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PL13:Southampton vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Southampton 1−1 ARSENAL
2022年10月23日(日)Premier League, St. Mary's Stadium

Goal
 (11)34Xhaka(←4White)
 (65)S. Armstrong


1Ramsdale

4White 12Saliba 6Gabriel 18Tomiyasu

5T. Partey

8Ødegaard    34Xhaka

 7Saka            11Martinelli

9Jesus


(71)11Martinelli>>>14Nketiah
(71)4White>>>3Tierney
(82)8Ødegaard>>>21Vieira


Substitutes
 30Turner
 17Cedric
 16Holding
 23Lokonga
 24Nelson
 27Marquinhos


Arsenal 1.jpg先制しながらも後半失速してしまい
1−1のドローで終わりました。

先発はPL3節連続同じメンバーが組まれました。

試合は序盤は良かったと思います。

4ホワイトからのサイドチェンジのパスを受けた
11マルティネッリが出したスルーパスで
9ジェズスが抜け出した40秒過ぎの場面、
そこからの9ジェズスのシュートは
バズヌのファインセーブで阻まれ
9ジェズスの位置がオフサイドだった為に
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
早速息のあったコンビプレーだったと思います。

34ジャカのFKのボールを
右サイドで受けた7サカがクロスを送った
3分過ぎの場面、
ゴール前に飛び込んだ6ガブリエウには僅かに合いませんでしたが
迫力のあるセットプレーでした。

18冨安からパスを受けた11マルティネッリが
5トーマスとのワンツーで中にカットインして行き
そこから9ジェズスへラストパスを送った6分過ぎの場面、
サリスを背負いながらそのパスを受けた9ジェズスは
上手く反転して前を向きましたが
シュートを撃つ前にそのサリスにカットされてしまいました。
しかしそのこぼれ球を左サイドから走り込んできた34ジャカが
豪快に左脚を振り抜きましたが
そのシュートもバズヌのファインセーブで防がれ
ゴールを奪う事は出来ず。

34ジャカからのパスをライン側で受けた
11マルティネッリがタメを作っている間に
走り込んできた34ジャカに
リターンパスを送った8分過ぎの場面、
そのパスを受けた34ジャカは
一気にペナルティに向かって走り込み
そこから送られたラストパスを
8ウーデゴールが左脚を振り抜きましたが
ジャストミートせずに枠を捉える事が出来ず。

ペナルティの外側からだったとは言え
8ウーデゴールはゴール正面の位置で
完全にフリーでしたので
ジャストミートしないと言うのは如何なものかと、、、。

8ウーデゴールは以前からシュート精度の低さが
問題だったと思いますが
それでも開幕当初は大分シュートを
枠に飛ばせる様になっていましたが
ここ最近は昨シーズンまでと同様に
シュートを撃っても枠に飛ばす事が出来ないのは勿論の事、
ジャストミートする事すら難しい状態が続いています。

現状のアーセナルの攻撃陣の攻撃力は
昨シーズンに比べてアップしていますが
ハーランドと言う化け物がいるシティに比べれば
まだその差は少なからずあると思います。
そのシティとの差を埋める為には
個々の選手が更に成長する必要があり
その中で一番手っ取り早く結果を出す事が出来るのが
8ウーデゴールの決定力だと思います。
少なくともシーズン序盤は出来ていた事ですので
決して難しい注文ではないと思いますので
シュート精度の改善に是非とも取り組んで欲しいと思います。

34ジャカからのパスを受けた11マルティネッリが
左サイドから折り返した9分過ぎの場面、
そのクロスはウォード・プラウズの足に当たり
大きくしたバウンドした所を
ゴール前に飛び込んできた8ウーデゴールが
ダイレクトボレーを狙いましたが
先にサリスにクリアーされてしまい
シュートを撃つ事が出来ず。

そしてこの勢いのまま先制点を奪う事に成功しました。

11分、5トーマスからのパスを受けた4ホワイトが
一度7サカにボールを預けた後に
スイッチする様にその7サカからボールを引き取って
ライン側を駆け上がり
そこから送られたクロスをゴール前に入ってきた34ジャカが
右脚でダイレクトボレーで合わせてゴール!!

