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PL3:Bournemouth vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Bournemouth 0−3 ARSENAL
2022年8月20日(土)Premier League, Vitality Stadium

Goal
 (5)8Ødegaard
 (11)8Ødegaard(←9Jesus)
 (54)12Saliba(←34Xhaka)


1Ramsdale

 4White 12Saliba 6Gabriel 35Zinchenko

5T. Partey

8Ødegaard    34Xhaka

 7Saka            11Martinelli

9Jesus


(74)4White>>>18Tomiyasu
(74)8Ødegaard>>>10Smith Rowe
(74)11Martinelli>>>14Nketiah
(88)34Xhaka>>>23Lokonga
(88)7Saka>>>3Tierney


Substitutes
 30Turner
 16Holding
 25Elneny
 21Vieira


Arsenal 1.jpg3発快勝!!

開幕3連勝です!!

先発は「勝っているチームをいじるな」
と言う格言を尊重しているアルテタ監督は
開幕から3試合連続同じメンバーを組んできました。

試合は開始早々にゴールが生まれました。

5分、4ホワイトが高く蹴り出したルーズなボールを
セネシと競り合った9ジェズスが収め
そこからドリブルでレルマ、スミスと次々と抜き去り
最後はチェックに来たメファムの逆をとって
11マルティネッリにラストパスが送られました。
そのパスを受けた11マルティネッリは
豪快に左脚を振り抜きましたが
そのシュートはトラバースのフィンセーブで防がれてしまい
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
そのこぼれ球をゴール前に詰めていた8ウーデゴールが
押し込み先制ゴール!!

このゴールの起点となった9ジェズスのプレーは
圧巻でした。

まず4ホワイトの蹴り上げたボールを
セネシと競り合った場面では
9ジェズスはセネシのチャージに全く揺らぐ事なく
反対に体を強くぶつけてきたセネシが吹っ飛んでしまい
その後もレルマとスミスにチャージを受けながらも
鋭い身のこなしと抜群のボディーバランスで
次々と突破していったドリブルは
この試合のハイライトだったと思います。

更に言えばレルマとスミスをかわしている
一瞬の間に大外から11マルティネッリが
走り込んでいる事を感じる鋭い感覚と
11マルティネッリは必ず走り込んでくるはずだと言う信頼関係も
素晴らしかったと思います。

ここまでキレッキレですと
9ジェズスを止める為には
もやはファールで止めるしかないと思いますが
その結果として醜いファールを受ける場面が増えて
怪我を負ってしまわないか
非常に心配ではあります。

追加点も綺麗に崩したゴールでした。

11分、ドリブルでボールを持ち上がってきた4ホワイトが
7サカに一度ボールを預けた後に
そのまま外側から7サカを追い越して行き
その7サカのスルーパスで深い位置にまで侵入した所から
マイナス方向にグラウンダーの折り返しが送られました。
その折り返しを受けた9ジェズスが
トラップしたボールを8ウーデゴールが左脚を振り抜きゴール!!

4ホワイトの折り返しが若干マイナス方向過ぎだった為に
9ジェズスはトラップの時点で大きめにボールを前に出して
シュート体勢を整え様とした所で
8ウーデゴールが横取りしてしまったゴールでしたが
この場面でもトラップからシュートへの一瞬の間に
左脚を振りにきた8ウーデゴールを素早く察知して
お互いの脚が当たる事を回避した反応の速さは流石であり
同時に奪われた形となったゴールでしたが
決まった瞬間に9ジェズスは自分が決めたかの様に
両腕を挙げて喜んでいた姿は
チーム内の人間関係が非常に良好な事を
表している場面だったと思います。

早々に2点リードした事で
この後は少し試合のペースが落ちた事もあり
前半の残りの時間帯で決定機と呼べる場面を
作る事が出来ませんでしたが
27%対73%のポゼッション率や
ボーンマスに1本のシュートも撃たせなかった様に
終始アーセナルが試合をコントロールしたまま前半は終わりました。

後半に入りますと
3バックから4バックに変更してきたボーンマスに
勢いが出てきていましたが
次にゴールネットを揺らしたのもアーセナルでした。

54分、7サカが倒されて得た右サイドのFKを
11マルティネッリが軽く触って
リスタートしたボールを受けた8ウーデゴールが
そのまま右サイドを駆け上がって行った
11マルティネッリに繋ぎ
その11マルティネッリからクロスが送られました。
そしてファーサイドにまで流れたそのクロスを収めた34ジャカが
12サリバに戻したボールを
12サリバが冷静に左脚を振り抜きゴール!!

