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2018/19シーズン〜〜CF総括〜〜 [Arsenal F.C.]

〜〜CF〜〜

9アレクサンドル・ラカゼット(28歳)
14ピエール=エメリク・オーバメヤン(30歳)
23ダニー・ウェルベック(28歳)
49エドワード・エンケティア(20歳)


Arsenal 1.jpg今シーズンは9ラカゼットと14オーバメヤンと言う
2人のエースを擁した様に
数年前では考えられない
充実した布陣だったと思います。

まず、今シーズンは14オーバメヤンが
22ゴールを挙げてPL得点王に輝きました。
これはアーセナルでは2011/12のロビン以来で
PLになってからはアンリ、ロビンに次いで
アーセナル では3人目の受賞です。
それ以外でも公式戦合計31ゴール7アシストを挙げ
エースに相応しい活躍を見せたと思います。

一方の9ラカゼットはPLでは13ゴールに留まりましたが
アシストは「8」挙げ
公式戦合計でも19ゴール11アシストと
こちらも十分な活躍を観せてくれたと思います。

しかもこの2人は公私ともに良好な関係で
エゴがぶつかり合ってお互いの足を引っ張り合う事はなく
お互いに良い刺激を与え合うと共に
よくサポートもしていると思います。

その様な2人の関係を最もよく表しているエピソードが
PL30節のユナイテッド戦のPKだったと思います。
前節のスパーズ戦の試合終了間際に得たPKを
14オーバメヤンが蹴りましたが
そのシュートをロリスに防がれてしまい
結果としてこのPKを決められなかった事で
アーセナルは勝利を逃してしまいました。

その事もありユナイテッド戦で9ラカゼットが倒されて得た
このPKはそのまま9ラカゼットが蹴っても
誰も文句を言う人はいなかったと思いますが
9ラカゼットは2、3声を掛けて
そのPKを14オーバメヤンに託し
その信頼に応える様に
14オーバメヤンは今度はしっかりと決めました。

この出来事はこの2人の間に結ばれている
強い信頼関係をよく表している出来事でしたが
そもそもこの2人の強い信頼関係は
昨シーズンの32節ストーク戦まで遡らなければなりません。

この試合では14オーバメヤンがすでに2ゴールを挙げて
ハットトリックにリーチが掛かっていた時に
試合終了間際にPKを得ました。
本当ならばPKキッカーに指名されていた
14オーバメヤンが蹴れば
ハットトリックを達成するチャンスでしたが
このPKを怪我から復帰してから
まだ調子が上がっていない9ラカゼットに譲った所から
この2人の強い信頼関係は始まっています。

そしてこの2人はその信頼関係だけではなく
プレーの面でも良い組み合わせだと思います。

スピードのある14オーバメヤンは
そのスピードを活かしたカウンターと
ゴール前のフィニッシュに特化する
生粋なフィニッシャータイプで
システムによっては
サイドのポジションでのプレーも受け入れます。
一方で9ラカゼットはゴール前の勝負強さと
ボールを収めて散らすポスト役もこなせる
万能型タイプで
その上、汚れ役も率先して行う献身性も特徴です。

シーズン当初はこの2人のどちらかを
1トップで起用して
残りの1人をサイドで起用するか
もしくはジョーカーとして
ベンチに控えさせておく試合が多かったのですが
シーズンが進むにつれて
この2人のストライカーとしての能力を
最大限に活用する為に
2トップでの起用が増えていきました。

その事により確かにこの強力2トップは
相手にとっては脅威になったと思いますが
その一方で2トップを組む為に
2列目から1人削る必要性が出てきてしまい
それにより攻撃面でのバリエーションが
減ってしまう問題も出てしまった様に感じます。

2列目の総括でも書きましたが
今シーズンは総シュート数が少なかった事からも
シュートに繋がるチャンスメイクの段階に
問題があったと思います。
そう言う意味では2列目の人数を1人削って
2トップを採用した事が
本当に良かったのかどうかと言う点は
よく考察する必要があると思います。

個人的にはこの2人は
独力でゴールをこじ開けてしまうタイプではなく
9ラカゼットは万能型と言えども
チャンスメイクの精度が
そこまで高いとは言えない事からも
ストライカーをサポートする
チャンスメイカーを充実させる方が重要ではないかと思っています。

来シーズンもこの2トップを活かすシステムを中心に
チームは作られて行くと思われますが
同時にこのどちらかの1トップで組むシステムのオプションも
しっかりと構築する必要性があると思います。

シーズン前半怪我で離脱した23ウェルベックが
最後までこの2人をバックアップする事が出来ていたら
さらに充実した布陣になっていたと思います。

23ウェルベックはこの2人に比べれば
決定力などは劣るかもしれませんが
その一方で恵まれたフィジカル能力を活かした
ダイナミックなプレーは
この2人にはない特徴だったと思います。
それだけにシーズン早々に足首の骨折で
シーズンを棒に振ってしまったのは残念だったと思います。

その23ウゥエルベックが退団する事で
来シーズンはさらに49エンケティアへの期待が
大きくなると思います。
この冬もローン移籍するチャンスがあった様ですが
その決まりかけていたローン移籍を
エメリ監督が待ったとかけて手元に置き続けた事からも
その期待が伺われます。

現状としては今シーズンと同様に
9ラカゼットと14オーバメヤンの2トップを中心に
この2人を49エンケティアがバックアップしながら
カップ戦を中心に出場経験を増やして行く形になると思われ、
もしかしたらここにブラジルから
マルティネッリと言う新鋭が加わるかもしれませんが
どちらにせよ来シーズンもアーセナルの中で
最も強力なポジションになるのは間違いないと思います。


C'mon Arsenal !!


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