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EL5:ARSENAL vs Rapid Vienna [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 4−1 Rapid Vienna
2020年12月3日(木)Europa League, Emirates Stadium

Goal 
 (10)9Lacazette
 (17)22Mari(←24Nelson)
 (44)30Nketiah
 (47)Kitagawa
 (66)32Smith Rowe(←15Maitland-Niles)


13Rúnarsson

 17Soares  20Mustafi  22Mari  31Kolasinac

15Maitland-Niles   25Elneny  

24Nelson    9Lacazette     19Pépé 

30Nketiah


(63)25Elneny>>>8Ceballos
(63)24Nelson>>>12Willian
(63)9Lacazette>>>32Smith Rowe
(70)20Mustafi>>>21Chambers
(81)30Nketiah>>>38Balogun


Substitutes
 1Leno
 33Macey
 16Holding
 3Tierney
 28Willock
 66 Azeez
 7Saka 


Arsenal 1.jpg4発快勝!!

9ラカゼットをトップ下に配置した
新たなシステムが機能して
ラピッド・ウィーンを圧倒しました。

先発はGKに13ルナルソン、
DFラインは右SBに17ソアレス、
左SBには新型コロナウィルスが陽性で
離脱していた31コラシナツが戻ってきました。
そしてCBは昨シーズンの怪我から復帰した22マリが
20ムスタフィと組み、
CMFで25エルネニーと共に起用されたのは
15メイトランド=ナイルズでした。
2列目は右に24ネルソン、左に19ぺぺ、
トップ下に9ラカゼットが入り
1トップを30エンケティアが務める
4−2−3−1が組まれました。

この試合もUEFA.tvのダイジェスト等しか
観る事が出来ませんでしたが
先発メンバー表を見た時には
30エンケティアと9ラカゼットの
2トップかと思っていましたが
9ラカゼットは30エンケティアの後ろに付き
相手の2ラインの間を自由に動いて
中盤と前線との繋ぎ役としてプレーしていましたので
ポジション的にはトップ下に入っていたと思います。

まず先制点はその9ラカゼットの
強烈なロングシュートが決まりました。

10分、ルーズボールを収めた9ラカゼットが
そのまま右脚を振り抜きました。
その右脚から放たれたブレ球のロングシュートは
GKの手前で急激にスライスして
ゴールネットに突き刺さり先制ゴール!!

このゴール以外でも
トップ下に配した9ラカゼットは
ゴールに迫る場面が何度かありました。

26分過ぎ、右サイドに開いた位置の17ソアレスから
ハーフスペースの24ネルソンへ折り返され
その24ネルソンからやや下り目の位置に残っていた
9ラカゼットへラストパスが送られました。
ダイレクトで右脚を振り抜いた9ラカゼットのシュートは
惜しくもポストの外側を叩いてゴールなりませんでしたが
完璧に崩した場面だったと思います。

そして57分過ぎの場面でも
左サイドの19ぺぺから送られた鋭いクロスを
一歩遅れて入ってきた9ラカゼットが受けて
右脚を振り抜きましたが
これもGKのファインセーブで防がれてしまい
惜しくもゴールなりませんでした。

この2つの決定機が示す様に
9ラカゼットをトップ下に起用した効果が
この試合では出ていたと思います。

今までならばゴールに向かって走り込むのが
9ラカゼットの役割ですが
その動きにより一緒にDFラインが下がって出来る
その前のスペースに入ってくる選手がいないと言う問題が
よく観られたと思いますが
この試合ではゴール前に走り込む役割は
30エンケティアが担い
その役割から解放された9ラカゼットが
DFラインの前に出来るスペースに
しっかりと入り込んでいました。
この辺りはやはりチャンスの匂いを嗅ぎ分ける事が出来る
ストライカーをトップ下に配した利点だと思いますし
ここ最近シュートチャンスが巡ってこない試合が多かった
9ラカゼットにしても
良い形でシュートを撃つチャンスが増えていましたので
トップ下に9ラカゼットを配した采配は
成功だと思います。

一方で中盤と前線の繋ぎ役としては
2ラインの間で9ラカゼットが一度収める事で
15メイトランド=ナイルズ等が上がってくる時間と
前線が動き出すタイミングを計る時間が得られると共に
3点目の場面の様に
そこから仕掛けの鍵となるパスを送り
決定機も演出していたと思います。

44分、19ペペ〜31コラシナツ〜
30エンケティア〜9ラカゼットへと
ダイレクトで繋いだ所から
9ラカゼットが送ったスルーパスで
19ぺぺが左サイドの裏へ抜け出しました。
そしてそこからの折り返しを受けた24ネルソンが
落としたボールを走り込んできた30エンケティアが
ダイレクトで右脚を振り抜きましたが
一度はGKのファインセーブで防がれてしまいましたが
そのこぼれ球をヘッドで押し込みゴール!!