ゴール右上を捉えた12サリバのミドルシュートは
変に力む事なく、良い意味で力が抜けた自然体から放たれた
非常に綺麗なシュートだったと思います。

これで3点リードになりましたが
後半はその後もペースを落とす事なく
貪欲にボーンマスゴールに迫って行きました。

57分過ぎ、自陣でボールを奪い返した所から
カウンターが発動されました。
8ウーデゴール〜5トーマス〜7サカと繋いだ所から
7サカが送ったスルーパスで抜け出した11マルティネッリが
そのまま持ち込みシュートを放ちました。
残念ながら戻ってきたスミスのスライディングが目に入ったのか
枠を捉える事は出来ませんでしたが
7サカからのスルーパスが若干弱かった為に
11マルティネッリが少しスピードを
緩めなければならなかった所は悔やまれます。

70分過ぎ、35ジンチェンコからのクロスを
ペナルティ内で34ジャカが落としたボールを
11マルティネッリが巧みなボールコントロールから
右脚を振り抜きましたが
これも僅かに枠を捉えられず。

71分過ぎ、34ジャカからのパスを受けた
8ウーデゴールが送ったスルーパスで
裏に抜け出した9ジェズスが
冷静に蹴り込みゴール!!
と思われましたが
VARの結果ごく僅かに9ジェズスが出ていた為に
残念ながらゴールはオフサイドで取り消しに、、、。

ここまで良い流れで試合を支配していましたが
75分過ぎ辺りから少し緩んだ時間帯がありました。

34ジャカのミスパスから
ショートカウンターを受けてしまった77分過ぎの場面、
34ジャカのミスパスをカットした
ピアソンからムーア〜タヴァーニアーに展開された所から
そのタヴァーニアーにシュートを撃たれてしまいました。
幸い枠を捉えずに救われましたが
この場面以外にも4ホワイトがミスパスを犯した14分過ぎ場面など、
楽勝ムードの試合においても
軽率なミスパスを犯す様な緩みを観せている様では
上を目指す事は出来ませんので
最後まで気を引き締めてプレーする集中力が
もっと必要だと思います。

そして最もゴールに迫られた場面がこの場面だったと多います。

78分過ぎ、左サイドから送られたスミスのアーリークロスを
ムーアにヘッドで合わされてしまいましたが
1ラムズデールのファインセーブで防ぎゴールを死守。

12サリバがしっかりと付いていた事で
ムーアのヘッドはハードヒットされませんでしたが
それでもゴール左上をしっかりと捉えた
非常に危険なヘッドでした。

終盤は再びボーンマスゴールに迫る場面が続きました。

86分過ぎ、34ジャカのラストパスを
ペナルティ内で受けた9ジェズスが
そのまま右脚を振り抜きましたが
トラバースのファインセーブに阻まれゴールならず。
そしてそのリバウンドを
7サカが間髪入れずに右脚を振り抜きましたが
そのシュートもケリーにブロックされてしまい
これもゴールを奪う事が出来ず。

そもそも34ジャカのパスを受けた9ジェズスの所が
オフサイドだった様ですが
71分過ぎのゴールネットを揺らした場面もそうでしたが
紙一重の差でのオフサイドと言うのは
決して悪くはありません。

完全なオフサイドだった場合は
パスの出し手と受け手の間に
大きなズレが生じている状況ですので
よろしくはありませんが、
紙一重の差でのオフサイドと言うのは
パスの出し手と受け手の間で
プレービジョンが完璧に合致していなければ
起こりえない状況ですので
9ジェズスと他の選手との間のコンビネーションが
成熟してきている何よりも証拠であり
これからは今まで以上の多くのゴールが観られるかも知れません。

89分過ぎ、9ジェズスがこぼしたルーズボールを収めた
10スミス・ロウが送ったスルーパスで
裏に抜け出した14エンケティアが
右脚を振り抜きましたが
これもトラバースのファインセーブに阻まれ
ゴールを奪う事が出来ず。

93分過ぎ、5トーマスからの鋭い縦パスを受けた
14エンケティアが送ったスルーパスで
裏に抜け出した10スミス・ロウが
右脚を振り抜きましたが
トラバースの正面でこれもゴールを奪う事が出来ず。

試合はこのまま0−3で勝利!!

