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CC3rd:Leicester vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Leicester 0−2 ARSENAL
2020年9月23日(水)Carabao Cup 3rd, King Power Stadium

Goal
 (57)Fuchs(og)
 (90)30Nketiah
 

1Leno

16Holding 23D.Luiz 31Kolasinac

15Maitland-Niles  28Willock  25Elneny  7Saka 

19Pépé        24Nelson

30Nketiah


(71)24Nelson>>>12Willian
(77)28Willock>>>8Ceballos
(87)7Saka>>>2Bellerín


Substitutes
 13Runarsson
 4Saliba
 34Xhaka
 9Lacazette


Arsenal 1.jpgカラバオ杯3回戦から
レスターと当たってしまうと言う
くじ運の悪さを観せてしまいましたが
サブ組中心で組まれたこの試合も
危なげなくしっかりと勝利を収め
4回戦に駒を進めました。

先発は新加入の13ルナルソンを
いきなり使って来るかどうかが注目されましたが
流石にギャンブルはせずに
GKには1レノを起用してきました。

確かに対戦相手がレスターという事もありますので
勝つ為には1レノを起用すると言うのは
当然の判断だと思いますが
その一方で13ルナルソンが起用出来ないのならば
第3GKである33メイシーを起用しても良かった様に
個人的には感じています。

なぜならば昨シーズンも
一度も公式戦で起用されなかった33メイシーを
公式戦の中で最も重要度が低いと思われる
カラバオ杯でも起用しないと言うのならば
一体どの様なタイミングで
公式戦で起用しようと考えているのか正直分かりません。
このままならば仮に1レノや13ルナルソンが故障した時に
公式戦で全く起用した事のない33メイシーを
本当に自信を持ってピッチに送り出す事が
出来るのかどうか分かりません。

そして今後は13ルナルソンがフィットすれば
カップ戦ではその13ルナルソンが起用される可能性が高くなりますので
この試合は33メイシーを公式戦で試す
絶好のチャンスだったと思います。
今シーズンも公式戦で起用されるチャンスが
33メイシーに訪れないのならば
経験を積ませる為にローン移籍に出すべきだと個人的には思います。

DFラインも4サリバが
公式戦デビューを果たすかどうかが注目されましたが
残念ながら起用は見送られました。
フィジカル的な問題なのか、
戦術理解度の問題なのかは分かりませんが
この試合でも起用してこなかったと言う事は
もうしばらく時間が必要なのかもしれません。

とは言え、PLは適応の難しいリーグであり
昨シーズンの19ぺぺの様に
準備不足のまま起用して反対に調子を崩す選手もいますので
この先10シーズンの事を考えるのならば
今はまだ焦らずに完璧な状態に仕上げてから起用しても
決して遅くはないと個人的には思います。

よってこの試合は6ガブリエウに代わって
中央に23D.ルイスが復帰した
16ホールディング、23D.ルイス、31コラシナツの
3バックが組まれました。

WBには右に15メイトランド=ナイルズ、
左に7サカが入りましたが
2ベジェリンをバックアップするべき
17ソアレスの状態を確認する為にも
17ソアレスの起用が期待されましたが
怪我で起用出来なかったのは残念でした。

守備陣はレギュラークラスの選手を起用した一方で
攻撃陣は中盤に28ウィロックと25エルネニー、
前線の右に19ぺぺ、左に24ネルソン、
1トップに30エンケティアと言う
サブ組が起用されました。

そう言う訳で新シーズンが開幕して
まだ出場機会が限られていたサブ組が
進化してきている現在のアーセナルのスタイルの中で
どの様なプレーを観せてくれるかどうかが注目されました。

