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PL23:ARSENAL vs Burnley [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 0−0 Burnley
2022年1月23日(日)Premier League, Emirates Stadium

Goal



32Ramsdale

4White  16Holding  6Gabriel  3Tierney

23Lokonga

8Ødegaard    10Smith Rowe

7Saka              35Martinelli

9Lacazette


(77)10Smith Rowe>>>30Nketiah


Substitutes
 1Leno
 21Chambers
 20Tavares
 37Alebiosu
 87Patino
 82Hutchinson
 65Oulad M'Hand
 58Biereth


Arsenal 1.jpgこれで今月の公式戦の戦績は2分け3敗と
2022年に入って未だ未勝利です。
そして最も懸念されるのが
この4試合で奪ったゴールは
シティ戦の1ゴールのみと言う所で
ゴールを奪う事が出来なければ
残念ながら勝つ事は出来ません。

先発はカラバオ杯準決勝2ndレグの
リバプール戦に強行出場した18冨安が
怪我を悪化させてしまい
ベンチ外になった事で
右SBには4ホワイトが入り
CBは16ホールディングと6ガブリエウが組みました。
中盤はダブルビオランチではなく
アンカーに23ロコンガが入り
その前のインサイドハーフに8ウーデゴールと
10スミス・ロウが入る3センターの
4−3−3が組まれました。

消化試合数が少ないとは言え
現在最下位のバーンリーをホームに迎えての
一戦だっただけに
アーセナルがボールを保持しながら
試合を進める展開になりましたが
残念ながらボールを持っていても
中々試合を支配する事が出来ず
反対にボールを持たされている様な
ダラダラとした展開になってしまっていたと思います。

結局、前試合のリバプール戦で懸念していた問題が
やはりこの試合でも出てしまい
勝たなければならない試合を勝つ事が出来なかったのは
非常に残念でした。

まず一つ目の問題は怪我人の問題です。

17セドリックと21チェンバースの両者が
怪我で離脱した為にそのリバープール戦では
怪我明け間もない18冨安を強行起用しましたが
結果として怪我の状態が悪化してしまい
さらに数週間離脱する事になってしまいました。

ベンチには一応21チェンバースが入っていましたが
結局、無理に起用して18冨安の二の舞は避けたかったのか
それともこの冬の移籍期間の間に
移籍する可能性がある21チェンバースを
再び怪我で離脱させる訳にはいかなかったのか
21チェンバースの起用は避けて
この試合では4ホワイトを右SBで起用しました。

勿論、4ホワイトは右SBでも対応可能ですが
その一方で4ホワイトの最大の武器である
精度の高いフィードを発揮する場面は
かなり限定されてしまったと思います。

CBならば精度が高くその1本のパスで
状況を打開する様なロングフィードを
右にも左にも供給する事が出来ますが
右SBでは左サイドに向けて供給するフィードは
正確なサイドチェンジのパスではありますが
距離が長くなる分、
その1本のパスで状況を打開する様な効果は望めませんので
4ホワイトのロングフィードの威力は半減してしまいます。
そして何よりも4ホワイトから縦パスを送る事が出来るコースも
右SBでは限定的にならざる得ませんので
CBで起用された時の様な
4ホワイトの1本のパスからテンポアップする様な場面を
中々作る事が出来ず、
右SBで起用せざる得なかった為の弊害が
この試合では出てしまったと思います。

そして次は中盤の駒不足の問題です。

34ジャカと5トーマスが
出場停止処分を受けていた為に
この試合ではアンカーに23ロコンガを置き
8ウーデゴールと10スミス・ロウをインサイドハーフに置く
3センターが組まれましたが、
DFラインからパスを引き出し
前線にパスを供給してチームにリズムをもたらし
攻撃陣に方向性とテンポアップを促す役割を担うべき
アンカーの23ロコンガが
全く機能していなかったのは大きな問題でした。

その中でも最も良くなかったのはポジショニングです。

バーンリーの2トップは23ロコンガに対して
挟む様な位置取りで常にマークしていましたので
DFラインからパスを引き出すのが
難しかったのかもしれませんが
それを差し引いたとしても
23ロコンガのポジショニングは悪すぎたと思います。

DFラインでボールを持っている時の23ロコンガは
そのボールホルダーと23ロコンガを結ぶ直線上に
相手の選手が入ってしまうポジションに立ってしまうので
ボールホルダーからしてみれば
相手のマーカーに23ロコンガが隠れた状態だったと思います。

反対に言えば23ロコンガは
常に相手の背中を追う様に動いていましたので
これではパスを出せと言われても
ボールホルダーはパスを出す事など不可能だと思います。

とは言え、23ロコンガから見れば
常に相手の背中越しに
ボールホルダーを見る格好になっていたはずですので
その様な状態ではパスを引き出す事が出来ない事を
なぜ認識出来なかったのか不思議でたまりません。