相手のDFラインが下がった後に出来た
DFラインの前のスペースに
走り込んで来た34ジャカが合わせると言うPSV戦と同じ形で
しかも効き足ではない右脚で
ダイレクトで合わせる所まで同じゴールでした。

この後に物議を醸した判定がありました。

11分過ぎ、5トーマスからのフィードを受けて
裏に抜け出した9ジェズスに対して
チャレタツァルに背後から
抱き抱えられる様なチャージを受けて倒されましたが
判定はノーファール。

この場面のポイントは9ジェズスが後ろに倒れた動きと
背後から抱きかかえる様なチャレタツァルのチャージに
整合性があるかどうかだと思います。

確かにチャレタツァルは
9ジェズスの背後から両手を回して
押さえていましたが
左脚を伸ばしてボールに触った後に
バランスを崩して前屈みになっていましたので
この時に9ジェズスが前に潰れる様に倒れていれば
ファールをもらえたかもしれませんが
この時の9ジェズスは後ろに倒れていましたので
この動きと一連のチャレタツァルのチャージとの間に
整合性を見出すのは難しく
どちらかと言うと後ろから引っ張られたと言うよりも
チャレタツァルの背後からの圧力が
急になくなった為に後ろに倒れた様に観えてしまいますので
ファールを取るのは難しかったと思います。

反対に開幕当初の9ジェズスならば
背後からあの程度抱きかかえられても
物ともせずに前に突き進み
シュートを撃っていたと思いますので
この様に簡単にバランスを崩されてしまう所を観てしまうと
コンディションの低下を疑わざる得ず、
同時に何がなんでも自分で仕留めようとする気持ちよりも
ファールを貰いに行こうとする安易な気持ちに
流されていないか心配です。

その後も良い仕掛けでサウサンプトンゴールに迫る場面が
何度もありました。

11マルティネッリのクロスが
右サイドに流れたボールを収めた8ウーデゴールから
7サカ〜8ウーデゴール〜5トーマスへと繋ぎ
大外からハーフスペースに入ってきた
7サカに向かって鋭い縦パスが5トーマスから送られた
13分過ぎの場面、
残念ながらそのパスを受けた7サカが
シュートを撃つ直前に
サリスのスライディングタックルでカットされ
同時に7サカの位置がオフサイドポジションだった為に
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
僅かに出来たギャップを射抜く様な
5トーマスのラストパスは
素晴らしいパスだったと思います。

ウォード・プラウズのパスを
5トーマスがカットしたこぼれ球を収めた
8ウーデゴールから9ジェズスにラストパスが送られた
24分過ぎの場面、
そのパスを受けたペナルティの中に侵入した9ジェズスは
鋭い切り返しでマーカーを外して
左脚を振り抜きましたが僅かに枠の外で
ゴールを奪う事は出来ず。

しかし20分辺りからアーセナルは
徐々にプレースピードが落ち始めてしまい
ボールを支配し続ける事が出来なくなり
サウサンプトンゴールに迫る場面も
散発的になってしまいましたが
ここで新たな仕掛けのパターンを披露して
何度かサウサンプトンゴールに迫りました。

34ジャカのパスをライン側からカットインしながら
11マルティネッリが受けた38分過ぎの場面、
そのままドリブルで切り込んで行き
右脚を振り抜きましたがそのシュートはブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

4ホワイトからのパスをライン側からカットインしながら
7サカガ受けた41分過ぎの場面、
そのままドリブルで切り込んで行き
左脚を振り抜きましたがそのシュートもブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

4ホワイトからのパスをライン側からカットインしながら
7サカガ受けた43分過ぎの場面、
そのままドリブルで切り込んで行った所から
34ジャカに楔のパスを送り
その34ジャカが落としたボールを
ペナルティの外側から9ジェズスが右脚を振り抜きましたが
そのシュートもブロックされてしまいゴールを奪う事は出来ず。

