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EL4:FK Bodø / Glimt vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

FK Bodø / Glimt 0−1 ARSENAL
2022年10月13日(木)Europa League, Aspmyra

Goal
 (24)7Saka


30Turner

4White 12Saliba 16Holding 3Tierney

23Lokonga

8Ødegaard    21Vieira

 7Saka             24Nelson

14Nketiah


(58)7Saka>>>34Xhaka
(59)24Nelson>>>11Martinelli
(70)8Ødegaard>>>27Marquinhos
(70)4White>>>18Tomiyasu
(83)23Lokonga>>>5T. Partey


Substitutes
 1Ramsdale
 31Hein
 17Cedric
 6Gabriel
 89Ibrahim
 72M. Smith
 47Edwards


Arsenal 1.jpgヨーロッパの大会ではホーム14連勝中と言う
ボデ/グリムトホームに乗り込んでの
ELグループステージ第4節は
既に真冬の様な気温になっている
敵地ボードーの気候や人工芝のピッチと言う
普段とは大きく異なる環境での試合だった事もあり
苦戦しましたが
なんとか勝ち点3を持ち帰る事に成功しました。

先発はGKに30ターナー、
DFラインは右SBに4ホワイト、
左SBに3ティアニーが起用され
CBは12サリバと16ホールディングが組みました。
中盤はアンカーに23ロコンガが入り
インサイドハーフには8ウーデゴールと
21ヴィエイラが並びました。
前線は右に7サカ、左に24ネルソンが入り
1トップを14エンケティアが務める
4−3−3が組まれました。

ここまでELでも起用され続けてきた
6ガブリエウ、34ジャカ、11マルティネッリが
先発から外れた一方で
4ホワイト、12サリバ、8ウーデゴール、
7サカの4名のレギュラー組が
この試合では先発から起用され
怪我から復帰した17セドリックや
これまでの2試合で起用されていた27マルキーニョスは
ベンチスタートになりました。

試合は開始早々にレギュラーコンビである
4ホワイトと7サカのコンビネーションで
ボデ/グリムトゴールに迫りました。

1分過ぎ、4ホワイトが送った
右サイドの裏のスペースへのパスで
抜け出した7サカが
飛び出してきたGKの頭を越す様な折り返しを送りました。
残念ながらゴール前に入ってきた14エンケティアは
押し込む事は出来ませんでしたが
この2人の右サイドのコンビは試合を重ねるごとに
良くなっていると思います。

開始早々にボデ/グリムトに迫りましたが
その後は右サイドから立て続けに
アーセナルゴールに迫られてしまいました。

3分すぎ、サルトネスが送った右サイドの裏へのパスで
抜け出したペレグリーノに
ゴール前を横切る様な鋭いクロスが送られてしまいました。
幸いゴール前に入ってきた
エスペヨルドやソルバッケンに合わずに救われましたが
16ホールディングも3ティアニーも
タイミングを合わせてクリアーする事が出来なかった様に
ボールが走る人工芝のピッチに対応出来ていない所を
露呈してしまった場面だったと思います。

4分過ぎ、右サイドに開いた位置で
ボールを持ったペレグリーノから
ハーフスペースに入ってきた
サルトネスにパスが通ってしまいました。
幸いボールコントロールをミスした事で
サルトネスはシュートを撃つ事は出来ませんでしたが
DFラインの前にポッカリと空いた穴に
簡単に侵入を許してしまった
非常に危険な場面だったと思います。

その後少し落ち着きを取り戻した所で
23ロコンガが起点となった良い仕掛けが続きました。

10分過ぎ、開いた位置でボールを受けた7サカから
ハーフスペースに上がってきた23ロコンガへパスが送られ
カットインしてきた7サカヘダイレクトで
リターンパスが送られましたが
そのパスは7サカには通りませんでしたが
その7サカとクロスする様に
中から外に向かって動いてきた8ウーデゴールに繋がり
その8ウーデゴールからのリターンパスを受けた23ロコンガが
ミドルシュートを放ちましたが
そのシュートは枠を捉える事が出来ず。

15分過ぎ、24ネルソンからパスを受けた23ロコンガが
3人の選手に囲まれた状態から
ドリブルでその間を素早く抜け出し
14エンケティアへスルーパスが送られましたが
相手CBにブロックされてしまいそのパスは繋がらず。

そしてその23ロコンガのラストパスから
ゴールが生まれました。

24分、ホワイトからのパスを
開いた位置で受けた7サカがカットインして行き
そこからハーフスペースに上がってきた23ロコンガとのワンツーで
一気に切り込んでいき左脚でシュートを放ちました。
そのシュートはホイブロテンの脚に当たり
その跳ね返ったボールが再び7サカに当たって
そのままゴールに吸い込まれゴール!!

