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PL1:Crystal Palace vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Crystal Palace 0−2 ARSENAL
2022年8月5日(金)Premier League, Selhurst Park

Goal
 (20)11Martinelli(←35Zinchenko)
 (85)Guehi(og)


1Ramsdale

 4White 12Saliba 6Gabriel 35Zinchenko

5T. Partey

8Ødegaard    34Xhaka

 7Saka             11Martinelli

9Jesus


(83)9Jesus>>>14Nketiah
(83)35Zinchenko>>>3Tierney
(90+2)8Ødegaard>>>23Lokonga


Substitutes
 30Turner
 16Holding
 17Cédric
 25Elneny
 24Nelson
 19Pépé


Arsenal 1.jpg今シーズンの開幕戦は
敵地に乗り込んでの
クリスタルパレスとの対戦になりましたが
昨シーズンの敵地での試合と同様に
苦戦を強いられましたが
それでも現在のアーセナルは
大崩れする事なくしっかりと勝ち点3を
持ち帰る事に成功しました。

先発はプレシーズン終盤の
チェルシー戦とセビージャ戦と同様の
布陣を組んできました。

この日の試合は出だしから非常に良い形で始まり
早々に決定機を迎えました。

3分過ぎ、相手のパスをカットした9ジェズスが
そのままドリブルでペナルティの中まで切り込んで行った所から
トーキックで押し込もうとしましたが
グエイにブロックされてしまいゴールは奪えず。
そしてそのこぼれ球を左サイドから詰めていた
11マルティネッリが左脚で狙いましたが
そのシュートも枠を捉えられずに惜しくもゴールは奪えず。

ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
ドゥクレの股を抜き、アンデルセンをかわして
ドリブルで切り込んで行った
9ジェズスは非常に好調だと思いますが
一方であの状況で左脚でシュートを撃った
11マルティネッリの判断は残念でした。

タイミング的にはどちらの脚でも
撃てるタイミングだったと思いますが
左脚で撃ったと言う事は
最初はそのまま左脚でニアに流し込もうと
判断していたのかもしれません。
しかし思いの外ガイタが戻ってきたのが早かった為に
途中でファーサイドに狙いを変えたのか?
角度のない所から左脚でファーを狙いましたが
やはり左脚のシュートでは枠の外に切れていってしまい
枠を捉える事は難しかったと思います。

仮に最初から右脚で撃つつもりならば
ニアに撃った時にポストの外側に
蹴り込んでしまうリスクはありますが
ニアでもファーでも
どちらでも狙える状況になっていたと思いますので
右脚で狙って欲しかったと思います。

その後も絶妙なコンビネーションで
クリスタルパレスゴールに迫る場面が続きました。

5トーマスとのワンツーで
7サカがペナルティ内を切り込んで行った
4分過ぎの場面、
深い位置まで侵入した所からの
折り返しはブロックされてしまいましたが
そのこぼれ球を収めた11マルティネッリが
鋭い反転で前を向いた所から
35ジンチェンコ〜9ジェズスと繋ぎ
その9ジェズスが34ジャカとのワンツーで
狭い所を切り込んで行きました。
残念ながらシュートを撃つ事は出来ませんでしたが
狭い所を切り込んで行く事が出来た
良いコンビネーションだったと思います。

9ジェズス〜34ジャカ〜35ジンチェンコと
右サイドから左サイドに向けて
繋いで行った7分過ぎの場面、
35ジンチェンコが左脚を振り抜きましたが
その強烈なシュートはガイタの正面で
ゴールを奪う事は出来ず。

そして先制点は右CKからのサインプレーで奪いました。

20分、7サカが蹴った右CKに対して
ペナルティの外側からファーサイドに走り込んできた
35ジンチェンコがヘッドで折り返したボールを
11マルティネッリがヘッドで押し込みゴール!!

エミレーツカップのセビージャ戦でも
色々と試していましたが
サインプレーからのゴールを奪う事に成功しました。

その後も良いコンビネーションで
クリスタルパレスゴールに迫る場面はありましたが
30分を過ぎた辺りから
徐々にボールを持ち始めたクリスタルパレスに流れが移り始め
特にアンデルセンからの正確なフィードは
厄介だったと思います。

その様な中でセットプレーからピンチを迎えました。

41分過ぎ、右サイドから入れられたエゼのFKを
ファーサイドでアンデルセンにヘッドで折り返されてしまい
そのボールをエドゥアールにヘッドで合わされてしまいました。

