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2021/22シーズンに向けて〜〜補強のポイント、その2〜〜 [Arsenal F.C.]

2021/22シーズンに向けて:補強のポイント、その2

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〜〜CMF・DMF〜〜

今シーズンのこのポジションは
左CMFに34ジャカ、
右CMFに18トーマスが入る形を基本として
それを8セバージョスと25エルネニーが
バックアップする4人体制が組まれていました。

34ジャカは相変わらず安易なミスを犯す場面や
不要なファールもありますが
時にバックラインまで下がって
攻守にCBをフォローする役割や
3ティアニーが上がって空けたスペースを埋める役割など
アルテタ監督が目指すスタイルの中で
重要な役割を担っており
18トーマスも今シーズンは怪我が多かったとは言え
中盤のフィジカル的な強度をもたらすタレントとして
存在感を示したと思いますので
来シーズンもこの2人が中心になると思います。

一方で中盤のクリエイティブな面が期待された
8セバージョスはそのクリエイティブな面を発揮する事が出来ず
反対に失点に繋がるミスも多く
その期待に応える事が出来ませんでしたので
そのままレアル・マドリーに戻る事になると思います。

25エルネニーに関しては
契約が2022年夏までになっている為に
この夏はターニングポイントになりますが
確かに常時先発を担う様なタレントではないかもしれませんが
攻撃面に関しては気の利いたポジショニングで
中盤の潤滑油として関与し、
守備面に関してはとにかく献身的に振る舞える事を考えますと
本人がバックアッパーとしての立場を受け入れるのならば
貴重なバックアッパーとして
チームに残って欲しいと思っています。

よって来シーズンも今シーズンと同様に
4人体制を基本とするのならば
最低でもローン期間が終わる8セバージョスに代わる
4人目の選手が必要になるのは勿論のこと、
ここに来て34ジャカが移籍を希望していると言う話もあり
さらなる再編が必要になる可能性があります。

現状としてはまずローン移籍に出ている
11トレイラ、29グエンドゥージ、28ウィロック、
15メイトランド=ナイルズをスカッドに戻すかどうかが
一番最初のポイントになると思いますが
各々の選手には色々な事情があります。

アトレティコにローンで出ている11トレイラは
家族の問題で南米へ戻る事を強く希望している為に
少なくともロンドンに戻ってくる事はないと思います。

29グエンドゥージもアルテタ監督との関係性が壊れたままですので
アルテタ監督が退任しない限りは
アーセナルに戻ってくる事はないと思います。

生え抜きの2人が戻ってくる事が一番現実的だと思いますが
それぞれの選手はローン先で定期的な出場機会を掴んではいますが
メンバーが異なり既に出来上がったチームへ
シーズン途中で加入する難しさがあるのかもしれませんが
それぞれのチームでは
自らボールに関与するプレーよりも
受け身の状態でプレーしている場面が多い所は
観ていて非常に気になります。

確かにここ最近の28ウィロックは
貴重なゴールを連発して得点を奪えるMFとして
新たな側面を観せ始めていますが
ゲームを作る等のCMFとしての働きは十分とは言えず、
ブルース監督が評している様に
CMFではなくセカンドストライカー的なポジションに
28ウィロックは適正があるのかもしれません。

どちらにせよこの生え抜きの2人も
このままの状況のままならば
アーセナルに戻ってきても
今シーズンの前半と同様に
アルテタ監督のスタイルに
適応する事は難しいかも知れません。

個人的にはリザーブに所属している
66アジーズに期待しています。
今年19歳になる66アジーズはアーセナルだけではなく
イングランド代表でも期待されている逸材と言われており
そろそろファーストチームへの昇格が決まっても
おかしくないと思いますが
さすがにいきなり4人目のCMFとして抜擢するのは難しく
5人目のCMFと言う立ち位置か
ファーストチームでの定期的な出場機会を与える為に
シーズンローンに出る可能性の方が高いかもしれません。

