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EL Semi-Final 1st:ARSENAL vs Valencia [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 3−1 Valencia
2019年5月2日(木)Europa League Semi-Final 1st leg, Emirates Stadium

Goal
 (11)Diakhaby
 (18)9Lacazette(←14Aubameyang)
 (25)9Lacazette(←34Xhaka)
 (90)14Aubameyang(←31Kolasinac)
 

1Czech

 20Mustafi 5Sokratis 6Koscielny

15Maitland-Niles 29Guendouzi  34Xhaka  31Kolasinac  

10Özil

 9Lacazette   14Aubameyang


(58)29Guendouzi>>>11Torreira
(75)10Özil>>>7Mkhitaryan
(82)6Koscielny>>>18Monreal


Substitutes
 19Leno
 4Elneny
 17Iwobi
 49Nketiah


Arsenal 1.jpg連敗脱出!!

3戦連続3失点で3連敗と言う
最悪の状況で迎えた
EL準決勝1stレグのバレンシア戦、
最近の流れ同様にセットプレーから
簡単に先制点を奪われながらも
2人のエースのゴールでひっくり返して
1stレグでまず先勝しました。

先発はGKは1チェフが務め
DFラインは20ムスタフィ、5ソクラティス、
6コシールニーが3バックを組みました。
中盤は右WBに15ナイルズ、左WBに31コラシナツが入り、
CMFは29グエンドゥージと34ジャカが組みました。
そして前線はトップ下に10エジルが入り
14オーバメヤンと9ラカゼットが2トップを組む
3−4−1−2が組まれました。

試合はホームのアーセナルの高い位置からのプレスが効いて
敵陣に押し込む流れで始まりましたが
一方で仕掛けの鍵となるパスの精度を欠く事が多く
その為にバレンシアゴールに迫る事が出来ず
反対に最初に決定機を作ったのは
バレンシアの方でした。

7分過ぎ、ディアカビに対する5ソクラティスのタックルで
与えてしまったFKをパレホが蹴りました。
そのボールを右サイドの一番外から裏に飛び出した
ロドリゴにダイレクトで折り返されてしまい
そのボールに対してゴール前に飛び込んできた
ガライに合わされてしまいました。
幸いただ押し込むだけだったそのシュートを
大きく外してくれたお陰で救われましたが
この場面でもセットプレーに対するオフサイドラインの乱れ、
正確に言えばバレンシアの策略にハマって
オフサイドラインを崩されてしまうと言うミスを
この場面でも繰り返してしまいました。

このFKに対してガブリエウ、ガライ、ソレールが
最初からオフサイドエリアに残っていた事で
それに釣られて34ジャカが一人だけラインを下げてしまい
それにより出来たオフサイドラインのギャップを活かして
オフサイドを回避したロドリゴに
飛び出しを許してしまう事になってしまったのは
これまでも何度となく繰り返されていたミスなだけに
非常に残念です。

そしてそのセットプレーから先制点を奪われてしまいました。

11分、パレホが蹴った右サイドからのCKを
ファーサイドでロドリゴがヘッドで折り返したボールを
逆サイドに飛び込んできたディアカビに
ヘッドで押し込まれてしまい失点。

先程のセットプレーもこの失点場面もそうですが
予めデザインされたセットプレーだと思いますが
ここ最近のアーセナルのセットプレーの守備時の問題点を
よく研究されたセットプレーだったと思います。
7分過ぎの場面ではオフサイドエリアにいる相手に
釣られてしまいオフサイドラインを崩してしまう問題を突かれ、
この失点場面ではCKの時には
ファーサイドをケアする選手が足りなくなって
フリーにしてしまう問題を見事に突かれてしまったと思います。

特にここ最近の試合では
セットプレーの守備に危うさがあるのは
誰もが知っていた事でありますが
その問題に対してここ数週間の間で
全く対処がなされていないと言う醜態を
見せてしまったのは残念です。

