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EL3:ARSENAL vs FK Bodø / Glimt [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 3−0 FK Bodø / Glimt
2022年10月6日(木)Europa League, Emirates Stadium

Goal
 (23)14Nketiah(←3Tierney)
 (27)16Holding(←21Vieira)
 (84)21Vieira(←9Jesus)


30Turner

18Tomiyasu 16Holding 6Gabriel 3Tierney

23Lokonga

21Vieira    34Xhaka

27Marquinhos           11Martinelli

14Nketiah


(59)34Xhaka>>>8Ødegaard
(59)11Martinelli>>>9Jesus
(59)27Marquinhos>>>7Saka
(70)3Tierney>>>4White
(82)14Nketiah>>>24Nelson


Substitutes
 1Ramsdale
 31Hein
 12Saliba
 17Cedric
 5T. Partey
 44Cirjan
 72M. Smith


Arsenal 1.jpgノルウェーのボデ/グリムドをホームに迎えた
ELグループステージの2戦目は
相手を寄せ付けずに3−0で勝利しました。

先発はEL第1戦のチューリッヒ戦と
同じメンバーが組まれました。

試合はアーセナルペースで始まり
早い段階からボデ/グリムドゴールに迫りました。

6ガブリエウからの縦パスを
左サイドの高い位置で受けた3ティアニーから
クロスが送られた1分過ぎの場面、
そのクロスをファーサイドで21ヴィエイラが受けて
シュートを放ちましたが
トラップしたボールが流れてしまった為に
強振する事が出来なかったのは残念でした。

センターサークル辺りでボールを持った14エンケティアが
そのままドリブルで侵入し
ペナルティの外側の左45°の辺りから
右脚を振り抜いた3分過ぎの場面、
残念ながらゴール右上を狙ったコントロールショットは
僅かに枠を捉える事が出来ませんでした。

34ジャカが送った裏へのパスで
抜け出した3ティアニーからの
グラウンダークロスが送られた8分過ぎの場面、
相手DFがカットしたボールを収めた21ヴィエイラが
左脚を振り抜きましたが
惜しくもこのシュートはバーの上をかすめて
ゴールを奪う事は出来ず。

左のハーフスペースに入ってきた34ジャカに向かって
3ティアニーから鋭い縦パスが送られた19分過ぎの場面、
パスを受けた34ジャカは
そのまま反時計回りに反転して
前を向けばゴールへの道が開いていましたが
右脚でシュートを撃つ格好を嫌がったのか
そのまま前を向かなかったのは残念でした。

23ロコンガからのサイドチェンジのパスを
左サイドで受けた11マルティネッリが
クロスを送った20分過ぎの場面、
そのクロスをファーサイドで27マルキーニョスが受けましたが
一瞬21ヴィエイラと被ってしまった為なのか
すぐにシュートを撃つ事が出来ず
最終的に潰されてしまったのは残念でした。

ペナルティ内で良い形でボールを受ける所まで行くのですが
フィニッシュの段階が上手くいかなかった序盤でしたが
この後についに先制点が生まれました。

23分、相手の縦パスを16ホールディングがカットした所から
速攻が始まりました。
その16ホールディングから21ヴィエイラ〜11マルティネッリと繋がり
その11マルティネッリからのパスを
左サイドを駆け上がってきた3ティアニーが受け
豪快に左脚を振り抜きました。
そのシュートは右ポストに叩いてしまいましたが
その跳ね返ったボールを
ゴール前に詰めていた14エンケティアが
ダイレクトで押し込み先制ゴール!!

