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左SB、左WB〜31セアド・コラシナツ&18ナチョ・モンレアル [Arsenal F.C.]

31セアド・コラシナツ(25歳)

PL 22試合先発+2試合途中出場:5アシスト
EL 8試合先発+2試合途中出場:2アシスト
FA杯 2試合先発


Arsenal 1.jpg今シーズン大きく成長した選手の一人が
31コラシナツだと思います。

30代に突入した18モンレアルに代わる
左SBとして期待された昨シーズンは
残念ながらその実力を
発揮する事が出来ませんでしたが
今シーズンはその実力を
発揮し始めた印象です。

シャルケ時代から
31コラシナツの最大の武器は
重戦車の様にサイドを駆け上がる
豪快な攻撃参加であり
そこからの折り返しで
シュートチャンスを創造する所にあったと思いますが
昨シーズンは仕掛けの局面では個々のアイデアを重視する
ボスのスタイルに合わなかったのか
どこか迷いがある様なそぶりを見せて
その豪快な攻撃参加は
影を潜めていたと思います。

しかしエメリ監督が就任した事で
サイドからの仕掛けに
しっかりとした形と規律がもたらされ、
それによりどのタイミングでどの様に動くべきかと言う
明確なビジョンが与えられた事で
昨シーズン見られた迷いは消え
シャルケ時代の様な豪快さが蘇ってきたと思います。

そしてその豪快なサイドからの仕掛けの機能性が
更に高まったのが
左サイドの17イウォビと組んだ時だったと思います。
17イウォビと組んだ時には
まさに「阿吽の呼吸」と言えるほど
息のあったコンビネーションを観せ
DFラインの裏へ送ったスルーパスで
いとも簡単に深い位置まで侵入し、
そこから送られる折り返しで
何度となくシュートチャンスを創造していました。

この2人のコンビネーションは
ある時期は分かっていても止められない程の切れ味があり
特に2ベジェリンが怪我で離脱してからは
アーセナルの攻撃はこの左サイドに
頼りっきりになる場面もありました。

しかし、シーズンが進むにつれて
アーセナルの攻撃が左サイドに傾倒しすぎた事もあり
徐々にその仕掛けが読まれる様になり
以前の様に簡単に崩せなくなってしまったのも事実であり
本当ならばその様な状況に陥った時には
その状況を打開する為に個々のアイデアが必要になりますが
前記の様に個々のアイデアを重視する
ボスのスタイルへの適応に苦しんだ31コラシナツには
その様な状況を打開するだけのアイデアや引き出しが少なく
しっかりと対応される様になったシーズン終盤は
それまでの様な勢いを観せられなくなってしまったのは
残念でした。

一方で守備面に関しては
まだまだ修正が必要だと思います。
昨シーズンも書きました様に
31コラシナツの動きは
どうしても直線的な動きになりやすい為に
それにより相手のアタッカーを捕まえ切れない、
そしてかわされてしまうと言う問題は
今シーズンも観られたと思います。

その一方で元々フィジカル的な強さがありますので
相手を捕まえる事が出来れば
それ程酷いディフェンスを観せる訳ではありませんので
今シーズン多いに改善された16ホールディングと同様に
相手の間合いに不用意に入り込まずに
自分の間合で対応する術を会得する必要があるのかもしれません。

勿論、その辺りの問題は守備の負担が減る
左WBに入る事で今シーズンも対応していたと思いますが
衰えが観られる18モンレアルの状態を考えますと
今後は左SBでの起用もしっかりとこなす必要がありますので
引き続き改善に努めて欲しいと思います。

今シーズンはこれまでレギュラーだった18モンレアルから
31コラシナツヘその座が移ろうとしたシーズンだったと思います。
しかしその座を盤石にするには
改善しなければならないポイントはまだあると思います。
来シーズンこそはそれらを改善して
本当の意味で不動の地位を築いてほしいと思います。


C'mon Arsenal !!


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18ナチョ・モンレアル(33歳)

PL 21試合先発+1試合途中出場:1ゴール3アシスト
EL 10試合先発+2試合途中出場:2アシスト
カラバオ杯 2試合先発:1アシスト


Arsenal 1.jpg33歳になった18モンレアルに
遂に年齢的な波が押し寄せてきました。

昨シーズンはキャリアハイとなる
5ゴールを奪い
31コラシナツとのポジション争いで
まだまだ健在ぶりをアピールしましたが
今シーズンの18モンレアルは
スピードの面に衰えが観え始めた事もあり
期待された貢献が出来なかったと思います。

相手のアタッカーとのスピード勝負に於いて
遅れをとる場面は勿論の事、
機敏でトリッキーな動きに対峙した時も
瞬発的な力が足りずに付いていけない場面が
多くなったと思います。

一方で周囲を気に掛け、
気の利いたプレーが出来る所は健在ですので
今シーズンでも多くの試合で起用された
3バックの一角で起用されれば
まだ大きな問題にはならないかもしれませんが
よりスピードが要求される左SBでは
厳しくなってきた様に感じます。

本来ならば攻撃を重視する時には31コラシナツ、
攻守のバランスが必要な時には18モンレアル、
と言う形で住み分けが出来れば
スカッド的には理想的だったかもしれませんが
結果的にこの様な住み分けも
成立しなくなってしまったと思います。

この夏で契約が切れるという噂もありましたが
先日のリリースリストには入っていませんでしたので
来シーズンの契約は残っていると思われます。
しかし年齢的な問題が出てきた事により
もうこれ以上の上積みは期待出来ませんので
仮に新たな左SBの補強に成功した場合には
この夏に退団する可能性はまだあるかもしれません。


C'mon Arsenal !!


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