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PL9:ARSENAL vs Tottenham Hotspur [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 3−1 Tottenham Hotspur
2022年10月1日(土)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (20)5T. Partey(←4White)
 (31)Kane (pk)
 (49)9Jesus
 (67)34Xhaka(←11Martinelli)

Sent off
 (61)Royal


1Ramsdale

 4White 12Saliba 6Gabriel 35Zinchenko

5T. Partey

8Ødegaard    34Xhaka

 7Saka           11Martinelli

9Jesus


(73)5T. Partey>>>23Lokonga
(73)35Zinchenko>>>3Tierney
(79)8Ødegaard>>>21Vieira
(79)9Jesus>>>14Nketiah
(89)4White>>>18Tomiyasu


Substitutes
 30Turner
 16Holding
 27Marquinhos
 24Nelson


Arsenal 1.jpgNorth London is RED!!

首位アーセナルを勝ち点差1点で追っている
3位スパーズと言う形で行われた
ノースロンドン・ダービーは
力の差を見せつけて快勝しました!!

先発は代表でのトレーニング中に
膝の違和感が発生していた5トーマスは
大事に至らずに先発に名を連ね、
同時にふくらはぎの怪我で離脱していた
35ジンチェンコも怪我から復帰した事で
現時点でのベストメンバーを
組む事が出来ました。

試合は開始からアーセナルがペースを掴み
スパーズゴールに迫りました。

右サイドから7サカが上げたクロスに対して
34ジャカとエメルソンが競って
ファーサイドに流れたボールを収めた11マルティネッリが
角度のない所から右脚を振り抜いた2分過ぎの場面、
ニアを狙ったそのシュートは
ロリスのファインセーブに阻まれ
惜しくもゴールを奪う事は出来ませんでしたが
トラップしてから右脚を振り抜くまでが非常に早く
その右脚から放たれたシュートも非常に鋭く
可能性を感じるシュートだったと思います。

7サカがファーサイドの裏のスペースへ
クロスを送った3分過ぎの場面、
ロメロとエメルソンの間に挟まれながらも
34ジャカは何とか抜け出して合わせようとしましたが
無理な体勢だった為にヒールで当てるのがやっとでした。

その後もアーセナルが試合を支配し続けましたが
セットプレーからピンチを招いてしまいました。

12分過ぎ、ソンが蹴ったDFラインの裏に入れたFKを
ダイアーが触った後に
リシャルリソンに押し込まれそうになりました。
幸い1ラムズデールのファインセーブでゴールを死守しましたが
ここまで良い流れだっただけに
ここで先制点を奪われていたら
その後の流れが変わっていたかもしれない
大きなポイントだった様に感じます。

そのピンチを凌いだアーセナルに
先制点が生まれました。

20分、右サイドの7サカから
4ホワイト〜5トーマスと繋いだボールに対して
5トーマスがペナルティの外側から
ダイレクトで右脚を振り抜いたシュートが
そのままゴール右上を捉えて先制ゴール!!

非常に美しい軌道を描いた
完璧なミドルシュートでした。

5トーマスがミドルシュートを撃ったエリアは
流れの中で穴が空く事が多いエリアだった為に
そこからミドルシュートを狙う形を練習していたと
試合後の会見でアルテタ監督はコメントしていましたが
後から振り返って観てみますと
ワイドな位置に開いた7サカや11マルティネッリに
何度かボールを展開している間に
最初は3つのラインが綺麗に並び
隙がなかったスパーズの守備のブロックが崩れ始め
最終的にペナルティの中に吸収される様に
2列目のラインが下がってしまい
アルテタ監督がコメントした通りに
ペナルティの前のエリアには
ぽっかりと大きな穴が出来ていました。

そう言う意味ではサイドに展開していたのは
7サカや11マルティネッリの
個の力で仕掛ける隙を伺っていただけではなく
スパーズの守備のブロックに穴が空く様に誘導し
その狙い通りになったと言えるかもしれません。

今シーズンのアーセナルは連動性が上がり
相手に出来た隙を的確に突く事が出来ていると思いますが
どうやら既にそのレベルに留まらず
自らのボールと人の動きで
相手の動きもコントロールする事が出来るレベルに
到達しようとしているのかもしれません。

その後も惜しい場面がありました。

26分過ぎ、35ジンチェンコからのパスを
左サイドの開いた位置で受けた9ジェズスが
11マルティネッリとのワンツーで
裏に抜け出しました。
残念ながら9ジェズスのファーストタッチが上手くいかず
ボールが足下に残ってしまった為に
シュートを撃つ事が出来ませんでしたが
完璧に崩したコンビネーションだったと思います。