幸い1ラムズデールのファインセーブで防ぎましたが
このFKに対してラインが揃っていなかった等
明らかに準備が出来ていない状態だったのは
集中力が欠いていた言わざる得ず、
走り込んできたアンデルセンに気が付くのが遅れた為に
6ガブリエウが競り合う事が出来ず、
折り返したボールにヘッドで合わせたエドゥアールに対しても
ゴール前にポッカリと穴が空いていた様に
誰もマークに付く事が出来ていない有様でしたので
失点しなかったのは本当にラッキーだったと思います。

後半に入るとそのアンデルセンからの正確なフィードで
35ジンチェンコの裏のスペースを狙われ始めてしまい
完全にクリスタルパレスペースになってしまいました。

その様な流れの中で再び決定機を作られてしまいました。

51分過ぎ、ザハから送られたスルーパスで
エゼに抜け出されてしまい
1ラムズデールと1対1になってしまいました。

このシュートも1ラムズデールのファインセーブで
ゴールは死守する事が出来ましたが
セットプレーの後でDFラインが揃っていない状況だったとは言え
完璧に崩されてしまいました。

一方でアーセナルにも決定機がありました。

58分過ぎ、4ホワイトが
右サイドの裏のスペースに蹴り出したボールに対して
グエイと競り合ってボールを奪い取った
9ジェズスから送られたパスを
走り込んできた8ウーデゴールは
11マルティネッリへ繋ごうとしましたが
そのパスはカットされてしまいゴールは奪えず。

9ジェズスからのパスを受けた8ウーデゴールは
多少タイミングがズレたとは言え
完全にフリーだっただけに
シュートを撃つ事だけを考えるべきだったと思います。

先日も書きましたがフィニッシュの局面で
ゴールに繋げる事が出来ない所は
8ウーデゴールは改善しなければならないと思います。

この日の8ウーデゴールは
全体的には余り良くなかったと思います。
いつもの様な正確なタッチでボールを操れず
コンビネーションが合わない場面も
何度かあったと思います。
そしてこの場面の様な難しいプレーを選択してしまう場面もあり
良い流れを自ら切ってしまう場面があったと思います。

69分過ぎ、4ホワイトが出した裏へのスルーパスで
抜け出した7サカがそのままドリブルで持ち込み
右脚を振り抜きましたが枠を捉える事は出来ず。

この後は完全にクリスタルパレスに
ボールを支配されてしまいましたが
その大きな要因は2つだと思います。

1つ目はアンデルセンの正確なフィードで狙われた
35ジンチェンコの対応のもろさだと思います。

アンデルセンのフィードで下がりながらの対応を強いられ
そのままアイェウと1対1の状況を作られた35ジンチェンコは
自らの弱点を露呈してしまったと思います。

35ジンチェンコは攻撃面では大きな力を発揮する一方で
元々は攻撃的MFとして育成され
本来のポジションはCMFの選手ですので
どうしてもディフェンス時の技術的な部分に問題があり
フィジカル能力的にも相手を圧倒する物も持っていませんので
単純に1対1の勝負になると
その脆い部分が顔を出してしまう事が
この試合では明らかになってしまったと思います。

よって35ジンチェンコは
アーセナルがボールを支配する様な展開の時は
非常に強みになる一方で
アーセナルが受けに回る様な展開では
穴になってしまう可能性が
この試合ではっきりしてしまいました。

実際、35ジンチェンコに代わって
3ティアニーが投入されてからは
左サイドが安定した事からも
守備面でのこの両者の差が浮き彫りになった様に感じます。

そしてもう1つは9ジェズスが
ボールに触れなくなった所だと思います。

9ジェズスがボールに触れなくなったから
クリスタルパレスにボールを支配され始めたのか、
クリスタルパレスがボールを支配したから
9ジェズスがボールに触れなくなったのかはあると思いますが
結果的に至る所に顔を出して
ボールに触っていた9ジェススが動けなくなると
ボールの収まり所がなくなり
攻撃の形を作る事が出来なくなってしまいました。

これも実際9ジェズスに代わって投入された14エンケティアが
9ジェズスと同様に多くの場面に顔を出してボールに触る事で
攻撃陣にリズムを生み出していた様に
9ジェズスがボールに触れなくなった時点で
もう少し早く14エンケティアを
投入するべきだったかもしれません。

そしてその14エンケティアの投入で
リズムを取り戻した攻撃陣は
追加点を奪いました。

85分、34ジャカからのパスを
下がってきて受けた14エンケティアが
右サイドの7サカに展開し
その7サカが入れた鋭いクロスが
グエイの頭に当たりそのままゴールに吸い込まれ
オウンゴール!!

