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PL17:ARSENAL vs West Ham United [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 3−1 West Ham United
2022年12月26日(月)Premier League, Emirates Stadium

Goal

 (26)Benrahma(pk)
 (53)7Saka(←8Ødegaard)
 (58)11Martinelli(←34Xhaka)
 (69)14Nketiah(←8Ødegaard)


1Ramsdale

4White 12Saliba 6Gabriel 3Tierney

5T. Partey

8Ødegaard     34Xhaka

 7Saka             11Martinelli

14Nketiah


(72)3Tierney>>>35Zinchenko
(87)11Martinelli>>>21Vieira
(90)5T. Partey>>>25Elneny


Substitutes
 30Turner
 17Cedric
 16Holding
 23Lokonga
 27Marquinhos 
 85Cozier-Duberry


Arsenal 1.jpg先制点を許してしまいましたが
後半に3発決めて逆転勝利!!

W杯の中断明けの重要な初戦でしたが
見事な逆転勝利を挙げました。

先発は怪我で離脱中の9ジェズスに代わり
1トップは14エンケティアが務め
ふくらはぎの怪我が長引いていた
35ジンチェンコに代わって左SBは
引き続き3ティアニーが起用されました。
そしてW杯決勝まで行った
フランス代表の一員だった12サリバも
合流したのは3日前だった様ですが
何の問題もない様に先発に名を連ね
現時点でのベストメンバーを組む事が出来ました。

W杯の中断明けのこの試合は
非常に重要な試合だったと言う事は
言うまでもないと思います。

シーズン前半の絶好調だった勢いを
このW杯の中断期間で切られてしまいましたので
その勢いがリセットされる事なく
継続する事が出来るのか?
そしてW杯中の怪我で9ジェズスを失ったチームは
機能するのか?
試される試合でしたが
その2つの問題を見事にクリアーしたと思います。

試合は開始からフルスロットルのアーセナルが
ペースを掴み
早々にゴールネットを揺らしました。

3分過ぎ、裏に向かって走り出した
14エンケティアに向けて送られた
8ウーデゴールのスルーパスを
14エンケティアがヒールで戻し、
そのボールを7サカがダイレクトで右脚を振り抜き
ゴールネットを揺らしましたが
14エンケティアの位置がオフサイドで
このゴールは取り消されてしまいました。

8ウーデゴールが14エンケティアに向けて
スルーパスを送った時点では
14エンケティアの位置はオフサイドではありませんでしたが
そのスルーパスが
8ウーデゴールと14エンケティアの間にいた7サカの足に
わずかに当たってしまった為に
その時点での14エンケティアの位置が
オフサイドポジションでした。

この後も圧倒的にボールを保持したアーセナルが
ウエストハムゴールに迫り続けました。

ゴールに向かって走り込んできた34ジャカに向けて
8ウーデゴールから
ミドルレンジのスルーパスが送られた9分過ぎの場面、
そのスルーパスはあと一歩の所で通りませんでしたが
ウエストハムのDFラインの死角を上手く突いて裏に飛び出した
34ジャカの鋭いフリーランニングと
それを見逃さずにDFラインの間を射抜く様に通した
8ウーデゴールの鋭いスルーパス、
人とボールの動きが連動した鋭い仕掛けだったと思います。

左サイドから2ラインの間に
走り込んできた34ジャカに向けて
8ウーデゴールからパスが送られた12分過ぎの場面、
そのパスを受けた34ジャカは右脚を振り抜きましたが
そのシュートはファビアンスキの正面で
ゴールを奪う事は出来ず。
しかしこの場面もソウチェクとドーソンが
ボールにも34ジャカにも触る事が出来ない
絶妙なタイミングで送られた
8ウーデゴールのパスと
34ジャカのフリーランニングが
見事に連動した場面でした。

34ジャカからの右サイドの裏に出されたスルーパスで
抜け出した4ホワイトからの折り返しに対して
14エンケティアがニアに飛び込んだ18分過ぎの場面、
残念ながらギリギリの所で
クレスウェルにカットされてしまい
合わせる事は出来ませんでしたが
基本的に攻撃時には6ガブリエウ&12サリバと共に
3バックを形成する事が多い4ホワイトが
スルスルと上がって行った動きに
ウエストハムは全く付いていけていませんでした。

ベンラーマのミドルシュートを止めた1ラムズデールから
カウンターが始まった20分過ぎの場面、
その1ラムズデールのスローイングを受けた
34ジャカがダイレクトで14エンケティアに繋ぎ
そのまま持ち込んだ所から
右脚でシュートを放ちましたが
ブロックされてしまいゴールを奪う事は出来ず。