アタッキングサードとミドルサードの間あたりの
ライン側の浮いた位置から
中にカットインしながらパスを受け、
そのまま2ラインの間を横切る様に
ドリブルで切り込んでいくパターンでしたが
11マルティネッリと7サカが
まるっきり同じ形で仕掛けていましたので
元々決められたパターンの仕掛けだったと思われます。

前半は徐々に動きが重くなったとは言え
まだ動きにキレがあった時間帯に先制点を奪い
リードして折り返す事が出来ましたが
後半になるとさらに動きが重くなり
ボールを支配する事が出来なくなってしまいました。

高い位置で行われていた
連動的で鋭いプレスが効かなくなり
自陣深い位置にまでボールを運ばれる場面が増え、
ボールを持ってもテンポの良くパスが回らなくなり
同時に効果的な縦パスが減り
テンポが上がらない状態が続きました。

その様な状況だっただけに
この決定機が決まっていたら
状況はだいぶ楽になっていたと思います。

59分過ぎ、ボールを収めたディアロの背後から
9ジェズスの鋭いプレスでボールを奪い返し
そこから8ウーデゴール〜7サカ〜8ウーデゴールと
繋いだ所から送られたスルーパスで
9ジェズスが抜け出しました。
しかしシュートを撃つ前のラストタッチの
ボールコントロールをミスしてしまった事で
一瞬スピードが緩んだ為に
左脚で放ったシュートは
戻ってきたエルユノシにブロックされてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

完全に抜け出していただけに
決めなければならない場面でした。

単純にコンディションの問題なのかも知れませんが
リバプール戦での肘打ちの影響がないか
個人的には非常に心配しています。

リバプール戦の後のボデ/グリムト戦は
大事をとって休みましたが
その後のリーズ戦、PSV戦でも決めるべき局面で
力んでシュートがヒットしない等
らしくないミスが何度かありましたので
9ジェズスの中で何かしらのズレが生じてしまっていないか
非常に心配しています。

本当に脳震盪後の影響が出てしまっているのならば
この不調は長引くかも知れませんので
少し休養を与えるべきだと思いますが
一方で現在のアーセナルの勢いを維持する為には
9ジェズスのゴールは全体に不可欠ですので
何事もなく速やかに好調だった時のフォームを
取り戻してくれる事を願っています。

その後もアーセナルは流れを掴めず
基本的にはサウサンプトンが
ボールを支配する流れが続きました。
しかし幸いサウサンプトン攻撃は
それ程鋭くなかった為に
多くの場面では跳ね返す事は出来ていましたが
遂に一瞬の隙をつかれてDFラインを割られてしまい
ゴールを奪われてしまいました。

65分、サリスから送られた縦パスを
アリボがスルーしたボールを受けたペローが
そのままカットインして行き
そこからパスを受けたエルユノシが送ったスルーパスで
飛び出してきたスチュアート・アームストロングに
流し込まれてしまい失点。

この失点の決定的な場面は
縦パスをスルーしたアリボの所だったかも知れません。
そのアリボに対して5トーマスと12サリバの2人で
対応しに行きましたが
結果論としてそのアリボがスルーした事で
12サリバはDFラインから、
5トーマスはDFラインの前のエリアから
大きく釣り出されてしまった事で
その後の対応に大きな歪みが
生み出されてしまったと思います。

それによりカットインしてきたペローに付いて行く形で
4ホワイトがCBの位置に入りましたが
その時の4ホワイトの意識は
アダム・アームストロングとの位置関係の確認に向いていた為なのか
遅れたゴール前に入ってきた
スチュアート・アームストロングに気が付くのが遅れ、
同時にDFラインの前のエリアに
5トーマスがいなかった為に
ゴール前に入ってきたスチュアート・アームストロングに
誰も付いて行く事が出来ていませんでした。

勿論、これまでと同様に18冨安が
強固な守備対応を観せて
エルユノシを抑え込めていれば
問題がなかったと思いますが
完璧に崩されてしまいましたので
18冨安一人の力でどうこう出来る状況ではなかったと思います。

