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PL29:ARSENAL vs Leeds United FC [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 4−1 Leeds United FC
2023年4月1日(土)Premier League, Emirates Stadium

Goal

 (35)9Jesus(pk)
 (47)4White(←11Martinelli)
 (55)9Jesus(←19Trossard)
 (75)Kristensen
 (84)34Xhaka(←8Ødegaard)


1Ramsdale

 4White 16Holding 6Gabriel 35Zinchenko

5T. Partey

8Ødegaard    34Xhaka

19Trossard            11Martinelli

9Jesus


(60)9Jesus>>>7Saka
(60)5T. Partey>>>20Jorginho
(85)35Zinchenko>>>3Tierney
(85)8Ødegaard>>>10Smith Rowe
(85)34Xhaka>>>21Vieira


Substitutes
 30Turner
 97Walters
 15Kiwior
 24Nelson


Arsenal 1.jpg再び4発快勝!!

代表戦明けの重要な試合でも
最近の勢いを失う事なく
リーズを圧倒しました。

先発は代表期間中に体調を崩した?
7サカがベンチスタートとなった右サイドには
代わって19トロサールが入り
左の11マルティネッリ、1トップの9ジェズスと共に
前線に並びました。

試合は開始早々に危ない場面がありました。

開始8秒、リーズがキックオフした後に
左サイドに蹴り込んだボールを
クリステンセンがヘッドで流したボールに対して
シニステラと競り合いながら
35ジンチェンコがカットしましたが
そのこぼれ球を収めたクリステンセンに
右脚を振り抜かれてしまいました。
そのシュートは1ラムズデールのファインセーブで
的確に防ぎましたが
キックオフ直後のバタバタがまた起きてしまいました。

一方で今度はアーセナルがリーズゴールに迫りました。

開始28秒、35ジンチェンコから出されたロングスルーパスは
エイリングにカットされてしまいましたが
そのエイリングからのコッホに出されたパスがズレた所を
9ジェズスがヒールパスで11マルティネッリに繋ぎ
その11マルティネッリが右脚を振り抜きましたが
そのシュートはブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

その後も惜しい場面はありました。

10分過ぎ、ワイドの位置でパスを受けた
35ジンチェンコからの戻しを受けた34ジャカが送ったクロスを
9ジェズスがヘッドで合わせました。
残念ながらそのヘッドは僅かにバーの上で
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
ストライクとフィルポの間に出来たスペースに
9ジェズスは上手く入っていただけに
決めて欲しかった場面でした。

一方でまた守備陣がバタバタしてしまい
危ない場面がありました。

21分過ぎ、アーロンソンが右サイドから入れたクロスを
6ガブリエウがヘッドでクリアーしましたが
そのクリアーボールがサマビルに当たり
こぼれたボールをシニステラに
ヒールで押し込まれそうになってしまいました。

この場面はシニステラの位置がオフサイドポジションであり
同時にそのシュートも1ラムズデールがしっかりとブロックして
ゴールを死守しましたが
そもそもこの場面は上がっていた4ホワイトが出したパスが
カットされた所からカウンターを受ける形で始まり、
ボールを奪われた後にドリブルで持ち上がってきたサマビルに対して
追走していた4ホワイトは簡単に振り切られてしまい
コースを塞ごうとしに行った5トーマスも
簡単にかわされてしまった為に
完全に後手に回されてしまったのは良くなかったと思います。
仮に相手がシティの攻撃陣だったら
この様な緩い守備をしていたら
ゴールを奪われてもおかしくないと思われる程の
非常に緩い場面だったと思います。

29分過ぎ、右サイドでボールを持ったサマビルが
中に切り込んで行きながら一度ロカにボールを預け
そのロカからのリターンを受けたサマビルに
右脚を振り抜かれてしまいました。

このシュートも1ラムズデールが的確にセーブして
ゴールを守る事が出来ましたが
この場面でも4ホワイト、5トーマス、16ホールディングに
19トロサール、8ウーデゴールと
右サイドには人数が揃っていましたが
各々の距離感が悪い為に
サマビルが切り込んで行く事の出来るスペースを
残してしまっていたのは問題であり
早急に修正が必要だと思います。

30分過ぎ、エイリングからのパスをサマビルが受け
そのサマビルから出されたパスで
サマビルを追い越してきたハリソンに
左脚を振り抜かれてしまいましたが
このシュートも1ラムズデールが的確にセーブして
ゴールを死守。

この様に中々波に乗れない流れでしたが
9ジェズスの仕掛けがPKを呼び込みました。

31分過ぎ、34ジャカからのパスを左サイドで受けた9ジェズスが
そのままペナルティ内に向かって切り込んで行った所で
エイリングが出した足が9ジェズスの脚に当たって倒され
PK獲得。

35分、そのPKを9ジェズスが冷静に蹴り込み先制ゴール!!