10分過ぎの場面と同じ形から今度はゴールに結びつけました。

この日の23ロコンガはこれまでに比べ非常に良かったと思います。
勿論、バックラインからボールを引き出す時の
ポジショニングは相変わらず悪く
守備時の反応も非常に緩慢で
埋めなければならないスペースを埋める事が出来ず、
マークする必要がある選手を離してしまう等
アンカーとして問題がある所は非常に多いままですが
一方でパスを受けた時には
周囲に相手の選手がいても
しっかりと前を向く事が出来ており
そこからドリブルでボールを前に進める場面や
タイミングの良い縦パスを送る場面、
そしてこの場面の様なペナルティの近くまで上がってきて
コンビネーションに絡む場面等
調子が上がらない攻撃陣の中で
後半途中までは良いアクセントになっていたと思います。

この後も23ロコンガが起点となって
ボデ/グリムトゴールに迫る場面がありました。

21ヴィエイラからのパスを受けた23ロコンガが
8ウーデゴールへ楔のパスを送り
そかから7サカに繋いだ25分過ぎの場面、
3ティアニーからのパスを受けた23ロコンガが
ピッチを斜めに横切る様なコースの鋭いパスで
7サカに繋いだ26分過ぎの場面、
前者は右脚を振り抜いた7サカのシュートは
ヒットせずに大きく枠を外してしまい
後者は右脚で送った鋭いグラウンダーのクロスは
DFにクリアーされてしまいましたが
この二つの場面は23ロコンガから最適なタイミングで
そしてボデ/グリムトのブロックに出来ていたわずかな隙を
射抜く様に通したパスが
攻撃のスイッチになっていたと思います。

一方でその後はアーセナルゴールに迫られる場面が続きました。

28分過ぎ、GKからのロングキックを
エスペヨルドが16ホールディングと競り合って
前方に逸らしたボールを
抜けてきたペレグリーノに
シュートを撃たれてしまいました。
幸い枠を大きく外して救われましたが
30ターナーと1対1の状況になっていただけに
非常に危険な場面でした。

38分過ぎ、ベトレセンのDFラインの頭を越す
浮き球のラストパスで
エスペヨルドに抜け出されてしまいました。
幸いエスペヨルドが収める事が出来ずに救われましたが
DFラインの前のエリアで23ロコンガが
エスペヨルドにボールを奪われてしまうと言う
ミスから生まれたピンチでした。

何度か決定的なピンチがありましたが
前半は0ー1で折り返す事に成功しました。

しかし全体的には人工芝のピッチに苦しんだ様に感じます。
ボールの転がり方が違うのか
出したパスが思ったよりも流れてしまう場面や
反対に流れるのを恐れてパスが弱くなってしまう場面などが多く
いつもの様なテンポの良い流れが作れていなかったと思います。

そしてボールの跳ね方が異なるのか
シュートがヒットしない場面も何度かあり
通常の天然芝の時と比べて
プレーの精度とテンポが悪い前半でした。

反対に決定機の数という点では
ボデ/グリムトの方が明らかに多く
後半はボデ/グリムトペースだったと思います。

8ウーデゴールへ出した23ロコンガの縦パスが
カットされてしまった所からカウンターを受けてしまった
51分過ぎの場面、
パスをカットした所から送られたスルーパスで
ペレグリーノに抜け出されてしまい
そのまま持ち込まれてシュートを撃たれてしまいました。
幸い30ターナーのファインセーブで
このピンチを防ぐ事が出来ましたが
38分過ぎのボールロストからなのか?
それともこのミスパスからなのか?
前半に比べて後半の23ロコンガは
これまでの様な消極的な23ロコンガに
戻ってしまったのは残念でした。

この様な状況を観ますと
23ロコンガはまだメンタル的に未熟な部分が
大きいのかもしれません。

前半の様に良いプレーが出来ている時は
自信に溢れるプレーを観せてくれていましたが
ミスをしてしまうと急に自信を無くしてしまった様に
消極的なプレーに終始してしまい
その消極的なプレーがさらにミスを誘発してしまう。

Amazonの「All or Nothing」の中でも
プレー時間が得られない事でひどく落ち込んでいましたが
逆境に陥った時にそこから抜け出す
反発力が根本的に足りないのかもしれません。

もしも23ロコンガにミスをも恐れずに
がむしゃらに取り組む様な積極的な姿勢があれば
トラジションが鈍いとか、
球際の激しさが足りないとか、
ボールウォッチャーになる場面が多いとか、
よく指摘されている様な
現在の23ロコンガの問題点も
改善するのではないかと思います。

前半で観せていた様な
プレッシャーを恐れずボールをキープし
そこから前に押し進める推進力と
タイミングの良く攻撃のスイッチを入れる縦パスだけを観れば
もっと存在感を出せるポテンシャルはあると思います。
あとは自らの状況を自らの力で切り開くだけの強さを
持つ事が出来るかだと思います。