勿論、相手の背後に立って
相手の視界から消える事も大切だと思いますが
同時にパスを出せるタイミングの時には
数歩脇にズレる等の動きを速やかに行い
パスを引き出す必要があったと思いますが
その様なパスを引き出す様な動きも全くせずに
相手のマーカーの背中を追う様に
右往左往していただけでしたので
厳しい言い方をすれば
パスを出して欲しくないのではないかと
勘繰ってしまいました。

実際、この試合の23ロコンガは
3ティアニーからのパスを受けた9ラカゼットが
23ロコンガとのワンツーで前を向き
そのままドリブルで持ち込んだ所から右脚を振り抜いた
15分過ぎの場面の様に
時々効果的なプレーを観せる事もありましたが
殆どの場面では加入当初の様な大胆なプレーは影を潜め
どこか自信がなさそうにプレーしている様に観えましたので
あながち間違っていないのかもしれません。

本来ならば先日のシティ戦の5トーマスの様に
マークに付かれていても
積極的にDFラインからのパスをマーカーの脇で受け、
そのままマーカーを剥がして前を向く様なプレーが
必要だったと思います。
そうすれば相手の守備ブロックは
下がりながらの対応を強いられますので
この試合の様にガッチリと守備のブロックを築かれても
隙を生み出す事が出来、
その隙を突く事でもっと効果的な仕掛けを
観せる事が出来たと思います。

結果的に23ロコンガがアンカーとして
DFラインからパスを引き出せず、
同時に効果的に前線にパスを供給出来なかったのは勿論ですが
その役割を担おうとしなかった事が
この試合でゴールを奪えなかった大きな一因になっていたと思います。

とは言えそもそもは、不用意なレッドカードを受けて
34ジャカと5トーマスが起用出来なかった所が
根本的な問題であり
この2人が起用出来ていたら
この様な試合展開にはならなかったと思います。
よって23ロコンガ云々よりも
中盤が駒不足に陥った事が
勝利を逃した根本的な原因とも言えますが
まぁ、アルテタ監督としてみれば
34ジャカと5トーマスが同時に出場停止処分を受けたのは
全く想定外だったと思いますが、、、。

そして最後は決定力の問題です。

守備のブロックを築いて
しっかりと守っていたバーンリーに対して
攻め倦む場面もありましたが
それでもしっかりと崩して
ゴールを奪うチャンスはあったと思います。

4ホワイトのサイドチェンジのパスを
左サイドで受けた35マルティネッリが
一度8ウーデゴールにボールを戻した後に
ペナルティ内に侵入した所で
8ウーデゴールのリターンパスを受けて
右脚を振り抜いた14分過ぎの場面、
その強烈なシュートはタコウスキにブロックされてしまい
惜しくもゴールは決まりませんでしたが
この二人のコンビネーションで
しっかりと切り崩した良い仕掛けだったと思います。

左サイドの開いた位置でパスを受けた
8ウーデゴールから送られてスルーパスで
4ホワイトが裏に飛び出した14分過ぎの場面では
そこから送られた35マルティネッリへ折り返しは
寸前の所でウェストウッドにカットされてしまいましたが
これも勢いの乗った良い仕掛けだったと思います。

3ティアニーからのパスを受けた9ラカゼットが
23ロコンガとのワンツーで前を向き
そのままドリブルで持ち込んだ所から右脚を振り抜いた
15分過ぎの場面、
スピードに乗って一気にペナルティの中にまで切り込んで行った
ドリブルまでは素晴らしかったと思いますが
最後のシュートの局面で
踏ん張りが効かずに枠の外に流れてしまったのは
ストライカーとしては非常に残念でした。

9ラカゼットから7サカへのパスがカットされたこぼれ球を
鋭い出足で収めた8ウーデゴールから送られたパスで
右サイドの裏に飛び出した10スミス・ロウからの折り返しを
8ウーデゴールが受けてワントラップしてから左脚を振り抜いた
19分過ぎの場面では
そのシュートはポープのファインセーブで防がれてしまい
そのこぼれ球に対して9ラカゼットも右脚を振り抜きましたが
そのシュートもベン・ミーにブロックされてしまいました。

右サイドをドリブルで駆け上がってきた7サカが
ピータースをかわして中に入ってきた所から
9ラカゼットへラストパスを送った37分過ぎの場面では
そのパスを受けた9ラカゼットは
絶妙なファーストタッチで
マークに来たウェストウッドをかわして
3ティアニーに繋ぎましたが
3ティアニーのシュートは枠を捉えられませんでした。