しかし、ミスからPKを献上してしまいました。

28分過ぎ、カットインしていった7サカが
ベンタンクールにボールを奪われた所から
カウンターを受けてしまいました。

そのベンタンクールから
ソン〜ケイン〜ソンと繋げられた所で
ソン&リシャルリソン対6ガブリエウと言う
2対1と言う状況になってしまいましたが
そのソンからリシャルリソンにパスが出された所で
1ラムズデールが素早く前に出た事で
そのままシュートを撃たれる事は阻止し
そのリシャルリソンからゴール前に入ってきたケインへのクロスも
1ラムズデールが何とか弾いた事で
阻止する事に成功しました。

しかしそのこぼれ球を12サリバが
ヘッドでクリアーしたボールを収めようとした34ジャカが
トラップをミスしてしまい
そのこぼれ球を収めドリブルで切り込んできた
リシャルリソンを止める為に
6ガブリエウが強引に仕掛けたタックルで
倒してしまいPK献上。

31分、そのPKをケインに決められてしまい失点。

最後の最後で34ジャカがトラップミスをして
ボールをロストしてしまったのは残念でしたが
スパーズのカウンターに対して
数的不利の状況に陥りながらも
ドリブルで切り込んできたソンに対して
6ガブリエウは不用意に飛び込まずに
リシャルリソンへパスを出すしかない状況に限定させ、
パスが出されたリシャルリソンに対して
素早く前に出てシュートを撃たさなかった1ラムズデール等、
対応自体は良い対応だったと思います。

その後もスパーズのカウンターから危険な場面がありました。

37分過ぎ、アーセナルの右CKからのクリアーボールを
ソンに収められてしまい
そこからのパスを受けたリシャルリソンが
右サイドを駆け上がってきたペリシッチに繋げ
そのペリシッチからのクロスを
強引にケインがヘッドで合わせてきましたが
そのヘッドは1ラムズデールの正面でゴールを死守。

リシャルリソンにパスが通った時点で
リシャルリソン&ペリシッチ対35ジンチェンコと言う
数的不利の状況に陥っていました。
幸いリシャルリソンからペリシッチへのパスがズレた為に
ペリシッチはそのままゴールに向かう事が出来ずに
最終的にクロスと言う選択肢になりましたが
もしも足下に通っていたら
1ラムズデールと1対1の状況に陥っていたと思いますので
非常に危険な場面だったと思います。

この場面の様にこの辺りの時間帯は
ボールを支配しながら
コンビネーションで攻めるアーセナルに対して
カウンターを仕掛けるスパーズと言う展開でしたが
前半終盤に良い形でスパーズゴールに迫る場面がありました。

8ウーデゴールからのパスを
左サイドに開いていた位置で受けた9ジェズスが
そのままドリブルでエメルソン、ロメロをかわして
切り込んで行った所からシュートを放った42分過ぎの場面、
そのシュートはロリスのファインセーブに阻まれてしまい
惜しくもゴールを奪う事は出来ませんでしたが
スパーズの守備網を一人で切り開いてしまった
9ジェズスの個人技は圧巻でした。

35ジンチェンコのクロスに対して
ゴール前に入ってきた7サカが
ダイレクトボレーを狙った44分過ぎの場面、
惜しくもそのダイレクトボレーはヒットしませんでしたが
最近の7サカはワイドに開いた位置からの仕掛けと
そこから自らカットインして行って
左脚を振り抜くパターンが主な攻撃のパターンですが
左サイドから仕掛けている時には
この場面の様にもっと積極的に
ゴール前に顔すパターンを増やしても良い様に感じます。

ミスからPKを献上して同点に追い付かれてしまいましたが
それでも基本的には前半は試合を支配し続けており
その勢いのまま後半早々にゴールが生まれました。

49分、5トーマスからのパスを受けた7サカが
右サイドからカットインして行き左脚を振り抜きました。
その鋭いシュートはロリスのファインセーブで防がれてしまいましたが
ロリスが弾いたボールがロメロに当たり
その跳ね返ってきたボールを
ロリスがキャッチする事が出来ずに後ろに逸らした所を
ゴール前に詰めていた9ジェズスが押し込み
ゴール!!