その後も流れを掴む事が出来ない状況に対して
11マルティネッリと4ホワイトを下げて
14エンケティアと3ティアニーを投入して
PSV戦の左サイドコンビに変更しましたが
それでも流れを掴む事は出来ず
サウサンプトンゴールに迫ったのは
この場面くらいだったと思います。

78分過ぎ、34ジャカのフィードを受けた3ティアニーが
左サイドの深い位置まで侵入した所から
マイナス方向に折り返したボールを
ゴール前に入ってきた8ウーデゴールが
左脚を振り抜きゴールネットを揺らしましたが
3ティアニーが折り返す前にゴールラインを割っていて
ゴールは認められず。

81分過ぎ、5トーマスからのパスを受けた
8ウーデゴールが送ったスルーパスで抜け出した
14エンケティアが右脚を振り抜きましたが
リアンコにブロックされて枠を捉える事ができず。

結局最後まで流れを取り戻す事が出来ず
試合は1−1のままドロー。

前半はまだ良かったと思いますが
前節のリーズ戦と同様に
後半に入ると動きが重くなり
防戦一方の状況に陥ってしまいました。

連戦の影響なのか
フィジカル的に非常に厳しそうに観え、
それに伴いミスが多くなり
ボールが保持出来なくなってしまいました。

そして14エンケティア、3ティアニー、
21ヴィエイラを投入しましたが
流れを変える事が出来ず、
それどころか21ヴィエイラに於いては
サウサンプトンの激しいチェックに圧倒されてしまい
ほとんど試合に入る事が出来ていなかった様に
サブ組の力不足も露呈してしまったと思います。

以前にも書きましたが、
何らかの原因でレギュラー組が抑え込まれた時に
その状況を打開する選手が
ベンチに控えていないと言う問題は大きな問題だと思います。

ELの試合ではローテーションを行っており
レギュラー組の何人かの選手は休めていますが
それでもW杯までは週2試合の試合が続いていますので
フィジカル的に苦しい状況は続くと思われます。

アルテタ監督はビッグクラブでプレーする選手は
週に2試合のスケジュールに対応しなければならないと
常々言っていますが
それは選手サイドが目指すべき部分だと思いますし
ワールドクラスと言われてきた選手たちは
その状況に対応してきたと思います。
その一方でチームとしては
勝利を目指さなければなりませんので
ベストコンディションで
ベストなパフォーマンスを
発揮する事が出来ていない選手が出た時に
選手を入れ替えながら
その時点での最高のパフォーマンスを発揮する
チームを編成する必要があり
それはアルテタ監督サイドの責務だと思います。

勿論、常にレギュラー組の選手が
ベストパフォーマンスを発揮出来ていれば
選手を入れ替える必要はないと思いますし
反対にベストパフォーマンスを発揮出来ない選手が出ても
選手を入れ替えるなどして
チーム力を維持する事が出来れば
それも問題にならないと思います。

しかし現状のアーセナルは
フィジカルコンディションの低下に伴い
パフォーマンスレベルを落としている選手が
出始めていると共に
その選手を入れ替えて
最高のパフォーマンスを発揮する
チームを作る事も出来ていないと言う
問題に直面している様に感じます。

しかしこのスケジュールは変わる事はなく
もっと言えば来シーズンCLに参戦する事になれば
もっと厳しい状況の中で戦わなければなりません。

選手としてもチームとしても
さらに上を目指す為には
この問題を乗り越える必要があると思います。


C'mon Arsenal !!


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3ティアニー     PL:0G0A EL:0G1A 
4ホワイト      PL:0G2A 
5トーマス      PL:1G0A
6ガブリエウ     PL:1G0A
7サカ        PL:4G4A EL:1G0A 
8ウーデゴール    PL:3G2A 
9ジェズス      PL:5G3A EL:0G1A 
11マルティネッリ   PL:4G2A 
12サリバ       PL:2G1A
14エンケティア    PL:0G0A EL:2G1A 
16ホールディング   PL:0G0A EL:1G0A 
18冨安        PL:0G0A EL:0G1A 
21ヴィエイラ     PL:1G0A EL:1G1A 
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:3G3A EL:1G0A  
35ジンチェンコ    PL:0G1A 


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