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CL R16 2nd:ARSENAL vs Porto [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 1−0 Porto
     (1−1)
2024年3月12日(火)UEFA Champions League Round 16th 2nd, Emirates Stadium

Goal
 (41)19Trossard(←8Ødegaard)


Penalty Shootout

  8Ødegaard ○ー○ Pepê
   29Havertz ○ー● Wendell
     7Saka ○ー○ Grujić
     41Rice ○ー● Galeno
        (4−2)


22Raya

4White  2Saliba  6Gabriel  15Kiwior

20Jorginho

8Ødegaard    41Rice 

 7Saka             19Trossard

29Havertz



(83)20Jorginho>>>9Jesus
(106)15Kiwior>>>35Zinchenko
(106)19Trossard>>>14Nketiah


Substitutes
 1Ramsdale
 31Hein
 18Tomiyasu
 17Cedric
 5Thomas
 25Elneny
 21Vieira
 10Smith Rowe
 24Nelson


Arsenal 1.jpgCLベスト8の進出を賭けた2ndレグは
PK戦までもつれ込みましたが
14シーズンぶりにベスト8への進出を決めました。

先発は怪我で離脱中の11マルティネッリは
結局間に合わず、
ブレントフォード戦と同様に
左サイドには19トロサールが起用されました。

試合は1stレグと同様に
前線からの激しいプレッシングと
下がった位置でスペースを消す様に
守備のブロックに築くポルトに対して
アーセナルがなんとかこじ開けようと
あの手この手で迫る展開になりました。

左サイドから上げた19トロサールのクロスに対して
ファーサイドで競り勝った
4ホワイトがヘッドで合わせた3分過ぎの場面、
残念ながらそのヘッドはバーを超えてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

4ホワイトからのパスを
右サイドで受けた7サカがニコを振り切って
ペナルティの中まで侵入して
左脚を振り抜いた12分過ぎの場面、
オタヴィオの股を抜いたそのシュートは
コスタにセーブされゴールを奪う事が出来ず。

そしてそのこぼれ球を収めた
7サカから8ウーデゴール〜20ジョルジーニョと渡った所から
ゴールに向かって走り込んで行った
8ウーデゴールの動きに合わせて
20ジョルジーニョからスルーパスが送られました。

残念ながらそのパスを受けた8ウーデゴールは
ガレノとオタヴィオに挟まれる様にブロックされてしまい
シュートを撃つ事が出来ませんでしたが
この試合はスペースのない所でも
果敢に切り込んで行けていたと思います。

右ショートコーナーから
7サカ〜19トロサール〜7サカと繋ぎ
その7サカからのパスを受けた8ウーデゴールが左脚を振り抜いた
13分過ぎの場面、
そのシュートは僅かにポストの外側で
ゴールを奪う事が出来ず。

左サイドから19トロサールが送った
クロスに対して7サカがヘッドで合わせた
14分過ぎの場面、
7サカのヘッドはジャストミートしませんでしたが
ゴール前のスペースに上手く入り込んでいたと思います。

一方で速攻からピンチを迎える場面もありました。

21分過ぎ、コスタからのパスを受けたペペーが
高い位置にまで上がってきていたジョアン・マリオに展開し
そのジョアン・マリオからのクロスを受けたエバニウソンに
ペナルティの中から右脚を振り抜かれてしまいました。

幸いそのシュートは22ラヤのファインセーブで防ぎましたが
バレラをケアする為に
41ライスが前に出ていた事で出来てしまった
20ジョルジーニョとの間のスペースに
下がってきたペペーに向けてコスタから直接パスが送られた事で
崩されてしまった危ない場面でした。

その後は一進一退の展開になりましたが
その様な中で8ウーデゴールからの
素晴らしいパスで先制点を奪う事に成功しました。

41分、19トロサールからのパスを受けた
8ウーデゴールがプレスを仕掛けてきた
コンセイソンをかわし、
そこからペペーのチャージを受けながら送ったスルーパスで
抜け出した19トロサールが右脚を振り抜きゴール!!