この日のPKのキッカーは
元々8ウーデゴールだったのか
最初は8ウーデゴールがボールを持っていましたが
怪我から復帰後まだゴールを奪えていない
9ジェズスに譲る形で
9ジェズスが久しぶりにゴールを決める事が出来ました。

その後も決定機になりそうな場面はありましたが
中々そのチャンスを活かせませんでした。

37分過ぎ、カウンターが発動しました。
34ジャカから出された左サイドのスペースへのパスで
抜け出した11マルティネッリは
そのままシュートを撃つ事が出来なかった為に
左サイドを遅れて上がってきた34ジャカに繋ぎ、
その34ジャカからの折り返しを
ペナルティ内で受けた9ジェズスは
シュートを撃つ事は出来ませんでしたが
そのこぼれ球を11マルティネッリが
左脚を振り抜きましたが
そのシュートはブロックされてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

40分過ぎ、再びカウンターが発動しました。
リーズのFKの流れから34ジャカが左サイドの9ジェズスに繋ぎ
その9ジェズスから右サイドに駆け上がっていた
8ウーデゴールと19トロサールに向けて
サイドチェンジのパスが送られました。
そのサイドチェンジのパスは
ペナルティの外にまで飛び出してきた
メシレにクリアーされてしまいましたが
そのクリアーボールに対して11マルティネッリが
無人のゴールに向けて
ダイレクトでロングシュートを放ちましたが
残念ながらそのロングシュートも
戻ってきたエイリングにクリアーされてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

前半はボールを保持していましたが
シュート数が6本、枠内シュートが2本と
決定機と言える様な形を作るだけの
精度に欠いていたと思います。

その様な問題点をハーフタイム中に
しっかりと修正してきたのか
後半早々にしっかりと崩して
ゴールを奪ってみせました。

47分、34ジャカからのパスを
左のワイドな位置で受けた35ジンチェンコが送った
巧みなキックフェイントからのパスで
11マルティネッリが抜け出し
その11マルティネッリが
エイリングかわした所から送ったクロスを
ファーサイドに走り込んできた4ホワイトが
ダイレクトで合わせてゴール!!

全てが完璧なゴールだったと思います。
攻撃にスイッチを入れた
35ジンチェンコのタイミングをズラしたパス、
エイリングをあっさりとかわした
11マルティネッリの個の力、
そして大外から走り込んできた4ホワイトを見逃さずに
ゴール前を横切る様に送った11マルティネッリのクロスと
クロスが送られてくる事を疑わずに走り込んできた
4ホワイトのフリーランニング。

この様な仕掛けの形は
元々デザインされていたのだと思いますが
熟練された組織の力と個の力が
しっかりと噛み合った綺麗なゴールだったと思います。

そして3点目も綺麗な崩しから生まれました。

55分過ぎ、9ジェズスが送った
鋭い楔のパスを受けた19トロサールが
そのままペナルティ内を深い所まで切り込んで行き
そこから送ったマイナス方向の折り返しを
ゴールに向かって走り込んできた9ジェズスが押し込み
ゴール!!

僅かに出来ていたパスコースを
見事に通した9ジェズスのパスも素晴らしかったと思いますが
やはり19トロサールのプレーが全てだったと思います。

9ジェズスのパスを受けた19トロサールは
寄せてきたコッホにシュートコースを塞がれてしまった為に
選択肢として最初に浮かんだのは
ゴールに向かって走り込んできた9ジェズスに向けて
ボールを戻す事だったかも知れません。
しかしこのまま9ジェズスにパスを戻しても
ストライクと絞ってきたフィルポに
止められる可能性が高いと感じたのか
そこから19トロサールは反転して
自らは深い位置に向かって切り込んで行き
その動きで9ジェズスが走り込む事が出来るスペースを作った上で
そのスペースに向けてタイミング良く折り返しを入れる。
それを一瞬の間に判断し
完璧な形で具現化した19トロサールは
本当に素晴らしい才能の持ち主であり
同時にアーセナルのスタイルに完璧に合致したタレントだという事を
改めて認識させるプレーだったと思います。