その後も守備の危うさを見せ続けてしまいました。

14分過ぎ、ガヤからのパスを受けたパレホに
ミドルシュートを撃たれてしまいました。
そのシュートは1チェフがしっかりとセーブしましたが
その弾いたボールに対して15ナイルズが
ヘッドで1チェフに戻そうとしたボールを
グエデスにさらわれて押し込まれそうになってしまいました。
幸いそのシュートは枠を外してくれたお陰で救われましたが
1チェフは外に向けて持ち出す様に指示していたのにも関わらず
ヘッドで1チェフに戻そうとした15ナイルズの判断は
理解に苦しみます。

元々、15ナイルズは大事な場面でミスを犯すと
それを引きずる傾向の強いパーソナリティ的な弱さがありますので
もしかしたらレスター戦での退場処分から
まだ抜け出していないのかもしれません。
しかし今後レギュラーの座を掴みたければ
その様な弱さを払拭しなければ
レギュラーの座を掴む事は難しいと思いますので
今後の成長には期待したいと思います。

その守備陣の危うさを忘れさせてくれたのが
前線の2人でした。

18分、ルーズボールを収めた10エジルからのパスを受けた
9ラカゼットが送ったスルーパスで
14オーバメヤンが一気に抜け出し、
ペナルティの中に入った所で大きく切り返してロンカリアをかわし、
ネトとガライを引き付けた所から送ったパスを
走り込んできた9ラカゼットがフリーで受けて
そのまま無人のゴールに蹴り込み同点ゴール!!
手数を掛けずに2人の個の力でこじ開けてしまった
同点ゴールでした。

そして逆転ゴールもすぐに生まれました。

25分、左サイドから仕掛けの切っ掛けを探っていた所から
34ジャカが送ったゴール前へのピンポイントパスに対して
9ラカゼットがヘッドで叩き込みゴール!!
一瞬の隙を突いた34ジャカのピンポイントパスが
全てだったと思いますが、
ここまでの時間帯はコンビネーションのパスの精度を欠いたり
イメージにズレが生じたりしていた為に
崩すにはこの様な個の力を発揮した仕掛けで
ゴールをこじ開けるしかなかったとも言えるかもしれません。

その後もチャンスは続きました。

32分過ぎ、グエデスからのパスを
5ソクラティスがカットした所から
速攻が始まりました。
10エジルからのパスを受けた34ジャカが
そのままボールを持ち込んだ所から
ファーサイドの14オーバメヤンに向かって
再びピンポイントパスが送られ
そのパスを受けた14オーバメヤンが
ダイレクトボレーで合わせましたが
叩きつけたそのシュートは残念ながら枠を捉えられず。

この仕掛けの肝は
10エジルのフリーランニングだったと思います。
34ジャカにボールを預けた後の10エジルが
そのままゴールに向かって走り込んで行った動きに
ファーサイド側をケアしていたロンカリアが引っ張られた事で
ファーサイドの14オーバメヤンは
完全にフリーになる事が出来ました。
ここで決まればスーパーゴールでしたので残念でしたが
この辺りから少しずつ仕掛けのイメージが繋がり始めた印象のまま
前半は終わりました。

しかし、後半に入るとアーセナルの動きが重くなり
前半の様な高い位置からのハイプレスが効かなくなってしまい
一進一退の状況が続いた事もあり
58分に29グエンドゥージに代えて11トレイラを投入して
エメリ監督は早々に手を打ってきました。

その後、アーセナルに何度か追加点のチャンスが訪れました。

62分過ぎ、34ジャカのパスを受けて
左サイドを侵入した14オーバメヤンから送られた
柔らかいタッチの折り返しを
ゴール正面で9ラカゼットがヘッドで合わせようとしましたが
空振りしてしまいゴールならず。
14オーバメヤンからのクロスは
ガライとロンカリアの頭を越して
フリーになっていた9ラカゼットにピタリと合っていましたので
ただ当てるだけの状況でいながら
タイミングが合わずに空振りしてしまったのは残念でした。