コンセイソンをかわした事で
ぺぺーとバレラのみならず
本来19トロサールをケアしなければならなかった
ジョアン・マリオも
8ウーデゴールの動きに気を取られた所で
殆ど勝負があったと思います。

結果として19トロサールを見失っていた
ジョアン・マリオの内側を通す様に送ったスルーパスに
ジョアン・マリオは付いて行く事が出来ず、
19トロサールに決定的な状況をプレゼントした
8ウーデゴールの一連のプレーは流石であり
非常に美しい崩しだったと思います。

これで2試合合計1対1になり
完全に振り出しに戻りました。

後半はポルトが攻勢を強めてきた事もあり
流れを掴めない時間帯が続きましたが
それでもゴールネットを揺らす場面がありました。

66分過ぎ、4ホワイトから
DFラインの裏に向けて送られたボールに対して
追走していた29ハヴァーツが
ボールの処理に一瞬躊躇した
ペペとコスタの間に体を強引に捩じ込んだ事で
こぼれたボールを
8ウーデゴールが無人のゴールに蹴り込みましたが
29ハヴァーツが交錯した所でファールを取られ
ゴールは認められず。

確かに明らかにポルトボールの状況になっていたら
ファールを取られても仕方がないと思いますが
この時点ではぺぺにしてもコスタにしても
完全にボールをコントロールした状態ではありませんでしたので
イーブンの状態のボールに対して
ボールを保持しようとしていた状況での交錯と考えれば
一概にこの交錯がファールとは言い切れない場面だったと思います。

よって純粋にこの3者が交錯して倒れただけならば
29ハヴァーツがコスタやペペと交錯して倒した一方で
コスタやペペが29ハヴァーツの動きを遮って
倒したとも言えたと思いますので
ファールを取られなかった可能性もあったと思いますが
最後の最後で交錯して倒れた時に
ペペのシャツを掴んでいた29ハヴァーツが
そのままペペのシャツを引っ張る格好で
倒す形になってしまいましたので
これにより単純に交錯しただけの状況では
なくなってしまいました。

29ハヴァーツにしてみては
全く意図していなかったのかもしれませんが
結果的にシャツを引っ張って引き倒してしまったら
ファールを取られても仕方がなかったと思います。

一方で再びカウンターからピンチを迎えてしまいました。

69分過ぎ、7サカから4ホワイトヘのスルーパスが
ウェンデルにカットされてしまった所から
バレラ〜ニコと繫げられ
そのニコからのパスが
前に出ていた20ジョルジーニョの背後に走り込んできた
コンセイソンに通ってしまった事で
2サリバ&6ガブリエウ&15キヴィオル対
コンセイソン&ガレノ&エバニウソンの
3対3の状況に陥ってしまいました。

幸いボールを持ち込んで来たコンセイソンが放ったシュートは
22ラヤがセーブして難を逃れましたが
21分過ぎの場面もそうでしたが
ファーストプレスが決まらなかった時に
20ジョルジーニョの周囲に大きなスペースが
生まれてしまう所が
現在のアーセナルの守備時の弱点かもしれませんので
その辺りをどの様にケアするべきか
早急に修正が必要だと思います。

終盤に9ジェズスを投入してから
ポルトゴールに迫る場面がありました。

82分過ぎ、7サカからのパスを受けた8ウーデゴールが
ペナルティの中に切り込んで行った所でカットされたこぼれ球を
7サカが9ジェズスに繋ぎ
その9ジェズスが右脚を振り抜きましたが
残念ながらコスタの股間を狙ったシュートは
セーブされてしまい
惜しくもゴールを奪う事は出来ず。

84分過ぎ、8ウーデゴールからのパスを受けた
7サカが右サイドからカットインした所から
豪快に左脚を振り抜きました。
そのシュートはコスタのファインセーブに阻まれ
そのこぼれ珠に対して8ウーデゴールが左脚を振り抜きましたが
そのシュートは枠を捉らえられず。

