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PL3:Manchester City vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Manchester City 5−0 ARSENAL
2021年8月28日(土)Premier League, Etihad Stadium

Goal
 (7)Gündoğan
 (12)Torres
 (43)Jesus
 (53)Rodri
 (85)Torres
 
Sent off
 (35)34Xhaka


1Leno

21Chambers  16Holding  31Kolasinac

17Cédric  8Ødegaard  34Xhaka  3Tierney

  7Saka       10Smith Rowe

14Aubameyang


(46)7Saka>>>25Elneny
(59)14Aubameyang>>>9Lacazette
(71)8Ødegaar>>>15Maitland-Niles


Substitutes
 32Ramsdale
 33Okonkwo
 22Marí
 20Tavares
 23Lokonga
 35Martinelli


Arsenal 1.jpg惨敗です。

本当に何も出来ませんでした。

このシティ戦に向けてアルテタ監督は
3バックを組んできました。

先発はGKは1レノが務め
3バックは21チェンバース、16ホールディング、
31コラシナツの3人が組みました。
WBは右に17セドリック、左が3ティアニーが入り
CMFは34ジャカと8ウーデゴールが組みました。
前線は右に7サカ、左に10スミス・ロウが入り
1トップを14オーバメヤンが務める
3−4−3が組まれました。

開始直後はまずまずの出だしだったと思います。
シティのビルドアップの出所を抑えようと
ブロックをしっかりと築き、
ボールを奪ったらしっかりと繋いだ所から
高い位置に上がってくるWBに
サイドチェンジのパスを送って
ピッチをワイドに使う形が
最初にあったプランだったと思います。
勿論、そこからのクロスを中で合わせる仕掛けが
現在のアーセナルにあっているかどうかは別ですが
自分達がやろうとしていた事は分かりました。

しかし早々に失点してしまった事で
そのプランは早くも崩れてしまいました。

7分、シウバが送った左サイドの裏への
ルーズなパスをジェズスに収められてしまい
ジェズス〜シウバ〜ジェズスと繋いだ所から送られたクロスを
ファーサイドに入ってきていた
ギュンドアンにヘッドで決められてしまい失点。

競り負けて中に入られてしまうリスクがあったとしても
シウバが送ったパスに対して
3ティアニーが最初から全速力でボールに向かっていたら
先にボールに触ってクリアー出来ていたかもしれない
タイミングだっただけに
様子を伺いながら追った3ティアニーの対応は
ルーズ過ぎた様に感じます。

その後もクロスを入れたジェズスに対しても
全くプレッシャーを掛ける事が出来なかったのも
ルーズ過ぎる対応であり
そのジェズスの滞空時間の長いクロスに対して
頭を越されてしまった21チェンバースの対応は
明らかなミスだったと思います。

バックステップを踏みながらの難しい対応だったとはいえ、
あれだけ滞空時間があった事を考えれば
なんとしてでも触らなければならなかったと思います。

そして2点目もすぐに奪われてしまいました。

12分、リスタートからの流れで
やや左サイドの位置からシウバが中に送ったボールが
クリアー出来ずにそのまま抜けて行ってしまい
それをトーレスに押し込まれて失点。

中に入れられたシウバのパスは
ルーズなパスでしたので
本来ならばトーレスの所まで抜けて行く様なパスではなく
一番前で対応した17セドリックが
クリアーしなければならなかったと思いますが
空振りする様にクリアー出来なかったのは
あまりにもお粗末な対応だったと言わざる得ません。

それとは別に、この場面でラポルテの手が
21チェンバースの顔面を捉えていたにも関わらず
ファールを取らなかったのは正直納得出来ません。

ゴールの後にVARが介入しましたが
そのVARではサイドからの引いた画像のみで
チェックされていましたので
VARの担当者は21チェンバースへの暴力行為を
チェックしていたのではなく
オフサイドがあったかどうかしか見ていなかったのではないかと
大きな疑念を感じています。

実際、VARのチェックの後に映し出された中継の画面には
ラポルテの左手が21チェンバースの顔面に入っているのが
はっきりと映し出されており
それがたまたま伸ばしたラポルテの左手が
21チェンバースの顔に入った訳ではなく
完全に左ストレートを撃ち抜く様な格好で
ラポルテの掌底が21チェンバース顔面を捉えている所が
映し出されていましたので
誰がどう見てもファールだったと思います。

勿論、我々が知らない間にルールが変わっていて
顔面を殴ってもファールではなくなったのかもしれませんが
28分の31コラシナツの手が
ジェズスの顔面を捉えた場面では
ファールを取られただけではなく
警告も受けていましたので
手で顔面を捉えてしまった時は
今も昔もファールなのだと思います。

まぁ、ブレントフォード戦で
1レノの腕を抱え込まれて動けない様にされても
ファールではない事を基準に考えますと
顔を殴られる位は十分に許容範囲内であり
その様な暴力行為位で倒れてしまう方が
きっと悪いんでしょうね、、、。

とは言え、この場面がこの試合に敗れた事に対する
言い訳が出来る唯一のポイントであり
この序盤の2つの失点は勿論ですが
それ以外の場面でも壊滅的な守備の甘さはどうする事も出来ず、
仮にこのファールでこのゴールが取り消されたとしても
試合の結果は変わらなかったと思います。

そして更に状況を悪くしたのが
35分の34ジャカの一発レッドだと言うのは
言うまでもないと思います。

確かにイーブンのボールに対して
タックルを仕掛けた34ジャカは
ボールに触っていましたので
34ジャカとしてはカンセロの足を刈ったのは
ボールをカットした流れの中の不可抗力と
考えているのかもしれませんが
仕掛けたのが両足タックルの様な格好だった事を考えますと
言い訳は出来ない愚行であり、
この34ジャカの退場によって
この試合は終わってしまいました。

