2020/21夏の移籍期間が閉幕して [移籍情報]

2020/21夏の移籍期間が閉幕して


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IN

フラメンゴから
 CB パブロ・マリ(27歳)スペイン £800万(推定)

サウサンプトンから
 右SB セドリック・ソアレス(29歳)ポルトガル代表 フリー

チェルシーから
 サイドアタッカー ウィリアン(32歳)ブラジル代表 フリー

ハダースフィールド・タウンから
 DMF ティム・アキノラ(19歳)イングランド フリー

フラム・ラルヴィーク(ノルウェー)から
 左WG ジョージ・ルイス(20歳)ノルウェー フリー

フェイエノールトから
 攻撃的MF サラ・エディーン(17歳)オランダ フリー

トッテナムから
 CB ジョナサン・ディンゼイ(20歳)イングランド フリー

リールから
 CB ガブリエウ・マガリャンイス(22歳)ブラジル £2700万(推定)

レアル・マドリーから
 攻撃的MF ダニ・セバージョス(24歳)スペイン代表 シーズンローン

ディジョンから
 GK ルナル・アレックス・ルナルソン(25歳)アイスランド代表 £150万(推定)

アトレティコ・マドリーから
 DMF トーマス・パーティ(27歳)ガーナ代表 £4500万(契約解除金)

マルメから
 ストライカー ニコラ・メラー(18歳)スウェーデン 移籍金£45万(推定)

アヤックスから
 サイドアタッカー ジョエル・イデホ(17歳)オランダ 移籍金非公表


OUT

シュトゥットガルトヘ
 CB コンスタンティノス・マヴロパノス(22歳)ギリシャ シーズンローン

MVVマーストリヒト(オランダ2部)へ
 右SB ザック・スワンソン(19歳)イングランド シーズンローン

ジリンガムFCへ
 CB ゼック・メドレー(20歳)イングランド シーズンローン

ジリンガムFCへ
 右サイドアタッカー トレイ・コイル(19歳)イングランド シーズンローン

スウィンドン・タウンヘ
 CMF マット・スミス(19歳)イングランド シーズンローン

カーディフ・シティヘ
 右SB ジョルディ・オセイ=トゥトゥ(21歳)イングランド シーズンローン

リーズ・ユナイテッドへ
 CF サム・グリーンウッド(18歳)イングランドU-18 £150万+&(推定)

ASローマへ
 攻撃的MF ヘンリク・ムヒタリアン(31歳)アルメニア代表 フリー

コヴェントリーへ
 CMF ベン・シーフ(22歳)イングランド シーズンローン

ドンカスター・ローヴァーズへ
 ストライカー タイリース・ジョン=ジュールス(19歳)イングランドU-19 シーズンローン

アストン・ヴィラへ
 GK エミリアーノ・マルティネス(28歳)アルゼンチン代表 £2000万(推定)

イプスウィッチ・タウン
 CB マーク・マクギネス(19歳)アイルランドU-19 シーズンローン

ブラックプールへ
 CB ダン・バラード(20歳)北アイルランド代表 2021年1月末までローン

ヘルタ・ベルリンへ
 CMF マテオ・グエンドゥージ(21歳)フランスU-21 シーズンローン

アトレティコ・マドリーへ
 守備的MF ルーカス・トレイラ(24歳)ウルグアイ代表 シーズンローン

シューズベリー・タウンへ
 GK デヤン・イリフ(25歳)北マケドニア 2021年1月末までローン  

ロッチデールへ
 左SB トラジ・ボラ(21歳)イングランド 2021年1月末までローン  

サウスエンド・ユナイテッドへ
 CMF ジェームス・オラインカ(19歳)イングランド 2021年1月末までローン

オールダム・アスレティックへ
 CB ハリー・クラーク(19歳)イングランド 2021年1月末までローン

ドーヴァー・アスレティックへ
 GK トム・スミス(18歳)イングランド 2021年1月末までローン


(年齢は9/12時点)


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アルテタ監督が就任してから
初めて迎えた夏の移籍期間は
新型コロナウイルスの影響で
クラブの財政状況が悪化してしまった為に
十分な補強資金を準備する事が出来ずに
難しい移籍期間になってしまったと思います。


