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2020/21シーズン〜〜CB総括〜〜 [Arsenal F.C.]

2020/21シーズンを振り返って〜〜CB〜〜

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今回はCBについて2020/21シーズンを振り返ってみたいと思います。

今シーズン前半は昨シーズン後半から結果を出していた
中央と右CBに本職のCBを起用し
左CBには3ティアニーを起用する
可変型3バックシステムを採用していましたが
攻撃力の低下による戦績の悪化の為に
シーズン後半は4バックに戻りました。

その4バックでは基本的に
右CBには右利きのCBを起用し
左CBには左利きのCBを起用する形が取られ、
下記の4人が状況によって
色々な組み合わせで起用されました。

どの組み合わせも大きな穴を観せなかった一方で
飛び抜けて強固な組み合わせもなく
1ランク上の強度のDFラインを持っているチームに比べますと
どうしても物足りなさを感じずにはいられません。


〜〜23ダヴィド・ルイス(34歳)〜〜


PL 17試合先発+3試合途中出場:1ゴール
EL 7試合先発:1ゴール
FA杯 1試合先発
カラバオ杯 1試合先発
コミュニティー・シールド 1試合先発


今シーズンの23D.ルイスは
年齢的な問題の為なのか怪我が多くなり
昨シーズンに比べて出場試合数は大きく減少しました。
それでもDFリーダーとして、チーム最高齢として
DF陣やチームを牽引する役目を担っていたと思います。

そしてCB陣の中では随一のフィード能力を誇り
バックラインから丁寧に繋ぐアルテタ監督のスタイルの
重要な役割を担っていたと思います。

とは言え、失点に繋がるミスや
PKを献上する様な不用意なファールが
増えていたのも事実だと思いますので
契約満了となるこの夏に退団が決まったのも
仕方がなかったと思います。

これまで23D.ルイスがもたらしてきた
バックラインからの正確なフィードと
チームを鼓舞するリーダーシップの穴を
来シーズンは誰が埋めるのかが注目されます。


〜〜16ロブ・ホールディング(25歳)〜〜


PL 28試合先発+2試合途中出場:1アシスト
EL 4試合先発+1試合途中出場:1ゴール
FA杯 1試合先発
カラバオ杯 2試合先発
コミュニティー・シールド 1試合先発


2018年11月に負った左膝前十字靭帯断裂の怪我から
本当の意味で復活したシーズンであり
キャリアの中でシーズン通して主力としてプレーした
初めてのシーズンになったと思います。

その怪我を負った2018/19シーズンも
ブレイクする兆しがありましたが
その矢先に怪我を負ってしまい、
怪我から復帰した昨シーズンは
やはり怪我を負う前の状態とは程遠い状態でしたので
中々出場機会を得る事が出来ませんでした。

しかし新型コロナウイルス感染症の影響で
シーズンが中断した事が結果的には良かったのか
シーズン再開後はパフォーマンスレベルが上がっており
その勢いのまま今シーズンは開幕から
定期的な出場機会を掴む事に成功しました。

今シーズンの16ホールディングの良くなっている所は
冷静に相手の動きを見て
自分の間合いに入ってきた所で対応に動く
判断やタイミングが良くなった所であり
元々フィジカル的な優位性がありますので
自分の間合いに入ってきたら
かなりの確率で抑える事が出来ていたと思います。
そして絶体絶命の場面でも最後まで諦めずに
身を挺して飛び込んで行く責任感も強くなっており
ゴール前での存在感は増していたと思います。

一方で相手の間合いに不用意に入ってしまった時の対応には
まだ問題があるのも事実であり
特に問題なのがサイドに釣り出されてしまった時の
対応だと思います。

元々俊敏性はそれほど高い方ではないと思いますので
サイドに釣り出されて
スピードがあるアタッカーに対峙した時に
不用意に相手の間合いに入ってしまうと
簡単に振り切られてしまうと言う所が
以前からある問題でしたが
今シーズンの16ホールディングは
無理をせずにディレイで良ければ
ディレイさせる対応をしっかりと実行する等、
色々な状況で対応の間違いが減った所が
大きく成長した所だと思います。

今シーズンは23D.ルイスと
右CBのポジションを分け合いましたが
その23D.ルイスが退団した事で
来シーズンはDFリーダーとしての役割が
求められると思います。
同時に現在のアルテタ監督のスタイルの上では
フィードの精度はまだ十分とは言えず
来シーズンに向けてそのフィードの精度の向上が
求められると思います。


〜〜6ガブリエウ(23歳)〜〜


PL 22試合先発+1試合途中出場:2ゴール
EL 6試合先発:1ゴール1アシスト
FA杯 1試合先発
カラバオ杯 2試合先発


今シーズン、リールから加入した6ガブリエウは
開幕戦から起用された様に
想像以上の適応の早さを観せたと思います。

フィジカル強度が高くその上スピードがある所が
PLのスタイルにあっていたのだと思いますが
同じポジションにPLでの経験が豊富な
23D.ルイスがいた事も大きかったのかもしれません。

しかし6ガブリエウもPL初参戦の選手達と同様に
年末年始辺りからパフォーマンスレベルを
落としてしまいました。
勿論、同時期に新型コロナウイルスが陽性になり
離脱していたのも影響したと思いますが
結局シーズン後半はシーズン前半で観せていた様な
ハイレベルなパフォーマンスを
最後まで観せる事が出来なかったのは残念でした。

フィジカル的な疲弊もあったと思いますが
個人的には集中力に問題があった様に感じます。
シーズン後半のガブリエウは
相手アタッカーに対する対応が荒くなる場面や、
簡単なパスやフィードをミスしてしまう場面など、
色々と「雑」になってしまう場面が度々あり
側から観ていると集中力が切れている様に見えました。

勿論、フィードの精度が凄く高い訳ではありませんので
これらのミスパスの中には
単純なキックミスも何度かあったと思いますが
どちらにせよアルテタ監督のスタイルに完全に適応する為には
もっとフィード能力を上げる必要もあると思います。

パワーと高さとスピードを兼ね備えている
フィジカル能力の高さは
現在のアーセナルのCB陣の中では
一番だと思いますので
メンタル的に充実させる事が出来れば
今後もCBを主軸を担って行くと思います。


〜〜22パブロ・マリ(27歳)〜〜


PL 10試合先発
EL 5試合先発:1ゴール
FA杯 1試合先発


今シーズンの前半は昨シーズンの怪我等の影響の為に
出場機会が限られていましたが
シーズン後半は大きな離脱もなく
6ガブリエウと共に左CBのポジションを
分け合う形で出場機会を得ていました。

その22マリはフィジカル的な強度があり、
俊敏性にはやや難がありますが
トップスピードは十分に備わっており、
左脚のフィードの精度も悪くはないと思いますが
その一方で何か飛び抜けた長所がある訳でもないと思います。

しかし常に冷静な対応が出来、
ファールにならない老獪な対応で
相手を抑える術を持っている所が
22マリの強みであり
そこに何かもう一つ大きな強みがあれば
もっと出場機会を増やす事が出来る様に感じます。

来シーズンも6ガブリエウと共に
左CBを担う事になると思いますが
現状としてはその6ガブリエウの
バックアッパーと言う立ち位置になると思います。
しかしその6ガブリエウとはそれ程大きな差はなく
いつでもピッチに送り出す事が出来る
信頼のおけるCBだと思います。


C'mon Arsenal !!


(年齢は2021年6/30時点)

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