しかし本来ならばウェストウッドをかわした所で
9ラカゼットが左脚を振り抜く形が
理想的な形だったと思いますが
ウェストウッドをかわした時にボールが若干流れてしまった為に
自らシュートを撃つ選択肢を失ってしまったのは残念でした。
15分過ぎの場面でもそうですが
結局9ラカゼットは
シュートへのコーディネーションが安定しない所が
ストライカーとしての最大の弱みだと思います。

6ガブリエウがクリアーしたボールを
35マルティネッリ〜3ティアニー〜10スミス・ロウと
ダイレクトで繋いだ所から速攻が始まった45分過ぎの場面では
その10スミス・ロウから
8ウーデゴール〜7サカへと右サイドへ展開され
その7サカがワンステップした所から左脚を振り抜きましたが
ファーを狙ったそのシュートは
僅かにポストの外側でゴールを奪う事は出来ませんでした。

後半に入ると更な大きなチャンスがありました。

8ウーデゴールが蹴った右CKからのサインプレーで
後方から走り込んできた10スミス・ロウが
ダイレクトで合わせた63分の場面では
ポープのファインセーブで阻まれてゴールを奪う事が出来ず。

右サイドに開いていた9ラカゼットから
7サカ〜9ラカゼットとペナルティ内で繋いだ
65分過ぎの場面では
そのこぼれ球に対して10スミス・ロウが右脚を振り抜きましたが
このシュートもDFの壁にブロックされてしまいゴールを奪えず。

3ティアニーの左サイドの裏のスペースに出されたパスで抜け出した
10スミス・ロウがそのままドリブルでタコウスキを振り切って
深い位置まで侵入した所から折り返したボールを
9ラカゼットがダイレクトで合わせた66分過ぎの場面では
これも枠を捉える事が出来ませんでした。
しかし、ベン・ミーに迫られていたとは言え
ただ無人のゴールに押し込むだけの状況だっただけに
9ラカゼットは決めなければならなかったと思います。

結局の所、9ラカゼットは攻撃陣の潤滑油としては
非常に大きな貢献を観せていると思いますが
点取屋としては不足感を強く感じる試合だったと思います。
その分、2列目の若い4選手が
一時期の様にゴールを量産出来れば良いのですが
この試合の様にしっかり守られた状況を
こじ開けなければならない様な展開の試合では
まだ難しいのも事実だと思います。
一方でその様な状況でもアンリやロビンの様に
チームの為にゴールをこじ開けるのがエースストライカーであり
それがエースとしての責務だと思いますが
残念ながら今のアーセナルには
エースストライカーと呼べる存在がいないのが
大きな問題になってきていると思います。

勿論、今のシティの様に一人のエースストライカーに頼らなくても
どこからでもゴールを奪える様な成熟したチームになれば
問題ないかもしれませんが
その域に達するのは今のアーセナルではまだまだ先だと思いますので
やはり今のアーセナルには苦しい時にゴールを奪ってくれる
決定力の高い本格的なストライカーが必要だと思います。

一方で怪我で離脱してからの10スミス・ロウは
一歩踏み込めていないと言いますか
どこか力をセーブしながらプレーしている様に
感じる場面がありましたが
この場面のタコウスキをかわして切り込んで行った場面では
ここ最近の試合で初めて
全力の状態から更に1段ギアを上げる様に
踏み込んだプレーが出来ていたと思いますので
この様なプレーが出来る様になれば
絶好調の時期の10スミス・ロウが戻ってくるのも
それほど遠くはないかもしれません。

試合は最後までゴールを奪う事が出来ずに
スコアレスドローで終演。

トップ4に入り込む為には
最下位のバーンリーをホームに迎えたこの試合は
絶対に勝ち点3を奪わなければならない試合でしたので
この試合で勝ち点3を奪えなかったのは
後々非常に大きな問題になるかもしれません。

結局、レギュラーメンバーが揃えられれば
十分にトップ4を狙える力があると思いますが
一人でも欠けてしまうと戦力ダウンが避けられない現状を
本当にどうにかしなければならないと思います。

冬の移籍期間が始まってから
ストライカーと中盤の補強に動いていますが
未だにまとめ上げる事が出来ていません。
本当にトップ4を目指すのならば
少なくとも決定力のあるストライカーの補強は必須であり
残りの移籍期間で補強に成功する事を
願うばかりです。


C'mon Arsenal !!


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3ティアニー     PL:1G3A CC:0G0A
5トーマス      PL:1G0A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:2G0A CC:0G0A
7サカ        PL:6G4A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:4G3A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:3G3A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:8G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G2A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:0G1A CC:2G4A
20タヴァレス     PL:0G1A CC:0G1A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G1A CC:0G0A
30エンケティア    PL:0G0A CC:5G0A
34ジャカ       PL:0G1A CC:0G0A
35マルティネッリ   PL:4G2A CC:0G0A
87パティーノ     PL:0G0A CC:1G0A


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