その後も勢いが出てきたボデ/グリムトが
アーセナルゴールに迫りました。

ベトレセンからのパスを左サイドで受けたソルバッケンに
そのままドリブルでカットインした所から
左脚を振り抜かれてしまった55分過ぎの場面、
そのシュートは僅かに枠の外で救われましたが
何もプレッシャーを掛ける事が出来ずに
ズルズルと下がってしまった対応を観れば
後半のアーセナルが上手くいっていない事は明らかだと思います。

右サイドからアーリークロス気味に
ゴール前にパスが送られた57分過ぎの場面、
そのパスを受けたベトレセンが胸で繋いだボールを
エスペヨルドにシュートを撃たれてしまいましたが
これも枠を捉えられず救われました。

非常に危険な場面が続いた事もあり
早々にアルテタ監督は動き
7サカと24ネルソンに代えて
34ジャカと11マルティネッリが投入されました。

怪我から復帰して初めて先発で起用された24ネルソンは
良くなかったと思います。
24ネルソンはドリブルを仕掛けそこからクロスを入れる
純粋なウインガーだと思いますが
結論としては右利きの24ネルソンは
逆足の左WGでは機能する事ができませんでした。

それは出来ないのか、避けているのかは分かりませんが
左脚でクロスを上げる事をしない為に
得意のドリブルで縦に仕掛けても
ある所まで侵入するとそれ以上進めなくなり
切り返して右脚でクロスを入れるか
ボールを後ろに戻すしか選択肢がなくなってしまい
結果として24ネルソンの所で
攻撃のリズムが切れてしまう事が何度かありました。

一方で中にカットインする様なプレーがあれば
状況は変わるのかもしれませんが
どちらかと言うと24ネルソンのドリブルは
スペースのある所で活きる
スピード重視にスタイルだと思いますので
スペースのない所を切り込んで行くにのも
限界がある様に感じます。

よって24ネルソンを活かすのならば
昨シーズン終盤にローンに出ていた
フェイエノールトで結果を出した様に
ドリブルで縦に仕掛けて
そこから右脚でクロスを供給する様な
古典的なウイングプレーが出来る
右サイドで起用する方が良い様に感じます。

しかしサイドには逆足のアタッカーを配置するのが
アルテタ監督のスタイルですので
24ネルソンを右サイドで起用するプランを
持ち合わせているのかは分かりませんが
個人的にはチームの戦術的オプションを増やす為にも
右利きのウインガーを
右サイドに準備しておく意義はあると思いますので
無理に左サイドで起用せずに
得意とする右サイドで持ち味を伸ばした方が良い様に感じます。

一方でこの交代で左インサイドハーフから
右サイドに移った21ヴィエイラも
良くなかったと思います。

この試合では8ウーデゴールと共に
インサイドハーフに並ぶ形で起用されましたが
ここまで起用されていた時の様な
攻撃的MFとしてチャンスメイクを担う役割ではなく
守備時には23ロコンガと並ぶ位置まで下がり
攻撃時には前に出て行くと言う
従来34ジャカが担っている様な役割を担っていた事が
少なからず関係していたのかもしれません。

現在の34ジャカのプレーエリアは非常に広く
特に必要な時に最適な場所に
神出鬼没に顔を出すフリーランニングの妙が
チームが円滑に動く為の最高の歯車になっていると思います。
一方で21ヴィエイラは自分が動く事で試合を動かすと言うよりも
動く相手に最高のパスを届けるパッサータイプの選手ですので
34ジャカと同じ役割を与えられても
同じレベルのプレーは難しかったのではないかと思います。

よって24ネルソンと同様にそのポジションやその役割に
十分に対応出来なかったと言うのが
一番の原因の様に感じます。

その後も18冨安や27マルキーニョス、
そして5トーマスまで投入しましたが
流れを掴む事が出来ず
両チーム共に決定打に欠ける流れのまま
0−1で終演。

他の国からやってきた
多くのチームが苦戦した様に
非常に難しい試合になりましたが
数少ないチャンスをゴールに繋げて3連勝を挙げました。


C'mon Arsenal !!


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3ティアニー     PL:0G0A EL:0G1A 
4ホワイト      PL:0G1A 
5トーマス      PL:1G0A
6ガブリエウ     PL:1G0A
7サカ        PL:3G4A EL:1G0A 
8ウーデゴール    PL:3G1A 
9ジェズス      PL:5G3A EL:0G1A 
11マルティネッリ   PL:4G2A 
12サリバ       PL:2G1A
14エンケティア    PL:0G0A EL:2G1A 
16ホールディング   PL:0G0A EL:1G0A 
21ヴィエイラ     PL:1G0A EL:1G1A 
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:2G3A 
35ジンチェンコ    PL:0G1A 


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