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CC 2nd:West Bromwich Albion vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

West Bromwich Albion 0−6 ARSENAL
2021年8月25日(水)Carabao Cup, The Hawthorns

Goal
 (17)14Aubameyang
 (45)14Aubameyang
 (45+1)19Pépé(←14Aubameyang)
 (50)7Saka(←8Ødegaard)
 (63)14Aubameyang(←15Maitland-Niles)
 (69)9Lacazette(←19Pépé)
 

32Ramsdale

21Chambers  16Holding  31Kolasinac  20Tavares

25Elneny  34Xhaka

19Pépé    8Ødegaard    7Saka

14Aubameyang


(61)8Ødegaard>>>15Maitland-Niles
(67)34Xhaka>>>9Lacazette
(76)14Aubameyang>>>35Martinelli


Substitutes
 1Leno
 22Marí
 23Lokonga
 10Smith Rowe


Arsenal 1.jpg開幕2連敗という状況で迎えた
カーリングカップの初戦の相手は
今シーズンチャンピオンシップへ降格した
WBAでした。

そのWBAは1シーズンで
チャンピオンシップへ逆戻りしたとは言え
開幕から3勝1分けの負けなしで
チャンピオンシップ2位と好調でしたが
このカーリングカップでは
サブ組中心のメンバーに落としてきた事もあり
アーセナルの敵ではありませんでした。

先発はGKにはこの夏に加入した
32ラムズデールが起用され
DFラインは右SBに21チェンバース、
左SBに20タヴァレスが入り
16ホールディングと共にCBで起用されたのは
31コラシナツでした。
中盤は25エルネニーと34ジャカが組み
2列目は右に19ぺぺ、左に7サカ、
そしてトップ下には再加入した8ウーでゴールが起用され
1トップを14オーバメヤンが務める
4−2−3−1が組まれました。

アーセナルが苦しんだ
PL開幕戦のブレントフォード戦を参考にしたのか
WBAも高い位置から
積極的に激しいプレスを仕掛けてきた事で
序盤はペースを掴むのに苦労していましたが
今回は相手のペースに惑わされずに
後ろから丁寧にビルドアップする事で
徐々に流れを掴み始め
その後は良い仕掛けが出来ていたと思います。

この試合での7サカはかなり復調してきたと思います。
ここまでの2試合も悪くはありませんでしたが
他の選手に比べてキレや
インテンシティーの部分が悪い印象で
本来の姿ではありませんでした。
しかしこの試合では最後まで存在感を示し続け
WBAゴールを脅かせ続けたと思います。

先制点も7サカのプレーから生まれました。

17分、14オーバメヤンに向けて送られた
7サカのクロスはクリアーされてしまいましたが
そのクリアーボールに対して競り勝って収めた7サカが
ペナルティ内に向かって強引に切り込み
左脚を振り抜きました。
そのシュートはパーマーにセーブされてしまいましたが
そのこぼれ球に素早く反応していた
14オーバメヤンが押し込み先制ゴール!!

4人に囲まれながらも半ば強引に突破した
7サカのプレーからも
復調してきたのが分かると思います。

この場面以外でも
タックルを受けて倒されながらもすぐに立ち上がり
8ウーデゴールのパスを受けてドリブルで持ち上がった
14分過ぎの場面、
ファールを受けながらもプレーを止めない集中力は勿論の事、
シュートまでは行けませんでしたが
右側を駆け上がってきた19ペペを囮に
左側を駆け上がってきた14オーバメヤンに向けて
左足のアウトサイドで送った7サカのスルーパスは
絶妙だったと思います。

34ジャカのサイドチェンジのパスを
左サイドのワイドな位置で受けた所からカットインして行き
右脚を振り抜いた22分過ぎの場面、
右脚でもあれだけ強いシュートを撃てるのならば
7サカは左右どちらのサイドに於いても
縦にも中にも仕掛ける事が出来る万能型のアタッカーに
成長しつつあると言えると思います。

20タヴァレスのパスを受けた7サカが
相手選手と上手く入れ替わって抜け出した所から
14オーバメヤンにラストパスを送った前半ロスタイムの場面、
あのタイミングでパスを出せなければ
オフサイドだったかもしれない
完璧なパスだったと思います。
残念ながらそのパスで抜け出し
パーマーと1対1になった
14オーバメヤンが放ったチップキックは
パーマーに当ててしまい
7サカにアシストは付きませんでしたが
そのリバウンドボールを14オーバメヤンは
オーバーヘッドで繋ぎ
最後は19ペペが押し込みゴール!!