よってローンに出ている既存の選手の中から
補充する事が出来なければ
新たな選手の補強が必要になると思われ、
そのターゲットは8セバージョスが応えられなかった
クリエイティブな役割を担う選手か、
怪我が多い18トーマスをバックアップする
フィジカル的強度の高い選手が
ターゲットになると思われます。

財政状況的にこのポジションに
どれだけ投資できるかは分かりませんが
少なからず補強に動くと思われます。


〜〜トップ下・サイドアタッカー〜〜

昨シーズン終盤から引き続き
可変式3バックシステムを使用していた
シーズン前半は右に新加入の12ウィリアン、
左に14オーバメヤンを起用する形を基本とし
それを19ペペや24ネルソンがバックアップしていましたが
結果が出ずに低迷した為に
年末のチェルシー戦から
32スミス・ロウをトップ下に抜擢し
ここまで主に左WBで起用していた7サカを
右サイドアタッカーの位置で起用した事で
チームの機能性は著しく向上させる事に成功しました。

その後、冬の移籍期間でレアルからローンで獲得した
11ウーデゴールが速やかにチームに適応した事もあり
シーズン後半は7サカ、11ウーデゴール、
32スミシウ・ロウの3人を中心に
14オーバメヤンや19ぺぺを組み合わせる形に落ち着きました。

来シーズンに向けて
右サイドの逆足のサイドアタッカーとしての7サカと
トップ下でもサイドでも
攻撃陣のテンポを挙げる役割を担う32スミス・ロウが
アーセナルの2列目の中心となると思いますが
今シーズンの14オーバメヤンは
これまでの様なキレを完全に失い
しかもそのキレを最後まで取り戻す事が出来ませんでしたので
そろそろウイングストライカーとして限界かも知れません。
仮にサイドで起用するならば
ある程度の運動量が求められる4−2−3−1ではなく
守備への負担が少し減る4−3−3への移行を考える必要性があり、
反対にフィニッシュに特化させる
CFに戻す時期に来たのかも知れません。

一方で今シーズン大きく成長したのが19ペペで、
PLとアーセナルへの適応が完全に終わったと言えると思います。
従来の右サイドのみならず
左サイドで純粋なウイングプレーも出来る様になり
プレーの幅は確実に広がった印象です。

反対に最後まで適応出来なかった12ウィリアンは
場合によってはこのまま構想外になる可能性もあり
補強資金を得る為に、そしてコストカットの為に
1年でアーセナルを後にする可能性は否定出来ないと思います。

同じく結果を出せなかった24ネルソンも
来シーズンの構想から外れる可能性はありますが
まだ21歳と若い事を考えますと
成長を促す為にもう一度ローンに出す可能性は否定出来ません。

その一方で昨シーズンの怪我から年末に復帰した35マルティネッリは
シーズン終盤になり本来の輝きを観せ始めていますので
これまで14オーバメヤンが担っていた
ウイングストライカーの役割は
来シーズン以降は35マルティネッリが引き継ぐ可能性があると思います。

来シーズンに向けてサイドに関しては
サイドから仕掛ける役割を担う右の7サカと
左右どちらでも対応可能になった19ぺぺ、
ウイングストライカーとして35マルティネッリ、
そして場合によって14オーバメヤンや32スミス・ロウも
起用可能ですのでこのままの布陣でも
不足感はそれ程ありませんが
問題はトップ下を担う事が出来るのが
32スミス・ロウしかいない所だと思います。

シーズン後半違いを観せた11ウーデゴールは
ローン期間が終わればレアルに戻る事になっていますので
トップ下を担う事が出来るのは
32スミス・ロウしかいなくなってしまいますが
実質レギュラーとしては
まだ半年しかプレーしていない事を考えますと
過度のプレッシャーに曝す事は良いとは言えず
ある程度その役割を分担出来る選手が必要に感じます。

