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PL25:Leicester City vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Leicester City 0−1 ARSENAL
2023年2月25日(土)Premier League, King Power Stadium

Goal

 (46)11Martinelli(←19Trossard)


1Ramsdale

 4White 12Saliba 6Gabriel 35Zinchenko

20Jorginho

8Ødegaard    34Xhaka

 7Saka             11Martinelli

19Trossard


(69)19Trossard>>>14Nketiah
(84)8Ødegaard>>>5T. Partey
(90+2)35Zinchenko>>>18Tomiyasu


Substitutes
 30Turner
 3Tierney
 16Holding
 15Kiwior
 21Vieira
 10Smith Rowe


Arsenal 1.jpg敵地に乗り込んでのレスター戦は
相手のシュートを1本に抑えて
0ー1で勝利しました。

先発はW杯中断後から起用が続いていた
14エンケティアに代わって
1トップには19トロサールが起用され
前節のアストン・ヴィラ戦では
先発を外れていた11マルティネッリが
先発に復帰しました。
そして怪我から復帰した5トーマスは
この試合ではベンチスタートになりました。

この試合は昨年2月24日に
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が起こってから
1年経った節目の試合でもあり
悲劇に見舞われているウクライナの人々との
連帯を表す気持ちを込めた
ウクライナ国旗と同じカラーリングの
特別なキャプテンマークは
35ジンチェンコが巻く事になりました。

試合は開始からアーセナルが
ボールを圧倒的に支配する形で始まり
良い形でレスターのアタッキングエリアにまで
侵入する事は出来ていましたが
ここ最近の試合と同様に
そこからフィニッシュへ繋がるラストパスや
フィニッシュの精度が上がらない為に
実際ゴールに結びつきそうな場面は
あまり多くはなかったと思います。

20ジョルジーニョがダイレクトで送った縦パスを
11マルティネッリ〜8ウーデゴールと繋ぎ
その8ウーデゴールから
左サイドをフリーで駆け上がってきた34ジャカにパスが送られた
4分過ぎの場面、
34ジャカは持ち込んで中に折り返そうとしましたが
そのままゴールに向かっても良かった様に感じます。

35ジンチェンコからのラストパスを
19トロサールが受けた11分過ぎの場面、
ファエスとサウターの間で上手く受けて
前を向く事が出来ていましたが
そのシュートはファエスにブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

35ジンチェンコからの楔のパスを受けた
19トロサールがヒールパスで
11マルティネッリに繋いだ15分過ぎの場面
その11マルティネッリから7サカに向けて
裏のスペースへパスが出されましたが
そのパスは大きすぎてしまい繋がらず。
スペースのない所を切り込んで行った事で
レスターの守備陣の意識は完全に中に向いていましたので
裏を伺っていた7サカにパスが通っていたら
ビッグチャンスになっていたと思います。
それだけにもう少し繊細さが欲しい場面でした。

センターラインの手前から20ジョルジーニョが
7サカに向けてロングスルーパスを送った16分過ぎの場面、
そのままドリブルでペナルティの中に切り込んで行きましたが
シュートを撃つ前に囲まれて潰されてしまい
残念ながらシュートを撃つ事は出来ず。

もう少し上手く出来たらと思う場面が続く中で
ゴールネットを揺らすことに成功しました。

25分過ぎ、7サカが蹴った右CKに対して
ウォードはパンチングで弾き返そうとしましたが
大きく弾き出す事が出来ず、
そのこぼれ球を収めた34ジャカからのパスを受けた
19トロサールが右脚でゴール右上に突き刺しゴール!!
と思われましたが
VARの結果、ゴール前での競り合いの場面で
4ホワイトがウォードの右手を掴んでいた為に
残念ながらこのゴールは取り消されてしまいました。

この後に賛否が分かれるジャッジがありました。

31分過ぎ、20ジョルジーニョからのパスを受けた
4ホワイトがクロスを入れた場面で、
ゴール前に侵入していた7サカが
サウターと交錯して倒されましたが
判定はノーファール。