まず前線の3人は明暗が別れた様に感じます。

この試合では左サイドに入った24ネルソンは
良かったと思います。
特に左サイドから鋭いドリブルでカットインしてきて
右脚を振り抜いたミドルシュートは
惜しくもGKに防がれてしまいましたが
シュートのインパクト、精度共に可能性を感じる
場面だったと思います。
それ以外の場面でも
2ラインの間のハーフスペースの辺りでボールに良く絡み
チーム最多の4本のシュートを放った様に
自らの持ち味をしっかりと示しながら
ゲームに関与し続けていたと思います。
勿論、長年一緒にプレーしてきた
30エンケティアや7サカや28ウィロックがいた事が
良かった部分もあると思いますが
ある程度長い時間プレーさせた方が
良いリズムに乗れるタイプの選手なのかもしれません。
そう言う意味では確かに出場機会を得る為に
ローン移籍に出ると言うのは
理に叶っていると思いますが
その一方で同じ様なプレースタイルである
12ウィリアンと共にトレーニングを積めば
常に試合に関与する様な選手へ成長する
手助けにもなると思いますので
チームに残る事も間違いではない様に感じます。
実際ここまでの12ウィリアンを観ていますと
90分間フル出場でプレーする事は難しそうですので
チームのに残ってもある程度の出場機会を得る事は
出来ると思います。

そして30エンケティアも良かったと思います。
9ラカゼットとは違いその存在感は
アタッキングサードのエリアに限定されるのかもしれませんが
73分過ぎの場面のループシュートや
試合を終わらせた終了間際のゴールの様に
勝負所での嗅覚や貪欲さは勿論の事、
ペナルティ内の仕掛けの鋭さ、
ポジショニングや動き出しの上手さ等
ストライカーとしての存在感をしっかりと示したと思います。

一方で19ぺぺは良くなかったと思います。
この試合のメンバーならば
本来ならば19ペペが仕掛けの中心として
振る舞わなければならなかったと思いますが
残念ながら先制点を奪った仕掛け以外は
印象に残るプレーはなかったと思います。

実際この試合のアタッキングサードでのプレーの比率が
左サイドが44.6%だったのに対して
右サイドは31.8%しかなかった様に
データー上でも右サイドは
機能していたとは言えなかったと思います。

勿論、良好な関係性が築けている
24ネルソンと7サカの左サイドに比べて
15メイトランド=ナイルズは戦術上の理由なのか
余り前に出て来る事がなかった為に
19ペペが孤立する場面が多く観られましたので
19ペペだけの問題とは言い切れませんが
その一方で昨シーズンも指摘した様に
周囲との連携性が築けていない問題は未だに続いており
この連携面での問題が解決出来なければ
今シーズンも本領を発揮するのは難しいかもしれません。

コミュニティー・シールド以来、
久しぶりに起用された28ウィロックも
この試合を観る限りでは
難しい立場にある様に感じます。

現在のシステムで28ウィロックを起用するのならば
CMFで起用するのは当然だと思いますが
元々のスタイルがアタッキングサードに侵入して
コンビネーションプレーで
存在感を示すスタイルだけに
どうしても中盤の深い位置がプレーの起点となる
現在のシステムのCMFのポジションですと
プレーの特徴が発揮しづらくなり
反対に中盤の深い位置に留まっても
元々ゲームメイカータイプではない為に
機能する訳ではないので
現在のシステムの中では起用しづらい様に感じます。

実際この試合の28ウィロックは
積極的に前に出てプレーする場面が多かったのですが
28ウィロックが前に出てしまうと中盤の底は
25エルネニー一人になってしまう為に
28ウィロックが空けた中盤の底には
15メイトランド=ナイルズが絞ってきて
カバーする約束事が出来ていた様に観えました。
しかしこの動きが右サイドの19ペペが
誰からもフォローされずに孤立してしまうと言う
原因にもなっていたと思いますので
この試合での右サイドは
問題を抱えていた様に観えました。

その15メイトランド=ナイルズは
この試合では存在感が薄かったと思います。
勿論、前記の様に28ウィロックが前に出た時は
中に絞って空いた中盤の底をカバーし、
28ウィロックが後ろに残っていた時には
15メイトランド=ナイルズが前に出ると言う
役割分担がなされていた影響もあると思いますが
結果としてはポジショニングやプレーエリアが
あやふやになっていた様に感じ、
個々のプレーもどこか中途半端の様に
観えてしまいました。

反対に終盤投入された2ベジェリンは
ペナルティ内をドリブルで切り込んで行き
30エンケティアのゴールを導いた様に
同じポジションでプレーしていても
明確なビジョンを持ってプレーしていた様に観えましたので
その2ベジェリンと比べますと
やはり物足りなさは否めませんでした。