よってこの夏の移籍期間では
トップ下を担える攻撃的MFの補強は重要ポイントであり
反対に12ウィリアンと24ネルソンは
放出する可能性があると思います。


〜〜CF〜〜

今シーズンのCFは9ラカゼットを中心に
14オーバメヤンを併用し、
この2人をバックアップする30エンケティアが
カップ戦等で起用されていました。

しかしこれまでチームの得点源だった
14オーバメヤンが不振に陥り
例年の半分しかゴールを奪う事が出来ず、
その分9ラカゼットが頑張ったと思いますが
現在の13ゴールは例年通りのゴール数であり
不振だった14オーバメヤンを
カバーするだけのゴール数を
挙げた訳でもありませんでした。

とは言え、現在のシステムでは
9ラカゼットはゴールと共に
前線のターゲットマンとしての役割が求められ
実際そのポストプレーでチームに大きく貢献していたと思います。

一方で30エンケティアも
カップ戦では結果を出していましたが
PLでは中々結果を出す事が出来ずに
14オーバメヤンの不振をカバーする存在感は観せられませんでした。

結局今シーズンのストライカー陣は
期待する様な結果を出す事が出来ませんでしたので
来シーズンに向けて何らかの動きがあると思われます。

そこでまず注目されるのが9ラカゼットの去就です。

今年30歳になる9ラカゼットの契約は
2022年夏までと言われていますので
この夏は契約を延長するかどうかの
ターニングポイントの夏になる為に
メディアでは移籍の噂が絶えません。

実際、財政的に厳しい状況を考えますと
今まで以上に大きく昇給する事は難しく
契約延長を行うにしても減俸での延長になる可能性も
十分にあると思います。
反対にこの夏に残りの契約が1年になる選手の中では
最も市場価値が高い選手でもありますので
補強資金を得る為に放出される可能性も
否定は出来ないと思います。

一方の14オーバメヤンは契約延長したばかりですので
基本的には残留する事になると思いますが
今シーズンは現在の週給に
見合った働きをした訳ではない事を考えますと
支出削減の為に14オーバメヤンの放出に動く可能性も
否定出来ないと思います。

しかし、9ラカゼットにしても14オーバメヤンにしても
ビッグクラブ以外のクラブにとっては
現在の週給は非常に高額であると言うのは言うまでもありませんので
獲得に動く事が出来るクラブは限られていると思います。
同時にそのビッグクラブにしても財政状況が悪化している為に
それなりの移籍金で獲得に動く事が出来るクラブが
本当に現れるのかどうかにも疑問を感じます。

よって補強資金を捻出する為に
9ラカゼットか14オーバメヤンのどちらかの選手を
放出する可能性は否定出来ませんが
実際買い手が現れなければ
揃って残留する可能性も残っていると言う
どっち付かずの状況が最後まで続くかもしれません。

一方で先日契約延長した38バロガンは
来シーズンはファーストチームへ昇格してくると思われ、
今シーズン30エンケティアが担っていた
第3ストライカーの立ち位置に入ると思われますので
30エンケティアの去就は微妙な状況です。

その30エンケティアの契約も2022年夏までと言われていますので
この夏に放出される可能性は否定出来ません。
しかし生え抜きの選手であり
U-21イングランド代表の最多得点記録を持っている事を考えますと
契約延長した上で来シーズンはPLの下位クラブへ
ローン移籍させる事が出来れば一番良い様に感じます。

この夏は9ラカゼットか14オーバメヤンのどちらかを
放出する可能性がありますが
14オーバメヤンを放出する様な事になったとしても
35マルティネッリがその役割を引き継ぐ事が出来ますが
9ラカゼットを放出した場合には
同じ様な役割を担う事が出来るストライカーは
現在のスカッドにはいませんので
新たなストライカーが必要になると思われます。


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この夏の補強ポイントとしては

1、3ティアニーをバックアップする左SBの実力者

2、トップ下でプレー出来るクリエイティブ能力の高い攻撃的MF

3、第2GK又は1レノの去就によっては正GK

4、中盤のクリエイティブな役割を担うCMFもしくは
  18トーマスをバックアップするフィジカル能力の高いDMF

5、2ベジェリンが移籍した場合には右SBのレギュラー候補

6、9ラカゼットや14オーバメヤンが移籍した場合には新たなストライカー

7、23D.ルイスが退団した場合には場合によってCB

と個人的には考えます。


・・・つづく。


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