そして8ウーデゴールとのコンビネーションで
ゴールも奪いました。

50分、16ホールディングのパスを受けた7サカは
そのままドリブルで突き進んで行き、
8ウーデゴールとのワンツーで
そのままDFラインも突破して右脚で流し込みゴール!!

この場面でも囲まれてもボールロストしない技術は勿論の事、
ボールロストを恐れない強い意志を持って仕掛けており
結果として後手に回ったWBAの守備網の穴を
見事に突いたゴールだったと思います。

見事なヒールパスでのワンツーで
7サカのゴールをアシストした8ウーデゴールも
非常に良かったと思います。

この場面の様に技術レベルの高さと
仕掛けのビジョンとセンスを
しっかりと発揮していたのは勿論の事、
何よりも8ウーデゴールが入った事で
ボールの収まり所ができ、
次のプレーに移るタイミングの調整を図る感覚は
抜群だったと思います。

前記の14オーバメヤンに向けて
7サカが絶妙なスルーパスを送った14分過ぎの場面でも
タックルを受けて倒された7サカが立ち上がり
前方に走り出すまでの数秒間、
8ウーデゴールは相手選手を引き付けてタメを作り
7サカが走り出した所を見計らって
パスを送っていました。

58分過ぎの場面でも25エルネニーからのパスを
センターサークルの中で受けた8ウーデゴールは
右から左へ移動しながらタメを作り
DFラインの裏へ走り出す7サカとタイミングを図りながら
絶妙なスルーパスを送っていました。

チェルシー戦で書きましたが
これまでの2戦ではバラバラだった
アーセナルの攻撃陣を
上手く繋ぎ合わせる役割を
この試合の8ウーデゴールは
しっかりと観せてくれたと思います。

因みにこの試合で最も印象に残った
8ウーデゴールのプレーは
これらの素晴らしいプレーではなく
後半早々にゴールが決まって4−0になり
勝敗がついた後も
8ウーデゴールは全力でプレスを
かけ続けていた所です。

「自分達はまだ何も勝ち取った訳ではない」
「これぐらいでペースを落とす余裕など我々にはない」
とでも無言で訴えている様に
全力でボールを追う姿は
非常に印象に残りました。

その姿に刺激されたのか
試合終了までアグレッシブにボールを追い続けた19ペペも
非常に良かったと思います。

ここまでの2試合は消えている時間も多く
効果的なプレーを中々観せられませんでしたが
この試合の19ペペは
前記の様に前半ロスタイムに
「ごっつぁんゴール」を奪うと共に
スペースを意識したオフ・ザ・ボールの動きで
決定機に良く顔を出していたと思います。

21チェンバースからの縦パスを受けた8ウーデゴールが
ヒールで25エルネニーに繋ぎ
その25エルネニーから送られたスルーパスで
19ペペが抜け出した44分過ぎの場面、
裏に抜け出した19ペペのシュートはポストを叩いてしまい
最終的にはそのリバウンドを
14オーバメヤンが押し込みましたが
ワイドな位置にいた19ペペは
マークに付いていた相手のSBの内側に入り
そこから斜めにハーフスペースに向かって走り込んで
スルーパスを呼び込む形は完璧だったと思います。

21チェンバースのパスを出すタイミングが遅れた為に
オフサイドになりましたが
38分過ぎの場面でも全く同じ形で
ワイドな位置からゴールに向かって抜け出していましたので
この場面の様なマーカーの内側に入りそこから斜めに走り込んで
スピードで置き去りにする形からゴールを奪う場面を
今シーズンは何度も観せてくれる様に感じます。

DFラインからのフィードを14オーバメヤンが落とし
そのボールを受けた9ラカゼットが送ったスルーパスで
19ペペが抜け出した66分過ぎの場面では
惜しくも19ペペのループシュートはバーを叩き
決まりませんでしたが
この場面でも右サイドからゴール方向に向かって
斜めに走り込んでくる形が基本の形だったと思います。

そして16ホールディングからの
右サイドの深い位置へ送られたフィードを収めた
19ペペからの折り返しを
ニアに向かって走り込んできた
9ラカゼットが合わせた69分の場面の様に
ゴールと共にアシストも決め、
爆発した昨シーズン終盤の様なプレーを
この試合では観せてくれたと思います。
後は独力でのドリブル突破がもっと決まる様になれば
言う事はないと思います。

結果を出したという意味では
3ゴール1アシストを挙げた14オーバメヤンも
復調の兆しを観せたと思います。

「ごっつぁんゴール」だった
17分と45分の2つのゴールは別としても
3点目のゴールは14オーバメヤンが得意とする形からの
ゴールでした。

63分、19ぺぺからのパスを受けた
15メイトランド=ナイルズからのパスを
ペナルティの左角辺りで受けた14オーバメヤンが
右脚を振り抜きゴール右上に突き刺してハットトリック!!

