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2022/23シーズン〜〜補強を振り返って、その2〜〜 [Arsenal F.C.]

2022/23シーズン〜〜補強を振り返って、その2〜〜


今回は今シーズン加入した選手について私見的に評価をしてみたいと思います。
Arsenal 1.jpg


27マルキーニョス(19歳)

右サイドアタッカー:バックアッパー

将来への先行投資

評価:不可


サンパウロから加入した27マルキーニョスは
当初は将来への先行投資と思われていましたが
プレシーズンキャンプで結果を出した事もあり
シーズン前半はチームに残留する事になった様です。

そのプレシーズンマッチからシーズンの序盤で起用されたELでは
持ち前のトリッキーなドリブルと高精度の左脚を活かして
活躍する場面もありましたが
徐々にPLのスタイルへの適応と
多くの役割を求められるアルテタ監督の戦術への適応に苦しみ
その後は出場機会を増やす事が出来ず、
最終的には出場機会を求めて
冬の移籍期間でノリッジ・シティへローン移籍に出ました。

実際、リザーブの試合では格の違いを観せていましたので
今必要なのはファーストチームのカテゴリーで
通用する所を証明する事だと思いますので
ノリッジ・シティへのローン移籍は
良いタイミングだったと思います。

ファーストチームの戦力としては
十分な戦力にはなっていませんでしたので
評価は『不可』だと思いますが
元々は先行投資的な獲得でしたので
落第的な『不可』ではなく
まだ戦力になるレベルに達していなかっただけと言う事を
付け加えたいと思います。


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21ファビオ・ヴィエイラ(22歳)

攻撃的MF:バックアッパー

8ウーデゴールのバックアッパー

評価:可


昨夏に攻撃的MFタイプの21ヴィエイラを獲得したのは
少なからずサプライズだったと思います。

8ウーデゴールがキャプテンに就任した事から
早々に退団する可能性はなくなり
10スミス・ロウもこのポジションでプレー出来る事から
CMF・DMFに比べて
早急に補強が必要なポジションではなかったと思われましたが
それでも21ヴィエイラを獲得したのは
それだけ大きなポテンシャルがあるからだと思われます。

実際、テクニックレベルが高く
特に前にスペースがある状態で送られる
ラストパスの質は非常に高く魅力的だと思います。
その一方で小柄で軽量級の21ヴィエイラは
PLの激しいスタイルへの適応に苦しんでしまったのは言うまでもなく
その為にシーズン前半はそのテクニカルな持ち味を
殆ど発揮する事が出来ませんでした。

その様な事もあり8ウーデゴールや34ジャカのポジションを
脅かすほどのインパクトを観せる事は出来ませんでしたが
それでもシーズン後半になると
その激しいPLのスタイルにも慣れ始め
徐々に持ち味を出す試合が増えてきており
同時に出場機会も少しずつ増えてきたと思いますので
来シーズンの期待を含めて『可』と評価したいと思います。

その来シーズンはCLにも参戦する事になると思いますので
より多くの試合でプレーするチャンスがあると思います。
そのチャンスをしっかりと掴む事が出来るかどうか、
来シーズンは勝負のシーズンになると思います。


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30マット・ターナー(28歳)

GK:バックアッパー

1ラムズデールをバックアップする第2GK

評価:可


プレシーズンの頃は懸念されていた
足元の技術レベルに問題がありましたので
アルテタ監督のスタイルに適した選手なのかどうか
少なからず疑問がありましたが
アメリカ代表として参戦したW杯でも証明した様に
シュートストップ能力は高く
カップ戦を中心に起用された試合でも
安定したプレーを観せていたと思いますので
一定の評価は得たと思います。

問題の足元でのプレーに関しても徐々に安定してきており
現在では十分に及第点を与えられるレベルにまで
きていると思いますので
第2GKとしては十分なレベルだと思います。

とは言え正GKの1ラムズデールのポジションを
脅かす程のインパクトを観せる事もなかった点を考えますと
『可』以上の評価は難しいと考えます。


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9ガブリエル・ジェズス(25歳)

ストライカー:主軸

攻撃陣を牽引するエースストライカー

評価:優


アーセナルの攻撃を根底から変える程の
特大のインパクトをチームにもたらしたと思います。

ゴール数に関しては期待したゴール数には達していませんし
W杯中に負った右膝関節内側側副靱帯損傷の怪我の影響で
約3ヶ月程離脱した事を考えれば
エースストライカーとして
期待していたレベルの活躍をしたとは
言えないかもしれませんが
それでもチームにもたらした物は
非常に大きかったと思います。