トーマスのミドルレンジの浮き球のパスを
ファーサイドで7サカがヘッドで落とした22分過ぎの場面、
その落としに対して走り込んできた8ウーデゴールが
押し込もうとしましたが
残念ながら僅かに枠の外でゴールを奪う事は出来ず。

ここまでは圧倒的なアーセナルペースでしたが
一つのプレーからPKを献上してしまいました。

23分過ぎ、コーファルが蹴り出した
スペースへのパスを収めた
アントニオが繋いだボールを受け
ペナルティ内に切り込んできたボーウェンに対して
12サリバが仕掛けたスライディングタックルが
ボーウェンの足を引っ掛けてしまい
PK献上。

26分、そのPKをベンラーマに決められてしまい失点。

このPKを献上したプレーの一つ前のプレーで
6ガブリエウが前に出て対応していた関係で
アントニオとボーウェンの2人に対して
12サリバが一人で対応しなければならない状況に
陥ってしまった時点で
リスクを犯してでもボーウェンを止めに
行かなければならなくなってしまいましたので
12サリバの対応は仕方がなかったと思います。

その後もボールを保持して攻め続けましたが
先制点を奪った事で
下がってスペースを消し始めた
ウエストハムのブロックの攻略に
手を焼いてしまいまい
ゴールに迫る場面は減ってしまいました。

4ホワイトから送られた裏のスペースへのピンポイントパスを
ケーラーに競り勝って14エンケティアが収めた33分過ぎの場面、
その14エンケティアはドーソンをかわそうとしましたが
シュートを撃つ事が出来なかった為に
7サカに繋ごうとしましたが
そのパスもドーソンにカットされてしまい
シュートを撃つ事は出来ず。

左CKの流からの11マルティネッリの
グラウンダーのクロスを
8ウーデゴールがダイレクトで左脚を振り抜いた
前半ロスタイムの場面、
そのシュートがクレスウェルの左手に当たったとして
一度はPKの判定を受けましたが
VARの末、クレスウェルの手ではなく頭に当たっとして
PKは取り消されて前半は終了しました。

後半に入って最初にチャンスを迎えたのは
ウエストハムでした。

45分過ぎ、ファビアンスキのゴールキックを
左サイドで受けたボーウェンが
ソウチェクと繋いだ所から裏のスペースに出したパスで
アントニオに抜け出されてしまい
至近距離からシュートを撃たれてしまいました。
1ラムズデールがしっかりとセーブしてゴールを守りましたが
そもそもアントニオの位置がオフサイドでした。

その後は再びアーセナルがボールを保持し
ウエストハムゴールに迫り始めました。

47分過ぎ、右サイドをドリブルで駆け上がってきた
7サカからのパスを受けた8ウーデゴールが
5トーマスに繋ぎ
そのパスを受けた5トーマスが
ダイレクトでミドルシュートを放ちましたが
そのシュートはファビアンスキの
ファインセーブで防がれてしまい
惜しくもゴールを奪う事は出来ず。

そして勢いに乗ったアーセナルは
遂に同点ゴールを奪いました。

53分、ベンラーマからのパスを受けて
駆け上がってきたライスに対して
プレスバックしてきた5トーマスが
スライディングタックルでボールを奪い返し
そこから4ホワイトからのパスを受けた
8ウーデゴールが左脚を振り抜いたボールを収めた
7サカが冷静に蹴り込み同点ゴール!!

8ウーデゴールの左脚の振り抜き方を観ると
パスではなくシュートだった様に感じますが
8ウーデゴールのあるあるである
力んだ為にヒットしなかったそのシュートが
ウエストハムのDFラインの間を射抜く様な
いい感じのグラウンダーのパスになった様に感じます。

この同点ゴールで勢いを増したアーセナルは
すぐに逆転ゴールを奪いました。

58分、12サリバが蹴り出したルーズボールを
ライスに競り勝って収めた7サカから
8ウーデゴール〜34ジャカへと繋ぎ
その34ジャカからのパスを受けた11マルティネッリが
角度のない所からファビアンスキのニアをぶち抜き
逆転ゴール!!

34ジャカからのパスを受けた
11マルティネッリの
マークに付いていたコーファルを一瞬で外し
同時にファビアンスキのタイミングをも外してしまった
非常に鋭いダブルタッチからのシュートは
圧巻だったと思います。

同時に同点ゴールもこの逆転ゴールも
他でもないウエストハムの要であるライスに
デュエルの局面で競り勝って
ボールを奪い返した所が
最大のポイントだったと思います。

そして試合を決める3点目は
14エンケティアの足から生まれました。

69分、34ジャカからのパスを受けた4ホワイトが
浮き球でベンラーマをかわした所から
8ウーデゴールに繋ぎ、
その8ウーデゴールからのラストパスを受けた
14エンケティアがケーラーを背負いながら
巧みなターンでかわして前を向いて
右脚を振り抜きゴール!!