19トロサール本人としては一番好きなポジションは
1トップの後ろでプレーする事らしいのですが
ここまで左サイドとしても1トップとしても偽9番としても
どのポジションでも遜色ない素晴らしいプレーを
観せていると思います。
そして今回遂に7サカに代わって右サイドでも起用され
前線のポジションをコンプリートしましたが
この試合での右サイドでのプレーは
他のポジションでのプレーに比べてしまいますと
ややインパクト欠けていた様に感じました。

それはブライトン時代も右サイドで起用される試合は
それほど多くなかった様に
19トロサール自身の問題もあるかも知れませんが
どちらかと言うと現在のアーセナルの右サイドは
7サカ&8ウーデゴール&4ホワイトの3人が
絶妙なハーモニーを醸し出す連携が
最大の強みになっていますので
周囲との連携面に関してはまだまだ改善の余地がある
19トロサールが右サイのワイドの位置で
そこまでインパクト残せなかったのも
仕方がなかったのかも知れません。

その一方で現在のアーセナルの攻撃陣のもう一つの強みである
流動的なポジションチェンジを繰り返しながら
ゴールに迫るプレーに於いては
19トロサールのどのポジションでも
求められているプレーを行う事が出来る万能性が
より活きる結果となりますので
19トロサールに関しては
どこのポジションで起用するかは
あまり関係ないのかも知れません。

どちらにせよ19トロサールは
チームにとって欠く事の出来ない存在に既になりつつあり
それは9ジェズスと同じレベルと言っても良いくらいの
存在になりつつあると思います。

その後もリーズゴールに迫る場面がありました。

58分過ぎ、19トロサールが蹴った左CKを
ニアに走り込んできた11マルティネッリが
ヘッドで合わせましたが
メシレのファインセーブに阻まれ
惜しくもゴールを奪う事は出来ず。

しかしこの後5トーマスに代わって20ジョルジーニョ、
9ジェズスに代わって7サカが投入されましたが
この辺りから再びバタバタする場面が訪れてしまいました。

62分過ぎ左サイドからのシニステラからのパスを受けた
クリステンセンが繋いだボールを受けたアーロンソンに
16ホールディングと6ガブリエウの間を
割って入られてしまいました。

至近距離から放たれたアーロンソンのシュートは
前に出た1ラムズデールがしっかりとブロックして
ゴールを死守しましたが
そこまで難しい対応を強いられた訳ではなかったと思いますが
全てのポイントにおいて緩い対応だった為に
簡単にゴールに迫られてしまったのは
非常に問題だったと思います。

64分過ぎ、右サイドの自陣深い位置で
中々ボールが落ち着かない状況から
アーロンソンに抜け出されてしまい
そのアーロンソンからの折り返しを
クリステンセンに左脚を振り抜かれてしまいました。

幸いそのシュートは枠を大きく外れて救われましたが
右サイドでボールが落ち着かない状況でしたが
それでも何度となく大きく蹴り出すチャンスがあったにも関わらず
無理に繋ごうとしてしまった為に
最終的にアーロンソンにボールを奪われて
そのまま切り込まれてしまったのは
問題だったと思いますし
同時にゴール正面の位置にいたクリステンセンに対しては
誰もマークに付いていなかったのも
大きな問題だったと思います。

そしてその緩い状況が改善出来ないまま
失点してしまいました。

75分、メシレからストライク〜ルター〜ハリソンへと繋ぎ
そのまま右サイドをドリブルで持ち込んできた所から送った
ハリソンの折り返しが34ジャカの足に当たってこぼれた所を
クリステンセンに右脚を振り抜かれてしまいました。
そしてそのクリステンセンのシュートは
35ジンチェンコに当たってコースが変わり
そのままゴールに吸い込まれて失点。

この場面は基本となるハイプレスを仕掛ける事が出来ず
中盤が非常に間延びしてしまった為に
広大なスペースをリーズに与えてしまったのは問題であり
これでゴールを奪われない方がおかしい位の
緩さだったと思います。