まずこの夏の移籍期間が始まる前に
個人的に挙げていた補強のポイントは

1、即戦力のCB

2、ローン期間が終了する8セバージョスと共に
  11トレイラが移籍する可能性のあるCMF・DMF

3、14オーバメヤンが引き抜かれた場合には
  その穴埋めとしてのストライカー、サイドアタッカー

4、9ラカゼットが引き抜かれた場合にはその穴埋めとなるCF

5、2ベジェリンをバックアップする右SB

6、10エジルが退団した場合にはその穴埋めとなる攻撃的MF

7、26マルティネスが引き抜かれた場合にはその穴埋めとなる第2GK

この7つでした。


まずこの移籍期間で一番積極的に補強に動いたのが
「1」のCBに対してだったと思います。
昨冬からローンで加入していた
22マリの買取りを早々に決めると共に
リールから6ガブリエウを獲得して
2人の左利きのCBをスカッドに加えました。

22マリは昨シーズンの怪我からまだ復帰していませんが
6ガブリエウは怪我人が続出している影響もありますが
開幕戦から起用され
加入直後とは思えない適応力の高さと確かな実力を観せて
将来的に主軸になる可能性を示したと思います。
そしてこの夏で契約が切れる23D.ルイスの契約延長も決まり
ローンバックしてきた4サリバが正式に加わったCBは
新たな時代に向けての刷新が始まったと思います。

同時に「5」の2ベジェリンのバックアッパーに対しても
昨冬からローンで加入し
この夏にサウサンプトンとの契約が切れた17ソアレスを
そのまま獲得しましたので
ここ数シーズン懸念だった
DFラインの強化は大筋達成出来たと思います。

そして当初移籍の噂が絶えなかった
14オーバメヤンとの契約を延長する事が出来た事は
チームにとって非常に大きなポイントだったと思います。
この14オーバメヤンの契約延長と共に
9ラカゼットの残留も決まった事で
「3」「4」のCF、ストライカーの補強の
必要性がなくなりましたので
戦力的にも財政的にも非常に助かったと思います。

この夏に決断が迫られていた
1レノとマルティネスの正GK問題は
アルテタ監督が1レノを正GKに指名した事で決着し
マルティネスはアストン・ヴィラへ
移籍する事になってしまいました。
勿論、マルティネスを失う事は
チームにとっては大打撃ですが
その一方でマルティネスは
正GKでプレーする時期を迎えていましたので
今後のキャリアを考えれば
正GKとしてプレー出来るアストン・ヴィラへの移籍を
決断した事は理解出来ます。

同時に£2000万(推定)と言われる移籍金は
結果的にトーマスの獲得資金の一部になった事を考えれば
この移籍はwin-winの関係だったと思います。

そして「7」のマルティネスに代わる第2GKとして
13ルナルソンを£150万(推定)で獲得出来たのは
実力面に関してはまだ不透明の所は残っていますが
良い取引だったと思います。

その一方で10エジルは移籍する事なく
残留する事になりましたが
実質的に構想外になっている関係で
「6」のチームに創造性をもたらす
新たなチャンスメイカーとして
12ウィリアンを獲得しました。

PLでの実績は言うまでもない12ウィリアンは
既に数シーズン共にプレーしてきた様に
チームに馴染んでおり、
早くもチャンスメイカーとしての力を
発揮していると思います。
そして何よりも財政的に苦しい状況の中で
チェルシーからフリーで獲得出来たのは
非常に大きなポイントであり
32歳という年齢的なリスクはありますが
まだしばらくの間はトップレベルのプレーを
観せてくれると思いますので
良い補強だったと思います。

しかしこの夏の間常に話題に挙がっていた
リヨンのアワールの獲得にも
最後の最後まで動いていた様ですが
最終的に獲得出来なかったのは残念でした。

フランス代表の次代を担うクラックであるアワールは
近い将来メガクラブへのステップアップが予想されており
それらのメガクラブとは
資金的に太刀打ち出来ないアーセナルにとっては
もしかしたらこの夏が獲得出来る
最後のチャンスだったかもしれません。

実際、ユベントスやパリSG、レアル・マドリード等も
興味を持っていた様ですが
それらのクラブも新型コロナウイルスの影響で
この夏の高額投資を控えていた関係もあり
交渉のテーブルに付いていたのは
アーセナルのみだったと言われています。

勿論、そのアーセナルも財政的に苦しいのは変わりがなく
金銭+29グエンドゥージ等で
獲得を目指した様ですが
29グエンドゥージはリヨンに拒否され、
その上、今シーズンのCL・ELの出場権を逃した為に
財政的に切迫しているリヨンが
最終的に移籍金の値下げに応じると
考えていたのかもしれませんが
その予想に反して移籍金の値下げに応じる事もなく
£4500万以上の移籍金を求める姿勢を
最後まで崩す事がなかった為に
断念せざる得なかったのは残念でした。
アワール本人とは個人的な合意が
得られていたとの話もありましたので
獲得出来なかったのは今後に向けて
大きな損失になるかもしれません。