とは言え、顔面を殴ってもファールではないのであれば
危険なタックル位で退場処分を受けるのは
ジャッジのバランスとしては公平ではない様に感じますし、
週末の試合ではウルヴスのネヴェスの脛を
タックルを仕掛けたポグバの足の裏が完全に捉えていましたが
それでもファールにすらなりませんでしたので
統一した判定基準と言う物が
PLの審判団には存在しないのかもしれません。

仮にその様な事はないと言うのならば
MLBの主審の様に気に入らない選手に対しては
ど真ん中のボールでも「ボール」と判定する様なほど
PLの審判団も腐っているのかもしれませんし
そもそもフットボールの試合を
ジャッジ出来る様なレベルではない
低レベルな人材が試合を裁いているのかもしれません。

年々レベルが落ちていく審判問題には
今シーズンもイライラさせられそうです。

この後、数的不利になったアーセナルは
両WBが完全にDFラインに吸収された5バックになり
中盤も3センターの形の5−3−1になって
自陣ゴール前に閉じこもって
試合が終わるまで耐えるだけの
状況になってしまいました。

それでもその後も3ゴールを奪われてしまい
最終的に5−0にされて終演。

1レノのファインセーブがなければ
もっとゴールを奪われていてもおかしくない程
後半も悲惨な状況でした。

結局、5バックでゴール前を固めても
受け身になって、対応が後手に回ってしまったら
それはシティにとっては
自らのリズムで攻撃し続けられる状況になりますので
シティの攻撃陣はより鋭さを増してしまう
結果を招くだけだった様に感じます。

数的不利にならなければ
先手を打つ様に前に出て行って
シティのペースを乱す様な守り方をする
必要があったと思いますが
結局それとは真逆の事をせざる得ない状況に陥れば
ゴールを守りきる事が難しいのも当然だと思います。

そして、プレシーズンから一貫して指摘している様に
現在の守備陣は人の動きに対する意識が薄すぎる為に
ゴール前に入ってくるアタッカーを
捉える事が出来ないと言う問題があり
フリーランニングと
その動きに合わさるラストパスの質が
非常に高いシティの攻撃陣を
抑える事が出来なかったのも当然の結果だと思います。

6ガブリエウが怪我で離脱していて
4ホワイトが新型コロナウイルスに感染する等、
メンバーが揃っていないと言う問題もありますが
結局プレシーズンから一貫して
守備組織の改善が見られていないのは大きな問題です。

一方で確かにシティの前線には
高さという怖さがありませんので
22マリよりも小回りの効く
21チェンバースと31コラシナツを
3バックで起用したのも理解は出来ますが
プレシーズンから度々起用し、
先日のカラバオ杯でも起用していたとは言え
CBとしての経験値が乏しい
31コラシナツを3バックの一角で起用する秘策を
行わなければならないほど程、
22マリへの信頼度は落ちてきているのは心配です。

この週末のリザーブの試合に出場して
復帰間近の6ガブリエウと
そろそろ隔離期間が終わると思われる4ホワイトが
代表戦明けに戻ってくれば状況は変わるかもしれませんが
現状としてはCBのクオリティー不足は否めず
この試合の様な苦しい状況の時に
精神的な支柱の役割を担っていた
D.ルイスが抜けた穴はやはり大きく、
DFリーダーの欠如は今後も問題になってくると思われます。

そしてさらに問題に見えるのが右SBです。
この試合で右WBに起用された17セドリックは
攻撃面の精度やアイデアに乏しいのは勿論ですが
守備面でもアタッカーを抑えられなくなってきており
クオリティ不足を露呈していたと思います。

以前も書いたと思いますが
21チェンバースも悪くはありませんが
左SBの3ティアニーと比べますと
右SBのクオリティ不足なのは否めず、
攻撃面だけに限らずDFラインを安定させると言う面からも
この状況を是正する様なタレントが
やはり必要ではないかと思います。

開幕戦のブレントフォードは別としても
その後のチェルシーとシティとの2連戦で
大いに苦戦するのは想定内だったと思いますが
その想定を遥かに上回る様な
大きな差を見せつけられての連敗は
非常に不安です。

残りの移籍期間でどの様な立ち振る舞いをするか
非常に注目されますが
既存の選手の売却が進まない現状で
これ以上新たな選手の獲得が出来る様には
あまり感じません。

もし新たな選手の獲得が叶わず
退団予定の選手がそのまま残留する様な事になった場合には
チームが一つにまとまる事が出来なかった
昨シーズン前半の二の舞になるかもしれません。

しかし、この試合後のインタビューで
14オーバメヤンが
”We are Arsenal and we need pride”と
コメントをしました。

これまでの振る舞いや性格から考えますと
14オーバメヤンの口から
この様な言葉が聞けたのは
非常に大きな意味があると思います。

キャプテンとしてこの逆境から逃げずに
チームの誇りを賭けて戦うと言う決意表明であり
その様な強い気持ちがあれば
チーム内外から湧き出てくる懐疑論に屈する事なく
再びチームを立ち上がらせて
前に進ませてくれると思います。

まだ開幕3戦目です。

アーセナルの意地と誇りに賭けて
顔を上げて前に進み続けなければならないと思います。


C'mon Arsenal !!


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7サカ        PL:0G0A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:0G0A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:0G0A CC:1G0A 
14オーバメヤン    PL:0G0A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
19ペペ        PL:0G0A CC:1G1A


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