3点リードして気が緩んだのかも知れませんし
代表戦明けの為にコンディション的に
難しい状況の選手もいたと思いますが
シーズン終盤に向けてシティの追随を振り切って
悲願のPL制覇を成し遂げたいのならば
こんも様な隙を観せている様では成し遂げられないと思います。

残り9試合最後まで全力で走り切る事が出来るかどうか
もう一度肝に銘じて欲しいと思います。

その後もリーズゴール迫る場面はありました。

78分過ぎ、ロカが出したバックパスがそれた所を
プレスを仕掛けていた8ウーデゴールが奪いとり
そのままペナルティに迫りましたが
クーパーに止められてしまいシュートに繋げられず。

自ら切り込んで行こうとせずに
クーパーに止められ様としたタイミングで
走り込んできた11マルティネッリに
シンプルに繋いでいた方が
シュートを撃つチャンスは大きかった様に感じます。

そして試合を終わらせる4点目が生まれました。

84分、7サカからのパスを受けた
8ウーデゴールが送ったアーリークロスを
ゴール前に飛び込んできた34ジャカが
ヘッドで合わせてゴール!!

クリステンセンとエイリングの間に
あれだけ大きなスペースを空け
しかも飛び込んできた34ジャカを見ていなかった
リーズ側の守備に問題があると思いますが
このゴールで試合は決して

4−1で勝利!!

一般的に代表戦明けの試合は難しい試合になりますが
後半は素晴らしい試合運びを観せて
勝利を挙げました。

とは言え、この試合は幸い拮抗した試合にならなかった事で
代表チームに合流していた選手を
フルタイムで起用しなかったのは良かったと思いますが
本当に休ませる意図があるならば
35ジンチェンコ、8ウーデゴール、34ジャカを下げるのは
もう10分早くても良かった様に感じます。

確かに失点した75分辺りは
リーズがペースを握っていた時間帯でしたので
交代しづらかった部分もあったと思いますが
実際動きが鈍くなり始めていたと思いますので
思い切ってフレッシュな選手を投入する勇気を
アルテタ監督は観せても良かった様に感じます。

その一方で2ゴール挙げた9ジェズスは
ここから乗ってくると思いますし、
完璧な代役と言う訳ではありませんが
代えの効かない7サカの穴は
19トロサールで十分に埋める事が出来ましたので
後は怪我で離脱中の12サリバの復帰と
代役が不在になっているの4ホワイトのコンディションが
シーズン終わりまで保つ事が出来れば
この勢いのままシーズン終わりまで走り切ってくれそうです。

次はアウェイのリバプール戦です。

残りの試合のスケジュールを見ますと
トップ4争いをしているアウェイでのニューカッスル戦、
ELの出場権を賭けて戦っているホームでのブライトン戦、
そして降格争いをしているチームとの対戦も
多く残っていますが
その中でもアウェイのシティ戦と共に
非常に重要な試合になると思われるのが
鬼門であるアンフィールドでの次のリバプール戦だと思います。

今シーズンのリバプールは世代交代が上手くいっておらず
苦戦を強いられていますが
その様なリバプールでもアンフィールドでは
未だに別格のチームだと思いますので
かなり難しい試合になると思われます。

しかし逆の見方をすれば
そのリバプール戦で勝ち点3を奪い取る事が出来れば
PL制覇に向けて大きな勝ち点3になるのは間違いないと思いますので
ここ最近の勢いを保ち魅力的なフットボールで
圧倒して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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3ティアニー     PL:0G1A EL:1G1A 
4ホワイト      PL:2G3A 
5トーマス      PL:3G0A
6ガブリエウ     PL:3G0A
7サカ        PL:12G10A EL:1G0A 
8ウーデゴール    PL:10G7A 
9ジェズス      PL:7G5A EL:0G1A 
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:13G3A FA:0G1A
12サリバ       PL:2G1A EL:1G0A 
14エンケティア    PL:4G1A EL:2G1A CC:1G0A FA:2G0A
16ホールディング   PL:0G0A EL:1G0A 
18冨安        PL:0G1A EL:0G1A 
19トロサール     PL:1G7A
21ヴィエイラ     PL:1G2A EL:1G2A FA:0G2A
24ネルソン      PL:3G2A EL:0G0A CC:0G1A 
25エルネニー     PL:0G0A FA:1G0A 
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:5G5A EL:2G0A  
35ジンチェンコ    PL:1G2A


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