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PL5:ARSENAL vs Aston Villa [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 2−1 Aston Villa
2022年8月31日(水)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (31)9Jesus
 (74)Douglas Luiz
 (77)11Martinelli(←7Saka)


1Ramsdale

4White 12Saliba 6Gabriel 3Tierney

23Lokonga

8Ødegaard    34Xhaka

 7Saka            11Martinelli

9Jesus


(65)4White>>>18Tomiyasu
(81)8Ødegaard>>>10Smith Rowe
(87)7Saka>>>16Holding
(87)9Jesus>>>14Nketiah


Substitutes
 30Turner
 17Cédric 
  72Smith
 21Vieira
 27Marquinhos


Arsenal 1.jpg18シーズンぶりの開幕5連勝です!!

先発は怪我で欠場している
5トーマスと35ジンチェンコに加え
その5トーマスに代わって
前節起用されていた25エルネニーも
ハムストリングの怪我で離脱した為
アンカーのポジションには23ロコンガが入り
それ以外は前節のフラム戦と
同じメンバーが起用されました。

厳密には左インサイドハーフに入った34ジャカは
攻撃時にはこれまで通り
高い位置にまで侵入して攻撃陣に厚みをもたらす
インサイドハーフとして振舞っていましたが
守備時には23ロコンガと並ぶ位置にまで下がり
2ボランチを組んでいましたので
この試合は4−3−3と4−2−3−1の
ハイブリットなシステムだったと思います。

試合は昨シーズンはアンカーとしての適応がない所を露呈した
23ロコンガがどの様なプレーを観せてくれるかが注目されましたが
開始早々緩さを露呈してしまいました。

2分過ぎ、アストン・ヴィラがクリアーした後の
ルーズボールを収めたブエンディアが左サイドへ展開し
そのパスを受けたベイリーから
ラムジー〜ブエンディアとダイレクトで繋げられた所から
ダイレクトでシュートを撃たれてしまいました。
幸い4ホワイトがプレッシャーを掛けた事で
枠を捉えませんでしたが
ルーズボールをブエンディアが収めた場面では
ブエンディアのすぐ脇にいたのにも関わらず
23ロコンガは競り合う所か
プレッシャーを与える事もせず
その後ゴールに向かって走り込んで行った
ブエンディアに対して付いて行かずに
ジョッグで様子を伺ってしまったのは
怠慢と言わざる得ないと思います。

勿論、最初のクリアーボールをワトキンスと競り合った
6ガブリエウも目測を誤ってボールを後ろに逸らしてしまい
ラムジーからブエンディアへのダイレクトパスに対しても
付いていけていませんでしたので
バタバタし過ぎだと言わざる得ませんでしたが、
2ラインの間で相手にボールを持たれる事の危険性、
ペナルティ内に遅れて走り込んでくる選手の危険性を
全く理解していない様な
この時の23ロコンガノプレーを観れば
23ロコンガにはアンカーとしての素質がない事は
一目瞭然だと思います。

その後はアーセナルペースで進み
ヴィラゴールに迫る場面が続きました。

9分過ぎ、23ロコンガが倒されて得た右サイドからのFKを
8ウーデゴールが早いタイミングでリスタートし
そのパスを受けた9ジェズスが
角度のない所から右脚を振り抜きましたが
マルティネスのファインセーブで阻まれゴールを奪う事は出来ず。

10分過ぎ、右CKからの流れで12サリバが送ったクロスを
ペナルティ内で受けた6ガブリエウが
左脚を振り抜きましたが
ミングスにブロックされてしまい枠を捉える事は出来ず。

11分過ぎ、左サイドからのショートコーナーの場面で
8ウーデゴールのパスを受けた7サカが
ダイレクトで左脚を振り抜きましたが
このシュートはブロックされてしまい
そのこぼれ球を最後は
6ガブリエウが右脚でシュートを放ちましたが
そのシュートもマルティネスの正面で
ゴールを奪う事は出来ず。

15分過ぎ、9ジェズスのプレスに曝された
カマラの中途半端なバックパスを奪った
8ウーデゴールからのスルーパスを
ミングスと競り合いながら収めた9ジェズスが
角度のない所から右脚を振り抜きました。
このシュートもマルティネスの
ファインセーブで防がれてしまい、
そのこぼれ球に対して8ウーデゴールが放った
左脚のシュートもカマラにブロックされてしまい、
更にそのこぼれ球に対して8ウーデゴールが
右脚を振り抜きましたが
そのシュートもミングスにブロックされてしまい
惜しくもゴールを奪う事が出来ず。

