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EL16 2nd:ARSENAL vs Olympiacos [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 0−1 Olympiacos
     (3−2)
2021年3月18日(木)Europa League Round of 16 2nd, Emirates Stadium

Goal 
 (51)El Arabi

Sent off
 (82)Ba


1Leno

2Bellerín  23D.Luiz  6Gabriel  3Tierney

25Elneny  34Xhaka

  19Pépé   8Ceballos  32Smith Rowe

14Aubameyang


(57)8Ceballos>>>11Ødegaard
(57)25Elneny>>>18T. Partey
(81)2Bellerín>>>21Chambers
(81)32Smith Rowe>>>35Martinelli


Substitutes
 33Ryan
 53Okonkwo
 16Holding
 22Marí 
 17Soares
 24Nelson
 30Nketiah
 9Lacazette


Arsenal 1.jpg 1stレグの結果を活かして
準々決勝に進む事に成功しましたが
この試合に限って言えば
決して褒められた内容では
ありませんでした。

1stレグでは3つのアウェイゴールを奪う
1−3で勝利していましたので
サブ組中心のメンバーを組んでくるかと思いましたが
昨シーズンの敗退のトラウマがあったのか
そこまでメンバーを落としてきませんでした。

GKは1レノが入り、DFラインは
右SBに2ベジェリンを起用した以外は
スパーズ戦と同じメンバーが組まれました。
中盤は怪我が続いている18トーマスを休ませ
25エルネニーが34ジャカと組み
2列目は右に19ぺぺ、左に32スミス・ロウ、
トップ下に8セバージョスが入りました。
そして1トップにスパーズ戦では懲罰処分を受けていた
14オーバメヤンが復帰して
4−2−3−1が組まれました。

試合は3ゴールが必要だった
オリンピアコスに勢いがあったのは勿論ですが
アーセナルも最初はいつも通りに
相手のギャップを突く様にテンポ良くパスを回しながら
時々ロングフィードで裏のスペースを狙うと言う
良い感じでスタートしたと思います。

しかし要所要所で綻びが生じてしまい
良い感じで仕掛けても
それをゴールに結びつける事は
最後まで出来なかったのは残念でした。

2ベジェリンからのパスを受けた
8セバージョスが間髪入れずに右サイドのスペースへ
スルーパスが送られた17分過ぎの場面では
スルーパスに対して走り込んだ19ペペが
飛び出してきたGKのスライディングタックルを
上手くかわしてボールをキープし
無人のゴールへ流し込もうとしましたが
ソクラティスにブロックされてしまいました。

ゴール前にはフリーの状態の14オーバメヤンもいましたので
シュートではなく最初からパスを選択していたら
角度的にソクラティスにカットされる事もなく
間違いなくゴールを奪えていたと思いますので
悔やまれる場面だったと思います。

6ガブリエウから送られた楔のパスを
14オーバメヤン〜8セバージョスと繋げ
その8セバージョスがドリブルで持ち込んだ所から
14オーバメヤンへラストパスが通った23分過ぎの場面、
完璧なタイミングでパスを受けた
14オーバメヤンはゴール正面の位置で
相手CBの間に上手く入り込めていただけに
枠を捉えられなかったのは残念な場面でした。

オリンピアコスのFKからカウンターを仕掛けた
41分過ぎの場面では
ボールを持ち出した14オーバメヤンから
中央のスペースに駆け上がってきた
19ペペにパスが通りましたが
その19ペペは完全にフリーの状況でしたが
トラップをミスしてしまい
完全にボールを収める前に
戻ってきたフォルトゥニスにカットされてしまいました。

完璧なカウンターだっただけに
シュートすら撃てなかったのは悔やまれます。

前半の間に少なくとも3回の決定機があり
その内一つでも決めていたら
試合は決まっていたかもしれませんでしたが
この日の19ぺぺは足にボールが付いていない印象で
重要な局面で何度かコントロールミスを犯してチャンスを活かせず、
14オーバメヤンも軸脚側にボールが入ってしまったとは言え
ゴール正面でフリーの状態でシュートを撃つチャンスがあれば
ストライカーならば決めなければならなかったと思います。

一方で前半の間で決定的なピンチは
この場面位だったと思います。

19分過ぎ、GKからのロングキック1本で
エル・アラビに抜け出されてしまい
そのままシュートを撃たれてしまいました。

幸い1レノのファインセーブで
ゴールを死守する事に成功しましたが
3ティアニーが残ってしまっていたのか?
単純なオフサイドトラップ崩れで
決定機を与えてしまったのは
問題だったと思います。

後半に入ると攻勢を強めてきた
オリンピアコスにゴールに迫られる場面が増え
遂に先制点を許してしまいました。

51分、19ペペからのパスを受けた
8セバージョスが迫ってきたムヴィラを
かわそうとした所で引っ掛けてボールを失い
そこからカウンターを受けてしまいました。
そのムヴィラからのパスを受けた
マソラス〜エル・アラビと繋がり
そのエル・アラビの放ったシュートが
6ガブリエウに当たりディフレクトしたボールが
そのままゴールに吸い込まれてしまい失点。

勿論、23D.ルイスや6ガブリエウの
エル・アラビのシュートに対する
詰めの甘さもあったと思いますが
8セバージョスの奪われ方も問題だったと思います。

以前から指摘していますように
8セバージョスには簡単にプレー出来る局面で
どうしても難しい選択肢を選んでしまう問題があり
この試合でもまたその問題が出てしまったのは残念です。

この場面ではムヴィラのチェックを受ける前に
やや前を並走していた25エルネニーにボールを渡せば
何も問題は起こらなかったかもしれませんが
8セバージョスが選択したのは
迫ってきたムヴィラと交差する様に
股抜きでかわすプレーであり、
それを仕掛けて失敗してしまいました。