ここ最近3ティアニーは試合に出ると
一度は必ずこの様なミドルシュートを撃ちますが
その精度は撃つたびに上がってきている様に感じます。
怪我の影響もあり左SBのポジション争いは
新加入の35ジンチェンコに遅れをとっていますが
この試合でも35ジンチェンコの様に中に絞った位置で
ビルドアップの段階に顔を出す
偽SBの様なプレーをする頻度は増えており、
同時に本職のSBらしいワイドの高い位置からの仕掛けや
この場面の様なミドル〜ロングレンジのシュートと言う
35ジンチェンコとは異なる魅力を
はっきりとアピールしていると思います。

その35ジンチェンコは
守備面に危うさがありますので
その守備面の危うさが改善される方が早いか
3ティアニーが攻撃面での存在感を増してくる方が早いか
これからの左SBのポジション争いの
大きなポイントになる様に感じます。

その後もチャンスは続きました。

相手DFが不用意に出したパスを
27マルキーニョスがカットした25分過ぎの場面、
そこからのボールを受けた21ヴィエイラが
そのままドリブルで持ち込みましたが
右脚で放ったシュートはGKにブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。
自らシュートを撃つのか
11マルティネッリに折り返すのかを迷ってしまったのか、
シュートを撃つタイミングを逸した印象でしたが
完全に抜け出していただけに
最初から自らシュートを撃つ決断をするべきだったと思います。

しかしここで得たCKの流れから
追加点が生まれました。

27分、21ヴィエイラが蹴った右CKのクリアーボールを
再び収めた21ヴィエイラが送ったクロスを
ゴール前で16ホールディングがヘッドで合わせてゴール!!

正確なピンポイントクロスと打点の高いヘッドの
完璧なゴールだったと思います。

2点リードした事でアーセナルは
ややペースを落とした様に観えましたが
それでもボデ/グリムドゴールに迫る場面は何度かありました。

34分過ぎ、相手のハンドで
ペナルティのすぐ外側で得たFKを
21ヴィエイラが少し動かしたボールを
34ジャカが豪快に左脚を振り抜きましたが
その強烈ショットはGKのファインセーブで阻まれ
惜しくもゴールを奪う事は出来ず。

14エンケティアが仕掛けた素早いプレスで
相手DFからボールを奪い返した所から
そのままドリブルで持ち込んで行った36分過ぎの場面、
逆サイドに駆け上がってきた
11マルティネッリへのラストパスは
残念ながら戻ってきたDFに引っ掛かってしまい
ゴールに結びつける事は出来ず。
このパスが通っていたら試合を決める3点目が
決まっていたかもしれない場面だっただけに残念でした。

3ティアニーからのスローインを
深い位置で受けた34ジャカが折り返した
マイナス方向のクロスを
ペナルティ内で受けた21ヴィエイラが左脚を振り抜いた
42分過ぎの場面、
そのシュートもわずかに枠の外でしたが
フリーの状況だっただけに決めて欲しかった場面でした。

後半に入っても最初に決定機を作ったのは
アーセナルでした。

45分過ぎ、右サイドのライン側から
そのままドリブルで深い位置にまで侵入してきた
11マルティネッリのマイナス方向の折り返しを
相手DFがカットしてこぼれたボールに対して
ペナルティ内で34ジャカが右脚を振り抜きました。
このシュートもGKのファインセーブに阻まれ、
そのリバウンドを27マルキーニョスが
ヘッドで押し込もうとしましたが
そのシュートも残念ながら枠を捉えられず。

一方で本来のリズムを取り戻してきた
ボデ/グリムドにゴールに迫られる場面が
徐々に増えてしまい
決定的なピンチが訪れてしまいました。

56分過ぎ、左サイドから入れられたムブカのクロスに対して
6ガブリエウがヘッドでクリアーしたボールを
ベトレセンが収め、
そこからのシュートのこぼれ球を収めた
ペレグリーノに右脚を振り抜かれてしまいました。
6ガブリエウと16ホールディングの股を抜いてきた
そのシュートは素早く反応した30ターナーのファインセーブで
ゴールを死守しましたが
非常に際どい場面だったと思います。

プレシーズンマッチから
それほど難しい試合で起用されていなかった為に
30ターナーの実力はここまで測る事が出来ていませんでしたが
この試合を観る限りでは足下のボールの扱いも
不安に感じる場面は減ってきていると思いますし
何よりもこの場面が示した様に
元々定評があったシュートストップ能力は
前評判通りの様に感じますので
第2GKとしてひとまず合格点を与えられるかもしれません。

