に
疲労が蓄積し始めているのは間違いなく
これから少しの間はコンディション管理が
非常に重要になるかもしれません。

実際問題として今後続々復帰してくるとは言え
未だにCBの怪我人が続いており、
怪我から復帰してきた20ムスタフィに関しても
今のところレギュラー組との間には
パフォーマンスレベルに大きな差があると思いますので
これ以上怪我人が出る事だけは避けて欲しいと思います。

一方で18トーマスと25エルネニーのCMFコンビも
完璧な仕事をしたと思います。

まず、なんだかんだ言っても
ハマれば無双の強さを誇るポグバに対して
対応した18トーマスは
その規格外のフィジカル能力の強さのポグバに対しても
まったく引けを取る事がなく
殆ど何もさせなかったと思います。

一方の25エルネニーも
昨冬にユナイテッドに加入して以来、
攻撃陣の中心として存在感を見せている
B.フェルナンデスに付かず離れず徹底的にマークして
同じくまったく仕事をさせませんでした。

しかもこの2人は完全にマンマークしている訳ではなく
同時に中盤の底の広範囲を幅広くカバーしつつ
この重要なタスクを担い、
そして時には番犬の様に相手陣内の深い位置まで
ボールを追い回す事も厭わない姿勢を
最後まで貫き通していました。

特に25エルネニーの91分過ぎの猛追は圧巻で
すでに90分以上ピッチを走り回っていたにも関わらず
ボールを追って左から右に向かって
全速力でピッチを横断して行き
最終的にバックパスを受けたリンデロフは
そのプレッシャーに屈してタッチを割らってしまう程
最後までその激しさを貫いていたと思います。

そしてこの2人の貢献は守備面だけに留まらず
反対にボールを持った時には
積極的にボールを持ち上がる姿勢を
常に持ち続けてチームに推進力を与え、
時折高い位置まで侵入した18トーマスは
仕掛けの局面でも面白いアイデアを示す場面もありましたので
今後コンビネーションが確立してきたら
もっと面白い存在になる様に思います。

この4人がユナイテッドの攻撃の核である
ラシュフォードとグリーンウッドの2トップと
ポグバとB.フェルナンデスの中盤を完璧に抑えた事で
特に前半は殆ど危険な場面はなかったと思います。

この様にリーグ最少失点の「7」をキープした守備陣は
非常に良く機能していたと思いますが
攻撃陣はまだ十分ではない様に感じます。

特にチャンスメイカーとしての役割が期待されている
12ウィリアンは非常に動きが鈍いと共に
一つ一つのプレーの判断も遅く
期待しているレベルのプレーではなかったと思います。

勿論、怪我の影響があるのかもしれませんが
本人もコメントしていた様に
アルテタ監督が目指す緻密なスタイルに
少なからず戸惑いを抱いている様で
その戸惑いがプレーに出ている様にも観えてしまいました。

一方の7サカもアタッキングサードでは存在感を観せる一方で
組み立ての段階では判断が遅い場面が散見され
流れを淀ませてしまう場面があったと思います。
何かとテンポアップ出来ずに
攻撃が停滞してしまう問題を抱えている
現在のアーセナルの問題の一因になっているとも言え
今後中心選手に成長するならば
アタッキングエリアだけではなく
ピッチ上の全てのエリアで
もっと影響を与える存在になる事が
期待されると思います。

それでも決定機に繋がる場面は何度もありました。

9分過ぎの14オーバメヤン〜18トーマス〜7サカの
コンビネーションで崩した場面や
13分過ぎの2ベイェリンからの
ゴール前を横切る高速クロスは可能性を感じましたし
20分過ぎの3ティアニーや
43分過ぎの2ベジェリンが送ったピンポイントクロスは
優秀なヘッダーがいれば決まっていたかもしれません。

2ベジェリンからのクロスをファーで受けた
14オーバメヤンからの折り返しを
ゴール前の9ラカゼットが左脚を振り抜く寸前に
リンデロフにカットされた36分過ぎの場面、
9ラカゼットの激しいプレスで奪い返したボールを
12ウィリアン〜14オーバメヤン〜12ウィリアンのワンツーから
12ウィリアンが左脚を振り抜い38分過ぎの場面、
9ラカゼットの素早いプレスでボールを奪い返した所から
ラストパスが送られた14オーバメヤンが
右脚を振り抜いた51分過ぎの場面等、
完璧に崩した場面もありましたので
これらの場面でゴールを奪えていれば
状況は変わっていたかもしれません。

結局、12ウィリアンから送られたパスで
裏に抜け出した2ベジェリンが
対応したポグバに倒されて獲得したPKを
14オーバメヤンが決めた1点のみしか
この試合でも奪えなかったのは
やはり物足りなさが残ります。

とは言え、14年ぶりに
オールド・トラフォードで勝利を奪い
上位陣に喰らい付くこの勝点3は
色々な意味で大きな勝点になると思われます。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:0G2A EL:0G1A
6ガブリエウ     PL:1G0A
7サカ        PL:1G0A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G1A
9ラカゼット     PL:3G0A
12ウィリアン     PL:0G2A
14オーバメヤン    PL:2G1A CS:1G0A EL:1G0A
19ペペ        PL:1G0A EL:1G1A
23D.ルイス      PL:0G0A EL:1G0A
28ウィロック     PL:0G0A EL:1G1A
30エンケティア    PL:1G0A CC:1G0A EL:1G0A


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