確かに接触自体は軽微で
ファールをもらいに行った感が強い倒れ方でしたので
ファールを取るのは難しいかもしれませんが
その一方でこの接触はそもそもサウターが
右脚を滑らした事を切っ掛けに
7サカの上に覆い被さる様にして倒れたサウターに
7サカが巻き込まれた様な状況でしたので
通常の接触に伴って7サカは倒れた訳でもなければ
7サカのやや不自然な倒れ方は
決してファールをもらいに行った訳でも
なかった事が分かります。
よってアクシデントであったとしても
サウターが7サカのプレーを妨げた事には変わりないと思いますので
ファールを取る主審もいたのではないかと思われます。

前半はこのまま、
攻めてはいるのですが中々決定機を作る事が出来ない
状況のまま終わりましたが
後半に入ると早々に先制ゴールが生まれました。

46分、6ガブリエウがルーズに蹴り出したボールを
左サイドで収めた19トロサールが送った
サウターの股を抜くスルーパスで11マルティネッリが抜け出し
そのままゴール右隅に流し込んで先制ゴール!!

身長が低い19トロサールにとっては
長身のサウターの股を抜く事など
造作ない事なのかも知れませんが
何よりも見事にサウターのタイミングを外し
走り込んできた11マルティネッリに
完璧なタイミングで出した
19トロサールのスルーパスは完璧だったと思います。

この場面の様に前半に比べて
19トロサールと11マルティネッリは
頻繁にポジションを変える事で
前線は活性化した様に観えました。

一方でこのゴールを決めた後に
11マルティネッリは膝の少し先の所を
エンディディに踏まれてしまい
少なからず膝は捻れてしまいました。
その時の11マルティネッリの痛がり方から
内側々副靱帯が伸びたのかと心配しましたが
大事に至らなくて本当に良かったです。

その後も何度かレスターゴールに迫りました。

左サイドで得たFKの場面でサインプレーを仕掛けた
52分過ぎの場面、
11マルティネッリがチョコンと触ってリスタートした所から
8ウーデゴールがドリブルで切り込んで行き
そこから送ったパスを
サイドを駆け上がってきた11マルティネッリが
中に折り返しましたが
ウォードにキャッチされてしまい
シュートに繋げられず。
レスターを後手に回らした
面白いサインプレーだったと思いますが
11マルティネッリのクロスの精度が良くなかったのは
残念でした。

そして再びゴールネットを揺らしました。

54分過ぎ、34ジャカから19トロサールへの
縦パスのこぼれ球を受けた
8ウーデゴールが送ったスルーパスで
11マルティネッリが抜け出し
その11マルティネッリからの折り返しを
7サカ押し込みました。
残念ながら11マルティネッリの位置がオフサイドで
このゴールは認められませんでしたが
スペースのない所でも完璧に崩した
良い仕掛けだったと思います。

その後もアーセナルペースの時間は続きました。

57分過ぎ、右CKの流れから
ペナルティの外側から35ジンチェンコが
豪快に左脚を振り抜きました。
このシュートはウォードのファインセーブで
防がれてしまいましたが
やや右サイドのあの辺りからの
35ジンチェンコのミドルシュートは
かなり精度が高い印象です。

61分過ぎ、8ウーデゴールが蹴った左サイドからのFKを
ゴール前で6ガブリエウがヘッドで合わせました。
そのヘッドはウォードの正面で惜しくもゴールを奪えず、
同時に6ガブリエウの飛び出しが僅かに早かった為に
オフサイドも取られてしまいましたが
完璧なタイミングのヘッドだったと思います。

しかしこの辺りから徐々に動きが重くなり始めたのか?
それともイヘアナチョに代わって入ってきた
ヴァーディーの存在の大きさなのか
レスターの勢いにに徐々に押され始めてしまいましたが
それでも最後まで集中力を切らさずに守り切り
試合はこのまま0−1で勝利!!