現状の15メイトランド=ナイルズは
リバプールやシティと対戦する時の様な
相手のサイドアタッカーを無力化する役割を与えれば
良い仕事をするかもしれませんが
攻撃に比重を置いた試合では
7サカや2ベジェリンが優先されるのも
仕方がないかもしれません。

全体的に観ますと
レスターもサブ組中心で組まれた布陣だったとは言え
同様にサブ組が多く起用されたアーセナルは
危なげなく試合を進めたと思います。
前半こそはゴールに迫られる場面もありましたが
後半は高い位置で何度かボールを奪取する事に成功していた様に
前線から連動して仕掛けるプレスの鋭さは増しており
レギュラー組と同様に
戦術的な理解度はかなり上がってきている印象を受けました。

攻撃面も未だに適応に苦しんでいる19ペペは心配ですが
24ネルソンと7サカが組んだ左サイドからは
しっかりと崩す事が出来ており
30エンケティアも結果を出しましたので
今シーズンもこれらの若い選手達の
更なる成長を観る事が出来るかもしれません。

そういう意味でも
個々の選手の能力、チームとしての組織の成熟度で
レスターのサブ組よりは優っていた事を
確認出来た事は非常に良かったと思います。

次はPLリバプール戦です。
昨シーズン終盤では勝利し
先日のコミュニティー・シールドでも
互角の戦いが出来ましたが
昨シーズンの終盤は優勝が決まった後の消化試合であり
先日のコミュニティー・シールドでは
まだ休みボケが抜けきらないリバプールとの試合でしたので
現在のアーセナルの強さを計る指標には
なっていないと思います。

よって次のリバプール戦は
トップ4争いに返り咲く事が出来るのか?
そしてPL制覇へ挑戦するのに相応しいチームなのかどうか?
はっきりする試合になるかも知れません。

そしてこのリバプール戦で勝利を挙げる事が出来れば
本当の意味でPL制覇に向けての
名乗りを挙げる事が出来ると思います。


C'mon Arsenal !!



追伸、

DFラインには怪我人が多く残っており
どの様な組み合わせがベストメンバーなのかは
まだはっきりしていませんが
チーム全体としての底上げは順調に進んでいると思います。

これで夏の移籍期間は残り約1週間になりました。
その残りの時間の間にトーマスやアワールを獲得出来れば
完璧な補強になると思いますが
実際既存の選手の売却が進んでいない為に
補強資金を準備する事が出来ず
未だに獲得出来るかどうかは不透明のままです。

その上、イギリスの新型コロナウイルス感染者が
再び増加している為に
来月から再開される予定だったスタジアムへの観客動員の予定が
再び延期される可能性が出ている様です。
特にチケット収入への依存度が高いと言われるアーセナルにとっては
チケット収入がなくなると
収支のバランスが悪くなってしまいますので
場合によっては補強への投資を控えて
今シーズンの減収に備える必要があるかも知れません。

それでもトーマスやアワールの獲得に動くのならば
今まで以上に既存の選手の売却が必要だと思います。
勿論、11トレイラや5ソクラティスの様な
まだ今シーズン起用していない選手を売却するのは
大きな問題にはならないと思いますし
29グエンドゥージの様な移籍を希望している選手の
売却先をしっかりと見付ける必要があると思いますが
その一方でここ数試合で起用してきた選手を
売却するのは絶対に反対です。

アルテタ監督が就任してから
チームは確実に成長してきており
既存のメンバーでチームは固まり出していますので
そのチームの一部でも解体する事は
場合によってはチームを後退させてしまうリスクも
あると思います。

今まで以上にチーム力を上げる為には
補強をしなければならないと思いますが
財政的な問題を考えれば
かなり難しい状況になってきており
現在のチームを更に成熟させる方向に進む事も
個人的にはアリだと思っています。


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6ガブリエウ     PL:1G0A
7サカ        PL:0G0A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G1A
9ラカゼット     PL:2G0A
12ウィリアン     PL:0G2A
14オーバメヤン    PL:1G1A CS:1G0A
30エンケティア    PL:1G0A CC:1G0A


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