実際、トップの位置でボールを収めて展開するポストプレー、
自らドリブルで切り込んで行く機動力、
サイドに開いた位置でのコンビネーションとチャンスメイク
そして下がってきて組み立ての段階にも顔を出すなど
多くの局面に存在感を発揮する事で
9ジェズスを中心とした流動的で連動的な攻撃スタイルが
完成したと言って良いと思います。

プレシーズンの頃のプレーを考えれば
唯一ゴール数だけが物足らなかったと思いますが
それでも『優』と言う評価は
揺らぐ事はないと思います。


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35オレクサンドル・ジンチェンコ(25歳)

左SB:主軸

偽SBシステムを導入した今シーズンのチームの肝

評価:優


35ジンチェンコを獲得した事で
偽SBシステムの導入に踏み切ったのか
偽SBシステムの導入する為に
35ジンチェンコを獲得したのかは分かりませんが
このよりモダンで流動的なシステムを
チームにもたらす事が出来たのは
35ジンチェンコの存在があったからと言うのは
言うまでもないと思います。

実際、この偽SBシステムを導入した事で
中盤でのボールの保持率と
ビルドアップの質は大きく向上し
同時に守備面ではハイプレスから溢れてくるボールの
回収率も向上した印象を受けますので
その貢献度は非常に大きかったと思います。

それと共に、35ジンチェンコの勝利を目指す強い闘志も
若いチームにとっては大きな影響をもたらした一つであり
チームに勝者のメンタリティーを植え付ける役割も
担っていたと思われます。

その事からも文句なしの『優』と
評価したいと思います。


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19レアンドロ・トロサール(28歳)

左サイドアタッカー、CF:主力

不在だった11マルティネッリ、7サカの代役に留まらず
9ジェズスの代役も同じレベルでカバーする事が出来る万能選手


評価:優


結果からしますと19トロサールの獲得は
大正解だったと言わざる得ないと思います。

当初はメインポジションである左サイドで
11マルティネッリの負担を減らし
あわよくば右サイドの7サカの負担も減らしてくれれば
御の字だと考えられていたかもしれませんが
19トロサールはそれだけに留まらず
負傷離脱中の9ジェズスの代役も完璧に務めるなど
予想を大きく上回る活躍を観せたと思います。

特に9ジェズスの代役に関しては
14エンケティアもよくやっていたと思いますが
あくまでも14エンケティアが活きるのは
ペナルティの中ですので
9ジェズスの様に流動的に動き回り
周囲の選手と連動しながら仕掛ける様な
攻撃の質に関しては落ちてしまっていたと思います。

一方で19トロサールはストライカーではありませんので
自らがゴールを奪うフィニッシャーとしては
ストライカーの様な怖さを観せられないかもしれませんが
流動的に色々な所に顔を出して、
絶妙なコンビネーションと
独力でチャンスメイク出来る技術レベルの高さを活かして
フィニッシャー以外の9ジェズスが担っていた役割を
完璧にこなしたと思います。

19トロサールはサイドと共に
0トップとしても高いレベルで機能し
前線の選択肢を増やす補強になりましたので
文句なく『優』と評価したいと思います。


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15ヤクブ・キヴィオル(22歳)

CB:バックアッパー

6ガブリエウをバックアップする左利きの左CB


評価:不可


潜在的に不在だった6ガブリエウをバックアップする
左利きのCBとして獲得した15キヴィオルは
まだそれほど多くの出場機会を掴む事が出来ていません。

とは言え、次の夏の移籍期間での補強ポイントに対しての
前倒し的な補強と言う事を考えれば
今シーズンはPLに適応する準備期間と考え、
来シーズン頭から本格的に稼働してくれれば
良い様に考えます。

とは言え、純粋な戦力面を評価するのならば
戦力的には十分に機能していませんでしたので
評価的には『不可』と考えます。


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20ジョルジーニョ(31歳)

アンカー、DMF:バックアッパー

代役不在だった5トーマスのバックアッパー


評価:良


コンディション的にシーズン通して
フル稼働する事が難しい5トーマスを
バックアップする役割が期待され
実際5トーマスが怪我で短期間離脱した時期は
その穴を完璧に埋めたと思います。

特に経験に裏打ちされたゲームメイク力、
一列前に出た所からのチャンスメイク力は高く
5トーマスにはない側面をチームにもたらしていると思います。

しかし5トーマスの様な
フィジカル的な強度をもたらす事は出来ませんので
5トーマスが行っている全てを
カバーできる訳ではありませんが
ボールを完全に保持し、
相手陣内で攻め続ける様な展開の時には
より大きな力を発揮すると思います。

攻撃面だけを考えれば『優』でも良い補強だと思いますが
守備面に関しては不足感がある事を考えますと
総合的な評価は『良』と考えます。


・・・つづく。


(年齢は移籍当時)


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