22分過ぎ、4ホワイトからのパスを受けた
8ウーデゴールから34ジャカ〜11マルティネッリと繋がり
その11マルティネッリからのクロスを
ファーサイドでフリーだった7サカが
右足で合わせましたが枠を捉えられず。

4ホワイトのパスを受けた時に
後ろに戻す様な動きから一気に前を向いて
攻撃陣にスイッチが入れた8ウーデゴールのプレーは
俊逸だったと思います。
一方で完全にフリーだっただけに
7サカは決めなければならなかったと思います。

何度もチャンスがありましたが
ゴールに結び付ける事が出来ませんでしたが
ついに先制ゴールが生まれました。

31分、11マルティネッリの裏へのパスを受けた
34ジャカが送った鋭い折り返しが
コンサに当たってゴールに向かってきてしまい
そのボールをマルティネスが弾いた所を
ジェズスが押し込み先制ゴール!!

その後もビッグチャンスは続きました。

43分過ぎ、8ウーデゴールからの浮き球のパスを
ゴール前に走り込んできた9ジェズスが
キャッシュと競り合いながら収めて
右脚のボレーシュートを放ちました。
残念ながらこのシュートも
マルティネスのファインセーブで防がれてしまい、
そのこぼれ球を7サカが押し込もうとしましたが
それも押し込めずにキャッスにクリアーされてしまいました。
そしてクリアーしたボールに対して
3ティアニーが右脚を振り抜きましたが
そのシュートは9ジェズスに当たってしまい
その9ジェズスからのパスに対して
もう一度3ティアニーが左脚を振り抜きましたが
そのシュートもマルティネスに防がれゴールを奪う事が出来ず。

前半ロスタイム、3ティアニーのクロスに対して
34ジャカがヘッドで落としたボールを
11マルティネッリが距離のある所から
右脚のダイレクトボレーを放ちましたが
ゴール右上を捉えたそのシュートも
マルティネスのファインセーブで防がれてしまい
惜しくもゴールを奪う事が出来ず。

前半は非常に良い仕掛けが出来ており
同時に一度では終わらない波状攻撃で
ヴィラゴールに何度となく迫っていただけに
もう1、2点ゴールを奪って
早々に勝敗を決する事が出来なかったのは残念でした。

後半に入ってもアーセナルペースで試合は進みました。

50分過ぎ、左サイドでボールを持った11マルティネッリが
DFの頭を越す柔らかいタッチの浮き球のパスを
ゴールに向かって走り込んできた9ジェズスに向かって送りました。
残念ながら9ジェズスに通る直前に
ミングスにカットされてしまいましたが
阿吽の呼吸の仕掛けだったと思います。

54分過ぎ、9ジェズスに対するチャージで得た左サイドのFKを
8ウーデゴールが蹴りましたが
ゴール右上を捉えたそのFKも
マルティネスのファインセーブに阻まれゴールは奪えず。

その後もヴィラゴールに迫りながらも
決定機を作る事が出来ないまま
セットプレーでヴィラにゴールを奪われてしまいました。

74分、右サイドからのCKを蹴った
ドゥグラス・ルイスに直接ゴールに叩き込まれてしまい失点。

全く同じ形でドゥグラス・ルイスが決めている
ヴィラのトレーニング動画が上がっていた様に
GKの前に立った選手がGKの動きを防いだ所で
CKを直接ゴールに叩き込むサインプレーでしたが
そもそも完全に掴んだり押したりしていないとは言え
ゴールエリアの中でGKを背中に背負う様に動きを抑える行為が
なぜキーパーチャージに当たらないのかが理解出来ません。

仮にこの状態から逃れる為には
背負われている格好の1ラムズデールが
カマラを押すか腕を引っ張る等して
無理やりどけるしかありませんが
それをしてしまうとファールを取られて
PKを献上するる可能性もありますので
現実的にその様な激しい事は出来ないと思います。

よってこのカマラの様な行為に対して
しっかりとファールを取ってくれないと
立場上、守備側が圧倒的な不利な状況になってしまいますので
ファールを取って然るべきだったと思います。

この様な理不尽な形で失点してしまいましたが
この失点で火が付き
さらにギアを上げる事が出来るのが
今のアーセナルの強い所です。

77分、6ガブリエウのロングフィードを
左サイドで受けた11マルティネッリから
右サイドに上がってきた18冨安へパスが送られ
その18冨安からのパスを受けた7サカのクロスを
ファーサイドで11マルティネッリがダイレクトボレーで合わせて
ゴール!!