ここでアルテタ監督は
34ジャカ、11マルティネッリ、27マルキーニョスに代えて
8ウーデゴール、9ジェズス、7サカを投入しました。
34ジャカと11マルティネッリは
次のリバプール戦に備えての休息だと思いますが
27マルキーニョスに関しては
この試合では殆ど機能していなかった為の交代だったと思います。

この日の27マルキーニョスは
持ち前の積極的なドリブル突破を観せる事が出来ず
周囲とのコンビネーションも
殆ど噛み合っていませんでした。

昨シーズン18冨安が
アルテタ監督の戦術を意識したら
自分の本来のプレーを見失いかけたと話していましたが
もしかしたら27マルキーニョスも
この時期なのかもしれません。

チューリッヒ戦ではアーセナルに加入して初出場でしたが
「ノビノビ」とプレーしていた様に観えましたが
この試合ではどこか「ぎこちない」感じで
何か考えすぎていたかの様に
気持ち良くプレーしていた様には観えませんでした。

まぁ、新しいチームに入り
新しい戦術を学んでいる段階ですので
この様な壁にぶつかる事もあると思いますが
11マルティネッリと言う良いお手本がいますので
11マルティネッリの様に真摯に一つ一つ取り組んで
この壁を乗り越えて欲しいと思います。

そして終盤に3点目が生まれました。

84分、18冨安が入れたスローインを受けた9ジェズスが
ゴールラインギリギリの所を
ドリブルで切り込んで行き
そこから送られたマイナス方向へのラストパスを
21ヴィエイラがダイレクトで合わせてゴール!!

ライン側のスペースのない所を
2人のDFをかわしていった9ジェズスのドリブルは
流石としか言いようがありませんでした。

このゴールで試合が決まりましたが
後半ロスタイムに危険な場面がありました。

90分過ぎ、右サイドからのサルヴェセンの鋭いクロスを
ニアで収めたサルトネスに振り抜きざまに
シュートを撃たれてしまいました。
その至近距離からのシュートも
30ターナーがファインセーブで防ぎ
ゴール前に跳ね上がったこぼれ球も
16ホールディングがクリアーし
最後までゴールを死守しクリーンシート達成!!

試合はこのまま3−0で勝利。

エリザベス女王の崩御に伴い
グループステージ第2節の
ホームでのPSV戦が延期になっている為に
消化試合は1試合少ない状況ですが
ここまでの2連勝で首位に立ちました。

来週のアウェイでのボデ/グリムド戦でも勝利すれば
首位通過に大きく近づく事になると思いますが
ボデ/グリムドのホームがあるノルウェーのボードーは
もう冬になっている様ですので
影響を受けない事を祈るばかりです。

そしてここまでのシーズン序盤の
最大の山場になるのが次節のリバプール戦です。

日程的には火曜日にCLの試合を行ったリバプールに対して
ELの試合を木曜日に行ったアーセナルの方が
休息期間が2日少ない分、
圧倒的に不利なのは言うまでもありませんが
一方でそのCLの試合をベストメンバーで挑んだ
リバプールに対して
ベストメンバーから8人入れ替えて
主力選手を休ませる事が出来たアーセナル、
コンディション的にどちらが有利に働くのか?
リバプール戦の大きなポイントになるかもしれません。

しかしベストメンバーを組むことさえ出来れば
今シーズンのアーセナルは
恐れるものはないと思います。

このリバプール戦は現在のチーム力が
どのレベルにまで来たかを測る
良い機会だと思います。
そしてここ数シーズンシティと共に
PLを支配してきたリバプールをこの試合で圧倒して
PLの新たな覇権争いに名乗りを挙げて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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3ティアニー     PL:0G0A EL:0G1A 
4ホワイト      PL:0G1A 
5トーマス      PL:1G0A
6ガブリエウ     PL:1G0A
7サカ        PL:1G4A
8ウーデゴール    PL:3G0A 
9ジェズス      PL:5G3A EL:0G1A 
11マルティネッリ   PL:3G1A 
12サリバ       PL:2G1A
14エンケティア    PL:0G0A EL:2G1A 
16ホールディング   PL:0G0A EL:1G0A 
21ヴィエイラ     PL:1G0A EL:1G1A 
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:2G3A 
35ジンチェンコ    PL:0G1A 


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