その全速力で迫ってくる相手と交差する様に
股抜きを仕掛けて失敗するのは
オリンピアコスとの
1stレグの失点の場面に続き2度目であり
どちらも失点に結びついてしまいました。

あえて難易度の高いプレーを選択しているのか
それともその様なプレーを選択してしまう事が
体に染み付いてしまっているのかは分かりませんが
失敗してしまえばただ無謀なだけです。
8セバージョスの技術レベルが
そのプレーを可能にさせるほど元々高くないのか
自分の技術レベルを過信しているのかは分かりませんが
この様なミスを繰り返す様では
ジダン監督の信用を得られないのは勿論の事、
アルテタ監督からの信頼もいつまで続くかは
分からないと思います。

序盤は19ペペへのロングスルーパスや
14オーバメヤンへのラストパス等
トップ下に入った8セバージョスは
チャンスを創造するプレーを観せ
期待に応えていたと思いますが
この失点以外の場面でも
時間が経つにつれてボールが収まらなくなり
攻撃陣を活性化させる良いリズムを奏でる事が
出来なくなっていたのも事実であり
残念ながら代わって投入された
11ウーデゴールとの差だけが目立つ結果になってしまいました。

その代わって11ウーデゴールが入ってからは
ボールがしっかりと収まる様になり
ボールの動きは明らかにスムーズになり
攻撃陣は活性化したと思います。

59分過ぎ、34ジャカからのパスを
ワイドな位置で受けた3ティアニーからの折り返しを
ファーサイドから走り込んできた19ぺぺが
ダイレクトで合わせました。

その強烈な19ペペのシュートは
残念ながら32スミス・ロウに当たってしまい
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
完璧に崩しす事に成功した場面でした。

75分過ぎ、右サイドから入ってきた
19ぺぺからのパスを受けた11ウーデゴールから
そのままゴールに向かって走り込んできた19ぺぺへ
ラストパスが送られました。
そのパスはカットされてしまいましたが
そのこぼれ球を走り込んできた11ウーデゴールが
1フェイク入れてから左脚を振り抜きました。

残念ながら枠を捉えられませんでしたが
1フェイク入れた事でゴールへの障害物は
完全になくなっていただけに
決めて欲しかった場面でした。

78分過ぎ、ボールを持ち込んだ
11ウーデゴールからのラストパスを受けた19ぺぺが
左脚を振り抜きましたが
GKの正面でこれもゴールを奪えず。

シュートを撃った事自体は間違いはないと思いますが
14オーバメヤンが悔しがっていた様に
ファーサイドで完全にフリーだった14オーバメヤンへ
浮き球のパスを折り返せたら
それはそれで決定機になっていたと思います。

80分過ぎ、カウンターの場面で
11ウーデゴールのスルーパスで抜け出した14オーバメヤンが
そのままGKと1対1になりましたが
浮き球のシュートは枠を捉えられず。

86分過ぎ、23D.ルイスのパスを受けた
35マルティネッリが
そのままドリブルで左サイドの深い位置まで
切り込んで行った所から送った折り返しを
14オーバメヤンがヒールで合わせましたが
GKファインセーブで防がれ
そのこぼれ球をジャンピングボレーでも狙いましたが
枠を捉える事が出来ず。

結局、この日は14オーバメヤンの日ではなかったと思いますが
解決したとは言っていましたが
やはり先日の懲罰処分の影響は
ゼロではなかったと思います。

どちらかと言うと14オーバメヤンは
メンタル的な部分がプレーに反映しやすい選手であり
そのメンタル的な部分が顔に出やすい選手だと思います。
そう言う意味ではこの日の14オーバメヤンは
どこか表情が曇っていた様にも観えましたので
メンタル的な影響で自らの力を
解放する事が出来ていなかった様に感じました。

本当ならば自らの過ちを払拭する為には
結果を出す事がいちばんの早道でしたので
何度もあった決定機を決められなかったのは
反省するべきだと思います。

結局、試合はこのまま0−1で敗れましたが
1stレグの2点差のアドバンテージを活かして
2試合合計3−2で逃げ切り
準々決勝への進出が決まりました。

しかしこの様にピリッとしない試合をしていては
これから1試合も落とす事が出来ない試合が続く
残りの試合は心配でしかありません。

1つの勝利がそして1つのゴールが
来シーズンの行方を決める位の気持ちで
もっと勝利に拘った試合をして欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:1G2A EL:0G1A
3ティアニー     PL:1G2A EL:1G0A FA:0G1A
6ガブリエウ     PL:2G0A EL:1G1A
7サカ        PL:5G2A EL:1G3A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G2A EL:0G0A
9ラカゼット     PL:10G2A EL:1G0A CC:1G0A FA:0G1A
11ウーデゴール    PL:1G0A EL:1G0A
12ウィリアン     PL:0G5A EL:0G2A
14オーバメヤン    PL:9G1A EL:3G0A FA:1G0A CS:1G0A
15M=ナイルズ    PL:0G0A EL:0G1A 
16ホールディング   PL:0G1A EL:0G0A
17ソアレス      PL:0G1A EL:0G1A
18トーマス      PL:0G1A EL:0G1A
19ペペ        PL:5G0A EL:3G3A
22マリ        PL:0G0A EL:1G0A
23D.ルイス      PL:1G0A EL:1G0A
25エルネニー     PL:0G0A EL:2G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:3G3A
30エンケティア    PL:1G1A EL:3G0A CC:1G0A
32スミス・ロウ    PL:0G4A EL:1G2A FA:1G0A
34ジャカ       PL:1G2A EL:0G0A
35マルティネッリ   PL:0G0A EL:0G0A CC:0G1A
38バロガン      PL:0G0A EL:2G1A


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