66分過ぎ、右サイドからドリブルでカットインしてきた
15ナイルズからのパスを受けた31コラシナツが
中央の位置から左脚を振り抜きました。
そのシュート?はヒットせずに14オーバメヤンがワンタッチした後に
ファーサイドにいた9ラカゼットに繋がり
9ラカゼットは至近距離からシュートを放ちましたが
ネトに阻まれゴールならず。
そのこぼれ球を再び9ラカゼットが押し込もうとしましたが
それもネトに阻まれてしまいゴールならず。
ファーサイドに向かって撃つ様な体勢から
逆を突いてニアに撃ったシュートでしたので
止めたネトを褒めるべきかもしれません。

一方でバレンシアにもチャンスを作られてしまいました。

72分過ぎ、パレホから送られたスルーパスで
ガメイロに飛び出されてしまいましたが
そこから放たれたシュートは
1チェフが的確にブロックして
このピンチからゴールを死守。
タイミングをズラして送られた
パレホのスルーパスは敵ながらシビレましたし、
1対1の状況から完璧なタイミングで前に出て
シュートコースを切って守った
1チェフのビッグセーブにもシビレました。

この後、アーセナルは10エジルに代えて
7ムヒタリアンを投入した事で
攻撃陣に前に出る推進力が蘇り
良い仕掛けを見せられる様になり始めました。

76分過ぎ、31コラシナツから
14オーバメヤンに送られた楔のパスのリターンのスルーパスを受けて
左サイドの深い位置にまで強引に侵入した31コラシナツから
マイナス方向の折り返しが送られました。
ペナルティスポット辺りで待っていた7ムヒタリアンに向けて送られた
その折り返しはガライにカットされて繋がりませんでしたが
そのこぼれ球を受けた34ジャカから
今度はゴールに向かって走り込んできた14オーバメヤンに向けて
スルーパスが送られましたが
そのパスも寸前の所でガブリエウにカットされてしまいました。

最終的にはシュートを撃つ事は出来ませんでしたが
サイドの深い位置まで侵入した所から見せた
連動的な仕掛けは
ここ最近のアーセナルが出来ていなかった
非常にらしい仕掛けだったと思います。

そして終了間際に貴重な追加点を
奪う事に成功しました。

90分、センターライン辺りで
ボールを受けた7ムヒタリアンが
そのままドリブルで侵入していき
ペナルティの手前からミドルシュートを放ちました。
そのシュートはロンカリアにブロックされてしまいましたが
そのこぼれ球を今度は9ラカゼットがシュートを放ち、
ガブリエウに当たりコースが変わったそのシュートも
ネトにセーブされてゴールならず。
しかしそのこぼれ球を
9ラカゼット〜31コラシナツと繋いだ所から送られた
柔らかいタッチのクロスに対して
ファーサイドに走り込んできた14オーバメヤンが
叩きつける様にダイレクトボレーで突き刺しゴール!!

来週行われる2ndレグの事を考えますと
非常に重要なゴールになったと思います。

アウェイゴールは奪われてしまいましたが
その後3−1と言う結果で2ndレグに折り返せたのは
上々の結果だと思います。


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1チェフ

 失点の場面はノーチャンスだっただろう。 72分過ぎの場面ではビッグセーブでチームを救う。
 
20ムスタフィ
 
 アグレッシブなタックルでピンチを潰す場面もあったが、一方でコーナーフラッグ方向に押し込まれるとヒヤヒヤしてしまう。

5ソクラティス

 スピードのあるロドリゴとグエデスに対してややスピード不足の面を見せてしまう場面もあった。
 
6コシールニー

 元々脚に問題があったのか?試合中に痛めたのか?はわからないが、フィジカルコンディションに問題が発生して後半途中に退く。

15ナイルズ

 14分過ぎの場面ではヘッドで1チェフに戻そうとした時にグエデスに奪われると言う決定的なミスを犯す。 レスター戦での退場が尾を引いていたのか?