試合の流れからすれば
もっとゴールを生み出しても良い展開だったと思いますので
アルテタ監督が常々言っている
ボックス内での効率的なプレーはまだまだという印象を受けますが
とは言え、ゴールネットを揺らす事は
3回出来ていましたので
調子は上向きになっていると思いたいです。

そして何よりも19トロサールが
1トップでも起用出来る目処が立った事は
非常に大きな意義があると思います。

19トロサールは上背はありませんので
ゴール前でのハイボールに対しては
厳しい状況でしたが
その一方でトップの位置で張らずに
下がってきて組み立てや仕掛け初期段階でボールに絡み、
サイドにも積極的に開いて
11マルティネッリとポジションチェンジをする動きは
効果的だったと思います。
そしてスペースのない所でもしっかりとボールを収め
次に繋げられる技術レベルの高さも
ここ最近ボックス内のスペースを消されてしまうと
手詰まりになっていた問題を解消する可能性を示したと思います。

この19トロサールの存在により
アストン・ヴィラ戦では11マルティネッリ、
この試合では14エンケティアと
勤続が続いていた選手をベンチスタートにして
休ませる事が出来ました。

実際、リフレッシュしたのか?
それともベンチに座らされた事で
モチベーションが上がったのか?
ここ最近動きが重かった11マルティネッリの動きは
かなり軽やかになっていたと思います。

そしていよいよ次は7サカを休ませる番だと思います。
19トロサールを右サイドで起用するのか?
19トロサールを左で起用し
11マルティネッリを右サイドに回すのか?
それとも21ヴィエイラや24ネルソンを起用するのか?
次のエヴァートン戦は注目されます。

それと共に怪我明けの10スミス・ロウと
適応中の15キヴィオルが
リザーブの試合に出場していましたので
実戦投入への準備は整いつつあると思います。

その試合のダイジェストを観る限りでは
10スミス・ロウはプレーのキレはかなり戻っており
その試合でもそうでしたが
今シーズンの10スミス・ロウは
インサイドハーフでの起用を前提にしている様ですので
10スミス・ロウが完全復活すれば
勤続が続いている8ウーデゴールや34ジャカを
休ませる事が可能になるかも知れません。

そして15キヴィオルも高精度のロングフィードを
何本も通して存在感を観せていましたので
6ガブリエウを休ませる為にも
そろそろ起用してほしいと思います。

代表期間に入る前の3月19日までは
週に2試合のスケジュールが続きますので
どの様なタイミングで選手たちを休ませて行くかが
非常に注目されます。

とは言え、前線は9ジェズスの復帰を待たなくても
19トロサールの加入によって
高いレベルでローテーションが可能になり、
20ジョルジーニョの加入によって
5トーマスとのローテーションが可能になったアンカーもしかり
選手層的には近年にない程充実している様に感じます。

次は延期になっていたホームでのエヴァートン戦です。

先日のアウェイでのエヴァートン戦では
まんまと術中に嵌り完敗でしたので
今度こそは圧倒して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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3ティアニー     PL:0G0A EL:1G1A 
4ホワイト      PL:0G2A 
5トーマス      PL:2G0A
6ガブリエウ     PL:2G0A
7サカ        PL:9G8A EL:1G0A 
8ウーデゴール    PL:8G6A 
9ジェズス      PL:5G5A EL:0G1A 
11マルティネッリ   PL:9G2A FA:0G1A
12サリバ       PL:2G1A
14エンケティア    PL:4G0A EL:2G1A CC:1G0A FA:2G0A
16ホールディング   PL:0G0A EL:1G0A 
18冨安        PL:0G1A EL:0G1A 
19トロサール     PL:1G1A
21ヴィエイラ     PL:1G2A EL:1G1A FA:0G2A
24ネルソン      PL:2G1A EL:0G0A CC:0G1A 
25エルネニー     PL:0G0A FA:1G0A 
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:3G5A EL:1G0A  
35ジンチェンコ    PL:1G1A


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