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CMF・DMF〜11ルーカス・トレイラ&29マテオ・グエンドゥージ&4モハメド・エルネニー [Arsenal F.C.]

11ルーカス・トレイラ(23 歳)

PL 24試合先発+10試合途中出場:2ゴール2アシスト
EL 6試合先発+6試合途中出場:1アシスト
FA杯 1試合先発
カラバオ杯 1試合先発+2試合途中出場:1アシスト


Arsenal 1.jpgアーセナルにとって待ちに待ったタレントが
11トレイラだったと思います。

長い間、アーセナルの中盤には
守備的な役割を担うDMFが欠けており
それにより中盤の強度が足りない問題に
悩まされ続けていたと思います。

その守備的な役割を担う事を期待して
昨夏に獲得した11トレイラは
その期待に十分に応えたと思います。

11トレイラはフィジカル的な能力が
優れている訳ではありませんが
中盤の広い範囲カバーする豊富な運動量、
ボールホルダーに喰らい付く様な献身性、
的確に奪い取るボール奪取能力、
そして、人とボールの動きを先読みする能力を活かした
優れたインターセプト能力、
これらの能力を活かして
アーセナルの中盤の強度は
大きく向上したと思います。

そして元々攻撃的MFとして育成されてきた事もあり
パスを引き出す動きも
テンポ良くパスを捌く事もレパートリーにあり
チャンスがあれば最前線にまで顔を出して
攻撃に厚みを加える事が出来る所も
特徴の一つだと思います。

一方で他のPL初参戦の選手と同様に
PLの過酷なスケジュールや
テンポの速さと当たりの激しいスタイルにより
年末年始当たりからフィジカルコンディションを落としてしまい
シーズン前半の勢いは徐々に失ってしまったのは残念でした。

その後徐々に回復してきましたが
人やボールに対して前に出る鋭さは完全に戻る事はなく
相手選手が突破してきた時には帰陣が遅れて
カバーしきれない事も多く
結局最後までシーズン前半観せていた様な
圧倒的なパフォーマンスが戻る事がなかったのも残念でした。

シーズンが終わった後に
イングランド特有の気候や生活に馴染めていないと
告白していた様に他のラテン系の選手と同様に
11トレイラもイングランドの生活に
ストレスを感じている様です。

時間が経つにつれて
イングランドの生活に馴染めれば良いのですが
そのままストレスを感じながら生活していれば
モチベーションに問題が出てくる事は
想像するのは難しくなく
今シーズン前半の様なハイパフォーマンスを
今後も観せられるかどうかは
もうしばらく見守っていかなければならないかもしれません。

それでも近年求められ続けていた
本格的なDMFとして
11トレイラはアーセナルに多くの物をもたらしたと思います。
そして来シーズンもアーセナルの中盤を安定させる為には
11トレイラの活躍が不可欠であり
今シーズン以上の出場機会が得られる事を
期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


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29マテオ・グエンドゥージ(20歳)

PL 23試合先発+10試合途中出場
EL 7試合先発+4試合途中出場:1ゴール
FA杯 1試合途中出場
カラバオ杯 3試合先発:2アシスト


Arsenal 1.jpg今シーズンの1番のサプライズは
29グエンドゥージだったのは
間違いないと思います。

ほぼ無名だった19歳の
29グエンドゥージを獲得した時には
先行投資だと誰もが思っていたと思いますが
合流早々に参加したシンガポール遠征で
その考えは大きく変わりました。

その遠征中に観せた
29グエンドゥージのパフォーマンスは
19歳のそれではなく
正確なテクニックと広い視野だけではなく
加入して間もないにも関わらず
非常に落ち着いた立ち振る舞いに
驚かされたのを覚えています。

その勢いのまま開幕戦から起用され
最終的には34ジャカと11トレイラと共に
アーセナルの中盤を支える存在として
大いに貢献したと思います。

その29グエンドゥージはボールタッチが柔軟で、
ボールを動かしながらテンポ良くボールを捌き
そして相手の急所を突く様な強気の縦パスを送る事も出来ます。
その上、ロングレンジのサイドチェンジのパスの精度も上々で
中盤のテンポを変える事が出来る司令塔的なCMFだと思います。

その一方でシュートに直結する様なパスがまだ少ない所は
更なる向上が必要な所だと思いますし、
シーズンが進むにつれて
厳しい所を通そうとしたパスが読まれてカットされる場面も増え
その辺りも改善しなければならない所だと思います。

反対に守備面に関しては
改善しなければならない所が多いと思います。

元々軽量級の選手ですので
開幕当初はPL特有の激しい当たりに
戸惑いを見せる場面もありましたが
その激しい当たりに対しては
「当たられる前に先に相手に当たる」
という対策をとる事で潰される場面は減り
仮に潰されたとしてもファールをもらう事が出来る様になりましたが
今後もPLの中盤でプレーしていくには
やはりフィジカル的な強度をもっと挙げていく必要があると思います。

そして実際に相手と対峙した時には
ディフェンス技術云々の前に
どちらかと言うと勢いに任せて対応している印象は否めず
それにより上手くいく場面もありますが
その一方でボールを奪い返す事が出来ないだけではなく
相手の動きを止める事も出来ない場面もあり
全体的に軽く淡白な印象を受けます。

その一方でPL初参戦の選手の多くが陥る
年末年始の時期のコンディションの問題が
29グエンドゥージに出なかったのは驚きでした。

異国の地のビッグクラブに移籍して
これまでとはスピードも強度も全く違うPLのスタイルに
普通の10代の選手ならば
真っ先に打ちのめされそうな印象ですが
29グエンドゥージはその様な状況は全く見せずに
年末年始の厳し時期を乗り越えてしまいました。
勿論、早い時期から
14オーバメヤン&9ラカゼットを中心とする
フランス語グループの手助けもあり
チームに打ち解けた事も良かったと思いますが
それでも全くの新しい環境を苦にしない
心身両面のタフさはそれだけでも大きな才能だと思います。

今シーズンの29グエンドゥージは19歳の選手としては
非常に成熟したプレーを観せたと思います。
しかし、これから1ランクも2ランクも
レベルを挙げる為には
よりゴールに直結する様なパスを出せる様になり、
そしてフィジカル的な弱点を克服し、
そのフィジカル的な弱さを感じさせない
ディフェンス技術を身に付ける事が重要だと思います。

それらの問題点が克服出来れば
ワールドクラブへの道が開けてくると思われます。


C'mon Arsenal !!


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