その9ラカゼット以外では
19ぺぺと15メイトランド=ナイルズが
印象的だったと思います。

この試合での19ペペは
本来得意としている右サイドではなく
左サイドに入った事でより縦への仕掛けの意識が強く
特に積極的に裏へ抜け出す動きが
3点目の場面では9ラカゼットのスルーパスを引き出し
64分過ぎの場面では8セバージョスのスルーパスを引き出した様に
タイミング、連動性共に非常に効いていたと思います。

前節のモルデ戦でもそうでしたが
リーズ戦での愚行で退場処分を受けてからの19ペペは
その失態を何とか取り戻そうとしているのか
全ての面で積極的に、そして全力で取り組んでいる様に観えます。
それがこれまでどこか借りてきた猫の様に
周りを気にしながらプレーしている様に観えていた所がなくなり
何か迷いが吹っ切れた様に観ますので
これからの19ペペは非常に楽しみです。

一方の15メイトランド=ナイルズは
本職のCMFで起用されましたが
ゴールに向かうダイナミックなフリーランニングが
非常に効いていたと思います。

特に66分の4点目の
32スミス・ロウのゴールをアシストした場面での
ボールを持ちながらタメを作っていた19ペペを
トップスピードで追い越して行って
裏に抜け出したフリーランニングは素晴らしかったと思います。

SBやWBで起用された時の15メイトランド=ナイルズは
クロスの精度やサイドからの仕掛けのアイデアに
大きな問題があると思いますが
この様な大胆かつ効果的なフリーランニングが出来るのならば
攻撃が停滞していた時に
後方からプッシュして攻撃陣を活性化させる
オプションとしては面白い存在になるのではないかと思います。

しかし良かった所だけではなく
問題点もあったと思います。

UEFA.tvのダイジェスト画像の様に
ゴールを奪った場面や
完璧に崩した場面が幾つもあった一方で
細かなミスでチャンスを活かせなかったり
もっと上手く仕掛けられていたら
もっとゴールを奪う事が出来そうなチャンスが
同じ数くらいあったのも事実だと思います。

ELは格下のクラブが相手でしたので
多少チャンスを活かせなくても
勝敗を左右する事はないと思いますが
PLの試合では巡ってきたチャンスを活かせなければ
勝敗を左右する可能性がありますので
プレーの確度をもっと挙げる必要があると思います。

もう一つはGKの13ルナルソンです。
失点の場面では最初のシュートは
見事なファインセーブで凌ぎ
31コラシナツがブロックした
2つ目と3つ目のシュートに対しても
しっかりと反応していましたが
その後一瞬気持ちが切れた様に棒立ちになってしまい
準備が出来ていないまま撃たれた
北川のシュートは簡単に決められてしまいました。

仮に1レノならばボールデッドになるまでは
一瞬たりとも気を緩める事はないと思いますので
この辺りは13ルナルソンの甘さなのかもしれません。

そして74分過ぎの右CKの場面では
前に飛び出しましたが
その前にヘッドで合わされてしまい
競り合う所か完全に遅れてしまっていました。
特に前に飛び出すタイミングが明らかに遅れており
しかも遅れているにも関わらず
無謀に突っ込んだ様に観えましたので
この場面の対応は1レノをバックアップする第2GKとしては
非常に不安を感じる対応だったと思います。

とは言え、動きが少なく完全に停滞していた
ここ最近の攻撃陣に比べて
各々の選手は非常にアグレッシブに動き回り
その動きにより攻撃陣は活性化していたと思います。
そしてこの流れをPLでも実行出来れば
これから必ず良くなると思います。

次は現在PL首位スパーズとの
アウェイでのノース・ロンドン・ダービーです。
9ラカゼットをトップ下に配した新しいシステムで
攻撃的に振る舞うのか?
それとも可変式3バックシステムで
好調のスパーズの攻撃陣を抑え込む事を第一に考えるのか?
どの様な戦術をとるかは分かりませんが
このダービーで勝利出来れば
チームの状態は大きく変わると思いますので
勝利を目指して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:0G2A EL:0G1A
6ガブリエウ     PL:2G0A 
7サカ        PL:1G0A EL:0G1A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G1A
9ラカゼット     PL:3G0A EL:1G0A
12ウィリアン     PL:0G3A
14オーバメヤン    PL:2G1A CS:1G0A EL:1G0A
15M=ナイルズ    PL:0G0A EL:0G1A 
19ペペ        PL:1G0A EL:3G2A
22マリ        PL:0G0A EL:1G0A
23D.ルイス      PL:0G0A EL:1G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:2G3A
30エンケティア    PL:1G0A CC:1G0A EL:2G0A
32スミス・ロウ    PL:0G0A EL:1G1A
38バログン      PL:0G0A EL:1G0A


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