7サカのシュートをセーブする為に
コスタは左に飛んでいましたので
ゴールの右半分は大きく空いていただけに
8ウーデゴールは決めなければならなかったと思います。

90分過ぎ、右サイドのライン側に開いて行った
8ウーデゴールから送られたスルーパスで
ポケットの位置に抜け出した7サカから
マイナス方向に折り返しました。

残念ながら7サカからの折り返しは
ニアに入って来た29ハヴァーツには合いませんでしたが
折り返しのコースがもう少しゴール側だったら
29ハヴァーツに合っていただけに
惜しい場面でした。

後半アディショナルタイム、4ホワイトからのパスを受けた
8ウーデゴールが上手くターンして
ニコをかわして中に向かって行った所から
9ジェズスにパスを出し、
その9ジェズスのヒールでのリターンパスを受けた
8ウーデゴールがマルセイユルーレットで
更に切り込んで行こうとしました。

残念ながら8ウーデゴールは潰されてしまい
シュートを撃つ事は出来ませんでしたが
非常に気迫がこもったプレーだったと思います。

結局90分では勝負がつかず
試合は延長戦に突入しました。

109分過ぎ、41ライスからの
サイドチェンジのパスを受けた7サカから
8ウーデゴール〜14エンケティア〜7サカと
スペースのない所を細かく繋いで行き
その7サカが左脚を振り抜きましたが
オタヴィオにブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

115分過ぎ、2サリバからのフィードを右サイドで受けた
4ホワイトから29ハヴァーツへ
グラウンダーのクロスが送られましたが
トラップが流れてしまいシュートを撃つ事が出来ず。

この様な重要な場面で
29ハヴァーツのトラップの不安定さが
出てしまったのは残念でした。

結局、延長戦でも最後までゴールを奪う事が出来ずに
PK戦に突入しましたが
この試合でもアルテタ監督が選手交代のカードを
上手くきれなかったのは残念でした。

試合開始から激しくプレッシングを行い続けていたポルトは
かなり疲弊していたと思われ、
実際延長戦に入ると
脚が止まっていた選手もいたと思います。
その様な状況にも関わらず
延長後半から投入したのが
ドリブラーである24ネルソンではなく
ストライカーの14エンケティアだったのは
少なからず疑問に感じました。

脚が止まっていたポルトの守備陣にとっては
ドリブラーである24ネルソンが投入され
ドリブルを仕掛けられ続けた方が
嫌だった思いますし、
例えドリブル自体が有効打にならなくても
そのドリブルにより相手のエラーを誘発する
可能性もあったと思います。

同時に14エンケティアを投入した事で
9ジェズスが左サイドに移る事になった事で
9ジェズスが消えてしまったのも
もったいなかったと思います。

9ジェズスの強みは
スペースのない所でもボールが収まり
周囲とのコンビネーションプレーが出来る所だと思います。
実際、中央でプレーしていた時間帯は
良い形でボールに絡んでチャンスを作っていたと思いますが
左サイドに移ってからはその様な場面は殆どなかった様に感じます。

よってこの2つの点からも
14エンケティアではなく
24ネルソンを投入して欲しかったと
個人的には思いました。

何はともあれこの試合の様に試合を支配しながらも
ゴールを奪う事が出来なかったチームが
粘りに粘って守り続けた相手チームに
PK戦で敗れてしまうと言うパターンは良く観ますので
今回も一抹の不安がなかった訳ではありませんが
その不安も一人目に蹴った8ウーデゴールが決めた時点で
吹き飛んだ人も多かったと思います。

コイントスで自ら先行を選び
そして自ら最初のキッカーとして
ペナルティスポットに立ちPKを決める。

最もプレッシャーがかかる状況を
キャプテンとして引き受け
その重積に押しつぶされる事なく決めてみせた
8ウーデゴールの姿を心強く感じたのは
私だけではないと思いますし
その様な不安を払拭するには十分だったと思います。

結局、4人全員決めたアーセナルに対して
2人目のウェンデルはポストを叩き
そして4人目のガレノに対しては
コースを読み切った22ラヤがファインセーブを観せて
4−2でPK戦に勝利して
ベスト8への進出を決めました。