アストン・ヴィラの希望を砕く
素晴らしいゴールだったと思います。

終盤に16ホールディングを投入して
3バックにする定番の形で逃げ切り
2−1で5連勝!!

この試合も失点をゴールを奪うエネルギーに変えて
見事に勝ちきりました。

その一方で早くも怪我人が続出している所は
非常に心配です。

特に5トーマスに続き、
25エルネニーが怪我で離脱してしまった
アンカーのポジションは問題です。

この試合で起用された23ロコンガは
昨シーズンと変わらず
非常に厳しい出来だったと思います。

それほど厳しいプレッシャーに曝されていないにも関わらず
相変わらずポジショニングが悪い為に
DFラインから効果的にパスを引き出す事が出来ず、
アンカーとしてテンポ良くパスを捌いて
ゲームを作る事が出来ていなかったと思います。

この試合では34ジャカが下がって来て
34ジャカを経由して組み立てていましたので
それほど問題になっていませんでしたが
組織的なハイプレスを
仕掛けてくるチームと対戦した時には
ボールが全く前に進まなくなる可能性があると思います。

そして最も良くなかったのが
守備時の対応です。

まず前記の様にヴィラの人とボールの動きに対して
23ロコンガの反応は非常に薄かったと思います。
単純に反応が遅いのならばまだしも
23ロコンガはすぐに対応しなければならない場面でも
反応する事なく静観してしまう場面が非常に多く
仮に反応したとしても
例えばプレスバックしなければならない場面でも
ジョギングで戻って来てしまう様な対応をよく観てしまいます。
実際、そのプレスバックをしなければならない場面では
23ロコンガの後方から
34ジャカが追い越していく場面もありました。
しかも34ジャカはボールを奪い返したと見るや
チームが攻撃に移行する為に
いち早くパスを受けるポジショニング取りをしていたのに対して
23ロコンガはこの時点でもまだジョギングしたままでした。

その34ジャカに限らず、
9ジェズスや11マルティネッリ、8ウーデゴールの様な
攻撃を担う選手たちが
物凄い勢いでプレスバックする姿を観ても
何も感じないのであれば
23ロコンガは今後も厳しいかもしれません。

とにかく直近の問題は
この週末のマンチェスター・ユナイテッド戦で
誰をアンカーで起用するのか?だと思いますが
正直23ロコンガでは荷が重いと言わざる得ません。

この夏の移籍期間でドゥグラス・ルイスを獲得出来ていたら
この問題は解決していたかもしれませんが
移籍金が折り合わずに獲得が見送られましたので
現有スカッドで対応するしかありません。

4ホワイトや18冨安をアンカーで起用するプランを
推す意見もありますが
余程の事がない限りアルテタ監督は
この2人をアンカーとして使う事はない様に感じます。
仮に緊急的に起用するのならば
4ホワイトや18冨安ではなく
頑なにアンカーでの起用を避けていた34ジャカを
アルテタ監督は起用するのではないかと思っています。

それは今シーズンの34ジャカは常に集中し
課題だった機動力不足を
90分間献身的に動き続ける事で補っていると思いますので
個人的には34ジャカをアンカーで起用するプランは
ありだと感じています。

とは言え、アルテタ監督はこの試合でも起用した様に
23ロコンガには期待しているのだと思います。

その期待に応える為には
23ロコンガは何か難しい事をする必要はないと思います。
ただ単にどの様な状況でも常に全力で走り、
全力でボールを奪いに当たる、
一瞬も気を緩める事なく
90分間集中してボールと人喰らい付く、
ただそれを貫くだけで
23ロコンガは劇的に変わる可能性があると思います。

23ロコンガが自分に何が足りないかを自覚して
アルテタ監督の期待に応える為に
改善に努める事を
期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


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6ガブリエウ     PL:1G0A
7サカ        PL:0G2A 
8ウーデゴール    PL:3G0A 
9ジェズス      PL:3G3A 
11マルティネッリ   PL:3G0A 
12サリバ       PL:1G1A 
34ジャカ       PL:1G2A 
35ジンチェンコ    PL:0G1A 


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