14エンケティアのパスの受け方からターンまでの
一連の動きは完璧だったと思いますが
何はともあれ14エンケティアにとっても
チームにとっても
非常に大きな意義のあるゴールだったと思います。

エースストライカーである9ジェズスが
怪我で約3ヶ月離脱する事となり
チームに残るストライカーは
14エンケティア一人になってしまいました。
今後補強するかどうかは分かりませんが
少なくとも9ジェズスが戻ってくるまでの間、
14エンケティアがゴールを奪い
現在首位に立っているアーセナルを
勝利に導かなければならなくなりましたが
今シーズンはPLではまだゴールを奪う事が出来ておらず
その責務を14エンケティアが担う事が出来るのかどうか
試された試合だったと思います。

その様な中でゴールを奪ったのは勿論ですが
そのゴールを完璧なプレーで奪った事で
自らの自信に繋がると共に
チームとしてもエンケティアを信頼する
大きなゴールになったと思います。

このゴール以外でもこの試合の14エンケティアは
素晴らしかったと思います。
特に昨シーズン終盤に輝いた時の様に
90分間常に全力で動き続け、
重要なポイントでは何度も120%の力を出していましたので
仮にゴールを奪えていなかったとしても
9ジェズス不在の穴を埋める存在感を示していたと思います。
今後もこの姿勢を続けていけば
昨シーズン終盤と同様に
再びブレイクすると思われます。

その後もウエストハムゴールに迫る場面がありました。

7サカからのパスを受けた8ウーデゴールが
ペナルティの外側から左脚を振り抜いた76分過ぎの場面、
ウエストハム陣内の深い位置で
4ホワイトからボールを奪い返した
ベンラーマに対して素早く寄せた
8ウーデゴールが再び奪い返し
そのままペナルティの外側から左脚を振り抜いた80分過ぎの場面、
7サカからのパスをペナルティ内で受けた8ウーデゴールが
左脚を振り抜いた84分過ぎの場面、
1つ目と2つ目の場面では枠を捉えられず、
3つ目の場面では体を張ったドーソンにブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

最後は後半ロスタイムに
フォルナルスにミドルシュートを撃たれてしまいましたが
そのシュートも
1ラムズデールがファインセーブで防ぎ
試合はこのまま3−1で勝利。

W杯中断後のこの最初の試合は
非常に難しい試合だったと思います。

約1ヶ月半のW杯開催中、
選手達はバラバラになっていましたので
ここまでのシーズン前半の様な
チームとしてのまとまりと勢いを
持続する事が出来るかどうか、
そして9ジェズスを怪我で欠いた攻撃陣が
機能するのかどうかが試された試合でした。

W杯期間中のトレーニングキャンプの間に
サブ組の連動性と機能性は
確実に上がりましたが
レギュラー組が揃ったこの試合では
そのサブ組を更に上回る
連動性と機能性を観せて
ウエストハムを圧倒したと思います。

一方の9ジェズスが抜けた攻撃陣も
9ジェズスと並ぶエースである
7サカと11マルティネッリがゴールを決め
9ジェズスの穴を埋める責務を担った
14エンケティアもストライカーとしてレベルの高い
完璧な形でゴールを奪う等しっかりと結果を出し、
同時に8ウーデゴールも輝きを増すプレーを観せて
これらの前線の選手達を完璧に操って
9ジェズスの不在を感じさせなかったと思います。

シーズン後半もここまでの勢いのまま
PL制覇に向けて突っ走る事が出来るかどうか
非常に重要な試合でしたが
最初の関門をクリアーしたと言えると思います。

今後もカラバオ杯で敗れたブライトン戦、
絶好調のニューカッスル戦と続き
その後もスパーズ戦、ユナイテッド戦と
難しい試合が続きますが
この調子を維持出来ればきっとクリアーしてくれると思います。


C'mon Arsenal !!


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3ティアニー     PL:0G0A EL:1G1A 
4ホワイト      PL:0G2A 
5トーマス      PL:2G0A
6ガブリエウ     PL:2G0A
7サカ        PL:5G6A EL:1G0A 
8ウーデゴール    PL:6G4A 
9ジェズス      PL:5G5A EL:0G1A 
11マルティネッリ   PL:6G2A 
12サリバ       PL:2G1A
14エンケティア    PL:1G0A EL:2G1A CC:1G0A 
16ホールディング   PL:0G0A EL:1G0A 
18冨安        PL:0G0A EL:0G1A 
21ヴィエイラ     PL:1G1A EL:1G1A 
24ネルソン      PL:2G1A EL:0G0A CC:0G1A 
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:3G4A EL:1G0A  
35ジンチェンコ    PL:0G1A

 
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