1ステップして少し中にボールを動かした所から
間髪入れずに右脚を振り抜く形は
昨シーズンから全く決まらなくなっていましたので
この形が決まったと言う事は
プレースピードやキレが戻ってきている事を表していると思います。

それ以外でも積極的に裏へのスペースへ仕掛けていたと思います。

34ジャカの柔らかいタッチの
DFラインの裏へのパスで抜け出した33分過ぎの場面や
7サカのスルーパスで抜け出した前半ロスタイムの場面等は
ゴールこそ決める事は出来ませんでしたが
一気にトップスピードにまで達する加速力は
ゴールを量産していた時代の様であり
その加速力があってこそ完璧な飛び出しになると
再認識させられました。

そしてチェルシー戦でもそうでしたが
ピッチに入ってくる時の14オーバメヤンの表情は
キャプテンとして現在の逆境に立ち向かう覚悟が伺え
やっと本物のキャプテンらしい表情になってきたと思います。

どちらにせよ、14オーバメヤンも復調の兆しを観せ始めており
このまま復調するかどうかが
アーセナルの成績に大きく関与するのは間違いないと思います。

一方で心配なのが35マルティネッリです。
14オーバメヤンに代わって後半途中から投入されましたが
この試合でも良い形でシュートチャンスに迎える事が出来ませんでした。

オリンピックに出場していた為に
休暇なくシーズンに突入した事を考えますと
心身共に疲弊している可能性があり
一度リフレッシュする時間を与えた方が良いのかもしれません。

ゴールマウスを守った32ラムズデールも
注目して観ていましたが
やはりアルテタ監督が目指している
バックラインから丁寧にビルドアップスタイルには
適していない様に観えました。

実際、この試合での32ラムズデールは
以前に書きました様に
基本的にはペナルティの外側には出て行かずに
ゴールの前を動かない古典的なスタイルのままでした。
それどころか、バックラインでパスを受けても
速やかにパスを繋ぐ事がなく、
相手が動くのを待って
そのまま前線へロングフィードを蹴る場面が殆どでした。

まぁ、そのロングフィードの精度は悪くはありませんので
それもアリだと思いますが、
その一方でバックラインでパスを回す時は
前に出てきてパス回しに加わらない32ラムズデールを
入れない形で行う為に
最後部を2人のCBが務めなければならず
ビルドアップしながら前に押し上げる事に
いつもよりも時間がかかっていた様に観えました。

それでも至近距離からのシュートを何本も止めて
シュートストップ能力の高さは観せていたと思いますので
第2GKとしては信頼を置けると思います。
しかし1レノを脅かすGKかと問われれば
現時点ではまだ時間が必要そうに観えます。

サブ組中心のWBAが相手でしたので
これ位の点差が開いて当然だと思いますが
開幕2試合ノーゴールだったアーセナルにとっては
ゴールの味を思い出す
ちょうど良いスパーリング相手だったかもしれません。

勿論、次のシティ戦ではこの様には行かないと思います。

しかし攻撃陣を繋ぐピースとして
8ウーデゴールが機能してくれれば、
14オーバメヤンや9ラカゼットが調子を取り戻し
勝負を決するゴールを決めれる様になってくれれば、
そして19ぺぺの爆発は勿論、
若い7サカ、10スミス・ロウ、23ロコンガが
爆発すれば下馬評を覆す事も出来ると思います。

次のシティ戦では
アーセナルはまだまだやれると証明して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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7サカ        PL:0G0A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:0G0A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:0G0A CC:1G0A 
14オーバメヤン    PL:0G0A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
19ペペ        PL:0G0A CC:1G1A


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小川大輔ブランコ(daisuke.ogawa@flashscore.co.jp)
by Flashscore.co.jp (2021-08-30 23:00) 

silentlucidity

Flashscore.co.jp 小川大輔ブランコ様、

コメントありがとうございます。

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よろしくお願いします。
by silentlucidity (2021-08-31 00:15) 

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