その一方でアワールの獲得には失敗しましたが
その資金を使って移籍期限最終日に
アトレティコから18トーマスを獲得出来たのは
かえって良かったのかもしれません。

現在のアーセナルの問題点としては
確かにシュートチャンスを作る事が出来ない
攻撃面での創造性の問題もあり
その解決策としてアワールの獲得に
動いていたと思われますが
同時に脆弱な守備面の問題もあり
現実的にその脆弱な守備の為に
勝ち点の取りこぼしが多いのも事実だと思います。
その守備面での脆弱さを改善させる為の
ラストピースと言えるのが
今回獲得した18トーマスだと思いますので
非常に大きな補強になると思われます。

これでレアルからの再ローンで8セバージョスを獲得した
「2」のCMF・DMFに関しても
大筋達成出来たと思います。

一方で余剰人員の整理が進まなかったのは
大きな問題だと思います。

5ソクラティスや29グエンドゥージや
10エジル等の構想外の選手、
11トレイラや31コラシナツ等の
移籍を希望していた選手等は勿論の事、
最終的に8名の選手を抱える事になっている
CBに関してはもっと積極的に
整理しなければならなかったと思います。

そして最終的に最終日に放出が決まった
11トレイラと29グエンドゥージにしても
移籍金を得る事が出来る完全移籍ではなく
ローン移籍と言う形になってしまいましたので
人員整理に関しては完全に失敗だったと言えると思います。

結果としてホームグロウン以外のシニア選手を
19名抱える事になった為に
ホームグロウン以外のシニア選手を
17名までしか登録出来ないPLでは
この中から2名外さなければならなくなりました。

まず先に発表されたELのAリストからは
怪我で年末年始まで離脱予定の35マルティネッリと
まだチャンピオンシップのクラブへの
移籍の可能性がある4サリバと共に
10エジルと5ソクラティスの2名が外されましたので
PLの登録枠から外されるのも
この2名の可能性が高いと思われます。

よって今後起用する事のないこの2選手に対して
1週間に合わせて約£44万程度の給与を
払い続ける事になるのは
財政的に苦しい現在のアーセナルにとっては大きな問題であり
この金銭的な損出は自らの首を絞める行為だと思います。

とは言え、補強資金が全くないと言われていた
この夏のアーセナルが
これだけ積極的に投資したのは
正直驚きでした。

この夏に選手を放出して得た資金は
マルティネスの£2000万(推定)
グリーンウッドの£150万(推定)の
合わせて£2150万(推定)程度だと思われますが
反対に選手獲得に投じた資金は
22マリに£850万(推定)
6ガブリエウに£2700万(推定)
13ルナルソンに£150万(推定)
18トーマスに£4500万(推定)の
合わせて£8200万(推定)程度だと思われ、
差し引き約£6000万(推定)程度
多くの資金を投じた事になります。

何はともあれ一人のグナとしては
この夏に思い切った投資に踏み切って
新たな選手を迎えた事は
素直に嬉しいと思いますが
一方でこの夏のアーセナルが
£6000万もの大金を
準備出来た事には正直驚きであり
本当に大丈夫なのかと
心配してしまう部分もあります。

こうしたファーストチームの補強の影で
所属クラブとの契約が切れた
20歳以下の若い選手を
積極的に獲得した所もこの夏の特徴だったかも知れません。
勿論、移籍金を支払って獲得する様な
名の知れたタレントは僅かですが
現在のスカッドでも下部組織出身の選手が増えてきている様に
再び下部組織の充実に舵を切った様に感じます。

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この夏は補強資金が殆どないと言われていましたが
最終的には約£6000万(推定)程度の資金を多く投じた様に
思ったよりも大きな投資を行った印象です。

しかも6ガブリエウと22マリを獲得し
4サリバがローンバックで合流したCBの刷新が進み、
念願だったフィジカル能力の高いDMFである
18トーマスを獲得した事で
守備面に関する補強は
大筋達成したと思います。

一方で攻撃面に関しては
メインターゲットだった
アワールの獲得には失敗しましたが
12ウィリアンをフリーで獲得し
8セバージョスを再ローンで獲得出来ましたので
少ない投資で最低限の補強は出来たと思います。

しかし補強資金を得る為に
この夏は大々的な人員整理が必要でしたが
思う様に売却する事が出来なかったのは大きな失敗であり
今シーズンのクラブの収支に
大きな影響を及ぼす事になると思われます。

補強面だけを考えますと
懸念だったCB、DMFに対して
強力な補強が出来ましたので

『90点』を与えても良いと思いますが

一方で選手の放出の失敗は
クラブの財政面に大きな問題を残したと思いますので
それを差し引いて

『70点』と評価したいと思います。


C'mon Arsenal !!


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