今回の代表戦から帰ってきた7サカは
かなり復調した様に感じます。
その代表期間中のドイツ戦での活躍で
自信を取り戻したのか?
それとも代表でのトレーニングや
他の選手からの刺激や指導を受けて
忘れていた物を思い出したのかは分かりませんが
ドリブルのキレが戻ってきたのは良い兆候だと思います。

これまでに比べますと
仕掛けている時のドリブルのスピードは確実に上がっており
ステップも非常に俊敏になっていたと思います。
そしてこれまでは相手のタイミングを
外そうとする意識が強かったのか
その仕掛けは相手の動きに合わせる様に受動的な印象でしたが
この試合の7サカは
常に自ら先に仕掛ける積極的な動きが印象的でした。
多少強引すぎる場面が多かったと思いますが
相手に脅威を与える存在に戻りつつあるのは
間違いありませんので
昨シーズンの様なエースとしての活躍が
これから観れる様になると思われます。

その後も決定機がありました。

右サイドに開いていた7サカからのパスで
その7サカを追い越して来た4ホワイトが
裏に飛び出した所から柔らかいタッチのクロスを送った
52分過ぎの場面、
9ジェズスがヘッドで合わせましたが
残念ながらそのヘッドは枠を捉える事は出来ませんでした。

完全にフリーの状態だっただけに
決めなければならない場面だったと思いますが
この場面の前の場面で
左サイドからドリブルで切り込んで行った9ジェズスが
ロメロとダイアーをかわそうとした時に
ダイアーに左足を蹴られていましたので
その痛みで踏ん張りが効かなかったかもしれません。

それにしてもこのダイアーのチャージが
なぜPKにならなかったのか疑問しかありません。

35ジンチェンコからのパスを受けた34ジャカが
柔らかいタッチのクロスを送った59分過ぎの場面、
ファーサイドでステップバックしながら
9ジェズスがヘッドで合わしましたが
このシュートはロリスのセーブに阻まれ
ゴールを奪う事は出来ず。

この後、この試合の行方を決定づけるファールがありました。

61分、左サイドのライン側でボールを受けた
11マルティネッリの左脛を
エメルソンが足の裏で踏みつける様にチャージして
1発レッドで退場。

この退場で数的有利になった事で
完全にアーセナルペーストなり
試合を決める3点目を奪う事に成功しました。

67分、5トーマスのパスを受けて
カットインして来た11マルティネッリから
ボールをスイッチした34ジャカが
左脚を振り抜きゴール!!

完璧に崩してスパーズにとどめを刺したゴールでした。

この後コンテ監督は一気に4枚代えを敢行しました。

この交代でソン、リシャルリソン、
ペリシッチ 、ラングレを下げたと言う事は
アウェイ席のスパーズファンが続々と席を立った様に
コンテ監督もこの試合を捨てた事を意味しており
試合は約20分程残っていましたが
今シーズンの1発目のノースロンドン・ダービーは
事実上ここで終演しました。

この後も5トーマスのパスを受けた8ウーデゴールが
ペナルティの外側から左脚を振り抜いた71分過ぎの場面や
21ヴィエイラからのパスを受けた3ティアニーが
ロングシュートを放った89分過ぎの場面、
そして左サイドのFKを11マルティネッリが狙った
93分過ぎの場面など
惜しい場面がありましたが
試合はこのまま3−1で勝利!!

点数差以上の差を見せ付けての勝利だったと思います。

勝ち点差1で追っていた3位のスパーズを圧倒した
この勝利は非常に大きな意味があったと思います。

そして方々で話題になっていた様に
先制点のゴールのセレブレーションの後に
34ジャカがみんなを集めて円陣を組み
声をかけている姿には鳥肌が立ちました。

修正ポイントを支持していたのか
気を緩めずにこのまま集中して行こうと
檄を飛ばしていたのかは分かりませんが
この試合に勝利する為の本気度が
伝わってきたのは言うまでもありませんが
もっと言えばこの試合に勝利する事で首位を堅持して
PLのタイトルを狙いに行こうとする
本気度が伝わってくる場面だったと思います。

次はホームでのリバプール戦です。

今シーズンのリバプールは
チーム再編の過渡期に入った事もあり
調子が上がって来ていませんが
ここ数シーズンの間、
シティと共にPLを支配していたのも事実ですので
そのリバプールとの対戦は
今後のPLを誰が支配するのか、
アーセナルがその名乗りを挙げる
重要な試合になるかもしれませんので
この試合と同様に成長した姿を観せて
圧勝して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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4ホワイト      PL:0G1A 
5トーマス      PL:1G0A
6ガブリエウ     PL:1G0A
7サカ        PL:1G4A
8ウーデゴール    PL:3G0A 
9ジェズス      PL:5G3A 
11マルティネッリ   PL:3G1A 
12サリバ       PL:2G1A
14エンケティア    PL:0G0A EL:1G1A 
21ヴィエイラ     PL:1G0A
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:2G3A 
35ジンチェンコ    PL:0G1A 


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