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EL1:FC Zürich vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

FC Zürich 1−2 ARSENAL
2022年9月8日(木)Europa League, Kybunpark

Goal
 (16)27Marquinhos(←14Nketiah)
 (44)Kryeziu(pk)
 (62)14Nketiah(←27Marquinhos)


30Turner

18Tomiyasu 16Holding 6Gabriel 3Tierney

23Lokonga

 21Vieira    34Xhaka

27Marquinhos            11Martinelli

14Nketiah


(69)3Tierney>>>35Zinchenko
(69)21Vieira>>>8Ødegaard
(69)27Marquinhos>>>7Saka
(78)14Nketiah>>>9Jesus


Substitutes
 1Ramsdale
 31Hein
 4White
 12Saliba
 72M. Smith
 44Cirjan
 85Cozier-Duberry


Arsenal 1.jpgELグループステージ第1戦は
敵地に乗り込んでチューリッヒと対戦しました。

先発は可能な限りローテーションを敢行して
これまで出場機会が限られていた
サブ組にチャンスが与えられました。
GKは加入後初先発の30ターナーが務め
DFラインは右SBに18冨安、
左SBに3ティアニーが入り
CBは16ホールディングと6ガブリエウが組みました。
中盤はアンカーは23ロコンガが務め
右インサイドハーフに21ヴィエイラ、
左インサイドハーフに34ジャカが入り
前線は右に27マルキーニョス、左に11マルティネッリ、
そして1トップを14エンケティアが務める
4−3−3が組まれました。

試合は元々の自力で勝るアーセナルが
ボールを支配して試合を進める形で始まりましたが
要所要所で雑なプレーが目立ってしまい
チューリッヒゴールに迫る場面は
数えるほどしか作れませんでした。

11分過ぎ、18冨安からのパスを
右サイドのワイドな位置で受けた
27マルキーニョスが送ったクロスを
ゴール前に入ってきた11マルティネッリが
ヘッドで合わせましたが
惜しくも枠を捉える事が出来ず。

その様な中でカウンターから
先制ゴールを奪う事に成功しました。

16分、クラスニキのシュートをブロックしたボールを収めた
21ヴィエイラが左サイドのスペースに向けて
ロングスルーパスが送られ
そのスルーパスで抜け出した14エンケティアが
持ち込んだ所からの折り返しを
ファーサイドに走り込んできた27マルキーニョスが
右脚で押し込み先制ゴール!!

チューリッヒの守備ブロックの攻略に苦しんでいた中で
非常に切れ味鋭いカウンターで
ゴールを奪えたのは非常に良かったと思います。

その後もアーセナルのペースで試合は進みました。

19分過ぎ、34ジャカからのパスを受けた
23ロコンガが送ったDFラインの頭を越す
浮き球のパスで抜け出した21ヴィエイラが
GKの頭を越すループシュートで
ゴールを狙いましたが
残念ながら枠を捉える事が出来ず。

23分過ぎ、3ティアニーからのサイドチェンジのパスを
右サイドで受けた21ヴィエイラからのラストパスを受けた
34ジャカが左脚を振り抜きましたが
GKのブレッヒャーのファインセーブに阻まれ
ゴールを奪う事は出来ず。

反対に危険な場面はこの場面くらいだったと思います。

33分過ぎ、21ヴィエイラが送った
11マルティネッリへのパスが
ボラニヤシェヴィッチにカットされた所から
カウンターを受けてしまいました。
そのボラニヤシェヴィッチからのパスを受けた
ジェマイリの左サイドのスペースへのパスで抜け出した
オキタが送ったクロスが
ゴール前に入ってきたアイェグンが
合わす事が出来ずに流れた所を
ファーサイドに走り込んできたセルネスに
合わされてしまいました。
幸い右寄りのポジションを取っていた3ティアニーが
戻ってきてセルネスのシュートをブロックして
難を逃れましたが
完璧に崩されてしまった場面でした。

そしてCKからの流れの中で
PKを献上してしまいました。

41分過ぎ、左サイドからのCKの流れで
ペナルティ内に送られたルーズボールを
クリアーしようとした14エンケティアが
体をねじ込んできたアリティの脚を蹴ってしまい
PK献上。

44分、そのPKをクリエジウに決められてしまい失点。

ボールを支配しながらも自らの雑なプレーもあり
チューリッヒの守備ブロックを崩すのに
苦慮していた前半だっただけに
0−1で前半を終える事が出来なかったのは
良い経過とは言えなかったと思います。

後半に入るとアーセナルは攻勢を強めて行きました。

21ヴィエイラからのパスを受けた11マルティネッリが
左のペナルティの角辺りから侵入して
右脚を振り抜いた45分過ぎの場面、
クリエジウのパスをカットした
27マルキーニョスが持ち込んだ所で
スイッチしてボールを引き取った14エンケティアが
左脚を振り抜いた46分過ぎの場面、
前者はクリエジウにクリアーされ、
後者は惜しくも枠を捉えられませんでしたが
この様なシンプルな仕掛けながらも
前半に比べてテンポが速くなった事で
シュートを撃つ所にまで至る事が出来る様になりました。

センターサークルの中から送った
34ジャカの鋭い縦パスを受けた
3ティアニーが左脚を振り抜いた51分過ぎの場面、
この場面の様にこの日の3ティアニーは
かなりハーフスペースを意識してプレーしていたと思います。

素早いプレスでボールを奪い返した23ロコンガが
間髪入れずに送ったパスを受けた14エンケティアが
ドリブルでペナルティ内に切り込んで行った所から
左脚を振り抜いた53分過ぎの場面、
残念ながらそのシュートはGKの正面でしたが
この場面でボールを奪い返した様な反応の鋭さを
23ロコンガが常に観せれる様になれば
評価は変わると思いますが、、、
相変わらず棒立ちの場面が多い所は変わっていません、、、。

23ロコンガのパスを受けた
34ジャカが送った浮き球のパスを
11マルティネッリがダイレクトボレーを撃った
60分過ぎの場面、
横にフリーだった14エンケティアがいましたので
シュートを撃たずにパスでも良かったかもしれません。

そしてついに追加点を奪う事に成功しました。

62分、11マルティネッリのサイドチェンジのパスを受けた
27マルキーニョスが右サイドから送った丁寧なクロスを
ファーサイドで14エンケティアが叩きつける様なヘッドで
突き刺しゴール!!