29グエンドゥージ

 ボールをしっかりと捌くも鍵となる場面でのミスも目立った。

34ジャカ

 ゴール前へのピンポイントパスで決定機を演出し、9ラカゼットのゴールをアシストする。

31コラシナツ

 最後の最後で14オーバメヤンのゴールをアシストするもそれまではクロスの精度に問題があった。 深くまで侵入する形が徹底的にマークされている影響はあるかもしれないが、その様な状況を打開する引き出しがもっと欲しい。

10エジル

 ゴールやアシストこそ挙げなかったが、巧みなフリーランニングで前線の2人を助ける。 それと共にしっかりとハイプレスを仕掛け、時にカウンターを防ぐ為にいち早く帰陣するなど数字に表れない貢献度が高かった。

9ラカゼット

 2つのゴールでチームを勝利に導く。 出来る事ならばこのゴール以外の2つの決定機も決めなければならなかっただろう。

14オーバメヤン

 スルーパスで抜け出してから冷静に9ラカゼットのゴールをアシストする。 そして2ndレグを有利にする3点目を奪い決勝進出に向けて一歩前進させる。

11トレイラ

 29グエンドゥージに代わり投入され中盤の支配力を高めた

7ムヒタリアン

 10エジルに代わり後半途中に投入され攻撃陣に前へ出る推進力を与える。

18モンレアル

 フィジカルコンディションに問題が発生した6コシールニーに代わり終盤投入される。
 

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来週行われるアウェイでの2ndレグに向けて
アウェイゴールを1つ奪われてしまいましたが
それでも2点のリードは上々の結果だと思います。

勿論、まだ決まった訳ではありませんが
準々決勝でのナポリ戦と同様に
大分有利な状況になったと思われます。

とは言え、最近のアーセナルの守備陣は
崩壊気味であると言う事には変わりがありませんので
2〜3点奪われるリスクを
常に考えなければならないと思います。

しかし、この週末の試合の結果によっては
PLトップ4入りの失敗が決まる可能性もあり
そうなりますと来シーズンのCL出場権を獲得する為には
EL優勝して獲得する道と言うのが現実的な目標であると共に
絶対に成し遂げなければならない目標になります。

その為にもまず来週のアウェイでのバレンシア戦ではミスを犯さずに
しっかりと勝利を収めて決勝進出を決めて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:0G5A
4エルネニー     PL:0G0A EL:0G1A
5ソクラティス    PL:1G2A EL:2G0A
6コシールニー    PL:3G0A
7ムヒタリアン    PL:6G4A EL:0G2A
8ラムジー      PL:4G6A EL:2G1A
9ラカゼット     PL:13G8A EL:4G1A CC:1G0A FA:0G1A
10エジル       PL:5G2A EL:1G1A
11トレイラ      PL:2G2A EL:0G0A CC:0G1A
12リヒトシュタイナー PL:0G0A EL:0G1A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:19G5A EL:5G2A FA:1G0A
15ナイルズ      PL:1G1A EL:1G1A
17イウォビ      PL:3G4A EL:1G2A FA:1G0A
18モンレアル     PL:1G3A EL:0G2A CC:0G1A
20ムスタフィ     PL:2G0A EL:1G0A
23ウェルベック    PL:1G1A EL:2G0A CC:2G0A
29グエンドゥージー  PL:0G0A EL:1G0A CC:0G2A
31コラシナツ     PL:0G5A EL:0G2A
34ジャカ       PL:4G2A EL:0G3A
55スミス・ロウ    PL:0G0A EL:2G0A CC:1G0A
59ウィロック     PL:0G0A EL:1G0A FA:2G0A


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