1stレグに続き2ndレグも
ポルトの前線から執拗に激しく仕掛けてくるプレスと
献身的なプレスバックからの
ゴール前のスペースを消す緻密なブロックに
苦戦してしまいました。

とは言え、1stレグに比べて
前線のフリーランニングとそれを活かす
縦方向のパスで何度かチャンスを作り
先制ゴールもこのパターンで生み出しましたので
この試合に向けて練っていたと思われる対策は
大体成功したと言えるかもしれません。


これから始まるCLベスト8からは本当の意味での
ヨーロッパのエリートクラブとの対戦が始まります。

リアル・マドリー
バルセロナ
アトレティコ・マドリーのスペインの3強、

ヨーロッパ屈指の金持ちクラブである
パリSG、

バイエルンとドルトムントのドイツの2強

そしてマンチェスター・シティ

どのクラブも強敵であると共に
ここ何年もの間、
これらのエリートクラブとの対戦がなかっただけに
この様なエリートクラブとの対戦が観れるのは
純粋にフットボールファンとしても楽しみです。

とは言え、折角他のリーグのエリートクラブと
対戦出来る機会を得た訳ですので
出来る事ならば日常的にその対戦を観る事が出来る
シティとの対戦だけは避けて欲しいと思いますが、、、。

何はともあれ14シーズンぶりに
CLベスト8に進出した事を祝いたいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2サリバ       PL:2G1A
4ホワイト      PL:2G4A
6ガブリエウ     PL:4G0A
7サカ        PL:13G8A CL:3G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:6G6A CL:2G1A CC:1G0A
9ジェズス      PL:4G3A CL:4G2A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:6G4A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G2A CL:1G0A CC:0G1A
15キヴィオル     PL:1G3A
18冨安        PL:1G1A CL:0G2A
19トロサール     PL:7G1A CL:3G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G1A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G2A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:8G3A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G2A
41ライス       PL:6G6A CL:0G1A


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ベン・ホワイト、契約延長!! [移籍情報]

4ベン・ホワイト(26歳)の契約延長が発表されました。

white-signs.png.jpeg

不動の右SBとしての地位を
確固たるものにしている4ホワイトの
契約延長が発表されました。


契約期間:2028年夏まで+1年延長オプション付き(推定)
週給:£万(推定)


アーセナル通算

PL 93試合先発+4試合途中出場:4ゴール9アシスト 
CL 5試合先発+3試合途中出場
EL 3試合先発+4試合途中出場
FA杯 2試合先発+1試合途中出場
リーグ杯 6試合先発
コミュニティー・シールド 1試合先発

公式戦通算 110試合先発+12試合途中出場:4ゴール9アシスト

(2024年3月14日現在)


2021年夏にブライトンから加入した4ホワイトは
すぐにCBのポジションを掴み
そのままCBの主軸としてプレーすると思われましたが
その予想を反して2022/23シーズンからは
右SBにコンバートされ不動の地位を築いています。

このコンバートはその夏に偽SBとしてプレーする
35ジンチェンコを獲得した事や
怪我で離脱していた18冨安の復帰が
遅れていた事も影響していたと思われますが
同時に偽SBとしてプレーする
35ジンチェンコを左SBの位置に配置するシステム上
右SBは3CBの右CBの様な役割も求められる関係で
本職がCBである4ホワイトのコンバートは
必然だったとも言えます。

しかし4ホワイトはその守備的な役割だけに留まらず
7サカ&8ウーデゴールとの間に築かれた
成熟したコンビネーションで
右サイドの攻撃の活性化にも一役買っており
同時にここ最近は離脱していた35ジンチェンコに代わって
偽SBとして中盤の底の位置に入ってプレーする場面も増えており
確実にプレーの幅を広げてきています。

現在離脱中の12ティンバーや18冨安が
本格的にスカッドに戻ってきた時は
またCBでプレーする場面も増えるかもしれませんが
2CB、3CB、右SB、偽SBと
ユーティリティー性を高めている4ホワイトは
今後もチームの主軸を担っていくと思われます。


C'mon Arsenal !!


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