最終的にはオウンゴールでしたが
それを導いたのは素早い展開であり
対応を後手に回す事が出来たからだと思います。
そしてその切っ掛けとなったのが
34ジャカからのパスを受けた14エンケティアが
ボールを止めずに動かしながら7サカに繋いだ場面であり
前半の様なテンポの良い仕掛けが出来ていたと思います。

このゴールでこの夏に取り組んできた
自らのスタイルを思い出したかの様に
再び前に出れる様になったアーセナルは
鋭いプレスからショートカウンターが発動しました。

86分過ぎ、5トーマスの素早いプレスで
高い位置でボールを取り戻したアーセナルは
8ウーデゴールから14エンケティアにボールを繋ぎ
14エンケティアは自ら突破を図りましたが
突破出来ないと見るやすぐさま7サカに繋いで
そのパスを受けた7サカが右脚を振り抜きましたが
残念ながらブロックされてしまいゴールは奪えず。


選手交代を機に流れを取り戻したアーセナルは
そのまま逃げ切り0−2で勝利!!

苦しい展開でしたが大崩れする事なく
しっかりと勝利を掴み取りました。


この試合でMOMに選ばれた12サリバは
MOMに相応しい圧巻のプレーだったと思います。

ペナルティの中に入ってきたエドゥアールから
走り込んできたアイェウにボールが渡された34分過ぎの場面では
12サリバは慌てる事なくすぐにポジションを変えて
走り込んできたアイェウの進路を塞いでボールを奪い返し、
カウンターを受けた52分過ぎの場面では
ペナルティの中に入ってきたザハが
4ホワイトをかわして更に入ってきた所で
スライディングタックルで見事に仕留めました。
5トーマスがファールを犯しても止められずに
ザハに抜け出されてしまった77分過ぎの場面でも
完璧なタイミングで仕掛けた
スライディングタックルで止めた様に
最後の砦の様な状況に陥っても
12サリバは慌てる事なく非常に冷静に対応しつつ
同時に大胆なプレーで確実に止めていたと思います。

そして特に素晴らしかった所は
リスクを負って大胆なプレーを仕掛けても
ファールを犯す事なく確実に仕留めていた所であり
この試合の12サリバの対応は
ミスらしいミスは全くなかったと思います。

フィジカル的に強くスピードもある12サリバは
速く激しく展開するPLとの相性が
非常に良いのかもしれません。
課題だった危機察知能力や集中力の面が
改善されようとしている今の12サリバは
G.ネビルはファーデナントを思い出した様ですが
個人的にはファン・ダイクと比較したくなる位の
インパクトを観せてくれたと思います。

勿論、PL1シーズン目ですので
途中で調子を落とす場面もあると思いますが
このまま順調に成長して欲しいと思います。

一方で後半厳しい状況に陥りながらも
中々選手交代のカードを切れなかった様に
現在のスカッドには大きな問題点があると思います。

以前から書いています様に
現在のスカッドはレギュラー組とサブ組に
少なくない差があるのは言うまでもないと思いますが
この試合のベンチワークを観ると
その問題は看過できない問題かもしれません。

現実的に後半の様なクリスタルパレスにボールを支配され
完全に受けに回った状況に陥った時に
17セドリックを右SBに投入して
4ホワイト&12サリバ&6ガブリエウの
3バックに移行する事もしなければ
同じく16ホールディングを投入して3バックに移行する事もせず、
25エルネニーを投入して2ボランチに変える事もしなければ
19ペペや24ネルソンを投入して
前線を活性化させる事もしませんでした。
後半ロスタイムに投入された23ロコンガも
ただの時間潰しであり
何かを変える為に投入さた訳ではなかった様に
アルテタ監督はベンチに控えていたこれらの選手を
流れを変えるカードとしては信用していない事が
残念ながらはっきりしてしまったと思います。

怪我で離脱中の10スミス・ロウや18冨安、
そして新加入の21ヴィエイラが復帰すれば
流れを変える様な効果的な選手交代が
行える様になるかもしれませんが
現時点ではこの試合で投入された
14エンケティアや3ティアニー等の
限られたメンバーしか
アルテタ監督は信頼していない様に観えてしまいます。

そしてトレイラの移籍が発表されましたが
この様な状況を考えますと
まだ選手の入れ替えはあるかもしれませんし
行わなければならないかもしれません。

実際、この試合でベンチから外れた
22マリ、2ベジェリン、
15メイトランド=ナイルズ、13ルナルソンは
移籍する可能性が高くなってきているかもしれません。

この夏は既に£1億2000万以上投資していますが
レギュラー組とサブ組の差を埋める為には
移籍期間が終わる前に
更なる補強が必要だと思います。


C'mon Arsenal !!


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11マルティネッリ   PL:1G0A 
35ジンチェンコ    PL:0G1A 


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