クリスタル・パレス、レスター、ボーンマスと
癖の強いチームとは言え
ビッグクラブとの対戦がまだない現時点で
話すのは確かにナンセンスですが
昨シーズンは開幕3連敗して最下位だった事を考えますと
今シーズンは開幕3連勝して首位に立っている現状を
喜ばない訳にはいきません!!

プレシーズンの時から感じていた様に
ベストメンバーを組む事が出来れば
今シーズンのアーセナルはかなり強いのは
間違いないと思います。

特に3試合で9ゴールを奪った様に
昨シーズンまで得点力不足に苦しんでいた
攻撃陣の姿はもうありません。

9ジェズス&11マルティネッリのブラジルコンビは
アーセナルの歴史に名を残すユニットになるかも知れません。
そして左サイドを自由に動き回り
攻撃陣に厚みをもたらしている34ジャカに加え
この試合で2ゴールを挙げた8ウーデゴールも
これまでの試合に観られていた様な微妙なズレが
大分修正されてきた様に感じますので
昨シーズンの様な攻撃陣を牽引する存在感を
そろそろ発揮してくれそうです。

唯一心配な7サカはまだベストの状態からは
程遠い状況だと思いますが
それでもシュートへの一連の動きや反応は
大分鋭くなってきたと思いますので
昨シーズンの様な存在感を観せてくれば
チームのゴール数は更に増えると思います。

4バックに関しても
この試合の様にしっかりとボールを支配出来ていれば
左SBの35ジンチェンコの存在感は際立ち、
右SBの4ホワイトも深い位置まで積極的なオーバーラップして
攻撃陣に厚みをもたらしていた様に
SB的な動きが少しづつ増えてきたと思いますので
3ティアニーや18冨安に中々チャンスが巡ってこない程
充実していると思います。

とは言え、心配がない訳ではありません。

1ゴール目の起点になった様に
普通に対応していては9ジェズスを止める事が出来ない事は
誰の目から見ても確かだと思いますので
今後はファールも辞さない醜いチャージを
受ける場面が増えるかも知れません。

又、今週末までは週に1試合のスケジュールですが
来週からはミッドウィークにも試合が組まれており
9月に入るとELも始まりますので
当分の間、週に2試合のスケジュールが続く事になると思います。

そうなりますと筋肉系に問題がある5トーマスが
週2試合のスケジュールに耐えられるのか?

右SBとして不慣れなスプリントを繰り返している
4ホワイトの膝に再びテーピングが巻かれる日が
来るのではないか?

そして今は絶対的な存在感を観せていますが
PL初参戦の多くの選手が陥る様に
12サリバも調子を落とす日が来るのではないか?

この様に近い将来、怪我やコンディションの悪化等により
ベストメンバーが組めなくなる試合が出てくる可能性は少なくなく
レギュラークラスの選手とサブ組の選手の間に
少なくない差がある現在のスカッドで
チーム力を落とさずに乗り切る事が出来るのかどうか
不安が残ります。

「勝っているチームをいじるな」
この格言を尊重する傾向のあるアルテタ監督が
どのタイミングでチームをいじり始めるか
非常に興味がります。

純粋に勝っている間はこのメンバーのまま突っ走るのか?
それとも週に2試合のスケジュールが始まる
来週の水曜日のアストン・ヴィラ戦から
ターンオーバーを始めるのか
それともELの試合が始まるまで待つのか?

個人的には来週のアストン・ヴィラ戦から
ターンオーバーを始めても良い様に感じますが
リバプールやチェルシーやユナイテッド等が
スタートダッシュに躓いている状況を考えますと
それらのクラブが調子をとり戻す前に少しでも差を付ける為に
PLの試合はこのままベストメンバーを組み続け
ELの試合からターンオーバーを始めるかも知れません。

どちらにせ今の様なハイペースの試合を
シーズン終わりまで続けていれば
怪我人が出てくる事は避けられませんので
その怪我のリスクを少しでも減らす為にも
早い段階からしっかりとターンオーバーして
選手達のコンディション維持に努めて欲しいと思います。

昨シーズンのアルテタ監督は
最も重要な時期に怪我人が続出して
ベストメンバーを組む事が出来なかったと言う
過ちを犯してしまいましたので
今シーズンは同じ過ちを繰り返さない様に
昨シーズン以上にしっかりとした管理を行い
チームと同様にアルテタ監督も監督として成長した所を
観せて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

8ウーデゴール    PL:2G0A 
9ジェズス      PL:2G3A 
11マルティネッリ   PL:2G0A 
12サリバ       PL:1G0A 
34ジャカ       PL:1G2A 
35ジンチェンコ    PL:0G1A 


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