これで公式戦初出場のマルキーニョスは
1ゴール1アシストとしっかりと結果を出した事になりました。

終盤、3ティアニー、21ヴィエイラ、27マルキーニョスに代えて
35ジンチェンコ、8ウーデゴール、7サカが投入され
その後14エンケティアに代えて9ジェズスも投入され
レギュラーメンバーが揃った攻撃陣が攻勢を強めました。

8ウーデゴールのスルーパスで
DFラインの裏に飛び出した73分過ぎの場面、
深い位置からのマイナス方向の7サカの折り返しは
誰にも合いませんでしたが
下がったDFラインの前のスペースに
誰かが入ってきていたら決定機になっていたと思います。

7サカからの横パスを受けた34ジャカが
8ウーデゴールとのパス交換をした後に
裏のスペースに出したパスで7サカが抜け出した
84分過ぎの場面、
完璧に崩しましたがゴール前に入ってくる選手とのタイミングが合わず
中に折り返すタイミングを逸してしまったのは残念でした。

右CKからの流れで7サカが
右サイドからカットインして左脚を振り抜いた
85分過ぎの場面、
そして8ウーデゴールのスルーパスで
左サイドの裏に抜け出した
11マルティネッリからの折り返しを受けた9ジェズスが
左脚を振り抜いた86分過ぎの場面、
前者はDFにブロックされ、
後者はGKのファインセーブに阻まれてしまいましたが
際どいシュートでした。

しかしその後はゴールを奪う事が出来ず
試合はそのまま1−2で勝利。

チームの地力を考えれば
もう少し楽な展開で勝利して欲しかったと思いますが
新加入の27マルキーニョスと
PLでは出場時間が限られている14エンケティアが
揃って1ゴール1アシストと
チームを勝利に導く活躍を観せてくれたのは
良かったと思います。

その27マルキーニョスは初出場とは思えない
落ち着いたプレーを観せていたと思います。
これからもっとレギュラー組と同じピッチに立つ為には
更にプレースピードや確度を上げる必要があると思いますが
プレーの意図はしっかりとしており
リザーブの試合では別格の活躍を観せていた様に
より高いレベルの試合にどんどん起用して
鍛えて行きたいタレントだと思います。

一方で21ヴィエイラは先制点の起点になった様な
素晴らしいパスを観せてくれましたが
所々で雑なプレーもあり
期待したレベルには達していなかったと思います。
まだ2試合目ですのでこれからだと思いますが
10スミス・ロウのコンディションが整わないだけに
8ウーデゴールの負担を減らす為にも
プレーの精度をもっと上げる必要があると思われます。

GKのターナーは危険なシュートを受ける場面が
殆どありませんでしたので
シュートストップ能力を発揮する場面が訪れませんでしたが
一方で相手のプレッシャーに曝された時に
パスミスを犯してしまった6分過ぎの様に
やはり足下の技術に関しては不安がある様に観えてしまいます。

そして昨シーズンのレギュラーSBコンビが
今シーズン初めて先発しましたが
3ティアニーにせよ18冨安にせよ
今シーズンのここまでの試合で35ジンチェンコが観せていた様な
「偽SB」としてのプレーが求められていました。

18冨安に関しては昨シーズンからアンカーの横に並んで
中盤の底の厚みをもたらすような振る舞いをする事がありましたが
3ティアニーに関してはアタキングサードに入ってから
中に向かってプレーする場面はありましたが
基本的にはライン側を主戦場としていましたので
この試合の様なアンカーの横にまで絞ってきて
組み立ての段階をフォローする様なプレーは
今までは殆どありませんでした。

その事からも35ジンチェンコだけが特別に
「偽SB」としてプレーしている訳ではなく
今シーズンのアルテタ監督は
「偽SB」を活用する様なシステム・戦術的な変更を
行った可能性があり
その「偽SB」を本格的にチームに持ち込む為に
35ジンチェンコを獲得した可能性もあるかもしれません。

とは言え、元々3ティアニーは
MFの様に足下の技術レベルやパスセンスが
長けている訳ではありませんので
偽SBとして組み立ての段階に関与しようとしても
それほど効果的に関与する事が出来ていなかったと思います。

3ティアニーが怪我明けという事もあると思いますが
「偽SB」としてのプレーレベルを鑑みて
現在アルテタ監督は35ジンチェンコを重用していると思われます。

ELグループステージ第1戦は
思ったよりも苦しみましたが
今後もELグループステージでは
サブ組を積極的に起用して
少しでもレギュラー組との間にある差が
埋まる事を期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


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6ガブリエウ     PL:1G0A
7サカ        PL:1G2A EL:1G1A 
8ウーデゴール    PL:3G0A 
9ジェズス      PL:3G3A 
11マルティネッリ   PL:3G0A 
12サリバ       PL:1G1A
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:1G2A 
35ジンチェンコ    PL:0G1A 


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